新潟観光なら 酒豪の聖地ポンシュ館

その昔、私にとって日本酒は  

 

「あんな甘ったるいもんが飲めるかー!」

 

  「だいたい日本酒は翌日に残るんだよねー」

 

  「悪酔いするし!」

 

  と日本酒といえばワンカップ大関と、鬼殺ししか知らないくせに とんでもないことをおもっていたのだが、

新潟にきて、毎年三月に行われる日本最大の日本酒イベント

 

〝にいがた酒の陣〟

 

に参加したり(面白いよ~)、 図書館で漫画  

 

〝夏子の酒〟

 

  を読んだりして自分なりに勉強したりしていたらすっかりハマってしまった形となった。

 

  アパートの台所も居酒屋風になってきている。  

 

 

 

そんな日本酒好き垂涎の場所が新潟駅構内にあるポンシュ館です。  

ポンシュ館

  それではさっそくポンシュ館へ向かいましょう。

 

    まずは入り口でこの人形が出迎えてくれます。     入り口はこちら。   さっそく中に入りましょう。     お酒だけでなく新潟の発酵文化の双璧である醤油や味噌も豊富な品揃え。 醤油の匂いでいっぱいです。     そのほか、お土産も充実しているので新幹線で帰る間際とかに寄るのも便利ですね。     試食も充実しています。     他の新潟名物も盛りだくさんです。     もちろん日本酒も盛りだくさん! 日本酒好きにはたまらん。     冷酒もばっちりだし。     カップ酒もありますよ。       でポンシュ館といえばここ! 〝利き酒番所〟 ここはですね、500円支払うと5枚のコインがもらえて       こういう風に酒蔵ごとに自動販売機みたいになっていて、 コインを入れるとおちょこ半分くらいの日本酒が出てきて飲めるというシステム。     これが私のフェイバリット日本酒、越乃梅里(こしのばいり)。 小黒酒造からDHC酒造になって、なんだかなあ。 一生で2000円弱。安い!     夏子の酒のモデルになった久須美酒造のコーナー。 清泉。 でもポンシュ館は試飲だけで売っていません。   私の知る限りでは、普通の街の酒屋さんに運が良ければある感じです。         で、これが〆張鶴の純米。   普通に買うと高いよ~。     これが利き酒番所のおつまみ。 塩と、味噌だけというのが辛いわあ。ちなみに無料。     有料ですが100円かメダル1枚で冷えたキュウリもあります。     おちょこを洗ったり手を洗ったり。       おちょこは持ち帰れません。     ポンシュ館グッズも多数。手ぬぐいとか小さい手提げ袋とか。       県内の陶芸家のみなさんの酒器もたくさんあるよ。   さて、どこに行くか決めてなくて東京駅でたまたまこのブログを見たあなた!   新潟へ行ってポンシュ館に行きませんか?   また、私と知り合いの方は新潟へ来たら案内しますよ!   って、今日はこんな記事で逃げる。      

結婚に後悔した人は大勢いるが、禁煙して後悔した人はいない②

いかにして安くタバコをやめるか、体験談として書いております。

前回からの続きです。

 

 

辞めるまでの期間

 

よく

「辞めるのにどのくらいかかった?」

 

と聞かれるが、辞めるのには一日、というか

 

「や~めた」

 

と思う一瞬で辞めました。

その後、3日、一週間と経って

「あ、大丈夫だな」

と思ったので、決断は一瞬、安定期に入るまで一週間といったところです。

 

 

最初にやったこと

ネットで検索する。

これ読んでいる人は、すでにやっているのでこのブログを読んでくれていると思いますが、
私も同じでまずはネットで「禁煙」で調べました。

当時、ネットのニュースで

 

〝タバコをやめた瞬間から起きる体の変化について〟

 

の記事を読んだり、

〝禁煙をした芸能人〟

 

などのまとめ記事を読んで、
人それぞれの禁煙方法をタバコを吸いながら眺めていました。

 

 

いろいろな禁煙方法

 

・タバコなど世の中にないと思い込む (石田純一さん)
・タバコが吸いたい欲求はせいぜい15秒。吸いたくなったら15秒数えて耐える(タモリさん)
・役作りのため(堺雅人さん、向井理さんなどなど)
・禁煙パッチで(松本人志さん)

 

役者ではないので、堺式は無理!
禁煙に金はかけたくないので松本式も無理!

石田式とタモリ式を試してみたがぜんぜん無理!

