【YouTube+SNS】うざいコメント一斉調査!

ネットは難癖社会

 

現在の日本では、難癖をつけるヤツが頻繁に発生している。

日本のどこで発生しているのかというと、ネットの上のコメントの場で発生しているのである。

 

Yahooニュースで、YouTubeで、知恵袋で、Twitterで、Facebookで、連日連夜発生しておる。

 

君も目にしたことがあるでしょう?

 

ああいうのは本当にわずらわしく、くだらない。

ということで、くだならいことばかり書いている当ブログとしては放っておいてはいかーん!と、調査。

調査結果を以下に列記いたします。

 

最近目にした難癖一覧

 

★品種改良について難癖をつけるパターン

 

子供のコーギーがよちよち歩きで階段をうまく登れないという可愛い感じの動画に対して

 

〝人間の都合で不自然に短足なプロポーションにされて〟

 

〝敵が来てもすぐに逃げられないから可哀想〟

 

などと〝可愛い〟を連発するコメントに変な視点で水を差す、人が嫌な気分になることが三度の飯より好きな一派。

 

 

★種の異なるペットを共存させるか否かで難癖をつけるケース

 

うさぎと猫がじゃれている動画に対して

 

〝もとを正せば、うさぎは猫のエサだったんだぞ!〟

 

〝一緒に飼うなんて非常識!〟

 

などと言っておる。

 

〝もとを正せば〟

〝世が世なら〟

〝古来人間は〟

 

などと変化を受け入れられない一派。

 

 

★筋トレのトレーニング方法について難癖

 

筋肉自慢のユーチューバーが

 

「筋トレと飲酒は相性がよくない」

 

と語る動画に対して

 

〝俺は毎晩酒のみながらも筋トレで筋肉つけて痩せたぞ!〟

 

〝それより動画主の肩は十分に鍛えられていない!〟

 

などと難癖をつけておる。

 

そんなヤツは放っておけばいいのにユーチューバー擁護派も擁護派で

 

〝あくまで理論の話であって、お前の経験を聞いてるんじゃない〟

 

などとケンカが勃発。

 

論破された難癖野郎は苦肉の策として、

 

〝なんでマッチョなヤツは全員顔がブサイクなの?〟

 

などと身も蓋もないことを言うしかなくなるようである。

 

★タレントに難癖をつけるケース

 

テレビ番組の動画に対して

 

〝ここにヒロミがいる意味がわかんない〟

 

〝ヒロミ嫌い〟

 

と難癖をつける。

 

ほっとけばいいのにヒロミ擁護派も

 

〝いや、あそこでヒロミがこういったことで場が助かっているのがわかんないの?〟

 

などと、

 

〝これだから素人は〟

 

と自分も素人のくせしてアンチヒロミを迎え撃つのである。

 

迎え撃たれたアンチヒロミは苦肉の策として

 

〝お前みたいなクソ人間に何がわかるか!〟

 

と、クソ人間のくせして抜かすのである。

 

★「俺のほうが裏事情を知っている」と、あくまで噂話を噂話で塗り固めるケース

 

〝AとBが共演NGなのは、昔、ある番組でケンカしたからなんだよね〟

 

〝というかAの奥さんはBの元カノだからなんだよね〟

 

〝というか、Bの元カノなんてデマで本当はCの元カノなんだよね〟

 

〝ちげーよ!Cの元カノにはヤバイ過去があって…〟

 

〝なんだと?俺の友達の友達が芸能界にいて、俺の方が詳しいんだよ!〟

 

〝てめえみたいなクソ人間に何がわかるか!〟

 

〝てめえこそクソ人間だろwww〟

 

などとクソ人間同士で罵り合うのである。

 

 

★代理戦争しているケース

 

志村けんが

 

「渡辺プロ時代のギャラの分配には問題がなかったが、その後独立して個人事務所になってからギャラの分配に疑問を感じるようになった」

 

「ドリフターズの地方営業ギャラが1,500万円ときいたことがある」

 

「その割に自分の取り分が少なすぎるのではないか」

 

というようなことから一時、リーダーのいかりや長介を確執があったと語ったことに対し

 

〝いかりや1,000万。のこりを四人で分配だろうな〟

 

〝いかりや取りすぎでしょwww〟

 

〝そもそも付き人だったのにメンバーに入れてもらえただけ感謝しろ〟

 

〝だとしても志村には少なすぎるわ〟

 

〝いかりや以外の四人で地方回って金とれるのか!〟

 

〝いかりやが個人でもらったんじゃなく、個人事務所の経営費にも回してたんだから妥当な分配でしょ〟

 

〝会社の経営もわからんヤツが勝手なことを言うな!〟

 

などと、ドリフターズの収入の分配でケンカしてどうする?

 

まとめ

 

こんなコメントよんでる私も私なので今後は読んでも気にしないことにしまーす!

