【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート①

過払い金返還訴訟

古い話で、私の記憶も曖昧なので、当時mixiに書いていた日記からの記事を掘り起こしていきます。

当時、自分のことを「ボク」などと書いているのが我ながら腹立たしいが、なるべく原文のまま載せることにします。

2007年12月18日の日記。 タイトル「一年前は宿無しでした。」

と、朝一番でメゲながら、昼から裁判所へ行ってきた。

で、何の裁判かと言うと、これが実は借金の裁判。

恥をさらすが、こう見えて私は、世に言う多重債務者なのです。

自慢にもなんにもいなりませんが、昨日や今日から多重債務に陥った訳ではなく、消費者金融とは、かれこれ10年以上前からの付き合いで、(しかも4社)初めは転職の間収入がなかったので、当面の生活費として借りた10万円からスタートで、数年で400万以上に膨れ上がり、給料日には4社に対して支払いに行くのもライフワークになっておりました。

で、払えど払えど、ただただ金利を払い続けるばかりで一向に元本が減らない。
毎月13万円も払っているのに。

過去の日記を遡ってもらえばわかるのだが、 お陰で半月の生活費が6000円だったり、家を追い出されてネットカフェ難民になったりと、いやいや、つらかった。
友達付き合いもままならず、人並みの生活もままならずだましだまし

「これも、まあ、面白いね」

と半分泣き笑い状態。

今年の2月に部屋を借りたけど、まともな家具も無く家具屋さんで、2万円のソファーを見て欲しくなったんだが、

「いや、生活の為に我慢しよう」

と決めて、いつもの様に消費者金融に金を13万払った時、

「でも、これっておかしいんじゃねえか?」

となんだか急にムカついてきた。

で、よく電車の中の広告で

「多重債務からの脱出!○○法律事務所」

みたいなのがあるでしょ?
ある人に助言を受けて、あれを、法律事務所の力を借りず、自分でやってみようと思った訳です。

そんで、調べてみるとただ借金を整理するだけかと思ったら、あの手の会社はグレーゾーン金利って言って、刑事罰は受けないけど、法律的にはやってはイケない金利で運営してて、その辺に異議を申し立てると、正当な金利(18%)で計算し直してくれて、払える範囲で支払いをしていけばいいって言う。
しかも費用は一社につき500円の収入印紙と、数千円分の切手。
以上!
それだけ。

「でも、高い金利を承知で金借りたんでしょ?」
「契約書交わしたんでしょ?」

などと言われそうだが、これは約定利息と言って、やっぱり法には触れている訳だから、契約書交わしてても 関係ない。
払わんでよし。

で、数回裁判所の調停委員の人が消費者金融に掛け合った所、消費者金融側からの回答は、4社揃って

「あ、もうこれ以上払わんでいいっすよ」

であった。

ぽかーん

ってなモンである。

今まで払ってきたのは何なの?

無知な方なら、ここで

「あーよかった」
「めでたし、めでたし」

なのかもしれないが、勉強して多少詳しくなったボクとしては、こんなモンでは許せない。

「あ、もうこれ以上払わんでいいっすよ」

とは、つまり

「実はかなり余分に支払ってもらっちゃってるんで、返せとか言われたら困るんで、もうこれで終わりにしましょうよ」

と言う事であり、きちんと手続きをすれば、余分に支払った分(過払いと言います)を取り戻せるのだ。

で、計算してみた結果、100万円強の過払い分がある事が分かったので、恨みを込めてオレは、新たに「不当金利過払い分返還訴訟」を起こす!

これはかなり痛快な裁判で、これまで取り立ててた側の消費者金融に対し、過払い分に、逆にこちらから金利(5%)を付けて逆に取り立ててやると言う裁判。
まあ、相手は29.9%っていう狂った金利を付けてたわけだからねえ。

消費者金融業者では、こうした過払い分が10兆円にのぼると言う。
いくら過払いがあっても

「あなた過払いですよ」

などとは決して教えてくれない。
数日支払いが遅れれば

「あのなあ、所詮はサラ金なんだよ!」
「目玉売れ!肝臓売れ!」

である。
無知な人を食い物にしている訳だ。

(なんかの教則本みたくなってきましたね)

さあ、金を返してもらって、人並みの生活をするぞ。

あきらめたソファーも買ってやる。
貯金もしてやる、親に仕送りもしてやる。
彼女も旅行に連れてってやる。
(彼女いねえだろ)

さあ、消費者金融よ、ボクの100万と、青春を返せ。

解説

つまりは、特定調停の裁判をして、その後、過払い金返還訴訟を起こすと決めた日記である。

(つづく)

投稿者:

つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら