もくじ
180度変わった価値観
私は元喫煙者だが、今は大がつくほどの嫌煙者である。
自分が吸っている時は、嫌煙者を毛嫌いし、
「自分の金で買ったタバコを自分で吸って何が悪い!」
などとのたまっていたが辞めた今では、
「誰の金で吸おうがこっちは迷惑なんだよ!」
と言っている。
つまりは勝手なヤツなのである。
「タバコを辞めろ」と言えば言うほど辞めない
愛煙家に「タバコやめろ!」と言ったて辞めるわけがない。
元喫煙者だからよくわかる。
喫煙者は
「タバコやめろ」
と言われれば言われるほど辞めたくなくなるのである。
なぜか?
喫煙者は、だいたいタバコは辞めようと思っても辞められないと思っていることが大きくかかわってくる。
まずは、そのメカニズムを見ていこう。
喫煙者がタバコを辞められないと思い込むメカニズム
だいたいの喫煙者は口では
「絶対辞めるもんか」
などと言っているが、心のどこかには
「辞められたらいいかもしれない」
とは必ず思っている。
が、試しにちょっとやめてみて、一時的なニコチン切れをさも禁断症状が起こっているかのように錯覚し、パニックになり、
「タバコを辞めるには、相当な覚悟がいるな」
と思い
「辞められないわ」
と思い
「誰が辞めるか!辞めてたまるか!」
と、どんどん意固地になり、
「辞められないものを辞めさせようとするヤツ、すなわち嫌煙家!」
「嫌煙家許さん!」
と鼻息を荒くするのである。
どうすればその呪縛から逃れられるか?
では、禁煙に成功する人は、この呪縛をどう乗り切ったのか?
答えは別に乗り切るとか大げさなことではない。
単純にニコチン切れの症状のとき、落ち着いてみれば痛くもかゆくもなく、そもそも禁断症状など無いと気が付いた時、喫煙者は
「禁煙なんか大したことない」
と理解しすんなり辞められるのである。
タバコを辞めた喜びを共有したいのに!
そのため、このタバコを辞めたという、吸わなくてもいいという素晴らしさを分かってほしいがために私は禁煙直後から、喫煙者に対して
「タバコを辞めた方がいい」
「自分たちがいかに臭いかということを理解した方がいい」
「金ももったいない」
「体調もいい」
「というか何より、お前ら喫煙者は臭い」
「仕事中にタバコばっかり吸いやがって、会社にタバコを吸いに来ているのか」
「タバコなどサッサと辞めろ」
「だいたいお前らは臭い」
と言い続けた結果、先述の
「辞められないものを辞めさせようとするヤツ、すなわち嫌煙家!」
「嫌煙家許さん!」
となり、結果、私の周りで私以降タバコを辞める者はおろか、辞めようとするやつさえいない始末である。
嫌煙家が「タバコをやめろ」という本当の理由
で、こっちもこっちで悔しかったのだが、最近は私も考え方が変わってきた。
というのは、
「こんなにタバコを辞めることが素晴らしいということを、何年も教えているのに辞めないなんて」
「こっちの苦労が水の泡だわ」
「タバコを辞めないようなヤツはエラい目に遭え!」
と憎しみがわいてきた。
「一生辞めずにエラい目に遭え!」
「絶対に辞めるんじゃねえ」
と思い、
「どうすれば喫煙者がが一生タバコを辞めないか、一生吸い続けるか、臭くあり続けるか?」
「金を無駄にしてくれるか」
「体調を壊してくれるか」
と考えた結果、しつこく
「タバコ辞めろ!」
「自分たちがいかに臭いかということを理解した方がいい」
「金ももったいない」
「体調もいい」
「というか何より、お前ら喫煙者は臭い」
「仕事中にタバコばっかり吸いやがって、会社にタバコを吸いに来ているのか」
「タバコなどサッサと辞めろ」
「だいたいお前らは臭い」
と言い続けることにしたのである。
ということで、嫌煙家の皆さん、喫煙者に対しては
「タバコをやめろ」
と言い続けましょう。
どうか、意固地な愛煙家が一人でも多く、タバコを辞めないことを願って。
つりばんど 岡村
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