前回、不動産屋を通じて大家から
「滞納分を一か月後に払わねば出ていけ」
と言われた話を書いた。
今回は、その続きである。
再び、mixi日記を見ていこう。
2006年10月9日の日記 タイトル「初恋」
確固たるアテもなく、後先を考える事なく、
「出ていってやるぜー!」
と不動産屋に対して啖呵を切ってしまった手前、引くに引けなくなり、とりあえず荷造りを始めた。
冷し中華を始めた訳じゃないぞ?
アテも無く、荷造りを始めたんだぞ!
どーゆー事だか、わかってんのか!?
と軽く読み流していた人を叱咤しつつ、話を先に進める。
で、荷造りと言えば、まず、
「いるもの、いらないもの」
を分け、いるモノは段ボールに、 いらないモノは、ゴミ袋に分けていく訳であるが、その辺の切り分けに困ってしまうのが、 手紙である。
荷造りを始める前は、
「とにかく、必要最小限のモノ以外は全て捨てる!」
と、思っているのだが、人の書いた文字ってどうしても 捨てらなくて、どーでもいい
「御飯はあっためて食べて下さい」
なんて紙片を捨てられずにいたりする。
その上、荷造りを急がねばならぬ時に限って、
「岡村君、今年もよろしく」
等と書かれた年賀状を読み返してしまう。
(映画のパンフレット然り。)
で、本日も相変わらず手紙を読み返していたら、今では故郷を遠く離れ、群馬で高校の先生をしている、ほんの少しだけ一緒に暮らした初恋の人からの年賀状を発見。
(申年に届いたモノだから、何年前になるんだ?)
”たまには連絡しなよ”
の文面を今さら確認し思わず連絡してしまった。
「突然どーしたのぉー?」
「いや、荷造りしてたら珍しい年賀状見つけてね」
「地元に帰るのぉー?」
「いや、地元に帰る訳じゃないんだけどとにかく今の所を離れる事になってさ」
「ふーん、仕事の関係で?」
「・・・・そうそう、仕事の関係で」
「へー、すごいねー、がんばってるんだねー」
「・・・うん。そう、がんばってるんだよ。だから君も先生頑張ってな」
「はーい」
なんて会話をかわして、電話を切った。
ウソをつくものホドホドにしやがれ。
★解説
ハッキリ言って、現実逃避して甘えているバカ日記である。
で生活のアテのなくどーしよーかなーと考えている状態である。
借金地獄で金など借りられるはずもなく、八方ふさがりの状態。
にもかかわらず、mixiなんぞに書き込みをしている点に我ながら楽観的というかバカというか。
(つづく)
つりばんど 岡村
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