【ちょいちょい濁点をつけるタイプ】言葉の端々だくてん族

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いちいち言葉がニゴル族

 

職場に47歳くらいのナイスミドルな男性がおるのだが、その人は言葉が濁りがちである。

 

〝言葉を濁しがち〟

なのではなく

〝言葉が濁りがち〟

なのである。

 

どういうことかというと、例えば

 

「それは君、役得だね!」

 

という時に

 

「それは君、やくどくだね!」

 

 

〝得〟

 

 

〝どく〟

 

と発音するのである。

 

他にも、

 

「これのコピーじゃなくて、原本はどこにある?」

 

 

「これのコピーじゃなくて、げんぼんはどこにある?」

 

と〝パピプペポ〟のような半濁音も〝バビブベボ〟のような濁音に変換して発音するのである。

全部が全部濁るわけではなく、たまに変な所で濁るのである。

 

濁りのルールはあるのか?

 

彼は果たして、どうしたら濁って、どうしたら濁らないか、また、何かの濁るルールのようなものがあるのか?

を調査すべくいろいろ聞いてみたが結局、ルールはつかめず。

 

本人としては、それが濁るのが一般常識と心から思っているが、
はたから見れば何のルールもなく、なかば支離滅裂に好き勝手に濁らせていることだけはわかった。

 

謎が究明できずにナイトスクープであれば探偵を降板させられるところだと内心モヤモヤしていた。

 

もう一人のマイノリティ

 

そんな中、別の知人(37歳・男性)が会話の中で

 

〝エロ本〟

 

のことを

 

〝エロボン〟

 

と発音したので

 

「いやエロホンでしょ?」

 

と指摘すると

 

「普通、エロボンですよ!」

 

という。

 

 

ここにも一人、ニゴル族がおった!

 

ニゴル族の濁りルール解明の糸口になるかもしれない!

 

 

再びナイスミドルに確認!

 

と、さっそく先述の濁りのナイスミドルに

 

「あなたは〝エロ本〟のことを〝エロボン〟と発音しますよね!?」

 

と聞いてみると

 

「エロボンなんて言いませんよ」

 

と言う。

 

「じゃあ、エロホン?」

 

「いやいや」

 

「まさかエロポン??」

 

「いや、そこは普通、ビニボンでしょ」

 

というので、やっぱりビ二ホンではなくビニボンと濁るんだと思うと同時に

 

『あんたいつの時代の人間なんだよ』

 

と、呆れて物も言えなくなったのである。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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