【ギャンブル必勝法?】最後の最後の最後の最後に勝つ方法1/4

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私、ギャンブル嫌いです。

私はギャンブルが嫌いである。
嫌いと言うよりは勝ったことが滅多にない上、負けたときには気が狂いそうになるくらい頭にくるので手を出さないのである。

また、ギャンブル自体やっていて面白くなく、例えばパチンコなどやっている場合に

「なんでこんなことせにゃならんの?」

「なんでこの機械を睨み続けねばならんの?」

と思い集中することが出来ないのである。

そんな私だが、私なりにギャンブルに負けても負けても最後には負けなかった出来事があるので書く。

いろいろ時効の話です。

今から20年ほど前、多重債務に陥りはじめの貧乏のどん底の頃の話。
友達数人で上京したものの、全員色々あってほぼ同時期に都落ち。

26歳で、地元の愛知県で悶々としていた夏の話である。

小学校からの同級生のHとは、中学のころに共にバンドを組んだ。

私がボーカルでHがギターである。

Hは、学生の頃からとにかく博打が好きで、競馬やパチンコに熱中し、家ではギターを弾くかチンチロリンをするかどちらかという生活をしていたのである。

そういう性格がたたってか、大人になってバンドに見切りをつけ、イケナイ所で働き出した。

が数年後、Hは組織ぐるみの賭博関係で逮捕されてしまって新聞沙汰になった。

数か月で拘置所から出てきたHは、お詫びの意味なのかなんなのか、組織にそういう習わしがあるのか知らんが組織から四百万円を受け取ったのである。

「当面の生活費はあるし、暇だし、久々に会わんか?」

と昔のバンドメンバーに召集をかけて我々は久々にHの家で集まることになった。

Hは以前のボロアパートではなく、ワンルームながら広く、打ちっぱなしの中々にオシャレなマンションを借りており驚く。

彼は昔からテレビが嫌いでテレビは部屋になく、また家具の類もない。

持っていたギブソンのレスポールやフライングVは売ったらしく、象さんギターが一本あるだけである。

他にもベッドもなく、タオルケットにくるまって寝ているらしい。

にも関わらず部屋の中にはちゃっかりバカラ用のテーブルが置かれているのに驚いた。

「いくらギャンブル好きでもここまでのヤツはなかなかいねえな」

と集められた我々は話していたのである。

Hの家でサイコロポーカー

で、積もる話をしながらもHの家でバカラのテーブルの前で、Hがギャンブルをやならいはずがなく、サイコロポーカーとやらをやらされるハメになってしまった。

よくルールも分からんままにやらされたのだが、やっていてわかるのはポーカーというのは、資本金が多いヤツが結局は勝つということ。
(他のギャンブルも似たり寄ったりではないか?)

で、その日はあれよあれよと3万ほど負けたことになったらしい。

らしいというのは、本当にルールもよくわからずやっていたので、最後の計算でそんなことになっているので驚いたからである。
他のメンバーはプラスマイナス0で結局は私の一人負け。

が、払う金もないし、払う気もないのでもちろん支払わず。

Hは

「付けておく」

などといってご丁寧の貸しを手帳に書いてけつかる。

その日を境に、Hは暇なこともあって、なにかにつけて我々を呼び出し、サイコロポーカーだのバカラだのチンチロリンだのをやりだした。

私といえば勝ったり負けたりを繰り返しながらも、持前の博才の無さで最終的には7万の負けと相成ったのである。

多重債務のさなかにそんなもん払えるはずもなく、そもそも友人同士のギャンブルなどは

「金なんかかけたら違法だ!」

「俺は遊びでやっていただけで、払う筋合いなど全くねえ!」

と、これまた持前の虫の良さを強引さで

「だいたいこんなもんイカサマだバカヤロー」

とテーブルの上をぐちゃぐちゃにして解散していたのである。

(つづく)

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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