【実験】disられてハートに火をつけよう!

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最近の私の悩みは、薄毛であるにもかかわらず、つい怠けてしまって育毛に力を入れられないことである。育毛に対するやる気がなく、半ばあきらめモードな反面、頑張りたい気持ちも有るには有る。

しかし、いつまでも「頑張るためのきっかけがないから頑張れない」などと、日に日に進む薄毛問題に対して悠長に構えてもいられない。じゃあ、どーすればいいんだー!と考え、自らきっかけを作りに行ってみた顛末をご報告いたします!

日に日に薄毛が進行中の筆者

きっかけに最適なシチュエーション

きっかけとして一番いいのは他人に薄毛を指摘されたり、disられたりすること。なぜならそうされることで「なにくそ!」と力が湧き、くやし紛れにやる気スイッチが入るからだ。しかしこれは非情にデリケートなもので、もしも好きな相手から言われたりしたら傷心のあまり立ち直れなくなる恐れがある。また、髪がフサフサの相手から言われたりすると「アンタに何がわかる!」と取っ組み合いの喧嘩になったりする可能性もあるので注意したい。

ではどうすればいいか?

好きでもなんでもない薄毛の方から薄毛をdisられれば、傷つくことなく、また喧嘩にもならず、ただただ育毛に対するやる気スイッチが入るのではないか?そうだ!そうに違いない!これはいいことを思いついたぞー!!!! さっそくうまくいくかどうか実験してみよう!

まず、好きでもなんでもない薄毛の人を探す

好きでもなんでもない薄毛の人とは誰かと考え、適任者として思いついたのが職場の薄毛の先輩であるこの人。

職場の薄毛の先輩、齋藤さん(本名)。

ご覧いただければわかるように好人物である。そのため言い出しにくかったが職場の休憩時間に「薄毛に悩む私に、育毛に励むためのきっかけをください!」「あえてハゲをdisってください!!」と趣旨を説明し「おっ、俺がハゲをdisるの??」とやや混和気味ではあったが半ば押し切るような形で了解を得ることが出来た。

渋々ながら薄毛をdisることに了解してくれた齋藤さん。口では嫌がりながら満更でもない表情に見える。「実はオレ、一度でいいからハゲをdisってみたかったんだよね」と思っているのかもしれない。

どうやってdisってもらうか?

いきなりアドリブでdisるのは相当な技術が伴うと考え、薄毛をdisる文言を色紙に書いたものを作成。

複数枚の作品が出来上がった。作品ってほどではないけど。

これらの色紙を齋藤さんに持ってもらって、 私のやる気スイッチを入れてもらうという方法でいくことにした。

作品No.1 「花とおじさん」

齋藤さんと休日に待ち合わせ、撮影に臨む。出来上がった色紙を見せるとややムッとした顔になったので正直ヒヤヒヤしたが、「私のやる気スイッチを入れてください!」「闘魂注入してください!」を連呼し、齋藤さんの考えが深く及ぶ前に色紙を持ってもらって撮影。

まずは第一作目がこちら。

なんだかよくわからない写真となってしまった。

「ハゲの気持ちはわからない。わかりたくもない」と花の香りをかぐ薄毛の中年男性。なかなかムカつく写真で、私のやる気スイッチが入りつつあるのを感じる。 この調子で行ってみる。

作品No.2 「叱責の向こう側」

屋内に場所を移して撮影した二作目がこちら。

憎たらしいことこのうえないが…

「ハゲてんじゃねえよ!」とカメラ目線で挑発的な表情に腹が立つ。が、じっと見続けていると薄毛をdisりつつも心の中ではこっちを心配してくれているようにも見えはじめ、素直に「そうだよなあ、ハゲてる場合じゃねえよなあ」と思えてくる。この実験はうまくいっているかもしれない。この調子で行ってみよう!

作品No.3 「インモラル」

前作とは別の意味での挑発にチャレンジした三作目がこちら。

「私はアンタのものじゃないよ、でもアンタは私のものよ」 とでもいいたげな表情。

「横髪だけ残すの往生際悪すぎ」と言って背徳に酔いしれる中年男性。ハッキリ言って気持ちが悪い。ちょっとこれ、方向を見失って自分でも何の目的で撮影してるのかわからなくなってきたので軌道修正が必要だ。

作品No.4 「頭髪の勝ち組」

初心に帰って正攻法で行こうと挑んだ四作目がこちら。



なんだか〝生産者の顔が見える食品〟的な作品 になった。何を生産しているのかは不明。

「ハゲたら負け。」と言いながらせせら笑うかなりのdisり画像だが、言ってる本人がハゲなためムカつきが少なく、やる気スイッチも入らないことが分かった。じゃあ、もしもこれをハゲてない人に言われたとしたらムカつきは増すのかと

このように写真を加工して髪の毛を足してみるが、結果は大して変わらなかった。というか、別にハゲてないからと言って〝勝ち〟という訳でもないということが分かった。

作品No.5 「ブレーカー」

笑顔がムカつきを半減させることがわかったので、笑顔を消して撮影した五作目がこちら。

モノクロでノスタルジックな雰囲気を演出。

薄毛芸人が「このブレーカーとかけまして、私の頭皮とかけます」「その心は?」「どちらもむき出しでございます」とヘタな謎かけをした直後に「ハゲたこと言ってんじゃねえ!」と決め台詞を言い放ったような写真で、私のやる気スイッチはOFFのまま微動だにせず。

笑顔を消すだけではなく、disりの切れ味も重要であると再確認できはしたが、まったくの失敗だった。

作品No.6 「自信過剰」

いよいよ大詰め。笑顔を消したうえ、ほどよくdisるということを踏まえて挑んだラスト第六作はこちら。

ローランドを意識してもらったのが、ただの集金の人にしか見えなかった。

「俺以外、全員ハゲ」と、ローランド風なdisりをかますハゲ。「世の中に多毛の人が増えて欲しいね、ライバル不在なんで」といった表情に適度に腹が立ったものの、ローランドに腹が立っただけで育毛を頑張ろうとは全く思わず残念ながら私のやる気スイッチは入らぬまま、今回の撮影は終了した。

結果 「やるきスイッチ入らず!」

コンプレックスを持つ当事者に、同じコンプレックスを持つ者をdisってもらえばその改善に向けて努力するためのベストなきっかけづくりになると踏んで始めた実験だったが、想定した結果にはいたらなかった。

理由としては、発信者の説得力が著しく乏しかったためだと言える。 やはりdisるにもある程度の資格がいるということなのだろう。

というか、今回の経緯を振り返ってみると齋藤さんが私をdisっていたのではなくて、私が齋藤さんをdisっていたのかもしれない。

齋藤さん、どうもすみませんでした。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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