【青春のすた丼】往年のスタ丼/国立・国分寺のノスタルジー

若さってバカ

 

バカのバカによるバカのためのどんぶり。

 

それがスタミナ丼、略してスタ丼。

 

スタ丼を知らない若者が

 

「スタ丼ってどんなものなんですか?」

 

と聞けば

 

「スタ丼って名前から連想してなんか適当に作ってみな!」

 

というだけで、だいたい正解に近いものを作れるという代物。

 

東京多摩地区を中心に、金の無い若者を対象に、偏差値が低ければ低いほど美味しく感じる丼。

 

往年の店内風景

 

店内あぶらだらけ。

床ヌッルヌル。

イスぎっとぎと。

 

接客態度はよく言えば自由奔放。

カウンター越しに学生アルバイト店員が付け合わせのタクアンを手に持ち

 

「ツネ!」

 

という。

 

ツネと呼ばれた店員が口を大きく開けると、そこへつまんだタクアンを投げ込む。

 

またツネもツネでお返しに相手にタクアンを投げ込みかえす。

 

『まったく、なにやってんだよ』

 

と苦々しく思うことになる店。

 

店員同士がおちゃらけて、手掴みで食べさせあってるのはいつものことである。

 

愛すべきスタ丼バカども

 

『店員もバカなら、それを承知でちょくちょく食べにくる俺もバカ』

 

つまるところ

 

『この店に、かかわってるヤツ全部バカ』

 

 

と攻撃的且つ自虐的になる店。

 

量も多くてバカっぽい。

 

食べたあとは量の多さと、あまりの脂っこさ、にんにく臭さに

 

「二度とくるもんか」

 

と思うが、翌日にはまた食べたくて仕様がなくなると言うインスリンとか糖質だとかの言葉を持ち出さないと説明のできない中毒性を併せ持つ店。

 

 

※こんなにメニューあったか?

 

スタ丼と絶縁状態になった

 

そんなスタ丼の店とも東京を離れて数年たち、しゃぶ抜きならぬスタ抜きが出来たと、やっと腐れ縁が切れたなと思っていたら一年ほどまえにここ新潟にスタ丼

の店が出来た。

 

「あちゃー」

 

「やべえなあ」

 

と、食べに行った。

 

 

このスタ丼、COOKPAD見て真似して作ったら、びっくりするくらい簡単に作れるそんなものを、敢えて食べに行ったのは、やっぱり俺がバカだからなんだろう。

 

新潟のすた丼は、清潔ですばらしいぞ!

 

しかし新潟のスタ丼は東京のと違って店内も広くてきれい。

店員さんの接客態度も、みなさんしっかりしている。

 

あの愛すべきバカどもはどうしたのか?

 

スタ丼はイメージチェンジしたのか?

 

これじゃ普通の店だ!

 

これでスタ丼と言えるのか?

セットで出てくる味噌汁がもやしじゃない!

もやしの味噌汁のついてないスタ丼なんてスタ丼じゃない!

 

で店名をよくみると〝伝説のすた丼〟などと書かれており、

 

「すた丼?スタ丼じゃないのか?」

 

と疑問に思う。

 

 

※最近のすた丼屋

 

あの頃のスタ丼屋はどうしたのか?

 

調べてみると、どうやら、私の知っているスタ丼は、国分寺とか国立にあった赤いテントに〝サッポロラーメン〟と書いてあったが誰もラーメンは食べず、
ちょうちんとか、のれんに小さく

〝スタ丼〟

と書かれた店であった。

 

※これだよ!これ!

 

接客態度は先述の通り、あくまで、よくいえば自由奔放。悪く言えば、悪口になるので書けません。

 

店内には、大食いチャレンジに成功した猛者たちの

 

〝〇〇大学レスリング部〇野〇造〟

 

とか

 

〝〇〇大学ワンゲル部〇山〇子〟

 

とかいった所属と名前を書いた、キョンシーの額に貼ってあるお札のような黄色い紙が壁中に張り巡らされていた、床がヌッルヌルのイスぎっとぎとの店だった。

 

多摩地区から都内に広くチェーン展開するようになって、名前を〝伝説のすた丼〟とかって改めてからは、店内がキレイで接客態度もいいというスタイルになったらしい。

まあ、清潔で衛生的で接客態度もいいというのは、いいことなんだろうけどさー。

でもさあ、言っちゃ悪いが、あの汚さとあの自由奔放さもセットで好きだったんだよねー。

ちょっとは、ああいう雰囲気も残しといてもらえませんか?

昔のスタ丼知ってる人も同じ意見だよねえ?

 

その昔、多摩地区の暴走族の総長時代にスタ丼の店に通いつめたという宇梶剛士さんも同じ意見だと思うなあ~。

 

会ったことないけど。

【初心者用】ひとり居酒屋デビュー 店選びのポイントについて

やってみたいけど、やりにくいのが一人居酒屋

 

今となってはひとり居酒屋にも慣れてきた私だが、これからひとり居酒屋デビューを試みるあなたのために失敗しない方法を説明いたします。

 

誰でもはじめは初心者だった

 

ひとりで居酒屋にいけるようになりたい。

 

もう一生独身と思われるので、たしなみとしてひとり居酒屋のスキルを身につけておかねばならん。

ダンディーにならねばらなん。

なぎら健壱のようにイカした酒飲みになるにはひとり居酒屋が恥ずかしいなんて言っていられない!

