もくじ
金をかけずに出来る趣味
本屋巡りほど、コスパの高い時間つぶしはない。
ということで、金もないので本屋巡りを休日の趣味としている私は、本のタイトルにおいて、ダジャレがタイトルであるものをよく目にする。
人一倍ダジャレが嫌いな私からすると、許せないものが多いので以前にも本屋でみかけた悪質なダジャレタイトル本をワースト順にランキング形式で書いたのであるが、それから半年ほどたち、新たな悪質ダジャレタイトル本を数冊発見したので、改めてランキング形式で発表させていただく。
ワースト5 板野博行著「ゴロゴシリーズ」
現代文ゴロゴ、漢文ゴロゴ、古文ゴロゴなどなど数冊あるゴロゴシリーズ。
ゴルゴ13のゴルゴと、語呂とのダジャレと思われる。
で、イラストもなんとなくゴルゴチックな男性のものである。
ダジャレだかなんだかよくわからん所も悪質である。
ワースト4 尾木直樹著「尾木のママで~言わせていただくワ♡~」
自らのニックネームである尾木ママを、こともあろうに自分からダジャレとして使うという荒業が許せない一冊。
尾木のママで、って、お前が尾木以外の何になるんだ!と怒鳴りつけたくなる代物。
帯文には
「尾木ママ節が炸裂!」
などと書かれているが、尾木ママ節とはいったいどんな節であるのか気になるところではあったが、中身は読む気はないので、尾木ママ節とは何であるのかは分からずじまいだった。
ワースト3 農山漁村文化協会編著 「農の仕事は刃が命」
現代農業特選シリーズ DVDでもっとわかるなどと謳われておる農業には刃が大切であると訴える一冊。
随分昔になるが、某歯磨き剤のCMで「芸能人は歯が命」というキャッチコピーがあったがそれとのダジャレである。
なんで今さら?
とも思うが思いついたら言わなきゃならない、それがたとえ後年まで残る本のタイトルであっても、思いついたんだから却下はできない悲しきダジャレ野郎のサガがにじみ出ている。
まったく、にじみ出さないで欲しいものである。
ワースト2 中村明著 小津の魔法つかい
日本人が忘れかけている日本文化の良さ、日本語の美しさを小津映画のセリフを通じて読み味わう。戦後の小津安二郎作品を中心に映画の中で語られる「日本語」をピックアップして、映画のシチュエーションとともに解説する一冊。
サブタイトルでは、「ことばの粋とユーモア」とでかでかと謳っておるが、小津安二郎作品関係だからといって「小津の魔法つかい」などとタイトルをつけてしまう者になんのユーモアがあるのか!と一喝してやりたくなる。
繰り返しになるが、例え思いついたからといって何でもかんでも言えばいいってもんじゃないのである。
ワースト1 茂木大輔著 「くわしっく名曲ガイド」
「クラシックの名曲をガイドする」
「ただガイドするだけじゃない、詳しくガイドする」
「詳しく、クラシックの、名曲を、ガイドする」
「くわしっく名曲ガイド」
「マーベラス」
などと、持前のインテリ特有のギャグを言っていそうで腹が立つ一冊。
腹が立ちすぎて、俺も生活が楽になったらクラシックの演奏会とか聴きに行く身分になりてえ、と、つい自分の人生を振り返ってしまった。
それにしても、くわしっくねえ、やれやれ。
つりばんど 岡村
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