【自分で恋愛アシストが上手いという人は・・・】ポンコツの後輩との思い出①

自称、恋愛のアシストが上手いヤツ

「俺、恋愛のアシスト上手いっすよ!」

「俺、割とキューピットっすよ!」

などと粋がる者がおる。

結論から言うが、こういう男は恋愛のアシストが下手なうえ、ポンコツである。

私の苦い思い出

今から10年も前のことになるが、当時私はあるライブバーで働く女性に恋をしたものの持前の恋愛受動態体質で連絡先を聞くことはおろか、ロクに挨拶することもできず、どうしたものかと思っておった所へ、件の

「俺、恋愛のアシスト上手いっすよ!」

「俺、割とキューピットっすよ!」

と息巻く後輩が登場したのである。

この時はまだ、こういうことを言う男が、実際は恋愛アシストが下手なうえ、ポンコツであるとは露ほども知らなかったため

「それは心強い」

「ぜひ一緒に店に行こう」

と誘い、二人でそのライブバーへ行くことにしたのである。

店への道中

この後輩は店への道すがらも、肩で風を切る様に歩き、何かというと私に対して

「恋愛っちゅうのはですねえ~」

「だいたい恋愛ちゅうのは~」

と恋愛に対する持論を言いたがる。

で、彼の言う恋愛っちゅうのはなんなのか聞いてみるが

「恋愛っちゅうのはギャップですよ」

とか

「だいたい恋愛っちゅうのは駆け引きですよ」

などという手垢にまみれたどっかから借りてきた金言めいたことを言うだけであった。

で、挙句の果てには

「俺のキラーパスで、きっちりゴール決めてくださいよ!!」

などと言いつつ、サッカーボールをこっちに向かって蹴る仕草をしだしたので恥ずかしく

「あ、ああ」

と答えたが

「や、ああじゃなくて、ちゃんとゴール決めてください!」

と言って、再びサッカーボールをこちらに向かって蹴る仕草をするので、仕方なく

「こ、こうかい?」

と、そのボールを受けてシュートを打つ仕草をすると、急にカズダンスを踊りはじめ、踊り終わると

「グッドラック!」

と片目をつむり、親指を立てて言ったので、どうにも嫌な予感がしたのである。

(つづく)

投稿者:

つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら