【エレベーターのイライラ】 通勤ラッシュのエレベーター風景

順番抜かしのオッサン

 

いけないことだとはわかっているが、急いでいる時に、混雑しているエレベーター周りでイライラしてしまう。

 

出勤時など、混雑しているエレベーターに乗るためには、行列の最後尾に並ぶのだが、そこへ私より後から来たオッサンが、行列の前方にいる知り合いを見つけて

 

「お!ういっ~すっぅ~」

 

などとオッサン特有の、息の漏れたような挨拶をして、その知り合いの後ろに並ぶ。

 

『いや、それ順番抜かしだからな』

 

『いいかげんにしろてめえ』

 

などと、朝一番からイライラすることになる。

 

カンダタな人

 

エレベーターの昇降は進み、行列も短くなっていき

 

『次の号で乗れるかな』

 

と思っているが、いざ次のが来てみると私の数人前で定員ギリギリな感じである。

 

『次のを待とう』

 

と思っていると、私の前の数人が、もうギュウギュウだというのにもかかわらず、押し合いへし合いで、我勝ちに

 

「オラ!もっと詰めれば乗れんだろ!」

 

と言わんばかり自らの体をエレベーター内にねじ込んでいく。

ジャントルマンのかけらもなく、マナーもへったくれもない、こういうヤツはだいたいクチャラーである。

 

そのクチャラーがギリギリでエレベーターに乗り込み、ドア側に向き直って

 

『ほら、乗れたじゃねえか』

 

『生き馬の目を抜くサラリーマン業界では、このくらい図々しくないと生きていけないんだよ!』

 

『・・・・・・』

 

『でもちょっと、強引すぎたかな・・・』

 

と、ほんの少しだけ反省している顔に向け、私は思い切り冷ややかな表情をつくり、死んだ魚の目をして

 

『・・・アナタ・・・デリカシー・・ナインダネ・・・』

 

という念を思い切り送ってやるのである。

 

 

目的階数別の心理状態

 

ようやく私が乗ることのできる次のエレベーターがやってる頃には、私の後ろにも、かなりの行列が出来ている。

エレベーターが来たので先頭である私が最初に乗り込むと、必然的に操作パネルの前に行き

〝開〟

のボタンを押し、私の降りる階のボタンを押し、あとから乗る人が乗り切るまで待つ。

 

次々に乗り込んでくるヤツが、各々の降りる階のボタンを押しながら入ってくる。

 

で、二階とか三階とか低層階の場合には

 

『たかだか二階でエレベーターねえ?』

 

『体を動かせ体を!』

 

などと思う。

で、自分より上の階数のヤツだと

 

『なんか、あっしごときがすいやせん』

 

と、なぜか負けた気がして卑屈になるのである。

 

 

低層階でエレベーターを使うヤツの罪と罰

 

この号の乗組員全員が乗り込んだのを確認して

 

〝閉〟

 

ボタンを押して、いよいよエレベーターが上昇していく。

二階に着いて、エレベーターの奥にいる二階で降りるヤツが出ていこうとするのだが、混んでいてなかなか出られない。

 

『低層階で降りるヤツは前の方に陣取っとけばいいんだよ、この間抜けめ』

 

と思うが、前方に並んでいるヤツラもヤツラでマナーが悪く

 

『なるべくなら、このエレベーターに入ったまま目的階に行きたい』

 

『万が一、いったん降りて、乗り遅れたらどーする!』

 

の我勝ちのカンダタ根性を丸出しにして、少し体を傾ける程度であるため、二階で降りるヤツがなかなか降りられない。

 

『全員が乗り切るまで〝開〟ボタンをちゃんと押しとくから、一旦降りろ!』

 

と叫びたくなるのを我慢して、二階のヤツが

 

「スイマセン、スイマセン」

 

を連呼して降りていくのを見ながら

 

『日本人が一生で一番多く発する言葉が〝スイマセン〟というのは間違いなさそうだなあ』

 

と可哀想になったかと思うと、

 

『だから二階ごときでエレベーター使うなって言ってんだよ!』

 

と急にどやしつけたくもなり、なかなかに私の情緒も不安定になってくるのである。

 

ドジなヤツ

 

再びエレベーターは上昇し、次の停止階で停まる。

 

〝開〟

 

ボタンを押して待つが、誰も降りようとしない。

しばらく待つが反応がない。

おかしいなと思ったあたりで、小さな声で

 

「あ、すいません」

 

「押し間違えました」

 

と声がする。

誰も降りないこの階のボタンを誤って押した者がいたのである。

 

『この迷惑野郎!』

 

と乗組員全員が思い、そいつが降りるまで、全員から

 

『・・この人、ドジ・・・』

 

と思われ続けるのである。

 

操作パネル係の葛藤

 

ようやく私の目的階に着き安心したのも束の間、私と同じ階のヤツが

 

〝開〟

 

ボタンを押している私を尻目に一礼などしてドンドン降りていく。

エレベーターのマナーとして、何も間違ってはいないのだが、

 

『なんでこの乗組員の中で一番最初から並んで待っていた俺が最後まで損をするんだ』

 

の気持がつのる。

 

「最初に乗るヤツが操作パネルを操作する必要があるからしょうがねーだろ!」

 

と言われれば、まったくその通りなのだが、言い返しようもないのであるが、でも、何かが違う。

 

♪でもー なにかが違うっ!♪

♪でーもーなにかが ちーがーうー♪

 

と鈴木ヒロミツの歌が頭の中で流れ出すのである。

 

 

エレベーターでイライラするということ

 

やっとこさっとこエレベーターから降りると、私の次に操作係になったヤツが

 

〝閉〟

 

ボタンを勢いよく

 

カチカチカチカチッ

 

と連打しておる音がする。

あのなあ、閉ボタンはゆっくりと押しゃあいいんだよ!

 

『この野郎!俺にイライラしてんのか!』

 

と振り向くとドアは既に絞まり、エレベーターは上昇していっている。

 

『くそう、エレベーターごときでイライラしやがって!』

 

『あ、そりゃ俺か』

 

と朝から反省するのである。

【年中マスク】四六時中マスクのあなたが今すぐマスクを外した方がいい理由

年中マスク族

 

何かのアレルギーとかでもなく、一年365日、年がら年中マスクをつけっぱなしの人がおる。

重ねて言うが、アレルギーで仕方なくつけている場合は除いて、年がら年中マスク着用の人がおる。

男女問わずおる。

 

こういう人は、四六時中つけておる。

 

が、たまに外す。

 

これがいかん。

 

外した顔をみる。

すると九分九厘

 

「え?!」

 

と思い、

 

「変なの」

 

と思う。
すまぬ。

 

 マスクに慣れられるのは危険

 

人の顔というのはまじまじ見つめるものではないが、なんとなく職場や学校などで長い時間を一緒に接してきて、それに慣れて、その人の顔として認識するのであるが、
年がら年中マスクの人は、そのマスク込みでその人の顔を認識してしまい、たまに外した顔をみると

 

「え?!」

 

「変なの」

 

になるわけである。

 

また、マスクには顔の半分以上を隠すことが出来る。

おそらく人間の脳には、隠れている部分を勝手に良いように補正する機能があり(知らんが)、マスクの人間を実際以上に良いと思い込むためであろうと思われる。

 

よく、歯科助手の人とかマスク付けている人は外したときより良く見えるっていいますよね?

 

恐らく年がら年中マスクの人は、この働きを利用して、何かしらもっている自分の顔へのコンプレックスを隠し、よく見せるためにマスクをしっぱなしにしていると思うだのが、
タモさんのサングラス、デーモン閣下のメイクレベルまで人前で外さない覚悟がないと、結局

 

「え?!」

 

「変なの」

 

と思われる結果となるので、私としては、早くマスクを外して本当の顔を周りに人に認識させた方が良いと思う。

 

マスク族の言い分

 

「化粧するのが面倒だからマスクしてるだけ!」

 

という人も多い。

こういう人は、すっぴんを周りに慣れさした方が早いので、やはりマスクは外すべきだと思う。

 

 

「いや、私は風邪の予防でマスク付けっぱなしなんで!」

 

という人は、心の底から本当に予防のためと思っているのであればそれでいいと思うが、本当に心の底からそう思っているのかが甚だ疑問である。

 

 

マスク族は、顔にコンプレックスがある?

 

アレルギーとかで無くて、マスク付けっぱなしの人は、顔にコンプレックスがある(と思う)。

 

マスクを外すと現れる3タイプ

 

①膨張タイプ

②突出タイプ

③凝縮タイプ

 

詳しくは書かないが、なんとなく察していただきたい。

 

って、これマスクで隠すからこういう風に思うのであって、隠してなければ全てのタイプとも思わないという点をマスクしっぱなしの人には理解して欲しい。

 

 

年がら年中マスクをつけるということは…

 

年中マスクをし続けることで、何が起こるかと言うと、

 

コンプレックスを隠しているつもりでも、
やってることは、自分の顔にたいするハードルを著しくあげ、
外したときに、悪いギャップを生むだけ

 

である。

言ってみれば、自らコンプレックスを悪く強調しているのである。

 

私の結論

 

自分が思うほど、自分の顔は変じゃない。変にしているのはマスクをし続ける自分である。

マスクを捨てて街にでよう

 

て、街には出てると思うが。

【クチャラーは気持ち悪い】 クチャラーの心理と対処法!

憎むべきクチャラー

 

音をド派手に鳴らして物を食うヤツがおる。

 

「俺の食べ方って、勢いがあっていいでしょ?」

 

と言わんばかりの表情で

 

グッチャングッチャン

グッチュングッチュン

ギッチャンギッチャン

スッパンスッパンに音をさせる。

 

いわゆるクチャラーと呼ばれる者たちである。

 

この迷惑野郎は男である。

女性でこんな人は見たことがない。

 

「そらあそーだ!」

「我らクチャラーは、男の中の男よ!」

 

とバカ面丸出しであり、世の中に迷惑をかけていることを理解しておらず、悪びれることもなく、申し訳なさそうにするはずもなく

 

「べらんめえ」

 

「こちとらお祭り野郎よ!」

 

「威勢のよさが売り物よ!」

 

「メシはド派手に食うのよ!」

 

 

グッチャングッチャン

グッチュングッチュン

ギッチャンギッチャン

スッパンスッパンに飯を食らう。

 

この大バカ野郎!

そしゃくするときは、口を閉じろ口を!

 

 

※写真は、クチャラーの心象風景。

 クチャラーだけは許せん!

 

私は正直に言って、電車の中で化粧をする女性に対して何の感情も湧かない。

 

『時間短縮できて賢いね』

 

程度に思ったりする。

世間が言うように

 

『どういう神経してんだ』

 

『育ちが悪い!』

 

などとも一切思わない。

 

また、歩きながら物を食べている人に対しても同じくなんとも思わず

 

『時間短縮できて賢いね』

 

程度の認識だが、この物を食べるときにクチャクチャ音を立てるヤツだけは、自分の育ちを棚に上げて

 

『どういう神経してんだ』

 

『育ちが悪い!』

 

と声を大にしていいたい!

 

 

クチャラーの心理

 

で、このクチャラーは、音をさせていることに気が付いていない訳ではない。

音をさせていることをはっきりと自覚しておる。

 

クチャラーの心理は、どうなっているかというと

 

『音を鳴らしてメシを食うと楽しいな』

 

『だって、美味しいものを食べることを〝舌鼓を打つ〟なんていうでしょ?』

 

『鼓だもの、舌の鼓だもの』

 

『派手に鳴らさなくっちゃ!』

 

と思い

 

「べらんめえ」

 

「こちとらお祭り野郎よ!」

 

「威勢のよさが売り物よ!」

 

「舌の鼓を鳴らすのよ!」

 

 

グッチャングッチャン

グッチュングッチュン

ギッチャンギッチャン

スッパンスッパンに飯を食らうという思考回路である。

 

 

※写真とクチャラーは関係がありません。

 

クチャラーの言い分

 

例え、ここまでのこの記事を、当のクチャラーが読んだとしても

 

「その通りよ!」

 

「クチャクチャ音を立てて飯を食って、何が悪いの?」

 

「私の場合、あえて、職場では、特に音をさせてるのよ?」

 

「自慢じゃないが、うちの女房は料理が上手くてね~」

 

「この女房のつくる弁当があまりに美味いもんだから」

 

「コンビニ弁当なんぞを食べている哀れな者達に美味しい気持ちを」

 

「音だけでもオスソワケしようと」

 

「こうやって舌鼓を聞かせてあげてるのよ」

 

と、気持ち悪いことを思っている。

 

実際のところ、この弁当は女房が夫をサッサと重度の生活習慣病に追い込んで、一刻も早く保険金を手に入れようと様々な工夫が凝らされたしろものなのだが、
このバカ夫クチャラーは、

 

「夫婦っていいもんだよ~」

 

とニッコリと笑ったところを、偶然にもカメラで撮影される。

そして、その写真が近々、遺影として仏壇に飾られるのである。

 

「いや、俺んちの弁当はそんなコッテリしていない」

「健康に気を使っている薄味のものだ!」

 

というクチャラーは、家庭内でもクチャクチャ音をさせて食い、家族中から嫌われており、その腹いせに女房が弁当と称し、ペットの残飯を詰め込んだものを美味そうに食っているに過ぎない。

 

などと書いてもこちらの気持ちは収まらん!

このクチャラーどもを、なんとかしてほしい!

 

と思うが、注意をしても根がバカなので相変わらずの

 

「べらんめえ」

 

「こちとらお祭り野郎よ!」

 

「威勢のよさが売り物よ!」

 

「舌の鼓を鳴らすのよ!」

 

の理論であり、はじめっから音を鳴らすことが良いことだと思っているから話にならない。

 

 

クチャラーの対処法

 

なので、クチャラーとはメシを一緒に食べないしかない。

もしも食べてる所へ、クチャラーがやってきて

 

「ご飯、ご一緒しましょう」

 

などと言って来たら、後先考えずに荷物をまとめて席を立とう。

 

相手はバカで話にならないモンスターであり、席を立つ理由を説明する必要はない。

 

そいつはキョトンとするだろうが、頭が悪いのですぐに忘れる。

 

クチャラーからは、とにかく逃げるんだ!

 

 

【許すまじ】誤ったフォネティックコードとは?

フォネティックコードとは?

