【あなたの知らない新倉イワオ】ツッコまずにはいられないタイトル本の世界

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ツッコみたくなる本は山盛りだ!

世の中にはタイトルを見ただけでツッコまずにはいられない多数の本が存在する。

私は図書館で暇をつぶすことが多いのだが、その図書館にはもう本屋には置いていないような本も多数あるので、何の話題にもならず、著者の知り合いと、この図書館しか買わなかったような本が山ほどある。

で、買った知り合いもほとぼりが冷めたころに古本屋にサッサと売るのである。

こういう本は、著者も著者で

「どうせ出しても誰も読まねえだろ」

「原稿料が多少入れば御の字」

と、情熱の欠片もなく、そもそも誰も読んでいないことを前提にあきらかに言いたい放題で、ついつい調子に乗り過ぎたタイトルのものや、本人は悪くはないが編集者などにそそのかされて書いたり、語ったりしてみたものの、まったく世間に黙殺される形となった物と大きく分けて二パターンがある。

と、図書館をグルッと一周回るだけで発見したツッコまずにはいられないタイトル本をランキング形式で発表することにする。

ワースト5:小日向文世著 「小日向文世 アメリカへ行く」

「どこへでも勝手に行け!」

 

例えば

『スミス、都へ行く』

だとか、

『星の王子、ニューヨークへ行く』

ならば興味も湧いてきそうなものだが、小日向文世がアメリカへ行く程度のことで本を一冊でっちあげてしまうのが酷い。

パラパラとめくってみれば英語のできない小日向氏がアメリカ人スタッフたちの中ので撮影する苦労話的内容。

もっと内容を分かりやすくしたタイトルにすべきだった。

23点。

ワースト4:石原伸司 著 「俺が話を聞いてやる」

「いや。怖いからいいっす」

サブタイトルに元ヤクザ組長が非行少年たちと向き合った912日間の記録とある。

パラパラとめくってみれば、街にたむろする非行少年少女たちを、元ヤクザ組長であることを活かして更生させたりさせられなかったりという内容。

不良版夜回り先生といったところか。

突然、夜中にこの顔が「俺が話をきいてやる」と言った来られた方の立場はいかに?!

怖すぎるので18点。

ワースト3:ルー大柴 著 「ルー炎上! 汗かけ恥かけ涙しろ」

「なんか、お前に言われるとすげえ腹立つんだよなあ」

ルー自身に何があったのかは知る由もないが、精神的に燃えているのかなんなのか、その装丁では炎の前に挑発的なポーズで立ちはだかるルー。

あまつさえ、こちらを睨み据え

「汗かけ!」

「恥かけ!」

「涙しろ!」

と、なんのためにそんなことしなかればならんのか!

汗かいて、恥かいて、泣くってなんでそんな命令口調で言われなければならんのか。

しかもルーに。

内容一切読んでません。

ルー大柴 オフィシャルブログ「TOGETHER」。

12点。

ワースト2:柳家花緑 著「僕が、落語を変える」

「早く変えてくれよ」

柳家花緑、大きく出たもんである。

お前の爺さんは人間国宝にもなったすばらしい人であることはしっているが、何をそこまで偉そうにしてやがるんだ、と言いたくなる。

で、この表紙の顔ですね。

ムカつく。

内容読んでません。

6点。

ワースト1:内館牧子 著「あなたはオバサンと呼ばれている」

「こっちのセリフだよ」

※画像は内館女史。

一般的にオバサンとよばれているであろう人達を悪い意味で面白おかしく指摘して、

「私たちはそうならないように注意しましょうね」

とでもいいたげな内容。

お前がオバサン以外の何者なのか、誰も買わないからって好き勝手言ってんじゃねーぞ!

2点。

 

 

 

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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