もくじ
2006年11月12日の日記 タイトル「ローリングストーン」
小さい頃にイトコの家なんかに泊まって、
朝、ふと目が覚めて、
「あれ?ここどこだ?」
って思った事ありませんか?
「ありません。いつでも私は自分が何処にいるのかよく理解しています」
というタイプの人は放っておいて、話を先に進める。
ボクは今、毎朝、目が覚めると
「あれ?ここどこだ?」
と思っているのだ。
何故か?
それはここ数日で周りの環境がガラッと変わったからである。
えー、いきさつを説明すると、 二ヶ月遅れで支払っていた家賃を、 更新日である10月の末に耳を揃えて支払わないと 強制退去と10月の頭に不動産屋から言われ、
「払えないから出て行きます」
と、ある意味男らしく言ったものの、 他に住む所もみつからず、会社に頼み込んで、 11/5より新潟へ出張で、ウィークリーマンション代、交通費を会社持ちで、行かせてくれる運びとなったからであります。
そして、11月の2日に免許の書き換え等を済ませ、 翌日の3日に、メンバー全員酒のみすぎで、 ただでさえボロボロの演奏が、 輪をかけてボロボロだった
「金を返してほしい」
とまで言われたライブが終わり、さらにその翌日の4日に友人と二人で退去作業。
軽トラックに、なんとかかんとか荷物を積み込み、 不動産屋に鍵を返して、荷物を置かせてくれる 後輩の家に運び込む。
その晩は、その後輩の家に泊めてもらい、翌5日早朝に新潟へ向けて出発。
最低限必要な荷物をキャリーに入れて ガラガラ引きながらの移動は、思った以上に 過酷なモノだった。
昼前に職場につき、さっそく業務。
深夜、職場から徒歩で20分の所にある、 ウィークリーマンションに付いて荷を解く。
帰り道に買った焼酎、 大五郎、1.8リットル¥1160で、 イカの缶詰¥210を食べながら テレビを観ていると、 自分が今どこにいるのかよくわからなくなり、不安な気持ちになり
「売られてゆ~く~の~」
と心の中にドナドナが流れた。
帰る家もないのにホームシックになった訳だ。
(こんな誕生日いやだ)
それからは、毎日早朝から深夜まで働き、 部屋に戻って酒飲んで寝て、また朝から働く毎日。
「せっかく新潟にいるのだから」
という事で、本日は休みである為、 新潟散策。
職場の人から 海が近いと聞いていたので、歩いて海へ。
海へついたは良いが、寒くて寒くて、 鼻水でまくりの、耳冷たいの、コメカミ痛いの、歯ガチガチの、 指赤いの、全身ブルブルのっという状態で、
「海なんかドーデモイーワッ!!」
と叫び、まともに海も見ずに帰ってきたのです。
で、今は帰り道に見つけたマンガ喫茶でこれを 書いている。
二ヶ月こちらで働ければ、東京に戻って 新しくアパートを借りられるが、 今の所、予定では新潟にいられるのは今月末まで。
こちらの職場の人たちももっと長くいられる様に 東京の職場にも働きかけてくれると言っているが、 正直どこまで本気なのかは不明。
「絶対、なんとかしてやるぜー」
とは思うものの、
「オレはこの先どうなるのだろう?」
と非常に不安である。
海になんか行かなければよかった。
★解説
新潟へ出張できたものの、一か月やそこらではアパートを借りる金も出来ないので心配している日記である。
続きを見ていこう。
2006年11月21日の日記 タイトル「決死のフローチャート」
前回、ボクが見に行ったのは”海”ではなくて、 ”潟”である事が判明。
で、
「”潟”ってなんですか?」
と聞いた所、
「泥沼です」
と教えられた。
「オレは泥沼を見て浸っていたのか!」
と悔しくて、 本日、ちゃんと海を見に行く事にした。
新潟駅から出発する”観光循環バス”という 一回¥180で、あちこちガイドの音声を流して 回ってくれる便利なバスに乗って、 信濃川やら、ドカベンストリートやら、 旧日本銀行新潟支店長宅やらを見つつ、 途中で乗ってきた上司(男)、部下(女)の 一見不倫カップル風が、
「アタシ、新潟とか日本酒の美味しい所は、 美人が多いってのは寒さに関係があると思うんですよね」
「そう?」
「だってホラ、エステで顔に冷風を浴びせるのが あるんですが、アレを寒い地域の人は、毎日 やっている様なモノだから」
「でも、新潟出身のうちの女房は不美人だが 北国出身では無い君は美人だよ」
「やめてくださいよ。。。」
等と、ガラガラの社内で大声で話したりしているのに イライラしながら、海に着いた。
日本海は”荒波”と決め付けていたのだが、 穏やかで、とても青く綺麗だった。
で、その近辺にある水族館にも行って、 手が届きそうな所にペンギンがいたり、 イルカのショーも見たし、ラッコの食事タイムも見たし、 すごく良かったのに、 先述の一見不倫カップル風が 水族館内では自然に触れて開放的になったのか 腕を組みながら歩いている所を何度も目撃し、 一見不倫カップル風が、完全な不倫カップルで ある事が判明。
「チキショー!!」
「石ブツケルー!!」
と、とてもイヤな気分になった。
帰りにこちらでは有名な、「おいしんぼ」でも紹介されたという 「とんかつ太郎」 と言う店に行って、とても美味しいカツ丼も食べて、 東京での休日は朝から焼酎を飲んで、 飲んで、飲んで、飲んで、吐いて、吐いて、吐いて、 挙句の果てに体を壊して救急車で運ばれたり していたが、こちらに来て、真っ当な休日を すごしているなと思ったりして。
で、生活の方だが、 頼み込んで頼み込んで頼み込んで、
東京で正月休みナシで働く事を条件に、 なんとか新潟出張を12/26まで延長してもらった。
これでまた、東京で部屋が借りれる。
一時は
(強制退去→失職→一家離散→村八分→ダンボール)
という図式が脳裏に浮かんだが、なんとか
(強制退去→新潟出張→出張延長→資金調達→ 東京復帰)
という
「こりゃ、ほとんど奇跡だろう!」
と言う図式まで持ち込む事が出来た。
が、金が揃うのが1/15なので、 東京に帰ってからその日までの約20日間、 オレはどうやって生活するのか問題が浮上。
家族水入らずで正月休みを、ゆっくりしているお宅に泊めて もらうわけにも行かず、帰省しているヤツの家に
「留守番してやる」
と潜り込もうかと画策しているが、 なかなか上手くいかないだろう。
一連のこの”部屋追い出され騒動”のクライマックスに 果たして私はどうオチをつけるのか?
(強制退去→新潟出張→出張延長→東京復帰→ マンガ喫茶→風呂なし→悪臭→失職→ 一家離散→村八分→ダンボール→凍死→金入る→ 葬式代)
と言う図式にならない事を願う。
★解説
なんとか、アパートを借りる資金の目途が付いて安心している日記である。
実際は年末まで働いても大して貯金は出来なかったのだが。
(つづく)
つりばんど 岡村
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