とは思うものの、しかし、ひとりで居酒屋って入れます?

 

私は、なんか恥ずかしくて入りづらいと思っていた。

今でも店入る前はちょっとだけ緊張します。

だいたい、ひとりで居酒屋なんか入ったら

 

「あ~寂しい人なんだなあ~」

「友達いなんだなあ~」

 

などと店員に笑われているんじゃないかと、被害妄想的に考えてしまう。

そんなことではいかーん!

自意識過剰ではいかーん!

 

と無理やり適当な居酒屋に入って行ったことがあるのだが、店の中で何してていいのか、何頼んでいいのか、
手持無沙汰だし、この店のルールとかもわからんしどうすりゃいいのか?!

と、ややパニックになり超挙動不審に陥り、生ビールを一気飲みしてツキダシだけ書き込んで出てきた苦い経験がある。

 

そんな私も経験を積み、ひとり居酒屋にも慣れたのでこれからひとり居酒屋デビューするあなたのために、私の考えるポイントをご紹介します。

 

店選びのポイント

 

 

一人用のセットメニューのある店を選ぶ

 

だいたい

『晩酌セット』

とか

『ほろ酔いセット』

などという、どこか涙が出そうになるネーミングが多いのだがそういう一人用セットのある店を選ぼう。

個人経営の居酒屋ならたいがいあると思う。

 

『3品+飲み放題90分』などがあれば最高。

 

値段を気にしてのまなくて済むからである。

 

※私のよく行く店のメニュー。安い!

 

テレビのある店を選ぶ

 

理由はのちほど説明します。

 

店内で挙動不審にならないためのポイント

 

店内でどう過ごすか?

 

本を読む。

 

これはいいのだが、正直言っておすすめはしない。

 

酔って本を汚す恐れがあるのと、だいたい内容が頭に入ってこないからである。

 

しかし〝コボちゃん〟とか〝あたしンち〟とかなら良い。

そういえば定食屋みたいに雑誌とかマンガのペーパーバックとかが置いてある居酒屋がないのはなぜなんだろう?

 

メニューを読む。

 

これは比較的おすすめ。

最初から最後までひたすらメニューを眺める。

まあ、短時間の一人のみなら大丈夫だが、長時間だどこれも飽きるけどね。

 

テレビを観る。

これが一番おすすめ。
何にも考えず、ついている番組をひたすら眺める。

これで誰も話しかけてこない。

これがあるからテレビのある居酒屋を選ばねばならないのである。

 

ひとりがさみしくなった場合は?

 

テレビに話しかける

 

テレビのニュースを観ながら

 

「ひどいことする人間がいるもんだよね~」

 

などと、テレビを話し相手に酒が飲めたらこれが出来たら一人前です。

 

以上をミックスしてやっておれば手持無沙汰は解消されるでしょう。

 

常連になるには通う必要があるので、他のお客や店員さんにいきなりフレンドリー接しないようにしましょう。

 

間違ってもいきなり

 

「大将!この店は何が上手いんだい?」

 

などと話しかけてはいけない。

大将の機嫌が悪かったりすると

 

「うちのはなんでもうまいよ!!」

 

と、うっとうしがられるからである。

まあ、そんなこと言える人はとっくにひとり居酒屋デビューしてるか。

【花輪和一著】刑務所の中について考える

憧れの集団生活

 

一人での生活が好きなのだが、時折、極端に大人数で集団生活してみたくなる。

年のせいかもしれない。

居酒屋などで行われる同窓会などには行く気がしないが、もしもその同窓会が、野外学習で行った少年自然の家だとか、修学旅行で行った本郷の木造旅館などで行われるのであれば是非参加したいと思う。

 

 

「さらにそれが、泊まりであったりしたらどんなに楽しいだろうか?」

 

「そんな生活なら、もう一か月くらい生活してみたい!」

 

と思うのは私だけだろうか?

 

 

だが、そんな生活は実現するはずもなく、まあせいぜい物好きが4~5人でそういう施設で泊まる程度だろう。

 

4~5人では意味がない。

 

もっともっと大勢でないと意味がない。

 

で、私と同じ極端に大勢の集団生活を好む者は、自ら集落を作り、上九一色村に住んだりだとか、元女優の高樹沙耶みたいになってしまうのかもしれない。

 

合法的な集団生活は?

 

いや、そんな非合法のものでは困る。

 

合法的に集団で生活できないか?

 

そうだ、刑務所なら無料でそんな生活ができるぞ?

 

と思う。

 

罪を犯さず、嫌になったら出ていけるような刑務所体験のできるものはないだろうか?

と〝刑務所体験〟の可否を調べてみるが、どうやら日本では不可能らしい。

 

くそう。

 

と、叶わぬ無罪での刑務所願望が募り、その欲求を満たすために好んで刑務所が舞台の作品を観るようになった。

 

花輪和一著、『刑務所の中』

 

 

そんな中、偶然、古本市で出会ったのが漫画家の花輪和一氏の実体験をもとにした2000年発刊のエッセイ漫画作品、『刑務所の中』である。

 

花輪氏は、1947年生まれ。改造銃などの所持していたことにより、銃砲刀剣類不法所持と火薬類取締法違反で1995年から三年間実際に刑務所に服役。

その実体験を、タッチは劇画調で重々しいが、突き抜けた明るさと、ひょうひょうとしたギャグ満載で描かれており、読んでいて刑務所の中の世界にグイグイ引き込まれ、私の無罪で刑務所体験願望を満たしてくれるのであった。

 

どうやって書いたのか?

