新幹線とき311号 あなたならどーする? 後編

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車掌さんの切符拝見!

 

最前列の自分の番が過ぎ、いよいよ私の後ろの席の番となる。  

 

すると車掌さんが  

 

「切符をお持ちでないのであれば、購入してください!」  

 

と毅然とした態度で言ったのである。  

 

(怖わあ)  

 

と思うと同時に、  

 

(自由席の切符で指定先車両に来たのではなく、切符自体をもっていなかったんだ)

 

(どうやって入ってきたんだ)  

 

と思った。  

 

 

車内清算は現金のみらしい

 

  一番の弟分と思しきお兄さんが

 

  「じゃあ、払いますよ!」  

 

といって 車掌さんにお金を支払う段になって、車掌から新潟までの三人分の切符代を請求され  

 

「兄貴!この電車、熊谷停まりませんよ!!!」

 

「何~?!!!」  

 

と大声になり  

 

「じゃあ、司会はいったいどーするんだ!!」  

 

と怒鳴ったのである。

 

  (何の司会だよ)

 

(晴れ舞台ってなんだ??)

 

  と思っていると、弟分のお二人がデッキに出て行って 携帯であちこちに電話して平身低頭しているのが見える。  

 

(この後、弟分さんは怒られるのかなあ)

 

  などと思っているところへ、弟分のお二人がお戻りになられ あれこれ都合をつけた旨を兄貴分さんへ報告している模様。  

 

兄貴分さんは寛大で

 

「まあ、仕方がねえや」

「新潟駅で温泉でも入って帰ろうや」

 

と言ったのを聞いて

 

(新潟駅を雪に囲まれた、囲炉裏とか雪のカマクラなんかがそこら中にあるところと誤解してねえか?)

(新潟駅には温泉なんかねーぞー?

 

と思うのだった。  

 

で、結局、新潟までノー・リクライニング、ノー・駅弁で到着して体がバキバキになりました。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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