【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出①

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FMWを知っていますか?

フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング、略してFMWをご存知だろうか?

このFMW、知らない人に説明すると、1989年、大仁田厚が旗揚げした亜流のプロレス団体である。

若手の読者でもランニングシャツの大仁田厚がロープに飛ばされ、ロープに触れるやいなや電流爆破などと言う名のインチキくさい爆音と白煙があがるシーンをみたことが有る人も多いのではないか?

まあ、ああいった類の過激なパフォーマンスプロレスをメインにしたプロレス団体である。

FMWは、全てにおいてインチキ臭い。

所属するプロレスラーもインチキくさい者が多い。
だいたい、よく見ればエースの大仁田厚にしてずんぐりむっくりでカッコ悪い。

大仁田のライバルのターザン後藤も、サンボ浅子など当時のメインのレスラーもずんぐりむっくりである。

にもかかわらず当時は、本気で彼らをカッコいいと思っていた私はじめFMWファンは全員で集団催眠にでもかかっておったとしか思えない。
サブのレスラーは、パンディータなどというパンダの恰好をしたレスラーなどトホホ状態。

FMWの来日外人選手と言えば、や、ダミアンなどという額に〝666〟と書いたレスラーや、ザ・シークなどなど異彩すぎる顔ぶれ。

当時プロレスとロックの融合として開催されたイベントに於いて共演したロックバンド、ザ・ブルーハーツのボーカル、プロレス好きとして知られる甲本ヒロトにしてまでがパンディータの試合を観て

「なんか、バカみたい」

と言って呆れ果てたという逸話をもつほどなのである。

FMWは、女子と男子の混合団体

このFMWは男女混合団体なので、アイドル的な存在の女子プロレスラーもいるので、バカ高校生だった私がどっぷりハマる要因にもなったのである。

工藤めぐみ、写真集とか買ったなあ~。
その後、外道と結婚!

そういえば、許せぬカップルがここにもいたぞ!

FMWはLIVEが一番!

さて、このプロレス、試合はテレビ中継はしておらず、週刊ゴングというプロレス雑誌で試合結果を見たり、通販でイベントのビデオを買って観たり、近くに興行が来たら観に行ったりするしか無かった。

かといって仮に毎週テレビで放送なんかしても大して面白くなかっただろう。

FMWは、なんといっても興行!ライブで見るに限る。

私の出身地の愛知県は、なんだかわからんが頻繁にプロレスの興行が行われ、タダ券などもよく手に入ったのでよく観に行った。
新日本プロレスや全日本プロレスの王道のプロレスも勿論面白いのだが、FMWは自ら邪道と名乗るだけあって邪道中の邪道。
邪道の王道というよくわからんことになっているのだが、もう面白いったらない。

高校生、FMWの試合を観に行く

その日も、もらったタダ券で私は友達数人と、FMWの試合を観に行った。

近くの私立体育館である。

もらったチケットは二階席の最後部である。

この場合、新日本や全日本の場合は見えにくい思いをするのだが、FMWの場合はどこ席だろうが関係ない。

なんで関係が無いかというと、観客は全員立っているからである。
立っているどころか、走り回っている。

二階の自分の席には荷物を置くだけである。

メインの前の試合に、外人レスラーのタイガー・ジェット・シンが登場すると会場は熱狂の渦に巻き込まれた。

なんで巻き込まれるかというと、タイガー・ジェット・シンは入場するとリングに上がるまで、観客にサーベルで殴り掛かってくる(そぶりだけ)からである。
観客は慌てふためき席を離れて鬼ごっご状態になる。

その混乱に乗じて二階席の者達は一斉に一階に飛び下り、リングサイドに押し寄せプロレスだかライブだかわからん状態になるのである。
一緒に来た友達数人とも全員はぐれた。

(つづく)

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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