だったタバコはあるし、15秒かぞえても、そもそも「出来れば吸いたい」と辞める意思が弱いので辞められるわけなし。

 

目にとまったもの

 

・本を読んでやめました

(椎名林檎さん、今田耕司さんなどなど)

 

その記事では、本当に大勢の人が

〝本を読んで〟

と書いており、なんだそれ状態。

 

 

世界一、安く、意思がなくても禁煙できる方法

 

そこで

〝禁煙〟

〝本〟

で改めて検索しなおして見つかったのがアレン・カー著、禁煙セラピー。

Amazon見ると、数百件の高評価。

お値段1,000円弱。

 

レビューを見るとうまいことばかり書いてあって半信半疑だったが、
値段が、私の一日分のタバコ代程度だったこともあり早速発注。

 

冒頭で

「読み終わるまでタバコを辞めないで」

と書いてある。

字も大きく、これは割とすぐ読み切ってしまうなと思ったのでコンビニでハイライトを4箱購入。

スッパスパ吸いながら役4時間かけて読了。

読了に合わせて4箱吸い切った(一時間ひと箱!)。

 

人生、最後のタバコを山盛りになった灰皿に押し付けて火を消し、家中の喫煙具をぜんぶゴミ袋に放り込んで
喫煙生活に別れを告げることにした。

それまで一時間タバコをやめるなんで出来なかったが、一時間二時間と時間が経過し、
タバコから解放されたことが嬉しくてたまらなかった。

翌朝起きると部屋の空気が澄んでおり、いかに今まで濁った空気の中で生活していたのかを知ることとなった。

 

以後、一週間くらいは、たまに多少吸っちゃおうかな?と、思うことはあったが
禁断症状などは全くなく、すがすがしい毎日を送っている。

 

(次回につづく)

 

結婚に後悔した人は大勢いるが、禁煙して後悔した人はいない

タバコやめよっかな?

 

私は、三年前に40歳の誕生日目前にタバコを辞めました。

それまではハイライト(一本当たりタール:17ミリ)を、
ハイライトが品切れだった場合はロングピース(一本当たりタール:20ミリ)を一日2箱ないしは3箱吸っていました。

「健康を気にしてタールを減らすことにしました」

「健康を気にして1ミリのタバコにしました」

と全く筋の通らんことを言っている人がいますが、
私の吸っていたタバコ一本は、そういう人が吸ってるタバコのひと箱分であり
そのため、歯の裏真っ黒。

真っ黒すぎて表面にもにじんできておりました。

吸っている時は、〝禁煙〟の言葉を聞くだけで腹が立ち、立川談志家元が仰っていた

 

「酒とか煙草をやめるヤツほど、意思の弱いヤツはいない」

に激しく同意し

 

「禁煙?」

「なんでこんないいものを辞めなくちゃならんのだ?」

「仮にタバコ代がひと箱1000円になっても、他の支出を抑えてでも吸う」

 

と、今考えるとムキになっていて、なにかに取りつかれていたようだよなあ。

 

また、喫煙者あるあるだと思いますが、タバコ屋と、タバコを売っているコンビニと、
喫煙所だけは街のどこにあるか把握して、いかにタバコを切らさないかを念頭において生きていました。

これから、そういうヘビースモーカーがどうやって辞めたかを書きますので、
これを読んでいる人で、もしもタバコを辞めたいなと思っている人がいれば、その手伝いができればと思います。

 

 

禁煙に必要な心構え

 

まず、

「絶対やめてやる!」

と思う必要はまったくありません。

思っているのならもうやめられてますよね。

 

私の場合は、

 

「実をいうと、あんまり辞めたくないけど」

「まあ、心の底からタバコがいらなくなったら」

「辞めてやってもいい」

「出来れば吸いたいけど」

「タバコって世間がいうほど悪いやつじゃないよ!」

「っていうか辞めたくない!」

 

という全く軟弱極まりない根性で禁煙にのぞみました。

それでも辞められましたので安心してください。

 

「でも、禁煙って禁煙外来に通ったりするんでしょ?」

「禁煙パッチとか禁煙ガムとか買うんでしょ?」

「パッチやガムがやめられなくなるじゃないか!」

「金がかかるじゃないか!」

「節約のために禁煙するんだから、そんなの買うくらいならタバコ買うわ!」

 

と思うでしょうな。

私もまったくそう思っていました。

(長い文章は読みたくないよね)

(なので)

(具体的な話は次回に続きます)

【蓮舫、嫌いですか?】 そもそも蓮舫にファンはいるのか? 

