【よっ!夜回り組長!】石原伸司について考えさせられる。。。

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夜回り組長が事件を起こしていた

悲しいことだが、遂に当ブログで取り上げた人物の中から犯罪者が出てしまった。

どの記事で取り上げたかと言うと、2018年2月16日公開、

〝【あなたの知らない新倉イワオ】ツッコまずにはいられないタイトル本の世界〟

という、これまで320記事書いてきた私のブログの中でも5本の指に入るほどの不人気記事であり、まあ誰も覚えていないだろう。

この記事、内容は、こ憎たらしいタイトルの本に稚拙なツッコミをいれていくだけの記事だが、この中に

石原伸司 著 「俺が話を聞いてやる」

について書いている。

この石原伸司氏、犯罪を犯してしまったのである。

というか、犯罪を犯し、自身も自殺してしまったのである。

まず、石原伸司氏とは?

石原伸司は、昭和13年生まれ。
終戦間もなくの12歳で父親の暴力に耐えかね家出。
浅草で浮浪児として生活。
数年後には暴力団組員となり、以降50年間極道として生活。

数々の事件や、組同士の抗争の結果犯した殺人などで人生の三分の一を刑務所で暮らす。

2001年、徳島刑務所での刑期終了に伴い、足を洗うことを決意。
物書きとして生きていこうとしていた。

そんなさなか、夜の11時頃、駅前で中学生の女子集団が、「塾通いのストレス発散に」と酒と焼き鳥をたむろして食べているところを見かける。
そこへ

「お前らいいこなんだから焼き鳥はいいけど、酒はダメだ」

「非行に走るな」

と注意。

その一年後、その集団の中の少女の一人からたまたま駅前で声をかけられ

「おじさんのおかげで非行に走らずに済みました」

とお礼を言われたことから

「今まで人を苦しめることばかりしてきたが、このような活動で世間に恩返しできるかもしれない」

「俺のような人生を送らずに済むように更生させてやりたい」

と決意し、そこからは夜回り組長として、地域の未成年の非行防止に夜間のパトロールと声掛け、「困ったことがあったら連絡してこい」と名刺を渡す活動を開始。

著作も多く出版され、2006年~2009年頃まで、たびたびマスコミにも取り上げられていたのである。

「俺が話を聞いてやる」

この本もマスコミに取り沙汰されたころの2006年に出版されたもの。

内容は、とても一般人じゃ近寄れないような危ない不良少年少女たちに平気で近づき、話しかけ、腹が減っているならラーメンをおごるなどして仲間の様になることから始め、場合によっては親身になって相談にのってやり更生させる。

時には、アジトと称するアパートの一室で中学生の男女数名が、オヤジ狩りと援助交際で金を作って生活。

その金が尽きるまでは、アジトの中で全員半裸で日がな一日、焼酎をストレートで水代わりに飲みあうような自堕落な生活をしているという、地獄のような、私からすると天国のような環境にも臆することなくどんどん入って行き、そのうちの一人ぐらいはなんとか更生させたりしている、まあ、彼しかできないことをしていたのである。

だが、しかし、その文体とか、写真から受ける印象が、なんだか胡散臭く

「俺が話を聞いてやる」

っていったって、怖いから聞いてもらわなくて結構です、と思って先述の記事に書いたのである。

今回の事件の経緯

ニュースを時系列にまとめると

・昨年10月、東京都豊島区の簡易宿泊所で宿泊客の木村清己さん(71)が殺害され、腕時計や金品が奪われた事件が発生。
 木村さんを殺害後、腕時計を奪い質屋に入れて換金している所が防犯カメラに映っていたのが石原氏だった。

・今年3月、石原氏は公園で男性を切りつけた後、隅田川に飛び込み、溺死。周囲に「死にたい」と話していたといい、自殺の可能性があるとみている。

・昨年10月の事件で、石原氏の行方を追っていたところ自殺したことがわかった。

つまりは、昨年秋に殺人で、今年3月に人を刺しているのである。

「更生させてやりたい」

なんて言って、自分がまず更生できていなかったのか?

晩年の生活

私生活でも、神奈川県の資産家女性と親密に交際し、羽振りよく赤坂や新宿で豪遊していたという。

知人によると(この知人ってのが果たして本当の知人かどうかが怪しいのがネットニュースなんであるが)

「資産家女性とトラブルになり、別れた後、落ちぶれてしまった」

「最近は昔の仲間やマスコミ関係者に「金を貸してほしい」という電話が頻繁に入っていた。電話を受けた知人によれば、「1万円、いや3000円でいいから都合してくれと、切羽詰まった様子だった」

「石原氏は最近、いらない服を知人に送りつけて「買ってくれ」と押し売りをするなどトラブルが絶えなかった」

とのことである。

※( )内は筆者。

79歳の老人が、生活費に困れば中々に苦しいとは思う。

でも、だからと言って人を殺したり刺したりするか?

そう思うと、そもそもの夜回り活動も所詮、自分の経験を活かせる金儲けの手段としてだけ表面的に活動していたのではないか?と思ってしまう。

ただ、実際に彼の活動で更生できた人間がいるのも事実であり、彼の活動が無意味であったわけではない。

彼は更生していたのか、更生していなかったのか?

そもそも彼自身が更生しておらず、金儲けのためにはじめた活動がまんまとうまく行き、資産家のパトロンも出来てシメシメだったが、持前の調子に乗る性格でパトロンが去り、自らの生活も立ち行かなくなり、結局、元の木阿弥で事件を犯したのか、更生はしていたが夜回りしても夜回りしても不良少年少女は絶えないことに憤慨し、更生しないと最後はどうなるのか、自分の身で知らしめたのか。

いずれにしても嫌な世の中だ。

まとめ

っていうか、夜回り先生の水谷修氏は、夜回り組長と間違われて、いい迷惑だろうな。

※画像は「いい迷惑だ!」と憤る水谷氏。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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