 

 

施設内部の様子も事細かく描かれており、よっぽどメモなどしていたのだろうと思っていた。

 

が、私は知り合いに数人元受刑者がおるのだが、彼らにその旨を話すと

 

「刑務所の様子をメモなどすることは許されない」

 

「隠してメモ出来たとしても、それを持ってシャバには戻れない」

 

とのことで、調べてみるとこの作品はほとんどが作者の記憶で描かれているとのことでその記憶力にも驚かされる。

 

で、刑務所内部では何が行われているかというと、ほとんどが食べ物の話である模様。

 

受刑者同士、考えているのは食べ物のことばっかりみたいなんである。

 

元受刑者に話を聞いてみる

 

また元受刑者の知人に聞けば、

 

「まったくその通り」

「食べ物の話ばっかりですよ!」

 

という。

彼が塀の中でつけていたノートを見せてもらったのだが、そこにはのっけから〝ステーキ丼がなんちゃら〟とか、〝ケーキがどうちゃら〟とか出所したら食べたいものがズラーーーーーーーッツと羅列されており度肝を抜かされた。

で、遠い目をしながら

「あの作品は、本当にリアルな刑務所が描かれていますよね」

とも言う。

 

「さすが、元受刑者。出所後も、こういう刑務所モノをチェックしてるねえ~」

 

と言うと

 

「いえ、ムショの中で借りて読んだんです」

 

とのこと。

 

こういう刑務所生活を揶揄する作品が刑務所の中にあるなんて、日本の刑務所は固いんだが、柔らかいんだかよくわからなくなるのであった。

【日韓ワールドカップの思い出】ボロい原付とフーリガン②

公園の中のヤンキー集団

 

とにかく早く通り過ぎたいが、残念ながらスピードの出ないボロ原チャである。

不良集団の真ん中を徐行に毛の生えた程度のスピードで通り過ぎる。

 

『私に悪意はございませんよ』

 

『近道するだけだから放っといてね』

 

『敵じゃないよー』

 

と誰とも決して視線を合わさぬように意識する。

 

『いやあ、若いっていいなあ』

 

『若者、大いに集うべし!』

 

『君たちみたいな者たちが日本の将来を支えていくことになるんだよー』

 

の感情を込めてニコニコの笑顔をつくり通りすぎようとしたとたん

 

 

「なんだてめえ!」

 

「やんのかコラーッ!」

 

など一斉に怒声を浴びせられる。

 

『ハハハ』

 

『元気があっていいなあ』

 

『日本の未来は君たちにかかっておるのだよ』

 

『日本の未来は、世界がうらやむイェイイェイイェイイェイ』

 

と更に作り笑いを振りまくも全く通用せず、集団のうちの三人が

 

「なんなんだテメエ!」

 

となどと口々に頭の悪そうなことを口走り、私の両肩をつかんで揺さぶる。

 

『そんなに揺すったら』

 

『おでんがこぼれるだろうが!』

 

とイラッとする。

 

多勢に無勢

 

が、闘うわけにはいかない。

学生時代から、ひとり相手のケンカにも勝ったことがないのに、相手は3名、総勢40名程度である。

 

こういう時の私の常套手段、それは

 

〝威嚇、のち撤退〟

 

である。

 

〝猫だましからの逃亡〟

 

と言い換えてもいい。

 

とにかく怒声を浴びせて相手をひるませ、その隙に逃げるのである。

しかしこんな大勢相手にうまう行くか?

 

「痛ぇなチクショー!」

 

「やってやるから手ぇ離せ!」

 

と鼓膜も破れよと言わんばかりの大声をだし

 

「バイク停めるから離れろ!」

 

とバイクを降りながら更に大声を出すと、持前の低能らしさを発揮して、うれしいことに離れてくれる。

 

シャドーボクシングの真似事をしている者もいる。

 

すかさず私は

 

『あとは逃げるだけ』

 

と再びバイクにまたがり

 

『ボロバイクよ!今こそお前の最大限の力を出せ!』

 

と念じながらアクセルグリップを力一杯ひねると

 

 

プッスンプッスンプッスン・・・・・

 

とエンスト。

 

『あちゃー』

 

と、そのまま原チャリを引いて

 

「今こそ、私の最大限の力を出す!」

 

と猛然と公園の外までダッシュ。

 

なぜか連中もそれ以上追いかけても来なかった。

 

哀れだったからかもしれない。

 

奴らの正体

 

そのままマンションに帰り、日本代表の試合を観て、

 

「あいつらが、世に言うフーリガンという奴らなんだな」

 

「フーリガンはやっぱり恐ろしいな」

 

とガクガク震えながら思ったのである。

 