蓮舫ファンはいませんか?

 

蓮舫にファンはいるのか?

「はい、私は、蓮舫議員を心から応援しています」

と言う政治的思想の話ではなく、

蓮舫を恋愛対象として蓮舫を見ている人はいるのか?

という話である。

 

私はショートカットの女性が好みである。

が、蓮舫のそれは違う。

理由はわからない。

議員になる前、彼女がタレント活動をしている頃から、彼女を女性としてみたことはない。

彼女がタレントとしてテレビに出始めた頃は1990年代初頭と記憶しているが、
その頃、

〝何代目かのクラリオンガール〟

とか言って出てきたはずである。

写真集も発刊されていたと思う。

だいたいクラリオンガールって、なんなんだろう?

と当時も現在もよくわかっていなかったが、調べるとクラリオンガールとは

 

「カーオーディオメーカー・クラリオンが1979年(昭和54年)から約30年に渡って毎年選出していたキャンペーンガールである」

だそうであり、蓮舫以外の受賞者を見れば

・烏丸せつこ

・宮崎ますみ

・大河内志保

・立河宜子

・原千晶

などと、主にグラビアアイドル的に活躍されていた方々であり、
平成日本に於けるロストジェネレーションの私としても、大いにクラリオンガールを応援したい気持ちにもなるだけに、

 

「YOUは何しに日本へ?」

 

ならぬ

 

「蓮舫は何しにクラリオンガールへ?」

 

の思いを強くする。

 

 

調査開始

 

さて、改めて検索してみる。

 

〝蓮舫 かわいい〟

 

と検索してみる。

 

出てきたのは、蓮舫の娘がかわいいなどという記事だったが、

その中に

 

「あの頃の蓮舫がかわいすぎる」

 

などというまとめ記事もがあり、グラビアの蓮舫の画像がこれでもかと出てきたが

 

「何を抜かすか」

 

という感じである。

 

 

続いて

 

〝蓮舫 ファン〟

 

で検索したが、トップの記事が既に

 

「全国の蓮舫ファンの女性のみなさまへ!」

 

と、そもそも男性のファンはいない扱いになっている。

 

次に

 

〝蓮舫 好き〟

 

と検索すると

 

「蓮舫嫌いが多い理由」

「蓮舫はなぜこんなに嫌われるのか」

「女が嫌いな女ランキング」

 

などと、好きで検索したのに、ひとつも「好き」のワードは出ず、
「嫌い」のオンパレードである点に驚く。

多少、可哀想にもなってきて政治に全く疎い私は、

 

「蓮舫って何したの?」

 

とちょっと心配になってくる。

だからと言って

 

(じゃあ、蓮舫を恋愛対象として応援しろ!)

 

と、言われても無理なのだが。

 

 

こんなにアンチファンばかりなはずはない!

 

というかグラビアアイドルとしてデビューして、写真集も出すくらいだったんだから

実は、1990年当時は蓮舫ファンだったのに、

今になって

 

「蓮舫、嫌いだねえ」

 

などと言っている裏切り者もいるはずである。

過去の自分の黒歴史として蓮舫ファンだったことを隠し続ける者たちよ!

蓮舫が好きだったんなら、蓮舫が好きだったと潔く出てこい!

はやく自首しろ!

【名古屋出身者が考える】 名古屋が嫌われる理由

名古屋はバカにされている

 

はっきり言って、日本の都市の中でも名古屋は断然バカにされている。

私自身が愛知県出身だからよくわかる。

最近では、〝名古屋嬢〟とか〝名古屋飯し〟などと言って、さも持て囃されている感じを出しているが、
日本国民には、やはりどこか名古屋をバカにしている節がある。

 

試しに

 

〝名古屋〟

とか

〝名古屋人〟

 

でネットで検索してみると、まあ名古屋に対する悪口が山のように出てくる。

曰く、

・口が悪い。
・時間にルーズ
・ケチである
・見栄っ張り

 

などと出てくる。

 

そんなもんは、その人の周りの人がたまたまそうだっただけで、

「だいたい名古屋人はそんなもんだ」

とは酷いくくり方である。

 

ただ

 

・地元に誇りを持っており、仲間意識が強い。

 

などとの書き込みもあるが、これだけは否定できる。

 

名古屋人は名古屋及び名古屋人が嫌いである。

 

あなたの周りにもしも名古屋出身者がいたら、

「生まれ変わったら、また名古屋に生まれたいか?」

と聞いてみてほしい。

きっと答えは

「NO」

であるはずだ。

もしくは

 

「答えはッ・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「NO~~~~~~~~~!!!!」

 

と、往年の名古屋ローカルテレビ番組、天才クイズの回答発表のように答えるだろう。

(答えません)

 

 

 

 

そもそも名古屋が嫌わる原因は?

