【忙しいアピールの人の心理と対処法】聞かされる側の身について考える。

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困ってしまう、忙しいアピールの人

なにかにつけて

〝忙しい〟

ということを、

「いや、大変で」

とか

「時間がなくて」

などと、むやみやたらにアピールしてくる人がいる。

大変で時間が無いのなら、急いで仕事をすればいいのに、わざわざ関係の無い者のそばへやってきて

「フウッ!」

などと聞こえよがしにため息をつき

「や、ヤバクて」

「マジで吐きそうで」

などと、無駄口を聞かずにサッサと仕事をしてもらいたいものである。

にも関わらず、こいつはグダグダと、自分が背負わされている仕事がいかに大変かを、延々とグチって行くのである。

人間誰しもグチりたいこともあるし、そういう時もあるが、このような忙しいアピールの人間は、年がら年中グチを言っており、それを延々と聞かされる方がよっぽどグチりたくなるのである。

忙しいアピールの人の心理

仮に本当に忙しくって、大変であるならば、しかるべきところへ向けて窮状を訴えるのだろうが、実際は忙しくもなんともないので関係の無い部下や同僚にアピールする。

「そんなに仕事がひっ迫しているのなら上司に言え、上司に!」

と言いたくなるが、このような人はなぜ、関係の無い人に対して自分が忙しいアピールをするか?

それは自分の処理能力が遅いのを悟られまいと、「忙しい」をアピールするか、実際は忙しくもなんともないのだが、それがバレてしまうことを防ぐために「忙しい」をアピールするかのどちらかだからである。

それが証拠にこの忙しいアピールのヤツは喫煙所で

「いやあ忙しい」

「時間がねえ」

などと延々とタバコをふかしているヤツに多いのである。

つまりは、あくまで体裁か、己が暇な仕事を死守するために

「ああ、今日も地獄だ!」

「まったく地獄だ!」

などと、ただ住宅ローンがひっ迫しており、今にも焦げ付きそうな状態であることを

「ああ、まったく俺ん家は、住宅ローン地獄だ!」

と言いたいところなのだが、そんなことを職場で急に行ったりすると、よっぽど仕事をしていないことがバレてしまうので、いろいろ省いて

「地獄だ!」

と抜かしているだけなのである。

忙しいアピールの人がいる風景

今日も職場で忙しいアピールの人が近寄ってくる。
こういうヤツの忙しいアピールの第一声は

「いやあ」

である。

眉毛を思いっきり上にあげ、やれやれといった表情で

「いやあ」

と抜かす。

この

「いやあ」

の中には、

『いやあ、聞いてくれよ』

という気持ちが含まれており、なにも尋ねてはいないのだが勝手に自分がいかに忙しいかを語りだす。

「いやあ」

「まいったまいった」

「寝てなくて」

「忙しくって」

「終わんなくて」

「時間なくて」

「地獄で」

「パソコンが重くて」

「隣の席のヤツが臭くて」

「エクセルが苦手で」

「漢字が読めなくて」

「九九が出来なくて」

「内臓脂肪が多くて」

「夫婦中が冷めきってて」

「嫁が掃除しなくて」

「俺も掃除しなくて」

「家ん中、汚くて」

「落ち着かなくて」

「安眠できなくて」

「寝てなくて」

「忙しくって」

「終わんなくて」

「時間なくて」

「地獄で」

「パソコンが重くて」

と延々と

〝それほとんどお前が原因だろう!〟

とツッコミたくなるようなことを抜かし続けるのである。

忙しいアピールの人への対処法

先ほども述べたように、忙しいアピールの人は、まずアピールの前に

「いやあ」

と抜かす。

これがスタートの合図である。

そのため、ヤツが近づいてきて

「いやあ」

と抜かし次第、

「腹がっ!」

と言ってうずくまり、

「トイレ行かせてください」

と言って、サッサと逃げることをお勧めしまーす!

 

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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