もくじ
初めての映画
「あなたが映画館で初めて観た映画はなんですか?」
と問われれば、だいたいがまあ、アニメだとか、文部省選定のものだとかそっち方面のものだろうと思う。
初めて観る映画なんて、すごい子供の頃だからである。
では、
「はじめて自分でお金を払って観た映画はなんですか?」
と問われるとみなさんはどんな風に答えるだろうか?
自分でお金を払うんだから小遣いをもらえる歳だろうし、親のしがらみ抜きで観られるんだから自分が本当に観てみたいものなんだろうし。
または初デートで、あれこれ悩んで決めたものかもしれず、そういう胸キュン的な話もあったりで、非常に興味深い。
その上、観た映画で世代とかもわかったりする。
あなたの場合はなんですか?
観た映画で世代もわかるので、会話のネタにして家族や仲間と話し合っても面白いと思うのでぜひ試してみてください。
私が初めて自腹で観た映画
で、私の場合である。
歳は13歳、中学二年になったばかり。
中学生は自らの小遣いで何を観るか?
ディズニーのアニメか?
かっこいアクション映画か?
ハートフルコメディか?
初デートで恋愛映画か?
答えはどれでもない。
私が自腹で初めて観た作品はずばり、五社英雄監督、『肉体の門』である。
※写真は『肉体の門』。うっかり抱くと危ないんである。
五社英雄
五社英雄監督といえば、アウトローを主人公にした作品を一貫して手がけ、滅びに向かって走る人間の、情念のきしみや美学を描くことを信条とした巨匠である。
代表作は、『三匹の侍』、『御用金』、『人斬り』、『雲霧仁左衛門』、『鬼龍院花子の生涯』、『極道の妻たち』などがある。
で、『肉体の門』、主演は昭和49年生まれは全員隠れファンだった、かたせ梨乃。
肉体の門
時代は日本敗戦直後。
東京・有楽町の廃墟ビルに住むパンパングループ、主人公の浅田せんたちは、米兵とは絶対に寝ないという掟のもとに結束していた。
彼女たちの夢は、金を溜めてダンスホールを開業することである。
仲間の町子の裏切りや、特攻隊の生き残り・新太郎の看病、せんのライバルであるお澄の米兵への復讐の手伝いなどを経て、女たちはそれぞれの道を歩むことになる。
かたせ梨乃や西川峰子らの潔い脱ぎっぷり、裸での絡みシーンの多さが話題となった。
1990年代後半に地上波の放送コードが規制されるまではゴールデンタイムにも放送されていた。
中学生、肉体の門を観に行く!
「どーしても観たい!」
「何がなんでも観たい!」
と強く思ってしまった私は、
「五社作品の世界観に興味がある」
というような顔を作って、自腹を切って観に行くことにしたのである。
(つづく)
つりばんど 岡村
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