 

原因は、名古屋弁だと思う。

関西弁のようなところもあるが、はっきりとせず、
もっちゃりとした、もっさい訛りだからである。

他地域で、名古屋弁を耳にすると恥ずかしい思いがする。

 

その発端は?

 

ある意味、名古屋弁がダサいというのは、長年にわたり日本のタブーとされていたが、
1980年代初頭にタモリさんがそのタブーを破り、ギャグにして発信したのが、バカにされ始めたきっかけである。

 

それが定着した理由

 

それがダサいものであると日本国民に深く裏付けたのは、おそらく俳優の名古屋章さんの顔である。

 

 

名古屋章さんは名古屋出身ではなく、且つ、名優なのだが、
単純に彼の顔と、苗字の名古屋がイコールとなって、

 

名古屋章の顔=名古屋=ダサい

 

となって日本国民全般に、深く試み刻み込まれたのである。

 

そのため、名古屋人はテレビに名古屋章さんが映ると、

 

「アチャー」

 

と思い

そのカバを彷彿とさせる、ほうれい線に憎しみを覚えたものである。

 

この上は、〝名古屋〇〇〟という名前のイケメン俳優が登場し、ダサい名古屋のイメージを払拭してくれぬことには、
名古屋の、いや、名古屋人の汚名を返上することはできぬのである。

 

というか、名古屋章さん、ごめんなさい。

【恋人の三人称】 ウザイ呼びかたワースト5!

恋人など、付き合っている人のことを、他人に対してどう言いますか?

 

つまり

 

「私のお付き合いしている人が…」

 

とか、第三者につきあっている人のことを三人称で呼ぶときどうしてますか?

 

「私の恋人が…」

 

と言う人が多いかと思いきや、そんな人は全くいませんでした。

 

さて、みなさんは何と言っているのでしょう?

 

「あのねえ、うちの場合はねえ~」

「うちのねえ、お父ちゃんはねえ~って、言うてねえ~」

 

などと言う往年の大屋政子さんは放っておきます。

 

我々取材班(一人)で調査を行った結果、
以下の流派に分けられましたので報告いたします。

 

 

※写真は「うちのねえ、お父ちゃんはねえ!」 

   それにしても、酷いジャケットだ。

 

ノーマル派

 

そのまま

「私の彼氏が」

とか

「僕の彼女が」

というオーソドックススタイル。

ドーナツで言えばオールドファッション。

結論から言うと、変なこだわりやアピールがなくてこれが一番いい。

何も足さない、何も引かない、これでいい、これ以外は結構許せない。

だからと言って

 

「彼氏さん」

 

って言うヤツは許さないぞ。

 

(偉そうに)

 

 

結婚してないが配偶者呼ばわり派

 

「うちの嫁が」

「うちの旦那が」

 

とか、入籍はしていないが言う者たち。

で、自分のことは

 

「うち」

 

という一派。

 

 

「ゆくゆくは結婚だかんな!」

「誰にも渡しはしねえんだかんな!」

 

の意思表示がすごい。

 

ドラマなんかで空腹から解放されて、どんぶり飯をかきこんでいるのを見て

 

「そんなに急いで食べなくても」

「誰も取りゃしないわよ」

 

などと諭されるシーンがあるが、この連中は、恋愛版のそれをやっている。

 

誰も取らないから、勝手にやってろ。

 

 

恋人は所有物派

 

「俺の女が…」

 

という男らしいといえば男らしいが、なんだか横柄で気に食わない一派。

 

ここから派生した

 

「俺のナオンが…」

「俺のレコが…」

 

などと安岡力也の遺伝子を引き継ぐ者たちも存在する。

 

ちなみに女性で

 

「私の男が…」

 

と言っているのは、耳にしたことがない。

女性同士ではいってるんだろうか?