 

フォネティックコード(Phonetic code)とは、無線などでの通話時においてアルファベットを確実に伝えるため、
アルファベットと、そのアルファベットを頭文字に使う単語を合わせて伝えるもののこと、また、それをまとめた表のことである。

例えば〝A”のことを、

 

「アルファ(Alfa)のエー(A)」

 

〝B〟のことを、

 

「ブラボー(Bravo)のビー(B)」

 

などと使うものである。

 

フォネティックコードを用いる理由

 

通話において、アルファベットや数字のように短い発音は、機器の調子や周囲の雑音・騒音などによって良く聞き取れない可能性がある。

相手が聞き取れずに何度も聞き返されることになる上、場合によっては間違って伝わり大惨事などを引き起こしかねない。

そのため、フォネティックコードを用いて効率化、及び事故防止を図るためである。

 

日常の中のフォネティックコード

 

日常、使う機会がないかもしれないが、例えば交通違反で、お巡りさんに捕まって、お巡りさんが無線で、捕まえた車のナンバーの平仮名をどこかへ伝える際に平仮名の〝こ〟のことを

 

「子供の〝こ〟」

 

と言うときに、日本語版のフォネティックコードを耳にする。

 

 

本末転倒なフォネティックコード

 

私の職場では無線を用いてアルファベットを伝えることが多いので、このフォネティックコードをよく使うのだが、

 

〝A〟

 

とか

 

〝B〟

 

のことを、先ほど例題で出したように

 

〝アルファ〟

 

とか

 

〝ブラボー〟

 

を用いず

 

「エービー(AB)のエー(A)」

 

とか

 

「エービー(AB)のビー(B)」

 

などと言う者が後を絶たない。

 

別に、正式にアルファやブラボーと言おうとは言わない。

 

例えば

 

〝アメリカのA〟

 

でもいいし

 

〝バナナのB〟

 

とかでもいい。

 

 

「エービー(AB)のビー(B)」

 

はいかん!

 

じゃあ、Cのことは

 

「ABCのC」

 

と言うのか?

 

Cならまだいい。

 

Sを

 

「ABCDEFGHIJKLMNOPQRSのS」

 

と言うのか?

 

そもそも、フォネティックコードは、間違って伝わらないようにアルファベットと、そのアルファベットを頭文字に使う単語を
合わせて説明するものなのに、こともあろうに
アルファベットと、そのアルファベットで説明するとは本末転倒!

やいやい!

この背中に咲いた桜吹雪が!

手前らの悪事をちゃーんとお見通しなんでえ!

 

と言いたくなる。

 

(言えばー?)

 

同じ音で説明する人

 

何度も書くが、例えば〝A〟なら〝アルファー〟や〝アメリカ〟など

 

「エー(A)」

 

以外の発音を用いて欲しい。

にもかかわらず

〝P〟

 

のことを

 

「ピーナッツのP」

 

などというものがおる。

 

そこは、〝パパ〟など、ピー以外の発音でPを説明して欲しい。

また、

〝T〟

 

のことを

 

「TシャツのT」

 

とかいう者もおって、仮にPシャツというものがあって、聞き手が〝PシャツのP〟と伝わったり、Tナッツという豆があって、〝TナッツのT〟と誤って伝わって大惨事になったらどうするんだ!

と腹が立って来る。

しかもTシャツはアルファベットのTそのままでもあるので、もっとも罪が重い。

 

「お言葉を返すようですが」

「PシャツもTナッツも、そんなものこの世にないでしょ?」

 

という者よ!

有ったらどうする?!

PシャツもTナッツがあったらどうする!

絶対にないと言い切れるか!

 

(言い切れます)

 

 

 

でも、写真のようにピーナッツのTシャツはあるんだよ!

 

 

【フラれた男の行動学】 かっこ悪い振られ方について考える!

カッコ悪い振られ方

 

 

 

1994年、私が二十歳の頃の話だが、友人のMというのが同窓会で再会した元同級生を好きになってしまい
猛烈にアタック。

当時公開された〝ヒーローインタビュー〟という、映画好きなら決してみない作品の前売りチケットを二枚購入。

 

「チケットがあるので一緒に観に行きませんか?」

 

と、古風極まりなく誘ったところ

 

「彼氏がいるので」

 

とフラれてしまった。

 

その後、Mから泣きながら電話があり、近所の居酒屋に集められた友人数人で急遽慰労会を行い、はじめは慰めたりしていたが、

 

「っていうかさ、よりによってヒーローインタビューってことはないわ」

 

「実は彼氏なんて居なくて、映画のチョイスにセンスのかけらも無いからフラれたんじゃないか?」

 

などとからかい始めたところ、ベロベロになったMが

 

「うるせえ!」

 

「女なんかくそくらえ!」

 

といって居酒屋を出て行った。

 

「バカじゃねえの?」

 

と言いながら残ったメンバーで楽しく呑んでおったら十数分後にMが帰ってきた。

 

話を聞くと街に一件だけあるピンサロに行ったものの、0時を回り閉店しておったのですごすごと帰ってきたとのこと。

 

