もくじ
図書館でこんな本を発見した
タイトルは〝伝承あそび辞典〟。
内容は日本各地に伝わる子供たちの外遊びをあいうえお順にまとめたもの。
何がいいかって、解説のイラストがいい。
味があっていい。
狙っていないヘタウマがいい。
いつの時代をイメージしたイラストなのかよくわからないところもいい。
で、内容は知ってるのやら知らないのやら盛りだくさんで、パラパラとみているだけでも楽しい。
そしてイラストのこの遊びから見ていきましょう。
【あんた、ちょっと】
自分はやったことないけど、なんか昔に聞いたことのあるような気がする。
遊び方は、解説によると
指あそびのひとつ。
「あんた ちょっと みかけによらない にっぽん いちの クルクルパー」
「あんた ちょっと みかけによらない ゴリラの むすめの 7代目」
などと言いながら指を指したり回したりして遊ぶ。
ってこれ、遊びか?
遊びじゃなきゃなんなのかと言われても困るので、まあ遊びでしょうね。
でもなんか聞いたことあるよね?
次に目についたのがこれ
【おしくらまんじゅう】
寒いときなんかに
「あったまろうぜ」
などといってよくやっていた。
解説によると
押し比べが、訛って〝おしくら〟になった。
とのこと。
へえ。
続いては
【牛ごと】
鬼をヒモで縛ってする鬼ごっこのようなもの。
私は小学生のころ、月曜の朝礼が始まるギリギリで、ジャンケンで負けた者の首、胴、両手、両足をそれぞれ縄跳びでジャングルジムに縛り付け、一人で脱出して朝礼に間にあうかにチャレンジする遊びを
〝死のハンモック〟
などと名付けてやっておった。
だいたい朝礼に間に合わず、鬼は先生からこっぴどく叱られるハメになったのだが、今から考えれば、あれはこの牛ごとをルーツとした伝承あそびであり、それも分からずただの悪ふざけとして叱った先生を逆に説教してやりたくなる。
【紙吹き】
「紙つけ」とも言う。
長さ10センチぐらい(所によって違う)の細長い紙の端につばをつけて自分の額に貼り、顔に垂らす。
それを息を吹きかけてはがそうとする遊び。
って暇かよ!
(つづく)
つりばんど 岡村
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