【俺が育てたアピールの上司の末路】「お前も〇〇が上手くなったよなあ」について考える。

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「俺が育てた」アピールのバカ上司

「まあ、田中も、スケジュール管理がうまくなったよね」

とか

「鈴木も、部下の育て方がうまくなったよなあ」

などと言ってくる上司がいる。

この、

「お前も〇〇がうまくなったよなあ」

というのは、

「お前は昔はダメだったけど」

「今はよくなったね」

という意味であり、もっと言えば

『ま、うまくなるように俺が育てたんだけどな~』

と思うものの

「俺がお前を育てたんだよな!」

とも言えんので、その思いを込めて

「鈴木も部下の育て方がうまくなったよなあ(って、そうなるように俺が育てたんだけどー)」

と言っているのである。
つまりバカである。

暇なバカ上司は社内をうろつきがち

ハッキリ言ってこういうことを思うヤツなら思うヤツほど実際は誰一人部下など育ててはいない。

しいていうなら、さも自分が育てたアピールをするヤツが憎くて憎くて、

『こういうバカ上司にだけはならんでおこう』

とせいぜいが反面教師として役に立っただけである。

にも関わらず相変わらずのマヌケ面で、まぐれで昇進しただけのこのバカは、職場に於いて、今日も今日とてやることがなく、かと言って家に帰っても、無能さゆえ、家族全員から嫌われており、家に居場所もないので仕方なく、職場の中をあてもなく

『この会社の部下どもは』

『どいつもこいつも俺が育てたんだよなあ』

と勘違いし

『さて、みんなの育ち具合を見て回るか』

『声をかけて栄養を与えてやるか』

『ガーデニングが趣味の人は、こういう気持ちなんだろうなあ』

と、くそでもねえことを思いながらウロつくのである。

俺が育てたアピールの上司がいる風景

新人の女子社員と打ち合わせをしている部下(鈴木とする)の元へ、俺が育てたアピールのバカ上司が近寄ってくる。

なぜ近寄ってきたかというと、鈴木と打ち合わせをしている新人女子社員が、まだ自分の息のかかっていない者であり、且つ、好みのタイプであったことから

『ここで俺をアピールしとかないといかん』

『あわよくばハラスメントをハラスメントではなく、双方合意の上でとする関係に持ち込まなければならん』

と、よこしまな考えでもって近寄ってきたのである。

で、とにかく何かを言わねばならんと本当は何の興味もない鈴木に対して

「おっ!やってるねえ~」

と話しかける。

もっと他に気の利いたことを話しかければ良さそうなもんだが、何を話し合っているかはサッパリわかっておらず、本当は

『あ、声を出しているなあ』

ぐらいに思っているのだが、まさか

「おっ!声出してるねえ」

とも言えんので苦肉の策として当たり障りのない

「おっ!やってるねえ~」

と言うのである。

打ち合わせ中に突然、やってるねえ、と言われたところで鈴木としても何と言い返していいか分からず、また

「このクソ忙しい所に何を言いに来たんだこのクソ暇野郎!」

「やることがねえならとっとと帰りやがれ!」

と本心を打ち明けるわけにもいかず、仕方がないので

「ハハ、おかげ様で」

と相づちを打つのである。

これがいかん!

この鈴木の

「ハハ、おかげ様で」

が俺が育てたアピールのバカ上司の心に火をつけることになる。

何故かと言うと、〝おかげ様〟と言われたバカ上司は

『おかげ様、おかげ様』

『あんたは私のおかげ様』

『みんな私のおかげ様』

『地球も私のおかげ様』

と思い

『私の大事な旦那様~』

と語呂合わせだけで往年の演歌を口ずさみつつのぼせ上っていくのである。

これが、バカ上司を勘違いスパイラルから抜け出せなくするメカニズムなのである。

いよいよ俺が育てたアピールが始まる

で、完全にのぼせ上った結果、

『この新人女子社員に強い印象を与える格言めいたことを言わねばならん』

『そのために部下に栄養を与えてやっている、思いやりのある、出来る上司と思われねばならん』

『訓示を垂れてやらねばならん』

『俺のお言葉を聞かせてやらねばならん』

と思うものの、相変わらず鈴木が何の打ち合わせをしているか、もっと言えば自分自身が何の仕事をしているのかさえもサッパリわからんので、仕方なく

「ま、鈴木も部下の育て方が上手くなったよなあ~(って、そうなるように俺が育てたんだけどー)(ニヤリ)」

と言い残して立ち去るのである。

『決まったな』

『ハラスメントをハラスメントではなく、双方合意の上でとなるような関係を築かなけそうだな』

『今日がその第一歩となるのだなあああ』

と頭の中に花が咲き、鼻水を垂らしながら喫煙所に向かって歩いていくのである。

で、鈴木は新人女子社員に

「あの人が、〝俺が育てたアピール〟の〇〇さんと言う、有名なバカだよ」

と適格に説明するのである。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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