【心の底からウザイんだよね!】かまってちゃんな男について考える!

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かまってちゃんがやってきた!

ちょっと前に職場にいわゆる〝かまってちゃん〟が入ってきた。

かまってちゃんとは自己顕示欲とか承認欲求が強い人で、極度に一人でいることを嫌がり、それを紛らわすためには状況を問わず

「かまって!かまって!」

などと、平気で人に迷惑をかけるヤツのことである。

このテの人間は、とんでもなく自意識過剰で勢いに乗ると

「話題になりたい!」

「自分を中心に物事を運んでほしい!」

などの理由で

「目立つためなら何でもやる!」

を信条とし、SNSなどでいかに自分が病んでいるかをアピールしたり、バイト先の食品冷蔵庫に入っている写真をアップしたり、「余命いくばくもない」などと嘘で人の同情をかおうとしたり、虚言癖でもって勝手なわがままで人に迷惑をかけることもあるから厄介である。

というような、かまってちゃんが、ちょっと前に職場に入ってきたのである。

やれやれ。

我が職場のかまってちゃん

で、我が職場のかまってちゃんは男である。

その野郎が持ち前の空気の読めなさで

「俺って大丈夫ですか?」

「俺って嫌われてませんか?」

と誰彼構わず話しかけて回り

「そんなことないよ!」

「大丈夫だよ!」

の言葉を貰って嬉しがっておった。

が、あまりにしつこく

「俺って大丈夫ですか?」

「俺って嫌われてませんか?」

を繰り返すので、面倒になったひとりが

「でも、負のオーラが出てるよね」

と答えたところ、そのかまってちゃんは、ただ、〝大丈夫〟とか、〝そんなことないよ〟だけでなく、〝負のオーラ〟という言葉をもらったことをなぜだかとても嬉しがったのである。

おそらく負であれなんであれ、〝オーラ〟という言葉から

『俺、スピリチュアルな存在と認められた』

『負のオーラの泉!』

『俺って江原さん』

『今度から着物で職場に来よう』

などとよくわからんことを思って喜び、それからというもの状況そっちのけで、誰彼構わず、

「俺って負のオーラ出てますか?」

と話しかけるようになったのである。

その時のかまってちゃんの顔は、目を閉じてわざとらしくニッコリ笑い、人差し指で自分の顔を指して囁くように

「負のオーラ出てますか?」

というので、そういう野郎が生理的に嫌いな私は頭に来るが我慢して

「そんなの出てないよ~」

と、こっちもこっちで腑抜けた作り笑いで答えていたのである。

※画像は「負のオーラ出てますか?」と聞いてくるかまってちゃん(イメージ)。

クソ忙しいときに…

そんなある日、突発的に職場内が尋常ではないくらいに忙しくなった。
その繁忙を乗り切るために全員が精神的にもギリギリなところで頑張っていると、件のかまってちゃんが私の所にやってきて、目を閉じてわざとらしくニッコリ笑い、人差し指で自分の顔を指し、囁くように

「負のオーラ出てますか?」

とのんきに聞いてきたのである。

『このクソ忙しい時にすっとぼけやがって』

と思い

「負だろうがなんだろうが、オーラなんか見えねえわ!」

と答えたところ、突如キレた様なむくれっツラになり眉間にシワを寄せて立ち去ったのである。

繁忙も収まったところで

『いくら鬱陶しいからといっても、新人だし、冷たすぎたかな』

と思い仲間にいきさつを説明したところ

「彼はかまってちゃんなんだからそれは不味いですよ」

「フォローしといたほうがいいですよ」

と言うので、さっそくかまってちゃん野郎の所へ行き

「いやいや、さっきは失礼!」

「負のオーラなんてネガティブなこというからだよ~」

「俺、オーラは見えないけど、君は正のオーラが出てるんじゃないかな多分!」

「そういえば昔オーラってバンドがいたよ~」

「女子高生に絶大なる人気を誇ってねえ~」

「そういえば、君にちょっと似てるメンバーがいたかもしれない!」

などと我ながら下手なことを言っているなと思いながらも持ち上げていると

「もう、そんなにイジらないでくださいよ~」

「俺、イジられるの嫌いなんスよ~」

と抜かしたのである。

『なあにがイジられるの嫌いなんですだ』

『ウソをつきやがれ!』

と腹が立ったが、機嫌も直ったようなので安心したのである。

※画像はオーラ(ってバンド)。

それからというものその彼が、私の所にやってきて、目を閉じてわざとらしくニッコリ笑い、人差し指で自分の顔を指して

「負のオーラ出てますか?」

と聞くたびに

「だから俺にはオーラは見えないけどね~」

「この間言ったオーラってバンドの君似のメンバーは、竜巻のピーとかっていう名前だったよ~」

などと作り笑いも甚だしいほどの顔で答えておった。

数日後

が、それから数日後、そのかまってちゃんは職場での成績をあげるために不正を働いておったことが発覚。
常態的に何食わぬ顔でとんでもねえ不正行為を繰り返しておったのである。

そして不正の内容がヘビーであり、且つ本人は

「成績のためならまた不正もする可能性はある」

などと、全くの反省もうかがえず、不正発覚と同日にクビになったのである。

「負のオーラ出てますか?」

と聞かれるたびに、

「オーラなんか見えないよ」

と答えていた私だが、もしもオーラが見えたとしたら、彼からは紛れもなく負のオーラが出てたんだろうな。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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