【注射は恐い?】苦手な注射の克服方法

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注射は克服できる!

 

もともと注射が苦手だった私が、今ではどちらかというと注射が好きで、注射を楽しめるようになった方法を書く。  

 

苦手な注射を前に戦々恐々としているあなたの救いになれば幸いである。  

注射の思い出、懐かしの鉄砲注射

 

注射が好きな子供はいない。

そのため、私も子供の頃は大が付くほどの注射嫌いであった。

 小学校に入学すると、入学早々インフルエンザだかツベルクリンだかの予防接種があり体育館で行列に並ばされておったのだが、 注射をもったお医者さんらしきおじさんをみると、もっているのは何やら見かけない注射。

 

 友人に聞くと   「あれは鉄砲注射だ」   という。

 

 

 

※写真は鉄砲注射。  

 

鉄砲注射とは、まさにピストルの形をした注射器で、ピストルの上にはワクチンの容器が乗っかっている。  

 

通常の注射と比べて打つ時間が短く、

〝ピシッ!〟

 

 と音がして一瞬で終わるタイプ。

 

 中年の医者のは

 

 「針なし注射だよ」

 

と言って、次々に注射をしていく。

 

 並んでいる友人達と  

 

「よかった。針なしなんだって」  

 

「針なしか!」  

 

と言い合い、ついに自分の番になったときに、医者に

 

「これ針なしなんでしょ?」

 

 と聞くと  

 

「そうだよ」

 

 と笑って言って、腕に注射されたのだが、普通の注射なんかよりも、もの凄く痛く、涙を流して

 

  『ウソつきやがって!』

 

『なにが針なしだ!』

 

  と、この時から大人は信用してはならないと思うようになった。

 

 で、この記事を書くために鉄砲注射について調べてみたら、 本当に針がないらしい。

 

針はないが、空気圧で皮膚を突き破ってワクチンを注射するものとのこと。

 

衛生的に1987年ころから消滅した模様。

 

 話はそれたが、そのくらい、私も注射が苦手だったのである。  

最悪の注射

 

しかしながら、高校生になり、足の親指の爪を剥がさねばならん事態となり、簡単な手術をうけるハメに陥った。

その際、麻酔の注射を足の親指の先端に打つという。

  見れば針の太さは、パックジュースのストローぐらいの太さである。

 

『終わった。。。』

 

  と思って、足の親指の先にズブーーッ!と、打たれたが、その痛さで気を失いそうになったが なんとか耐えたものの、今度はメスで何度も指の先をつつき、その度に

 

  「まだ痛い?」

 

 と聞かれるのだが、麻酔は全く効いておらず、普通に指先をメスで傷つけられているだけなので  

 

「痛いです」

 

 と答え続けていたが、医師は  

 

「おかしいなあ」

 

  「しょうがないねえ」

 

  と言って、再びさきほどの注射を、足の親指の先端に打ったのである。

 

  この出来事以来、私は  

 

『通常の注射なんぞは恐るるにたらんわ!』

 

『こちとら足の親指の先にパックジュースのストロー二回じゃい!』

 

  と苦手な注射を克服しつつあったのである。    

注射のやせ我慢の克服法

 

 だがしかし、そうは言ってもまだまだ注射は、どちらかと言えば嫌いな部類であり、 まだまだやせ我慢であり、今のようにどちらかと言えば好きであるという心境にはなっていなかった。

 

 だが、三十を超えて健康診断で採血される際、いい年をした注射が苦手なオヤジが 注射を打たれながら、眉間にシワがよるほど固く目をつむって、顔をそむけるように明後日の方を向いているのを見たときに  

 

『情けない』

 

 と思ったのである。

 

で、そういう風に顔を背けるタイプの人は、注射を打たれたあとになった

 

  「あの人ヘタで!」

 

  「何度も打つから痛くて!」

 

  などと決まって言うのである。

 

  で、腕は何度も打たれた注射で青あざのように内出血みたいになっている。  

 それをみてからというもの

 

 目をつむって痛みが和らぐか? 顔を背けて痛みが和らぐか? 情けない!   と私は、なぜか怒りが芽生え、  

 

『俺はむしろ注射針が突き刺さっていき、抜けるまでの腕をじっくりみてやろう』

 

 と思い、それ以来、私は注射針の先端のあの竹を斜めに切ったような恰好の注射針が 腕の関節の欠陥にズズズッと入っていくところをじっくり凝視するようになった。  

 

 

 

そうすると以外に痛くないことにも気が付く。

 

採血の場合は、  

 

『ああ、私の血はこんな色をしているのか』  

 

などと冷静も思える。

 

看護師さんは注射を打つ前に

 「チクッとしますよ」

 

  「大丈夫ですか?」

 

 と聞いてくる。

 

あれは、看護師さんがビビっているから聞いているところもある。

 

そこで私は

 

  「ぜんぜん大丈夫です」

 

  と心の底から言う。

 

  『むしろ好きです』

 

  と心から思う。

 

  これをするようになってから、看護師さんが失敗して何度も注射をし直すような経験はない。

リラックスされて

  「打ちやすそうな、いい血管してますね~」

  なんて言われることもある。  

 注射が痛くなる理由は、ビビっているあなた

 

 何度もやり直すハメになるのは注射が苦手でビビっているあなたを見て 、顔を背けたり、目を固くつむったり、小刻みに震えているあなたを見て、 さらにビビっている看護師さんが、ビビりながら打つから失敗して、 結果、なんどもそれを繰り返すのである。

 

 まず、注射は、それほど痛くない。

 

つねられる方がよっぽど痛い。

 

注射が痛いというのは単なるイメージ。

 

歯医者での治療も、本当に痛い歯の治療もあるが、ほとんどは実は痛そうな音がするだけで、 眉間のシワを緩めて冷静に痛みに向き合ってみれば、ぜんぜん痛くない場合が多い。  

 

注射もこれである。

 

  さあ、あなたも今度からは

 

  「チクッとしますよ」

 

  と聞かれたら

 

  「ぜんぜん大丈夫でーす」

 

  と答え、注射針が突き刺さっていく腕を凝視し、自分も看護師さんも安心させて、注射は痛くないことを実感しよう。  

 注射克服のコツ

 

針を正面からジッと見据えることである。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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