【日韓ワールドカップの思い出】ボロい原付とフーリガン①

日韓ワールドカップの頃

 

2002年。都落ちを経て、なんの準備もなく再び上京。

変な女とワンルームマンションでルームシェアしていたころ、移動手段として原チャリを譲り受けた。

 

もらった原チャリ

 

※これの白と思ってもらって差し支えない。

 

この原チャリ、もともとは白いスクーターなのだが、シートも破れまくり、カウルも外れまくりで、そこをガムテで補強してあるので段ボールで作ったような、一見、日比野克彦の作品のようなスクーターである。

 

エンジンもまともにかからない。

 

セルでエンジンをかけるなんて夢のまた夢。

 

10回以上キックスタートを試して、やっとエンジンがかかる。

 

が、エンジンがかかってもすぐにエンストする。

 

そのため、エンジンがかかった後も常にアクセルをふかし、聖火ランナーが炎を消さぬように走るがごとく、エンストを起こさぬように大切に大切に乗らねばならない。

 

ブレーキは気持ち程度しか効かない。

なのでスピードは出さない。

というか出ない。

フルスロットルでアクセルをふかしても徐行に毛の生えた程度のスピードである。

 

ではどうやって停まるかというと、基本はエンジンブレーキである。

急ぐときには足を使う。

多少のケガは覚悟の上で、足を道路にビタッとつけて止まる。

 

私は足腰が強く、長距離を走っても膝などが痛くならないのはこのバイクのブレーキ代わりに足を使った経験がいきているのかもしれない。

 

ゴミのようなバイク

 

枚方出身の仲間が彼女を乗せた新品のビッグスクーターで並走しながら

 

「そのバイク、はよ捨てろ!」

 

などと笑いながら冗談を言う。

 

その後ろに乗せた彼女とそいつとの縁は、俺がキューピッド役となって成立したものだけに腹が立つ。

(のち結婚)

 

と言うか、自分でもあんなバイクでよく移動してたよなあと思う。

 

今日は楽しい日本代表戦

 

その日は、私を散々な目に遭わせた変な女が友人宅に外泊するという。

 

 

かつ、日韓ワールドカップ開催中であり日本とどっかの国との試合のテレビ中継がある日。

 

久々に羽を伸ばして部屋でサッカー日本代表の試合みようと、楽しみにする。

 

仕事が終わり、件の原チャで職場からマンションまで走行。

 

「サッカー観ながらご飯を食べよう」

 

と、マンション近辺のコンビニで、おでんやら弁当やら飲み物などを購入。

 

荷物はメットインにしまわず、コンビニ袋を両腕にひっかけてそのまま再びマンションへ向かう。

 

もうそろそろ試合開始時間が迫っている。

 

近道するため、よくないことだが公園の中を突っ切らせてもらうことにし、ハンドルを切って公園に突っ込んでいく。

 

公園の中には・・・

 

少し走ると前方に40名程度の不良集団がたむろしている。

 

『やべ』

 

と思うが、このまま引き返すのも変である。

逃げたことで逆に追い回されるかもしれない。

 

『このままなんとなく通り過ぎよう』

 

と集団の真ん中に突き進む。

 

遠巻きにみれば、不良集団にガムテだらけのボロ原チャ一台で、おでんを武器に戦いを挑んでいく男の図であり、かっこいいと思われたかもしれない。

 

(思われません)

駄菓子には、なんで〝太郎〟と名のつくものが多いのか?

近所に駄菓子屋が出来た!

 

『駄菓子屋がなくなった』

 

ならよく聞く話だが、私の近所では、今時、駄菓子屋が出来たのである。

その名も天狗商店。

 

 

駄菓子の他にも、カフェ、もんじゃ焼き、夜はアルコール類もでるというイカしたお店です。

 

私は、いい年ですが、はっきりいって、駄菓子屋さん大好きです。

 

もう駄菓子屋で寝泊まりしたいくらい好きです。

 

蒲焼さん太郎への疑問

 

駄菓子屋で昔から好きだった蒲焼さん太郎を買い、歯をギシギシ言わせて食べていると

 

「この蒲焼さん太郎、昔から普通に食べてるけど」

 

「これっていったい何なの?」

 

と急に疑問に思う。

 

あれ、なんだと思います?

 

 

厚紙のような、海苔のような、あれなんなの?

私はこれまであれを何なのか知らぬまま普通に食べていたことに驚く。

 

と思って原材料をみてみると

 

「原材料名:魚肉すり身、小麦粉、イカ粉、しょうゆ、みりん、砂糖、香辛料、調味料、カラメル色素、ソルビット、甘味料」

 

とのこと、またこの魚肉すり身とは、スケトウダラのすり身であり、それを圧縮して焼き固められているため、非常に堅い食感となっているらしいのである。

 

「そうか、あれは魚肉のすり身か」

 

「たしかにタラっぽいといえばタラっぽい」

 

と腑に落ちたのであった。

 

スケトウダラといえば、

 

〝タラタラしてんじゃね~よ〟

 

というタラと銘打った駄菓子があって、

 

「蒲焼さん太郎も、タラだけに、たしかにそれとちょっとタラタラしてんじゃね~よと味が似てるな」

 

と思って念のため調べてみたら、タラタラしてんじゃね~よの原材料はイカであり
もう何が何だか訳が分からなくなるのである。

 

太郎と言う名で出ています。

 

 

また、駄菓子の陳列された商品を見てみると蒲焼さん太郎以外にも

 

〝〇〇太郎〟

 

などという〝太郎〟のつくものの多いこと!

