もくじ
人はなぜ、バリウム検査の前では無力と化すのか?
若者からすると
「そんなにいやなら受けなければいい」
等というと思うが、年齢的にもそれはそれでちゃんと検査はしておきたいので、受けないという選択肢は除外されるのである。
「じゃあ、もうちょっと毅然とした態度で検査に臨むべきれはないか!?」
という熱血的な若者が言うかもしれないが、まず、健康診断の際には腐ったパジャマのような、毛玉だらけの伸びきったスエットみたいなものを着せられるので、その時点で、こちらのプライドはズタズタにされているのである。
その上、大げさな機械の上で上下左右、240度ぐらい傾けられるような自由を奪われた状況下では毅然ともしてられんのである。
「ただ従うだけなんてあんまりじゃないか!」
と、また先ほどの熱血的な若者がいうかもしれないが、ちょっと君、さっきからうるさいよ、と牽制して話を先に進める。
バリウム検査の危険性
だがしかし、確かに自由に身動きが取れない状況だからと言って、なんでもかんでも命令に従うのは考え物である。
もしも健康診断の場に、変態医師が紛れ込んでおり
「はい、右肩上げて」
「こっち見て」
「舌出して」
「舌が鼻に届くかにチャレンジして」
「舌引っ込めて」
「服全部脱いで」
「脱いだら仰向けに寝て」
「右手と左手で、それぞれ右足首と左足首掴んで」
「M字開脚して」
「はい撮影します」
「この写真バラまかれたくなかったら、何でも言う事きくね?」
などという事件に陥りかねないので、我々も何でもかんでも医師のいう事を聞いている場合ではないのかもしれない。
なんでバリウム検査は35歳以上なのか?
健康診断に於けるバリウム検査は、35歳からだと義務付けられている。
食道・胃・十二指腸の病変をチェックするための検査であり、その辺の内臓を病みやすい35歳以上の者を対象にしている、というのが一般的な理由である。
が、私はそうではなく、35歳以上の者は大人であり、若者のように反抗しにくいので、
「なんでも言うことを聞きやすいから」
「キレ難いから」
という理由で義務付けられていると思っておりまーす!
つりばんど 岡村
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