この時、我々は、これほどカッコ悪いフラれ方もないなと、大江千里の〝恰好悪い振られ方〟を全員で大合唱したのである。

 

※振られ方の前に、まずCDのジャケットが恰好悪い

 

よくいるカッコ悪い振られ方のヤツ

 

まあ、フラれるというのはそもそも恰好が悪いものであり、恰好の良いフラれ方なんてないと思うのだが、中でもよくいる恰好が悪いフラれ方しているヤツは、Mと同じように相手に既に彼氏がいるために恋が叶わなかったヤツに

 

「まあ、相手の子が幸せになればいいじゃん?」

 

などと励ます男友達に対して

 

「俺が幸せにしたかったんだよ!」

 

と言うヤツ。

 

これ言われると励ましてるほうも、

 

「知るか!」

 

と言いたくなる。

 

キレたように

 

「俺が幸せにしたかったんだよ!」

 

と言って、キッ!という感じで睨んだりする。

 

「俺に当たってどうする!?」

 

「そういう風だからテメーはフラれるんだよ!」

 

などと言って喧嘩になったりする。

 

慰める人にあたるフラれ男はよくいるので注意しましょう。

 

街で見かけたカッコ悪い振られ方

 

またあるとき原チャリで信号待ちをしている時に見たのは、
横断歩道で男を振り払ってズンズン歩いていく女を必死に追いかけて腕を引っ張って引き止め

 

「俺、お前のことが心配なんだよ!」

 

と言った男をさらに振りほどいて女がスタスタと歩いて行ったところを見たことがあるが、これもまあ、恰好悪い振られ方だよなあと思ったものである。

 

 

私の恰好悪い振られ方①

 

告白直後、

「なんであなたが好きになれないんだろう?私B専(ブサイク専門)なのに・・・」

と言われたことがある。

いや、それは俺がブサイクじゃないってことじゃねえのか!

と未だに腹が立つ。

 

私の恰好悪い振られ方②

 

放送作家の見習いをしていた当時、それを聞きつけた旧知の美人から連絡があり、夜の10時に居酒屋で待ち合わせ。

期待に胸を膨らまして会うと

 

「放送作家の〇〇さん(超売れっ子)と合コンで連絡先交換したんだけど」

「最近、連絡が帰ってこない」

「ツテを使って連絡を寄こすように伝えて欲しい」

 

と言われたことがある。

 

カッコ悪い振られ方列伝

 

フラれた直後、相手に対して

「俺の負けか」

と言ったダサいヤツ。

 

「好きな人より好きになってくれる人と一緒になった方が幸せになれるらしいぞ」

と聞いた風なことを言うヤツ。

 

『そろそろ彼氏と別れたのではないか?』

と、間違ったふりをしてメールやLINEを送るヤツ。

 

日本一周の旅に出てしまうヤツ。

世界一周の船旅に出てしまうヤツ。

 

全員カッコ悪い振られ方な上、非常にバカだが、最終的に立ち直るそういうバカどもを、日本海ぱんく通信は応援していまーす。

(すれば?)

【頬の奥が痛い】〝ほっぺが落ちそう〟について考える。

ほっぺが落ちそうって言いますか?

 

「ほっぺが落ちそう」

 

とは、ご存知のように美味しいものを食べたときの表現である。

 

本日、職場に甘いお菓子のお土産があったのでそれを食べて

 

「ほっぺが落ちそうだ」

 

と言ったところ、同席の人々から笑われてしまった。

 

笑われる筋合いはないので、その人々に笑った理由をたずねたら、

 

〝ほっぺが落ちそう〟

 

とは、テレビドラマなんかでは耳にしたことはあるが、
実生活で使っている人を初めてみたから違和感があって笑ったとのことである。

 

空腹状態で、甘いものを食べると頬の下の奥のあたり、下の奥歯のあたりが
ジンワリと痛くなることがあるでしょう?

私はこれまであれを、ほっぺが落ちると思っておったのだ。

 

 

あの現象は何か?

 

口の中には奥歯の横あたりの頬に唾液の出る穴が左右ひとつづつあり
甘いものを食べるとそこから唾液が一気にジュワーッと噴出する。

ので、それが痛く感じるとのことである。

で、この唾液噴出時の痛みとほっぺが落ちるとの関係が確認が取れなかった。

 

ほっぺが落ちそうとは?

 

ではほっぺが落ちるについて調べてみると

ほっぺが落ちるとは美味しいものを頬一杯に含んで、まるで、こぶとり爺さん状態になって
あたかもほっぺが落っこちそうになるから、そう表現するのだ。

だから、ほっぺが落ちそうとは沢山食べたとき限定で使うものです!

 

などと、誰も読んでないと思いやがって、何を根拠にそんなことを!

 

という意見が多かった。

 

 

しかし、いくら美味しいからって、そんなハムスターみたいに頬張るヤツいるか?

 

焼肉食べ放題なんかで、口に焼肉をどんどん放り込みながら

 

「美味い!ほっぺが落ちそうだ!」

 

って言うか?