 

キャベツ太郎

 

玉葱さん太郎

 

蒲焼さん太郎

 

焼肉さん太郎

 

餅太郎

 

などなど、更に調べてみると、他にも

 

もろこし輪太郎

肉じゃが太郎

酢だこさん太郎

石焼きビビンバ太郎

のし梅さん太郎

わさびのり太郎

お好み焼さん太郎

カルビ太郎

甘いか太郎

のしいか太郎

いか太郎

 

と、太郎太郎太郎太郎!!!!!

 

 

なんでこんなに太郎がつく商品が多いの?!

 

と思って更に調べてみると、なんと上記の商品は、全部おんなじ株式会社菓道(かどう)という茨城県に本社のある駄菓子メーカーが作っていたのである。

 

だいたい、なんで〇〇太郎なの?

 

子供の頃から

 

「キャベツ太郎って、なにが太郎なの?」

 

と思っていたのだが、調べたところ、まず〝餅太郎〟というのが作った。

で、ゴロがいいので、その後の商品にも積極的に太郎と名付けていった模様で、

ただの気まぐれと判明。

〇〇太郎と、〇〇さん太郎の違い

 

たとえば、キャベツ太郎と玉葱さん太郎のように、〝さん〟が付くものと付かないものが混在する。

何がどう違うのか調べてみると、やっぱり

 

「ただ、言葉の響きです」

 

と、ネーミングに関しては、あくまで気まぐれな駄菓子メーカーなのであった。

 

 

【覚えた言葉をすぐ使う】 付け焼刃上司とは?

おぼえた言葉を、すぐに使いたくなる困った上司

 

何年か前に『声に出して読みたい日本語』という本がベストセラーになったことがある。

これと同じ考えなのか、人が話してはじめて耳にしたワードが気に入ると、それをすぐに声に出して使いたがる上司がおる。

 

ちょっと聞きかじった言葉を気に入り、使いたくなってすぐに言う。

 

『その言葉、カッコいい』

 

『声に出して言いたい!!!』

 

と思って使うのである。

 

すぐ言うだけなら構わないが、昔っから知っていたように、今まさにそれを自分が言う予定だったかのように使うので腹が立つ。

 

会議の席で

 

部下のひとりが

 

「これはマストでお願いしたいのですが」

 

と言うと

 

『。。マスト。。どっかで聞いたことがある。。』

 

『。。。かっこいい。ワシも使ってみたい。。。』

 

 

と思い

 

「君のいうように確かにマストでやらねば意味がないな!」

 

「ヌハハハッ」

 

などと抜かす。

 

そんな腐れ上司が

 

「イニシアチブ」

 

とか

 

「エビデンス」

 

などと耳にしようものなら

 

「そりゃあそうだ!みんなイニシアチブ精神にのっとって、楽しいエビデンスを頼むぞ!」

 

「ガハハハッ」

 

などとさっそく使いだすが、意味がよく分からずに使っているので、聞かされている方も訳が分からなくなるのである。

 

 

 

カタカナだけでは収まらない

 

使いたがるのは、カタカタ用語だけではなく、もちろん日本語でも同様である。

 

会議の席で部下が

 

「泥臭くいきましょう!」

 

などと発言すると

 

『。。。〝泥臭く〟。。。』

 

『。。昔、青春ドラマで聞いたことある。。。。』

 

『中村雅俊になりたい!使いたい!』

 

と思い

 

「そうだそうだ、泥臭くいこう!」

 

「それが青春ってもんだろう?」

 

「ところで諸君!青春ってなんだ!?」

 

「とにかく何かをはじめよう!レッツビギン!」

 

「ヌハハハッ」

 

などと話し合いの流れに関係なく、ただ言葉をつかいたいだけで使いだす。

更には

 

「丸投げ」

 

「青天井」

 

などと聞こうものなら

 

「昔、猪木が藤波に、丸投げからの青天井で勝ったことがあるんだよ」

 

「あの試合は、燃えたなあ~」

 

「ドフフッ」

 

と言って会議は収拾がつかなくなり、後日、そいつ抜きで同じ議題で話し合わなければならず二度手間である。

 

 

すぐ言う上司のその後

 

やがてそいつは会議に呼ばれなくなり、仕事も引き受けることもなく、暇でどうしようもなくなる。

 

職場へ来ても日がな一日やることがないが、自席にボーっと座っているといかにも暇丸出しである。

 

それではまずいと、職場内をほっつき歩き、そこらで飛び交っているワードを収集していく。

 

一通り収集が済むと、みんなが一生懸命仕事をしているところへ用もないのに  

 

「お!今日も落とし込んでるね~」

 

「やっぱり、課長マターのミッションはペルソナ的にもタイトなんだよなあ」

 

「君も粗利をサマリーしてハレーション的にゼロベース」

 

「アナウンスに色を付けて明日に向かって五月雨式だ!」

 

などと話しかけて回り、仕事をしているアピールをしているつもりで醜態をさらして回るのである。

 

勘違いした部下

 

何を思ったのか、この上司に入れ込んでしまった頭の悪い部下がおり、結婚して男の子が生まれた機会に、この上司に名付け親になってもらったところ、リスケ君と名付けられたそうである。

 

 

【似非関西弁の使用例】そもそもムカつく理由とは?

