【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑨最終回

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それ以上、この問題に対してmixi日記を書いてなかった!

と、ここまでmixiに書いた過去日記を読み返してきたが、なんと金が帰ってきたときのことを書いた日記は無かった。

ので、10年越しで書くことにします。

2018年3月7日の日記。タイトル「裁判勝ってもバカはバカ!」

2008年の春、6月末に勤めていた東京の会社がなくなるとのことで、支店である新潟へヘルプという形でやってきた。

過払い金返還請求訴訟の裁判は相手取った四社から全て「和解」という結論が出た。

和解というのは、過払い金を返してくれる、ということである。

返してくれるとことだがそれがいつになるのかは不明。

「本当に返ってくるのかな?」

「一年後とかだとかなわんな」

と思っていた。

裁判が終わって何がうれしいかといって、金が返ってくるとかの前に、給料をもらってもサラ金ビルに返しにいかなくてもいいというところが嬉しい。

あのみじめったらしい行動から解放されたのである。

「俺は自由だぞー!」

と声に出していってみたりした。

過払い金はいつ返ってくるのか?

とはいえ、過払い金が返ってこない。

裁判が終わったのが4月10日頃である。

で、既に5月も終わろうとしている。

金もなくなってきた。

給料日まで半月あるが、どうにも金が無い。

恥ずかしいことではあるが、一緒に新潟にヘルプで来ている後輩に頭をさげて数万円を借りるしかない。

せっかく借金が完済というか、帳消しになった直後借金とは我ながら情けない。

その日、私は休日だったが、

「出勤している後輩の退社を待って金を借りよう」

と思う。

 

まずは銀行ATMへ

「とりあえず、今ある残金は全額引き出そう」

と銀行のキャッシングコーナーに言って残高照会をすると、なんと残高80万円超え!

急に金持ち!

興奮しながらとりあえず20万円を引き出し、その足で服屋にいって洋服の大量購入!

タクシーに乗るわ、バックは買うわ、靴は買うわ、メガネは買うわ。

ひとしきり買い物を済ませ、紙袋をいっぱい手に提げて会社で借りてもらってるウィークリーマンションに帰ると、金を借りようと思っていた後輩がおり

「岡村さん、服かったんですか?」

と聞かれ、

「そうだよー」

と金を借りようとしていたことなどオクビにも出さなかったのである。

そしてその後、飲み屋でおごりまくり、ぜいたくしまくりで、80万円以上有った過払い金は、あっという間に消えてなくなったのである。

(おわり)

 

 

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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