もくじ
酒飲みが教える、二日酔いの治し方
後悔という言葉は二日酔いのときのために有るのかもしれない。
無いのかもしれない。
と、書き出したのは、まさに今、私が二日酔いであり、後悔の真っ最中だからである。
ああ、昨日の痛飲が悔やまれる。
さて、私の様に半分アル中の人間からすると、二日酔いなんかはもう慣れっこである。
だがしかし、慣れっこだからといって、ただ慣れているだけで苦しいのは苦しい。
二日酔いというものは、ご存知のように、もう、もんどりうって、のたうち回りたいくらいに苦しいのである。
と、苦しくはあるが、長年の経験でなるべくその苦しみを軽減し、早急に改善するための術を身をもって手に入れたので、二日酔いに苦しむあなたへご報告いたします。
私はもちろん医者ではないので、あくまでも酒飲みの経験からの知恵程度にお考え下さい。
病院で、ブドウ糖点滴はどうなのか?
「二日酔いなら病院で二日酔い治療を受けるとよい」
などとたまに耳にする。
ブドウ糖の点滴を打ってもらうと、一発で元気ハツラツとなり、回復するそうなのだが、調べたところそれをやっている病院は限られている模様であり、且つ、値段も2,000~5,000円ほどするらしい。
そんな金があったら、その金で飲みにいきたいぐらいである。
だいたい二日酔いごときで病院に行くのが恥ずかしい。
病院の受付で
「あの~、二日酔いでして~」
なんてかっこ悪くて言えるか!
ということで、病院で治すは私の場合は却下!
あくまで簡単に出来る方法をお教えする。
私的、簡単に出来る二日酔い解消方法!
対策① 歯を磨く
いくら簡単に出来るからって歯磨きかよ!?
と思われた方も多いと思うが、バカにすることなかれ、意外にも歯磨きは二日酔いの解消にかなり有効なのである。
朝起きて、酒が残っていると感じても、実際は口の中に酒気が残っているだけで身体からは充分抜けていることが多い。
にも関わらず、朝からずっと寝たままで
「あ~気持ちわるい、気持ちわるい」
と歯も磨かずにのたうちまわっていたことがあるが、そんなもんは愚の骨頂!
サッサと歯を磨けば酒気が飛んで二日酔いが軽減されるのである。
対策② 舌を磨く
歯を磨いたら、舌も忘れずに磨こう。
酒気は舌にへばりついているからである。
歯ブラシで舌をゴシゴシと、ガシガシと磨く。
ついでに喉ちんこを歯ブラシでツンツンとつつけば
「オエッ」
とえづくこととなり、オエッと共に体内から酒気が出ていくのである(と思う)。
対策③ 水を飲む
歯磨きが済んだら水を飲もう。
水分を入れておけば、体内に残るアルコールも薄まるはずである。
この後、少しでも眠る時間があるならば、お茶ではなく、あくまでも水を飲んで欲しい。
お茶に入ったカフェインが睡眠の妨げになるからである。
対策④粉末の胃薬を飲む
よくコンビニで売っている二日酔い用のドリンク剤があるが、個人的にはあれに助けられた経験はない。
飲んで、そのまずさに余計に気持ちが悪くなり、飲んだドリンク剤ごとリバースしてしまうことが多々あり、金の無駄である。
それを飲むなら、粉末の胃腸薬を飲むことをお勧めする。
胃薬を飲んでゲップが出たら快復への道はもうそこまで来ている。
対策⑤頭が痛ければ鎮痛剤を飲む
軽度の二日酔いであれば、そうでもないが、重度になると頭痛に陥る。
私の場合は、あまり眠る時間がない時は、手っ取り早く鎮痛剤を飲むことにしている。
対策⑥ 必殺、しじみの味噌汁を飲む。
最強にして究極の二日酔い対策、それはしじみの味噌汁である。
これまで対策を①~⑤まで書いてきたが、どれか一つだけ選べと言われたらもちろんこの、しじみの味噌汁を選ぶ。
ありがたいことに最近では、コンビニで気軽にしじみの味噌汁が手に入る。
しじみの味噌汁の包装を破いてしじみをカップに開ける。
次に〝調理みそ〟などと書かれた味噌の入った袋をあけて、味噌をカップにしぼり出す。
しぼり出すのだが、味噌は袋に少し残ってしまう。
この味噌が入っていた袋を、そのまま捨てることは許されない。
この袋に残った味噌が大事だからである。
この残った味噌をどうするか?
それは、袋に口を付けて吸い出すように舐めるのである。
駄菓子の梅ジャムを舐めるように舐めるのだ。
味噌のどこか懐かしい味、忘れかけていた故郷の味、まあ、故郷の味っていっても紛れもなくコンビニのカップ味噌汁なのだが、味噌のもつ説得力のようなものが口一杯に広がる。
口中に味噌が広がった瞬間、
『助かった』
とか
『もうこっちのもんだ』
とかいった安心感に包まれる。
もしかすると、シジミの味噌汁の二日酔い対策度の15%くらいは、この残ったミソを舐めることにあるのかもしれない。
袋に残ったミソを舐めきったら、カップにお湯を注ぎ、割りばしでかき回す。
ガシガシかき回す。
かき回すのは味噌を溶かすためでもあるが、シジミとシジミの貝殻をぶつけ合って、貝からシジミの身を引きはがすためでもある。
かき回したら、飲む前にシジミの貝殻を取り出す。
取り出した貝殻にシジミの身がついていたら、身を剥がしてカップに入れる。
どうしてしじみの身を剥がすか?
しじみの身を食べなければならないからである。
「え?しじみの身を食べるの??」
「このドケチ人間!」
「さすが名古屋出身!」
「哀れ!哀れの極み!」
などと言う人もいるかもしれないが、二日酔い対策には、しじみの身を食べてなんぼなので必ず食べなければならない。
そして、全てのシジミの身をカップに投入し、貝殻を取り出したらカップを両手で包むように持つ。
無意識に目を閉じている自分がいる。
で
『頼むぞ』
と念じながら飲む。
しじみに祈るような気持ちで味噌汁をすするのだ。
人は熱い味噌汁を一口を飲むと、声が出る。
どう声が出るかと言うと
「あ~」
と声が出る。
熱い風呂に使ったとき同様、
「あ~」
と声を出す。
声を出すというか、もだえる。
熱いシジミの味噌汁を飲みながら
「あ~」
「あ~」
と、もだえるたびに身体から酒気は消え、気持ち悪さも頭の痛さもどんどんどんどん薄れ、元気になっていく。
その昔、石原裕次郎は、忍びあう恋人たちを、そっと隠してくれる夜霧に対して
「夜霧よ今夜も有難う」
と歌ったが、二日酔いの者達は、自らの痛飲に対する過ちをそっと許してくれるシジミに対して
「シジミよ今日も有難う」
と歌うのである。
(歌いません)
対策⑦ 何かを食べる、出来れば炭水化物
もしも何か口にする元気があれば、できれば炭水化物を口にするとよい。
二日酔いの時、無性にカレーライスが食べたくなるのは私だけでしょうか?
でしょうか?って聞かれても困るか?
対策⑧ 睡眠をとる
たとえ5分でも10分でもいい。
眠れなくてもいい。
目をつむっているだけでいい。
ゆっくりとリラックスすれば二日酔いは消え去るのである。
まとめ
そんな①~⑧までやってられんわ!時間もないわ!って人は、騙されたと思って、少なくとも、歯磨き、舌磨きとしじみの味噌汁だけは必ず行ってください!
で、二日酔いが治ったら、また元気にほどほどに飲みましょう。
つりばんど 岡村
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