もくじ
差し押さえ 分は返してもらえるか?
指なんかガタガタ震ているが必死に検索する。
出てくる結果は、だいたいがYahoo知恵袋などの相談形式のもので
「友人が住民税の支払が遅れて口座を差し押さえられました」
「生活が出来ないと言っています」
「どうしたらよいでしょう?」
というような、相談内容。
これに対する回答はだいたいが以下のパターンに分けられる。
①チャチャいれ一派
「〝友人が〟って本当はお前だろう!」
などと人が困っているときにどうでもいいチャチャを入れて特に回答しない奴ら。
ムカつく。
②役所の回し者一派
納税は国民の義務である、何処かから金借りて生活しろなどと抜かす奴ら。
本当のところどうか知らんが、役所の回し者とかが多いんじゃないかな、とか邪推する。
こういうヤツがまあ多い多い。
人が切羽詰まってるときに
「納税は国民の義務だ!」
とか、うるせえわ、と思った。
「切羽詰まるお前が悪い」
とか、はいはい、アッチ行けシッシッ!
③専門家と思われる一派。
「差し押さえられた金額は、どんな事情があっても返してもらうことはできません。」
「差し押さえ前に、最低3回は督促状が届いているはずで、差押え前には分かりやすく、最後通告と言う普段と違う色のハガキも届く」
「その上で、再三督促をしているにもかかわらず、何の連絡もよこさないと言うことは支払う意思がないとみられ、差押えさられます。」
「不服申し立てなどの方法がありますが、このケースは申し立てても却下されます。」
「なので、差し押さえられる前に、督促を受けている段階で正直に分納などの相談を区役所の担当者とすべきでしょう」
などと最もらしく書いてある。
これ、差し押さえれる前になんとかしようという注意喚起ではあるが、正確なものではないので、というより間違いなので、実際に差し押さえられた人は、まず安心して欲しい。
④差し押さえ経験者一派
経験談から確かな回答をしてくれる気持ちのいい連中。
「うちのバカの元夫が」とか、「過去に私も同じ目に遭いまして」とかいう書き出しで答えてくれている。
しかしこの手の書き込みは、まー少ない少ない。
まあ、差し押さえ経験者なんてそうそういるもんじゃないから仕方がないが。
あとでわかるのだが、これが本当にこの人達の言う通りだったのである。
給料を差し押さえられたのではなく、口座を凍結されたということ。
どこまでが本当かは知らないが、給料を全額差し押さえるのは違法だそうで、手取りの4分の1までしか許されていないそうである。
しかし、住民税を差し押さえが必要なほど滞納しているのは、手取りの4分の1程度の額であるはずがないため、住民税などの差し押さえの場合、給料の入っている口座から引き落としができないように口座を一時的に閉じる=凍結するらしい。
で、そのまま放置すると、その抑えた金を滞納している税金に充てられる。
で、滞納分に金を充当されてしまうと、お金は返ってこないのだそうだ。
そうならないようにするには、以下が大切である。
・まず、速攻で役所の該当部署に電話をする。滞納分に充当されたら大変!
・担当者に正直に、生活が出来ない旨を伝える。
・そうすれば、即日口座凍結を解除して12万円は返してくれる。
・で、次の給料日までその12万円で生活する。
・どうしても生活できねば友人・知人、サラ金などに借りるしかない。
12万円という金額は、もしかすると一人暮らし用で、家族のある人は額が違ったりするのかもしれないが。
私は確かに書き込みとおり12万円が帰ってきたのである。
というのが私の実体験からの回答であるので差し押さえられた人は参考にして欲しい。
(つづく)
つりばんど 岡村
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