【新潟シティマラソン2017】リベンジレポート 2/4

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いよいよスタート

 

沿道からは

 

「いってらっしゃーい!」

 

「がんばってー!」

 

の声。

 

これマラソンに出るとわかるんですが、とっても嬉しいんです。

大勢で普段通れない車道の真ん中を

 

ドッドッドッドッドッ!

 

と走っていくのは非日常の感覚であり、且つ、応援なんかもしてもらって気分も高まり

 

「一発やったろうかい!」

 

と、これから一揆のひとつでも起こしに行くような感覚にとらわれる。

 

「もしかすると幕末に起こった〝ええじゃないか〟って、こんな感じだったのかも?」

 

「落語の〝地獄八景亡者戯〟とかの天国へ向かう道はこういう風景かもしれない」

 

などといつも思う。

 

 

そろそろ1キロ

 

『もうそろそろ1キロ地点だな』

 

と思っているところへ後ろから大歓声。

 

『なんだ?』

 

と思って振り向けば、高橋尚子。

 

〝振り向けば〟

 

と言われてあなたは何と答える?

 

「〝振り向けば自転車屋〟でしょ?とんねるずのノリさんが歌った」

 

とか

 

「〝振り向けば横浜〟だよね!マルシアもそろそろ大鶴義丹、許したれよ」

 

などと答えるんでしょうが

(答えません)

私の場合は、振り向けば高橋尚子なのである。

ドヒャー!

このチャンスを逃すな!

 

と、慌てて手を出し、Qちゃんとハイタッチ成功!

 

①完走

②Qちゃんとハイタッチ

のふたつを目標に掲げた我が新潟シティマラソン2017は、スタート1キロ地点で早くも目標の半分を達成したのである。

 

沿道の応援はうれしい

 

そのままテンションあがって走り続ける。

 

市民ランナーはみんな派手な色の服装をしているし、コスプレで走っている人も大勢いるしで、応援してくれている人々のとくに小さい子供からすると、仮装行列でもみている感覚と思われ、私なんかでも手を振ると、とても喜んでくれる。

 

そのため

 

『沿道の応援になるべく答える』

 

と24時間テレビの萩本欽一氏が走ったときと同じ気持ちで、とくに小さい子には派手に手を振ってこたえておったが、5キロを過ぎたあたりから、実は子供達の歓声は私のすぐ後ろを走るダースベイダーのコスプレの人へのものであったことが判明し、それ以来、私は沿道の声援にはやや控えめに応えるようになったのである。

 

アドバイスをくれた救世主

 

いつの間にか一緒に走っていたSの姿は見えない。

どうやら先に行ったものと思われる。

 

私は一人で、昨年の反省から給水でガブ飲みしないように注意し、絶好調で14キロあたりである新潟みなとトンネルを通過。

トンネルを抜けたあたりでカップルが私と並走しており、その彼氏の方が彼女に

 

「このまま折り返して再びトンネルに入るけど、抜けると途端に辛くなる」

 

「20キロを過ぎると歩きたくなるけど30キロまでガマンしよう」

 

「30キロを過ぎればゴールも見えてきて気が楽になるから」

 

とアドバイスしている。

 

とても参考になったので、私は、その彼女になったつもりで

 

「わかった。私、あなたの言う通りにするわ」

 

と思うのであった。

 

(つづく)

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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