 

 

ほっぺが落ちそうは甘いもの限定ではないか?

 

だいたいこのほっぺが落ちそうは、甘いもの限定で言う言葉だと思いませんか?

 

オッサンが、もつ鍋かなんか食べて

 

「いやはや、ほっぺが落ちそうですな」

 

なんて言わんだろう。

激辛ラーメンなんか食べて

 

「辛くて上手い!ほっぺが落ちそうだ!」

 

などとも言わんだろう。

 

ということで、私の空腹時に甘いものを食べたときに唾液が一気に噴出されて
顎の辺りが痛くなる現象を

 

〝ほっぺが落ちそう〟

 

で統一することにする。

 

「じゃあ、お前は 痛い=落ちそう なのか?」

 

「タンスの角で足の小指を強打なんかしたら 〝指が落ちそう〟と言うのか!」

 

とするどく問われたならば、返す言葉がないので逃げることにする。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも論、ほぼほぼ、ファーストフードは悩ましい

わざわざ言葉を増やす人

 

「そもそも論ですが」

 

と抜かすヤツがおる。

 

結構昔からおる。

 

そもそも論の論ってなんだ?

 

そもそも論の論は、辞書で調べると意見とか見解のことだそうである。

つまり、

 

「そもそも論ですが」

 

という人は、

 

「そもそもの見解ですが」

 

と言っているわけである。

 

ただ、言っている本人はそんなつもりで言っているのではなく、単純に言葉のリズムで、
誰かが言っているのを聞いて、使ってみたくて

 

「そもそも論ですが」

 

と言っているのである。

 

で、そのそもそも論とやらを聞いてみるとせいぜいが

 

「これっていらなくないですか?」

 

程度の

 

「それが論ってほどのもんか」

 

と言いたくなる意見ばかり。

 

なのでもう、本当の論でなければ、そもそも論などと言わず

 

「そもそも」

 

で統一したい。

 

無駄な言葉その2

 

また、これも結構昔から

 

「ほぼほぼ」

 

と抜かす者もおる。

 

「ほぼ」

 

でいいのに、わざわざ

 

「ほぼほぼ」

 

と抜かす。

 

言葉を短縮するならわかる。

なんでわざわざ長くするのか?

そういう人は

 

「え?でもテレビとかで偉い人とかも使ってるじゃん?」

 

「だから俺もほぼほぼと言うんだよ」

 

「意味なんて考えて使ってないよ」

 

という人だと思うので、今後、ほぼほぼを使っている人は

 

「私、頭が悪いんです」

 

と自ら表明している者として認識していきましょう。

 

 

 誤った言葉

 

あとは

 

「悩ましい」

 

を誤って使っている者も多数おる。
これは解釈によっていろいろあるのだが、一般的に悩ましいというのは、悩殺とかの性的な興奮を受けて悩ましいであって、
例えば

 

「グラビアアイドルの女性の水着姿が悩ましい」

 

などと使うべきものだが、

 

「A案とB案では、どちらもそれぞれメリット・デメリットがあるので悩ましい」

 

などと使っておる。

 

おっさん同士で

 

「いやはやあなたも悩ましいですな」

 

「いや、あなたの方が悩ましいですよ」

 

などと気持ちの悪いことを言い合っているのである。

 

忌まわしのファーストフード

 

あと、〝ファーストフード〟というヤツも腹が立つ。

 

1stフードじゃないから!
ファストフードだから!

 

「ファーストフードは食べたくありません」

 

とか抜かす。

じゃあ、セカンドフードとかサードフードとかあるのか!

 

「俺は、いつも自炊をして、言い換えればフィフスフードを食べてることになるね」

 

とか思っているのか!

 

「〝米〟は、八十八もの工程を踏んで出来上がるので、八十八を縦に並べて〝米〟という漢字が出来上がったのです」

 

「マクドナルドがファーストフードなら、お米はつまり、エイティーエイトフードですね」

 

などと言うのかお前は!

 

実際は、歳の問題じゃないのだが

 

と、

 

「歳とると言葉にうるさくなってやーねー」

 

となど言われる上、私だって間違った言葉をたくさん使っているので、今日はこのくらいにしておきます。

 

【ラーメン二郎中毒からの脱却なるか!】 白湯ダイエット

ラーメン二郎中毒

 

ここのところ、休日にはラーメン二郎に通いつめ、ラーメン二郎なしは生きられないと思い込むほどの
ヤバイ身体と味覚バカに陥ってしまった。

これはもうあれだ、ラーメン二郎中毒だ!

ラーメン小(他店の大盛以上)で超満腹で翌日までは食欲が失せていたのであるが、
身体が慣れたのか、ただの小ではあきたらず野菜なんぞも大盛にするようになり、
尚且つ、夜には夜で普通に食事をするようになってしまった。

俗に

 

〝胃袋が大きくなった〟

 

などと言われるが、調べてみると胃袋は大きくなったり小さくなったりはしないそうで、
単純に脳にある満腹中枢がバカになってしまって食べられる量が増えるそうである。

 

大食いタレントなどはそれの最たるものであろう。

 

なんとかしなければ!