よく考えると

 

「私の男が…」

 

という言い方は、ちょっとかっこいいかも知れない。

 

 

男女平等派

 

「私の相方が…」

 

と言う上方の漫才コンビのような言い方をする一族。

元・森ガールが言いがち。

 

「うちらは、男女平等ですよ」

 

「サバサバしてますよ」

 

「もうベタベタしてる期間は過ぎて安定期に入っていますよ」

 

的なアピールも多分に含まれるが、これ言ってるカップルは私の知る限り、
だいたいが別れる。

やーい、やーい。

 

アメリカン派

 

これが胸糞悪い呼び方No.1。

 

「私のダーリンが…」

 

とか言っている者たち。

 

戯れに

 

「ダア」

 

などと言ったりする。

 

「私のダアが…」

 

などと、

なあにが、ダアだ、バーカ!

 

 

さて

 

(どれもこれも否定的じゃないか!)

(だったらどう言えばいーんだ!!)

 

の声が聞こえてくるので、正解を発表します。

 

果たして正解は?

 

 

恋人など、付き合っている人のことを、他人に対してどう言いうのが正しいか?

 

正解は

「いい人」

である。

 

「私のいい人が…」

「ところで最近、あんたいい人が出来たらしいね」

「私のいい人つれてこい」

「雨雨降れ降れ、もっと降れ」

 

などと、本気で言うことのないように。

 

(これ書いてる人は、恋人居なすぎて頭がおかしくなったんだね)

【お笑い芸人になりたい?】私がお笑い芸人になれなかった訳 (後編)

高速バス

 

 

金がないものの、どーにかこーにか東京への高速バスの往復券は購入できたが、宿泊費までは手が回らない。

そこで、高校時代に組んでいたバンドのギタリストのKが、高校卒業と同時に上京。
音楽の専門学校に通っており(高校の卒業式を終えてから願書を出したという)、多摩地区にあるそいつの寮に俺たちを泊めてくれることになった。

高速バスを降り、中学の修学旅行依頼の東京。
一旦、我々もKの寮で一泊。

翌日、新宿区にある某事務所のネタ見せに向かった。
電車から見える風景、中づり広告までがなんだか東京っぽくちょっと怖いような思い。

 

事務所へ

 

ネタ見せ会場は、事務所ビルの地下にある、サイズもつくりも学校の教室のようなところ。

 

テレビで見かける知っている顔もちょこちょこいる。

 

事務所側の人間と、放送作家らしき人が長テーブルに座っており、ネタを見せる側は、床に直接座る恰好。

 

まずは当時売れていたコンビ(ちなみに今でもたま~にテレビに出ている人)がネタを披露し、さすがの実力を見せつけて売れっ子らしくすぐに帰っていく。

新人にお手本を見せる形だったと思う。

 

ネタ見せは嫌気がさす

 

続いて、フリーアナウンサーの逸見政孝さんそっくりの容姿のボケの男性と、女性ツッコミのコンビでネタを演じた。

この直後、逸見さんがお亡くなりになったので、このコンビを二度と見ることはなかった。

その後は、ピン芸人のホワイトボードネタ。尚且つ下ネタオンリーの人。
キワモノ。
どうみてもお爺さん。
などなどそれこそ有象無象がネタを披露。

はっきり言って嫌気がさす思い。

 

我々の番

 

いよいよ我々の番がやってきた。
ネタは大映テレビ制作ドラマをごちゃまぜにしたパロディのようなもの。

 

ボケとかツッコミとか意味も分かっていなかったので、基本も何もまったくない。
とにかく出てくる登場人物が全員頭がおかしいので、異様だったんだろうと思う。

 

ネタが終わると、事務所の方も作家の方も事務所の方も言葉がないらしく、

 

「どうですか?」

 

「どうでしょう?」

 

などと聞きあっている。

作家の方が

 

「まあ、独特の世界感がありますね」

 

「ネタは誰が書いているの?」

 

あとで分かったが、このセリフは、特に感想がない時にだいたい誰でも言われるセリフである。

 

手ごたえが有ったのかなかったのかわからなかったが、隣に座る事務所一のキワモノ芸人の、みつまJAPANが

 

「面白いですねえ」

 

とかいろいろ話しかかけてきたので、より一層、俺たちは狂っているのか?の思い。

 

 

 

※画像は、みつまJAPAN。 至近距離で話しかけられると怖ぇぞー。

 

帰り道

帰りに浅草により、アニマル浜口ジムに見学に行ったりして、高速バスに乗り遅れ、東京駅の広場で夜明かしし、始発の新幹線で地元に帰ってきた。

 

