もくじ
どうしちまったんだ?!鶴太郎
片岡鶴太郎が日本では数人しかいないインド政府公認のヨガインストラクターになったとか(それがすごいことなのかなんなのか私にはわからない)、それが引き金となって30年連れ添った奥さんと離婚したなどと話題になり、最近では徹子の部屋などにも出ている片岡鶴太郎。
1980年代は、お笑い界でスターであり、1980年代後半のトレンディードラマとやらのブームにのって、事もあろうにあの顔で、いい男役を演じておったりしたのである。
それを観ていた我々お笑い好きも
「いいぞ!いいぞ!鶴太郎!」
と芸人がモテることに拍手を送っていたのである。
鶴太郎に何が起こったか?
そんな鶴太郎、このところ、見れば見るほどどうかしてちまっている感がすごい。
とはいえ、片岡鶴太郎がどうかし出したのは別に今に始まったことではない。
どうかなり始めたのは、鶴太郎がボクシングにハマりだした頃である。
ボクシングにハマるのは別にいいのだが、当時の現役プロボクサーの鬼塚勝也の試合でセコンドをするようになったのがそもそもどうかしだした発端である。
セコンドとして試合に立ち会った鶴太郎は、
「鬼ぃ~」
「鬼ぃ~」
「いいよ~」
などと鬼塚選手を持ち上げるような太鼓持ちのようなことを言って居り、セコンドとはまあそういうもんなのだるからそれでいいのだが、お笑い好きにとって当時の鶴太郎はヒーローの一人であり、そのヒーローが年下の若造に対して
「いいよ~」
「鬼ぃ~」
などとバカの一つ覚えのように連呼しかできぬ姿に幻滅したものである。
且つ、その後ろ髪、これがいかん。
後ろ髪を伸ばし、ゴムで結わい
『これはちょんまげですよ』
『現代の侍ですよ』
『侍スピリットですよ』
と言わんばかりの風貌となっていたのも腹立たしかったのである。
夏休み明けに髪の毛が茶髪になっているかどうかで中学生が非行に走りだしたのを見極める事が出来るのは常識だが、後ろ髪を伸ばしはじめ、ゴムで縛りだしたかどうかで、大人が間違った方向に進みだしたかどうかを見極めることができるのである。
そういう意味では、志村けんも三遊亭楽太郎(現:円楽)も一度、間違った道へ踏み外していたことがわかる。
で、鶴太郎
その後、ボクシング的は露出も減ったのだが、急にお笑い休業宣言のようなことを言い出して、当時レギュラー出演していた笑っていいとも初め、多くのバラエティー番組を降板。
「一生お笑いするのも大変だから、まあしょうがないか」
と思い、お笑いファンとしては悲しかったが、大目に見ていたのである。
で、テレビでしばらく見なくなったと思ったら書家だか、画家だかとして登場し始めた。
その頃も
「鶴太郎風情が!」
の声も聞こえてきたものだが、個人的に鶴太郎の作品は嫌いではないので(好きでもないが)
「鶴太郎もいろんな才能があるなあ」
と、思い、それはそれでよし、の姿勢を保っていた。
その後は、連続時代劇〝八丁堀の七人〟の仏の八兵衛役とか、二時間ドラマの刑事役とかで俳優としても活躍したし、たまにバラエティー番組に出れば昔のように面白いことを言うし
「やっぱり鶴太郎は、本気を出したら面白いんだよなあ」
と思っていたのである。
※ただ、この写真は
「何か私以外には聞こえない音がある」
「こうやって静かに、物が投げかけてくる言葉を聞きだしてあげる」
「それを作品に投影してあげる」
なあどと、くそでもねえことを思っていそうで腹が立つ。
だがしかし!
このように鶴太郎を比較的贔屓目に見ていた私でさえも、昨今の鶴太郎の異様さにはついていけない。
ひょうきん族時代の戦友的存在の明石家さんま司会の大阪ローカル番組『痛快!明石家電視台』に出演したときも、面白いことを言うでもなく、私生活の異様さをアピールするばかりで、ひょうきん族直撃世代としてはただただ悲しく、冒頭で書いたように
「どうしちまったんだ?!鶴太郎」
と思わずにはいられなかったのである。
何があんなに変なんだろう?
別に鶴太郎が何にハマろうがしったこっちゃないが、何が腹が立つかと言って、我々が大好きだった芸人時代の鶴太郎を今の鶴太郎が全否定するようなことしか言わぬその態度に腹が立つ。
「よくこんなことやってましたよね~」
などとせせら笑う態度。
何を言うか、あれこそが最も輝いていたお前だろうが!と言いたくなる。
※画像は、おでん芸の開祖、芸人、片岡鶴太郎時代。
後は、最近の彼の目である。
ギラギラしていて嫌な感じがする。
※ギラギラしているのに、目に光が無い。これが異様さを増している原因のひとつと思われる。
と思って、鶴太郎の全盛期を知っている年上の職場の女性に
「鶴太郎、最近変ですよねえ~」
と言ってみたところ、
「私、昔っから嫌いだったよ」
と身も蓋もないことを言われてしまい、なるほど、鶴太郎が最近変だなんて思う人はお笑い好きに限ったことであって、世間的には鶴太郎の登場から現在まで、徹頭徹尾、彼がそうかしていると思っていたのだとわかったのである。
つりばんど 岡村
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