【私の借金完済方法】自分で過払い金返済訴訟を起こしたきっかけ

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多重債務の思い出

 

アコム、アイフル、レイク、武富士、以上四社が私が1999年から2008年までの九年間に渡り金を借りていたサラ金である。

一社につき約80万円程度借りていたので合計320万円借りていた。

その当時の思い出を書きます。

 

多重債務者の給料日は忙しい

 

給料日が支払期日ギリギリなので、毎月給料が入ればテッペンから地下までズラッとサラ金が縦に並んでいる雑居ビルに向かう。

 

新宿ならば南口のファーストキッチン横のビルに向かう。

 

支払い方は、まず、エレベーターで最上階の7階まで上がり、一社支払っては、別の借入先のある階までエレベーターで降りる。

 

で、返してはエレベータで降りて支払うという逆死亡遊戯状態。

たまにこのビルでエレベーターが一緒になる人がいると

 

『いやはやご苦労様です』

 

『お互い大変ですなあ』

 

と心の中で慈愛に満ちた表情で相手を見つめることになる。

「タバコを吸うヤツはみんな仲間だよ」

と哀川翔は行ったが、多重債務者はみんな仲間だよ、と思っていたのである。

 

サラ金ビルの場所がわからん場合

 

たまに給料日が土地勘の無い出張先である場合がある。

 

「出張先では、サラ金のある場所を探すの大変だったでしょう?」

 

と思われるかもしれないが、多重債務者は独特の嗅覚が発達しているので、多少高いビルから外を眺めれば、だいたいこの街のどの辺りに件のサラ金ビルがあるのか分かるようになっているのでさして大変だったことはないでのである。

 

そもそも借金は、なぜ雪だるま式に増えるか?

 

記憶が曖昧なのだが、だいたい毎月10万を返して、4万を新たに借りるようなサイクルだったので、毎月6万の支払いをしていた。

給料から6万ひかれるのはかなり痛い。

にも関わらず毎月6万払っても、何年経っても一銭も返済してないことになるのである。

で、しばらくすると限度額がUPするので、ここぞとばかりに目一杯借り入れる。

そんなことの繰り返しで借金は増えていく。

つまり給料から毎月10万を引かれて生活できるのであれば借金が増えることはないのだ。

 

当時の願い

 

どっかに亡命させてくれないか?と、亡命がなんなのかよくわからんくせに思っていた。

 

ほのぼのレイクは本当に、ほのぼのしている

 

返済が多少遅れても、融通を利かせてくれるのがほのぼのレイクだった。

で、困ったときには無理を通して貸してくれたりするので、

 

「ほのぼのレイクって、本当に、ほのぼのしているんですね」

 

と水野晴郎のようにしみじみしたものである。

 

武富士が一番恐ろしい

 

グレーゾーン金利の中でも、法に触れないギリギリ上限の金利である29.2%をとっていたのが武富士。

ここが一番えげつない。

間違って50円少なく支払った場合などに、すぐに携帯に

 

「今日中に、足りない50円を支払え」

 

的な電話をよこすのが武富士である。

 

「今日は熱があるので明日までなんとか」

 

などといっても融通はきかない。

 

会社に電話するだのなんだのと脅しをかけてくる。

しかたなく、また50円払いにビルに行くことになる。

 

武富士、2010年に過払い金の支払いに追われ倒産。

やーいやーい。

 

 

多重債務者は、給料日数日後も忙しい

 

数日後にはまた件のサラ金ビルに出向き、最上階の会社から一社一社、限度額一杯まで借り出しに行くのである。

 

 

私の借金地獄の終え方

 

このような生活を10年も繰り返していたある日、下北沢をブラブラしておったら中古の家具屋で2万円のソファを見かけた。

 

「このソファ欲しいな」

 

と思ったが

 

「金がないしな」

 

とあきらめたのだが、おいおいおいおい、なんでたかだか2万のソファが買えんのだ?

毎月毎月金返してるのにおかしくねえか?

となんだか無性に腹が立ってきた。

 

と、その足で紀伊國屋に行き、その辺のコーナーにいって、名古屋出身なので、たまたま名古屋市弁護士会という文字が目にとまり、その名古屋市弁護士会の出している

〝サラ金からお金を取り戻す方法〟

という本を手にして、それの通りに実行。

自分で裁判所に出向いていって、弁護士事務所などは通さずに上記の四社から過払い金を50万円くらい取り戻したのである。

今は法律がどうなっているかわからないので適当なことはいえないが、まずは本屋でその手の本を見てみることがおすすめです。

Amazonでも最新の奴を検討してください。

私の場合は、費用は電車賃込みで1万円くらいだったと思う。

 

当時の流れなどはまた他日。

平日に裁判所などに複数回通う時間のある人は、弁護士事務所を通さずにやる方法をまずは検討されることをおすすめしまーす。

 

 

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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