【ごっつええ感じの前身番組】ごっつええかんじマジでマジでアカンめっちゃ腹痛い とは?!2/2

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引き続き、『ごっつええ感じ』のパイロット版、『ごっつええかんじマジでマジでアカンめっちゃ腹痛い』について

③「イタコで故人となった芸人を呼び出す」

怪しげな宗教の道場のようなセットには、亡くなった芸人の名前が毛筆で書かれた札がいくつも掲げられている。
道場には大きな神棚のような物があり、その前には本物のイタコと思われるお婆さんが座っている。

そこへダウンタウンの二人が入ってきて、壁にかかっている亡くなった芸人の札を選択し、イタコのお婆さんにその芸人を呼び出してくれるように依頼。

〝たこ八郎〟

を呼び出してもらうと、イタコのお婆さんは

「たこで~す」

〝伴淳三郎〟

を呼び出してもらうと、

「アジャパー」

などと、イタコに故人の往年のギャグをイタコにやらせるだけのものであった。

このイタコのお婆さんは、後年のガキの使いのおばちゃんにも似た雰囲気があり、ダウンタウンが突飛なおばちゃんと絡みはじめの企画といえるかもしれない。

④ロケコント、「浪速の浴衣兄弟」

そもそもは〝夢で逢えたら〟でダウンタウンが演じていた〝浪速の浴衣兄弟〟という、場違いなオシャレな所へ揃いの浴衣で現れる関西弁のチンピラ兄弟(兄貴:松ちゃん、舎弟:浜ちゃん)のスタジオコントがあって、そのキャラクターで東京の観光名所行くというロケコント。

このコントは番組中、クッションとしてたびたびCM前に差し込まれる。
ナレーションは夢で逢えたらのコントでいつも浪速の浴衣兄弟の理不尽なイチャモンに翻弄されつつも、最後には

「ド素人が出てくるんじゃありませんよ!」

と叱っていたウッチャンナンチャンの内村光良。

兄貴役の松ちゃんが

「国会議事堂に行きたい」

「行って金丸信に会いたい」

とたびたび言い、国会議事堂に向けて、あちこち立ち寄りながら歩いていくという物。

金丸信とは、元自民党副総裁。
詳しくは知らないが、顔だけで言えば悪徳政治家のイメージの男。

※画像は金丸信。1994年、脱税で逮捕。

松ちゃんは行く先々で

「金丸信に会いたい」

「金丸に話がある」

などと言っている。

浅草雷門などに立ち寄り、そこで露店の人と話したりしていく。(この辺りあまり覚えていない)

で、いよいよ番組最後には国会議事堂に到着。

スタッフは遠巻きに撮影し、ダウンタウンの二人だけで国会議事堂に浴衣のままで入って行こうとするが本物のガードマンに止められてしまう。
大声で

「金丸よ~!」

と叫びながら、逃げるようにスタッフのところへ帰ってきたダウンタウン。
舎弟役の浜ちゃんから

「金丸に話があるって」

「金丸にいったい何の話があるのか?」

と尋ねられた兄貴の松ちゃんは

「いや、がんばれって…」

と言って終了。

マジでマジで!

というのが、私の記憶の中にある、『ごっつええ感じ』の前身番組、『ごっつええ感じマジでマジでアカンめっちゃ腹痛い』でした。

で、レギュラー化したら全く違うテイストの番組となってしまったのだが、タイトルの『マジでマジで』の部分だけは、レギュラー化後のクイズコーナーで

「数字を当てましょ!マジでマジで」

などというように、少しだけ生き残ったのであった。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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