 

昨年時間切れで完走にならなかったフルマラソンがもうすぐそこまで迫っている。

 

迫っているのに食べてしまう。

 

でも練習はちゃんとする。

 

を続けていたら体重は増えるのにタイムは縮み、走れるデブになりつつある。

 

なんとかしなければ!

 

 

 

ラーメン二郎中毒と、併発したマクドナルド中毒

 

そんなある日、マクドナルドなんぞとはすっかり縁が切れておったのだが、
ダブルチーズバーガーのクーポン券なんぞをいただいたことをきっかけとして、
昔の悪しき風習を思い出して
ビッグマックを主食とし、ダブルチーズバーガー、フィレオフィッシュ、ポテトのLをつまみとして
焼酎を飲むと言う、想像しただけでおぞまし晩酌を頻繁に行うことになってしまった。

ほとんど世界仰天ニュース級。

いかん!

とは思うが、このマックで飲酒は、味がどうこういうより、
あの堕ちていく感覚が、背徳であることが、罪悪感が、カリギュラ効果がたまらない。

 

うっとりとすることにもなり、

ハンバーガーを焼酎で流し込みながら

 

「ああ、あたい、もうどーなってもいい」

 

と危ない人間になっている。

 

いやいや、そんなことじゃ本当にいかんぞ!

 

と思うがこの魔の手から逃げられない。

 

ダイエットのきっかけ

 

この様に今一つダイエットに身が入らないとき、一番良いきっかけになるのは

・自らの現状の写真を客観的にみる。

・他人から「太ったね」と言われる。

・恋をする

などなのだが、今のところ私にはこれのどれもないのだが、
健康診断でメタボ的にひっかかり、糖尿病の恐れありとのことで
ちかくの内科で再検査したことをきっかけに

 

「俺はドクターストップがかかったんだ!」

 

と思い込んで真剣にダイエットすることにした。

 

 

白湯ダイエット

 

ダイエットには白湯がいいらしいと聞いて、
昨日から白湯を一日に一リットル程度飲みだした。

白湯のダイエットとは、一日だいたい一リットル程度の白湯を
朝、昼、晩、寝る前に時間をかけて飲むだけの非常に簡単なもの。

 

あの、深田恭子やローラも実践しているらしい。

痩せさえすれば、インスタ映えする男の代表格の私としても
深田恭子やローラを持ち出されたんじゃ黙っておられん!

 

やいやい!
白湯の効果ってのはどうなんだい!

 

と調べてみれば

 

1.血液の循環が上がり、脂肪が燃焼されやすくなる。

2.内臓機能が活発になり、老廃物を排出される。

3.尿量がアップし、余分な水分を排出される。

 

ということで、こんな金も時間もかからんことは試してみないほうが損だと
やりはじめたのである。

2~3日もすれば、味覚も研ぎ澄まされて白湯の味も甘く感じたりいろいろこだわりが出てきたりするそうだが、
とりあえず今は白湯のあじけなさに余計に空腹を感じたので、今夜のマック、且つ、明日のラーメン二郎を最後のドカ食いとして、

明後日から身を入れてがんばります。

 

【多重債務者と呼ばれて】 借金する前に読むべき物語! ④

都落ち

 

私も私でどうにもこうにもならない生活に陥っておったが、母親から

 

「父親が倒れ、余命いくばくもない」

 

との連絡を受け、「もはやこれまで!」と、実家に帰ってまともな生活を送ることにした。

 

大屋のおばちゃんに

 

「少しづつ、返しますから」

 

と言って快諾され、レンタカーでトラックを借りてわずかながらの荷物を積んで都落ちすることとなった。

帰って数か月で父親は他界。
葬儀などもろもろも落ち着き、新しい仕事を見つけ働いていたが、親兄弟に内緒の多重債務に苦しみ、
働けど働けど状態。

且つ、根っからのバカなんで仕事もやっぱり行ったり行かなかったり。

 

そんな折、東京の部屋を紹介してくれた昔のバンド仲間のギターのKが訳あって一年間
ソープランドでボーイとして働き

 

「給料はいいが休みがない」

「食費、部屋代、店持ち」

「金を使うのはタバコ銭くらい」

「仕事はきついが、借金を返すならあれしかない!」

「お前に紹介してやるから行って来い!」

 

と紹介された。

 

特殊浴場へ

 

人生をリセットしたかったし、これまでアホの様な生活してたんだから、
一年や二年くらいそこで働いてリスタートしようと、
自動車で高速道路に乗って滋賀県は雄琴というソープ街へ行った。

 

雄琴に入って行くと客引きの方々が、お客にするように手をあげるので、
窓を開け

 

「僕、面接を受けにきたんです」

 

と言うと

 

