懐かしい子供会
小学生のころ、子供会のクリスマス会があって
「今日はケーキをお土産にプレゼントします!」
と小ぶりではあるがホールのケーキが一人にひとつづつ配られた。
家に帰って食べたら、思っていた生クリームのケーキではなく、バタークリームのケーキでそれが苦手な私は一口しか食べられなかった。
別に何も間違ったことは言われていないが、勝手に期待して、勝手に裏切られたというなんだか釈然としない苦い思い出である。
最近のひとはバタークリームって知っているのかは、この際放っておく。
嬉しい歓迎会
何年か前の話だが、長期で札幌に出張にいったのだが、そこの後輩が歓迎会を開いてくれるというなんとも有難い話。
「俺の仲間のやってる店なんで、いろいろ融通してくれるらしいです」
「楽しみにしていてください」
というので、食通をうならせる街、札幌ということもありとても期待して幹事の彼の、仲間がやっているという居酒屋に到着。
「では、乾杯を」
のタイミングで幹事の彼が登場。
後ろには彼の仲間の店主が、Tシャツにタオル鉢巻き姿で、こうよくあるラーメン店の店主がグルメ雑誌などで腕組みをしてこっちをにらんでいるような写真があるが、あの恰好をしている。
幹事の彼が話し出す。
「えー!今日は、俺の仲間のこいつが、いろいろ便宜を図ってくれてー」
「いつものコース以上に豪華な品揃えとなってます!」
「最後に寿司が付きます!!」
「イェーイ!」
「ワーワー!」
という歓声の中、店主の彼は腕組みのまま満足そうにウンウンと頷いている。
「えー!そういうことなんで腹いっぱい飲み食いしてください!」
「イェーイ!」
「ワーワー!」
「じゃあ、仲間からちょっと挨拶を」
などといって、なぜだか店主の挨拶を聞くハメになった。
まあ便宜を図ってくれたんだから挨拶がしたいんだろう。
すると、店主による、いかに自分が便宜を図ったのかのスピーチがあり、最後に、
「えー!コースの最後には普段はつかない寿司もつきますんでヨロシク!!」
と寿司を念押しして、ようやく歓迎会が開始された。
会は無難に進行していき、終盤にさしかかった。
いよいよ寿司である。
「北海道の寿司はさぞかし新鮮なんだろうねえ」
と思っていたら、出てきた寿司は助六寿司だった。
別に何も間違ったことは言われていないが、勝手に期待して、勝手に裏切られたというなんだか釈然としない苦い思い出である。
つりばんど 岡村
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