数日後、事務所から次は、いつに来れる?と電話があり、全く箸にも棒にもかからなかったわけではなかったと一安心。

とりあえず、地元にも別の事務所が進出してきたこともあり、そっちにも掛け合ってみようかと調子に乗り始めたのである。

ちなみにギターのKはその後、ギタリストにはならず、日本ブレイク工業に勤務して合法的にビルを破壊、カジノバーの店長、拘置行き、ソープランドのボーイ、不動産屋、などなど数々の経歴を経て、現在は行方不明となっている。

 

私がお笑い芸人になれなかったわけ

 

その後もチャレンジは続くのだが、また後日書きます。

 

とりあえず、芸能界への憧れだけだと辛抱が効かずに続きません。

ちょっと褒められたぐらいでのぼせ上ってはいけません。

なんの世界でも、言ってみれば、ただの仕事です。

それを念頭において、自分のネタが金を出してみたいほどのものか、ライブでもテレビでも、裏方が考えた通りの、またはそれ以上の成果が出せるかどうか?

 

裏方に愛される存在か?

以上が出来ないのならお笑い芸人には、なれないのである。

 

 

 

【お笑い芸人になりたい?】私がお笑い芸人になれなかった訳 (前編)

憎むべき商業高校男子

 

商業高校への入学試験を受けさせても貰えなかった私にとって、女性満載の商業高校へみごとに進学していった仲間たちは、表面上は仲が良いものの、心のどこかでは憎んでいるところがあった。

 

その商業へ行った中学の仲間が高校三年の文化祭で、お笑いをやるのでネタを書いてくれと言う。

当時、私の書いたものがラジオでポツポツ読まれていたのでそれを聞きつけてきた模様。

 

「ふざけるな!」

「普段から女の中で生活しやがって!」

「こちとら文化祭のイベントは、知らない落語家の落語鑑賞なんだよ!」

 

と思ったが、自分のネタがウケるのか確認するチャンスでもあるし、引き受けることにした。

書いたネタは、まあ、学校あるあるに毛が生えた程度のものだったが、観客がなんでも笑う世代でもあったため、そこそこウケたらしい。

それを勘違いした、その仲間が

 

「俺たちならいけるかもしれない」

 

と言う。

勝手に私を仲間に引き入れ〝俺たち〟などと言っているのに腹が立つ思い。

 

「一緒にお笑い芸人になろう!」

 

という。

 

私は小学校のころからお笑い芸人になろうと思っていたので

 

「まあとりあえずのきっかけに」

 

と中学からの友人四人でお笑いユニットを組んだ。

 

お笑いユニット結成

 

コントのネタを作って練習。

今から考えれば、自分の書くネタは面白いけど、恥ずかしくてとても自分で演じたいようなものではなく、だいたいが残りの三人が演じて、最後に私が出てきて一言だけいって終わるスタイルで、その頃から、どちらかというと裏方だったんだと思う。

 

「芸人になるにはプロダクションに所属すればいい」

「所属を希望する旨を事務所に電話をかければいいんじゃないか?」

 

と、バカ丸出しで、卒業後まもなく、電話帳で調べて東京の大手プロダクションに電話。

 

「あの、そちらで芸人になりたいんですけど」

 

と伝えると説教のひとつでもされるかと思いきや

 

「だったらいついつにネタ見せをするのでネタもって来てください」

 

と簡単な返事。

 

「いよいよ俺たちも東京デビューだ!」

 

と、デビューでもなんでもないのだが、公園や河原でネタを練習して、上京に備えるのだった。

 

(つづく)

【街中ウザいクレーマーが増えている!】 世の中はピリついているぞ!

タクシーと乗客

 

2009年頃だと記憶しているが、夜に自転車で路地を走っていると前方を走っていたタクシーが急ブレーキ。

後部座席のドアが開き、運転手さんが

 

「こら、×××!!!」

 

と、超ど級放送禁止用語で怒鳴っている。

 

「金もねえくせにタクシー乗るな!」

「×××!!」

 

勢いに押される形で後部座席から転がり落ちるように30歳くらいの男性乗客が出てきて道路に立ちすくんでいる。

 

おらサッサと帰れ!この×××!!」

 

乗客は逃げるように歩き始めたが、タクシーは徐行で乗客と並走し

 

「こら、×××!!!」

 

「金もねえくせにタクシー乗るな!」

 

「×××!!」

 

を繰り返している。

 

こんな面白いものを見逃してなるものかと、しばらく見ていたが、結局乗客が逃げるように細い道に入っていって、タクシーはそのまま走り過ぎた。

 

ただ乗りしようとした客が途中で降ろされたんだな。

運転手さんの言い草はよくないが、まあお客が悪いな。

 

世の中には悪いやつがいるもんだ。

 

 

印象で決める危険性

 

と思っていたのだが、後日、日本テレビ系で放送されている読売テレビ制作の「にけつッ!!」を見ていたら千原ジュニアが最近、世の中がピリついているというテーマで

 

「後輩のBコース(という既に解散したお笑いトリオ)のタケトが帰宅するためにタクシーに乗っていたら」

「いつもと違う道を通ったので、こういう行き方もあるんですねと運転手さんに告げると」

「なにこらー!」

「降りろ×××!!!(もちろん放送ではピーが入っていたが)」

 

となって、この後は、冒頭で私が書いた文章に戻るエピソードを話していて、あれは、そういうことだったのかと、実際にみた出来事のいきさつを、テレビを通して教えてもらって腑に落ちたことがある。

 

ちょっと見ただけで勝手に善悪を決めるのは危険であり、もし仮に将来、裁判の証人になるようなことがあれば、このエピソードを話して被告人の無実を証明しようと思う。

(思えば?)

【もしも貧乏のどん底で、大金の入った財布を拾ったら】あなたならどーする?②

トイレで拾った財布を確認する

 

財布には免許証も入っており、写真を見るとガラの悪そうな顔をした若い男性。

こんな顔をした人は悪いことをして稼いだ金に違いない。

私が使ってあげてこそ価値のある金だ。

これだけあれば、東京で生活を立て直せる。

放送作家への道も絶たれずに済む。

 

あわよくば引っ越しが出来るかもしれない。

何かのお告げだと思うことにする。

武士の情けとして、財布とかカードやらなんやらは届け出て、現金は初めから入ってなかったと言ってしまえばいい。

そうしよう!

 

と、思ったのだが、財布の中に定期券が入っているのを発見。

この人、現金も一切もってなくて、定期券もなしでは駅からも出られてないんだろうな。

必死で構内を駆けずり回ったり、関係各所に問い合わせたりしているんだろうな。

と思ったら、なんだか可哀想になってしまった。

落語の〝芝浜〟の大家さんの言葉を思い出して

「こんな金、一銭でも使ったら命を取られることにもなりかねない」

と思って、泣く泣く、しぶしぶ、

 

「俺は、届け出るぞー!」

「バカみたいだが、届け出るぞー!」

 

と、嫌なのに、行きたくないのに、無理に、迷いに迷いながら構内の駅員室へ入っていった。

 

 

駅員室で

 

 

「あのう、財布を拾ったんですけど」

 

「そうですか、わざわざありがとうございます」

 

「いえ」

 

「中身はどれくらい入っているか見られましたか?」

 

「それが結構入ってるんですよ」

 

と財布を広げると担当の駅員さんも目を見開いておった。

 

そのあと、書類に自分の名前やらなにやらを書きこんで

 

「なんかあったらまた連絡します」

 

とのことで、再び電車に乗って帰宅した。

 

アパートで

 

荷物のほとんどないアパートで安い焼酎を飲み始めたタイミングで、携帯に駅員室から電話が入る。

 

「今、落とし主の方が来られまして」

「一言お礼を言いたいと言っておられます」

「代わりますんで」

 

と言って、落とし主が電話口に出る。

 

「いや、本当に助かりました!」

「これは会社のお金で大変なことになるところでした!」

「ありがとうございます!」

「会社のお金なんで謝礼は支払えませんが、本当にありがとうございます!」

 

と言っている。

 

「別に謝礼なんかはいりませんけどね」

「大金を、拾う側にもいろいろと思うところがあるんですよ」

「そんなに大切な金は、カバンに入れて抱えるように持っててください」

「だいたい会社の金を尻のポケットに入れとんじゃねーよ!」

 

と大金を取りそこなった悔しさと、届け出た驕りもあり、いつになく説教じみたことを言ってしまった。

 

私は

「いいことをしたんだから、青森でとてもいいことが起こるんだろうな」

と自分を言い聞かせながら、数日後、青森に旅立ったのである。

結果は、あまりいいことはなかったのだが。