「客やないなら、ハザードを炊いとかなあかんわ!」

 

と叱られ、この業界のルールをひとつ覚えた。

 

該店舗に到着し、誘導されるまま車を停めて、事務所に入る。

 

事務所は事務机のならぶ、10畳ほどのこじんまりとしたよくある中小企業の事務所風だが、
異なっている点と言えば、窓がなく、調度品がどこか成金趣味の悪趣味の大理石やら彫刻やらの類であるところ。

 

美人な女性がパソコンを操作している横で、この店のボスと思しき見た目も恰好も竹内力という感じの男との面接が始まった。

 

履歴書を、ざっくりと言った感じで見て

 

 

「借金で首がまわらへんらしいな」

 

「こっちはいつでもOKだが」

 

「でも本当にここまで身を落とさないかんのかどうか、もう一回よく考えてみい」

 

と言われ

 

「もうやるしかないんで」

 

と答え、

 

「じゃあ、いついつからおいで」

 

と言われたが、帰りの車の中で、もう一度、店のボスから言われたことを考えて、

パーキングエリアから店に電話して

 

「もうちょっと、普通に頑張ってみるんで、今日の話はなかったことにしてください」

 

とこっちから頼んどいて失礼なんだが、お断りの電話を入れたのである。

 

ちなみに

 

滞納した10か月分の家賃は、その後、びた一文支払っていません。

 

(この人でなし!)

 

 

 

 

 

【多重債務者と呼ばれて】 借金する前に読むべき物語!③

雪だるま式に増える借金

 

大屋のおじちゃんの襲撃が恐ろしいので、おじちゃんが寝るであろう23時までは部屋ではいつも電気を消して生活しておった。

家賃も貯まってくるし収入では間に合わないし、別で家庭教師のアポ取りバイトを始めてみるも、金を払ってもらえないしで生活がままならない。

 

私は、ギャンブルなどは一切やらないのだが、精神的にも不安定で、仕事も行ったり行かなかったりの生活となり、
収入が少ないくせに借り入れが大きく、一年ほどで借金はかさみ、
銀行とは別に、金融会社四社から50万円づつの借り入れをするに至った。

家賃は、おじちゃんの襲撃を避け、おばちゃんに許す方式で、10か月の滞納となっていたのである。

 

幼馴染のNの借金地獄

 

一緒に上京し、一緒のピザ屋で働いていたNは、ピザ屋閉店後に、オーナーが変わったものの同じピザ屋で働いたが、
新しいオーナーというのが、金払いの悪い中年おばさんで給料を払ってもらえず、仕方なく運送会社に転職したのだが
運送会社で交通事故を起こしてしまい、その分の負担の大部分をNが負担させられることとなり、昼は運送会社、夜はコンビニでバイト
で寝る時間もないほどの働きづめとなった。

私も私で食事もまともに取れない状況に陥っていたが、Nがコンビニの廃棄の食糧を分けてくれるので
なんとかかんとか飢え死にせずに住んでいた。

人間、そういう状況になると、欲しいのは甘いものになる。

 

 

ある時、Nの働くコンビニの裏で二人で廃棄の食糧を山分けしておると、
一個のイチゴスペシャルという半月型のパンが目に留まった。

私がそれを自分のものにしようとすると

 

「それは俺が食うつもりだったんだ!」

 

「うるせえ!」

 

と大の大人が本気で胸倉をつかみ合い、ひとつのパンをあさましく奪い合ったのである。

貧乏もここまでくると目も当てられない。

 

Nの驚愕バイト

 

その後、Nが、どこからか男相手のホストのようなバイトを見つけてきた。

 

「お前、そんなもん大丈夫か?」

 

と聞くと

 

「話を聞いてきたが、基本的には水割りを作って話を聞くのがメインの仕事」

 

「肉体関係を迫られることはあるにはあるらしいが」

 

「口説かれたら、どう逃げるかは君のテクニック次第だと言っていた」

 

「その辺のテクニックには自信があるし、金も儲かるしなんでやってみる」

 

「よかったら岡村にも紹介する」

 

と言って仕事に行った。

 

あとで聞いたのだが、その日、Nはその店に行き店長と呼ばれる男から

 

「お前は今日から〝翼〟だ!」

 

と、翼という源氏名をもらい、白いジャケットを着せられた上でポラロイド写真を撮られ、店のアルバムに張り出された。

 

さっそく中年オヤジから指名を受け、コップに水割りを作り、マドラーでかき回していると
中年オヤジがパンツを脱いだので

 

「ちょっとお手洗いに」

 

と言って、丁寧にお辞儀をし、その足でダッシュで店を出てきたという。

 

「だから、俺の私服とポラロイド写真は、まだあの店にあるよ!」

 

と笑っていたが、携帯なども停まっており、一切連絡のつかなくなったNの兄が私に連絡をくれ
Nの状況(男性相手のホストの話はしなかったが)を話すと、東京に駆けつけて
そのままNを実家に連れ戻してしまった。