もくじ
他人との距離を無理に縮める人の例
それまであまり親しくなかった他人との距離を、無理に縮めようとする人が最初に行うのは呼び名を変えることである。
そこで、急にあだ名で呼んでみたりする。
転勤でやってきた上司が部下との距離を一刻も早く縮めたいばかりに焦りの気持からこういうことをしがちである。
しかしながら、その部下に既存のあだ名があればいいのだが、普通に苗字で呼ばれている部下(仮に山田とする)に対していきなり
「山田!」
と呼びかけるわけにはいかない。
一歩間違えるとこの山田は職場内である程度の人望があり、山田の機嫌を損ねると
「あの上司は、どうやら空気が読めないらしい」
「転勤前の職場では嫌われていたらしい」
「どうにも顔つきが、いやらしい」
「パンツ泥棒らしい」
などと、あらぬ噂を立てられかねないからである。
ニックネームの苦肉の策
さて、こういうとき、その転勤上司はどうするかというと、
「山田っち!」
とか
「山っち!」
などと、どこか親しみのある、が当たり障りのない呼び方で呼ぶのである。
そういう意味で、この〝〇〇っち〟は非常に便利なニックネームである。
つまりは〝〇〇っち〟と呼ばれている人は、よほど特徴がないか、特徴的すぎて、それをあだ名に盛り込むと悪口になりかねないかのどちらかであると言える。
と、ここであなたの周りの人に〝〇〇っち〟と呼ばれている人はいないだろうか?
どうでしょう、その人はあんまり特徴のない人ではないか?
または、その人が特徴的すぎてあだ名にすると悪口になってしまいかねないかのどちらかではないだろうか?
芸能界での〇〇っち
芸能界をみてみよう。
芸能界で〝〇〇っち〟と呼ばれているというと、パッと思いつくのは
①〝やべっち〟
②〝イノッチ〟
③〝アマノッチ〟
④〝ノッチ〟
ぐらいですね。
①②は二枚目であるがそれ以上の印象がなく〝ハンサム〟と呼ぶわけにもいかずのパターン。
③④は特徴的ではあるが特徴的すぎて〝ブタ眼鏡〟〝サルマル兄さん〟などと呼ぶわけにもいかずのパターンである。
もしもあなたが仮に〝〇〇っち〟と呼ばれていたら、今回のこの文章、頭の先から足の先まで、徹頭徹尾、私の偏見でしかないので気にしないでもらいたい。
というか実は
などと書いてきた私も、何年か前に出張先で、「岡っち」と呼ばれていました。
つりばんど 岡村
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