何故か腹が立つ似非関西弁

 

関西人でもないのに関西弁を使う者がおる。

 

四六時中ずっと関西弁ならいい。

 

例えば、漫才師の宮川大助・花子の大助は、鳥取出身だが、ずっと関西弁なのでいいとする。

 

また外国からやってきて関西に住み、自然と関西弁になった関西版ダニエル・カールみたいな人もいい。

さらに、三重県人を〝似非関西弁〟と言う者がおるが、
私の経験では三重県はかなり関西弁に近いので似非関西弁などではないと、三重県民擁護の質立場を取りたい。

(とればー?)

 

 

聞き飽きた反論

 

似非関西弁が嫌いなどと書くと

 

「やいやい!こちとら江戸っ子よ!」

 

「田舎もんが大勢押し寄せてきてる東京で、似非東京弁を聞かされる身にもなれってんだよ!ちきしょーめ」

 

などと言う、本当は江戸っ子ではない人が必ず出てくるので注意したい。

 

 

〝ここぞとばかり〟が腹が立つ

 

私が腹が立つのは、関西に住んだ経験もなく、普段は違うのだが、たまに関西弁になるヤツである。

 

ここ一番という場面で関西弁を使うので腹が立つのである。

周りに関西出身者が多いから関西弁を使うという者も許さん。

 

と、ここまでの文章を読んだ似非関西弁野郎は、

 

「なんでやねん!」

 

と言う。

 

「なんでやねーん!」

 

とバカみたいな顔をして言う。

 

「関西に住んだことなくてもさー」

 

「自然に出るんやからしゃーないやんかー!」

 

などと言う。

 

それを聞いた者は全員が畳を掻きむしることになる。

 

こんな似非関西弁野郎と普通に付き合ってたら畳がいくらあっても足らない。

 

以下に代表的な似非関西弁の使用例と、所感等を列記するので参考にされれば幸いである。

 

  ※写真はいかにも似非関西弁を話しそうなひと。

 

ゆーても

 

〝そうは言っても〟の意味で使用する。

 

例えば『腐っても鯛』を

 

「や、ゆーても鯛っしょ!」

 

の様に使用する。

こういうヤツが

 

「ゆーても~」

 

と発するときは、嬉しそうな、美味しいものを食べたときの口の形になるので、すかざす

 

「今、なんか食べた?」

 

と言って話を遮ってやろう。

 

なんなん?

 

〝なんでなの?”の意味で使用する。

 

「似非関西弁が腹が立つって、なんなん?」

「お前、なんなん?」

 

などと使う。

お前が何なんだよ。

 

 

腹立つわー(はらたっつぁー)

 

これを使う野郎は、金八さんを、きんぱっつぁんと発音し、オッサンをオッツァンと発音するが、
原辰徳のことは、原たっつぁのりとは言わず、普通に〝原監督〟と言うよくわからん人種なので注意したい。

 

ちゃうやん

 

〝違うでしょ〟の意味。

 

「違うでしょ」

 

と言うよりも、迫力もあり、深い考えがありそうに思われて便利であるために使う。

 

自分の意見を否定されたりすると

 

「ちゃうやん!」

 

とは言うが、それ以上の反論があるわけでもなく、ただただ、ちゃうやんを繰り返し言ってりゃ済むと思っている。

 

「何がどう違うんですか?」

 

と聞いても、相も変わらず

 

「ちゃうやん」

 

の一点張り。

この様な、ちゃうやん連呼のバカがいたら、駄々をこねる哀れな大人と思って放置しよう。

 

〇〇やっちゅーに!

 

〝〇〇って言ってるのに!〟の意味で使用。

なにかにつけつっこむときに使う。

別の意味の、ちゅーに病。

例えば月極駐車場のことを、おどけた感じで

 

「げっきょく駐車場だったりしてー」

 

などと、すがりつくような目で、逃げ出したくなるようなことを言うヤツに対して

 

『おぬし、なかなか面白いのう』

 

『その面白さに、こっちも一枚乗っからせてもらうわ』

 

との思いを込めて

 

「つきぎめやっちゅーに!」

 

と、手の甲でビシッと相手の胸を叩く者達。

突っ込まれた方も満更でもない様子で

 

「ダハー」

 

などと言い、恍惚の表情で頭を掻いたりするので関わり合いになってはならない。

 

 

 

〇〇へん

 

〝無い〟の意味で使用。

 

〝られへん〟〝せえへん〟〝でけへん〟などと言う時に用いる。

 

主に金言めいた事をいうときに、照れ隠し的に使う。

 

「愛する人を信じられへんときは・・・」

 

などとバーカ!

 

 

 

なんで似非関西弁は腹が立つのか?

 

例えば愛知県出身者の私が、大阪に行き、ここぞとばかりに津軽弁を使っても、誰も腹が立ったりしないだろう。

津軽弁に限らず関西弁だけがなんで似非をここまで腹立たせるのか?

 

似非関西弁のイントネーションがネイティブのものとは明らかに異なり不協和音となって単にイラッとするんだろうと思ったが、

だったら先ほどの似非津軽弁に腹が立たないのは何故か?

 

関西弁は、便利である。

 

短く表現できたち、言葉の中にさらっと笑いのニュアンスを含めたり、照れ隠し的な要素がこもっていたり、
使用すればとても便利な言葉である。

 

そんな言葉には

 

「自分も使ってみたい」

 

「使えたらいいな」

 

という憧れが心のどこかにあるものの、

 

「お国言葉を使うのは、その土地関係者の特権だから使う訳にはいかない」

 

と思っているところへ

 

「便利な言葉は使うぜー」

 

「人の畑も踏みにじるぜー」

 

とズケズケと関西弁を使うというデリカシーの無さと、さらにはニュアンスも使い方も変でズレているという点に腹が立つのではないか。

 

それが似非関西弁を、私のような関西無関係人間からみても、関西人からみても腹が立つ最大の理由であると私はここでハッキリいいたい。

(言えばー?)

 

【アホな教育係】 北風と太陽の誤認識とは?!

間違った前説

 

私の通っていた工業高校の文化祭に、聞いたことのない名前の落語家がきて、全校生徒で落語鑑賞をすることになった。

体育教師のひとりがステージに立ち、落語鑑賞にあたっての注意事項を説明しだした。

 

「おい、お前ら!」

 

「今から落語という古典芸能を演ってくださる!」

 

「笑え!」

 

と抜かし、おかげで誰も笑えなくなったことがある。

 

工業高校は生徒もバカだが、体育教師も似たり寄ったりなのである。

 

間違った指導

 

先述の体育教師まではいなかくとも、スポーツの指導などで

 

「身体が固くなってるぞ!」

 

「そんなに緊張してどうするんだ!」

 

「もっとリラックスしろっ!」

 

などと、とてもじゃないがリラックスできぬことを抜かす者がおる。

 

リラックスは、相手が心の中からするものであり、その人がリラックス出来るように、
落ち着かせる言葉をかけたり、話題を変えたりして、緊張をほぐすために物事を運んでいく必要があるのである。

にもかかわらず

 

「リラックスしろっ!」

 

などと言うのは言語道断、本末転倒なのである。

 

水泳親子

 

何年か前に市営のプールに通っていたのであるが、そこには45歳くらいの父親がコーチとなり、
5歳くらいの息子に対して水泳の猛特訓をしていた。

 

私が行くたびに遭遇するので、ほぼ毎日特訓していたと思われる。

 

コーチの父親は、プールサイドから

 

「ジュンちゃーん!(仮名)」

 

「ジュンちゃーん!」

 

と息子の名を、ずっと叫んでいるので、チビッ子の名前がジュンちゃんとわかる。

 

ジュンちゃんは、遊びたい盛りに本当に一生懸命がんばっているなと感心する思い。

 

「ジュンちゃーん!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

「ジュンちゃーん!耳に腕をあてて!」

 

「はいっ電信柱!電信柱!」

 

などととても熱がこもっている。

言われたジュンちゃんも電信柱のように体をまっすぐにする。

 

話したことがないので想像でしかないが、私がプールで泳はじめて終わっても続けているので毎日一時間以上はやっていると思われる。

熱血親子とはこのことか。

ジュンちゃんが将来、有名な水泳選手になってくれたら嬉しいと思う。

 

 

なんでも、押しつけがましければ、全部台無し

 

ある日、ジュンちゃんが猛特訓に対し

 

「もうやだ」

 

とぐずりだし、泳ぐのをやめたり、適当に遊ぶように泳ぎ出した。

 

『毎日毎日、こんな練習漬けじゃ仕方あるまい』

 

と思っていたのだが、コーチの父親は急いでプールに飛び込みジュンちゃんに泳ぎ寄った。

 

適当に泳ぐジュンちゃんの肩を抱くと

 

「ジュンちゃーん!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

「なんでマジメにやらないのっ!」

 

「あのね、楽しく練習するのと、いやいや練習するのでは結果がまるで違うんだよ!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

「楽しく練習しなくちゃダメでしょ!!」

 

と言った。

 

いや、だったら楽しく練習できるように雰囲気を作ったり褒めたりすかしたり、持ち上げたりけなしたり
うまく物事を運ぶのもコーチのつとめだと思うのだが、相変わらずこのコーチは

 

「ジュンちゃーん!」

 

「なんでマジメにやらないのっ!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

と言い続けているので、困ったものである。

 

それまでがまんしていたが

 

「だいたいジュンちゃんジュンちゃんうるせーよ」

 

と思ったのだった。

 

北風と太陽の例え話があるが、強制的な太陽は、北風以上に厄介なのである。