【青森→札幌】貯めた金をすぐに使い切る方法 3/3

連日連夜のススキノ通い

そうして始まった私のススキノ生活は、夜の店に連日連夜通い詰めておった。

「一度、同伴出勤をしてみたい」

と思い、同伴出勤をし

「なんだこんだけのもんかよ」

と思ったり、開店から閉店まで居続けると言ったことをしておった。

キャバクラでは、1セット何分だかの決まりがあり、その時間終了間際になると男性店員が寄ってきて

「お時間ですが延長どうしますか?」

的なことを聞いてくる。

キャバクラはタチが悪いもので、いつまでたってもキリがいいタイミングなんてもんはなく、金と時間さえあればずっと居たくなってしまうもんである。

幸いというか、金も時間も有り余ってたもんだから近寄ってくる男性店員に

「いちいち聞きに来なくても大丈夫ですよ」

「ラストまでいるから少し割引いてよ~」

などと答えておった。

現金がない状態でキャバクラに居続けるということ

ある日、同じようにキャバクラに行き、1セット終了間際に男性店員が近寄ってきて、延長の有無を聞いてきた。
その日は、銀行から金を下ろすのを忘れて財布の中が延長をするほど余裕が無かったので

「今日はもう帰ります」

と言うと

「そんなこと言わずに~」

と言う。

「でも、金がないからさ、コンビニで下ろせばあるけど」

と言うと

「閉店してから、コンビニまでついていきますよ、で、そこで払ってくれればいいですから」

と言うので、

「物分かりのいいひとだね」

などと言って、結局ラストまで居続けた。

 

閉店後にコンビニATMへ行く

店が終わり、泥酔状態で店の店員二人に付き添われてコンビニのATMに行き、ATMにキャッシュカードを挿入すると

〝時間外につきお取り扱いできません〟

と表示される。
たまにある、なんか営業時間的な問題で、翌日朝まで金が下せないヤツである。

「やばっ」

と思うが、初めてきた店ではないし、なんとかなるだろうと付き添いできた男性店員二人に

「あのさ、翌日まで下ろせないくってさ」

「明日また金持ってきますわ」

と告げると

「ああ、大丈夫ですよ~」

と言って、某サラ金の無人契約機に連れて行こうとするので

「ワッハッハッハ!」

と笑って

「あの、俺さ、この会社に過払い金訴訟を起こしてるから、この会社、もう貸してくれないよ~」

「っていうか、明日持ってくるからさ~」

と言うが、

「やばいですよ、こいつ」

「こいつ、ヤバイやつですよ」

などと抜かしながら、私を閉店した店へと連れていく。

すると電灯が明るくなった店の中で、付き添いの二人から話を聞いた寺島進そっくりな兄貴的な店員が出てきて

「金がないそうですねえ」

などと言う。

※写真は寺島進。

閉店したキャバクラ内にて

こっちも酔っぱらって気が大きくなっているし、そもそも銀行の都合で朝まで払えないだけなのに、まるで無銭飲食扱いであることに腹が立ち

「あのさ、さっきからヤバイ奴だかとかなんだとか言ってるが、失礼だろ、泥棒扱いするんじゃねえよ」

「そもそもコンビニまでついてきて払えばいいっていったのはそっちだろ」

「だいたい、また朝になりゃ払うっていってるだろうが」

「逃げると思ってるなら、ここで泊めてくれよ、駄目ならお前らの寮でもなんでも連れてってくれよ」

というと

「兄貴、どうしますー?」

などと店員同士の話し合いがしばらく続いた。

で、結局、運転免許、保険証、携帯電話を店長と名乗る男に預けさせられて、その日は解放された。

翌日、夕方、店舗の開店と同時に支払いをし、預けたブツを取り戻した。

お客の上中下

落語の世界では、そういう店で働く女性からすると客には〝上中下〟があり、

『上は来ず、中は昼来て昼帰り、下は夜来て朝帰り、そのまた下は居続けをし、そのまた下は居残りをする』

なんて言われるので、そういう意味ではちょっと金を得たからといって、そういうところに通い詰め、結果居残りをしてしまった私は、今考えれば、まったく、無粋なことをしたもんであると反省している。

 

とまあ、こういった生活を半年も続けると、あっという間に貯めた金などはなくなるのである。

まかり間違えば私もアニータの夫のようなことになっていたのかもしれないなあと怖くなる。

血気盛んもほどほどに。

男性諸氏はご注意ください。

 

【青森→札幌】貯めた金をすぐに使い切る方法 2/3

憧れのススキノ

翌日、仕事が終わるとさっそくススキノへ一人向かい、ススキノ中を流して回る。

「青森での鬱憤を札幌で晴らす!」

などと意気込み、ススキノ中のそのテのビルを物色して回る。

何しろ金は有る。
恐いものは無い。

店選びの秘訣として、まず、呼び込みのいるようなところはダメである。
呼び込みがいなければ誰も入らないような店だからである。

と、一件のイメージクラブなる店が目に留まる。

でかでかと壁に貼られたその店の女性陣たちが私好みの人々だったからである。
看板には

〝信頼の〇〇グループ直営店〟

などと書かれている。

〇〇グループなど知る由もなかったが、自ら〝信頼の〟と明言するところが清々しい。
風俗店の鑑だ!

などと思い、

『ここしかねえ』

と一応、周りをキョロキョロして、知人などおらぬか確認の上、素早く入店。

アンケートに答える

受付の男性店員にコースの確認、指名の確認を済ませ、料金の支払いを済ませると、プレイ内容について事前にアンケートを書けと言われ、バインダーに挟んだアンケート用紙とボールペンを手渡された。

そのアンケートには、

①自分がSかMかどちらのプレイを望むか?
②好きなシチュエーションは何か?
③言葉責めは有りか?
④分娩台に乗ることも辞さぬか?

などなど10項目以上の質問があったので、

①Mを望む に〇を付ける。
②女教師と生徒 に〇を付ける。
③言葉責め 有 に〇を付ける。
④分娩台 辞さぬ に〇を付ける。

といった風に全ての設問に回答して、

『こんなアンケート、形式だけで、別に関係ないんだろ』

と思いながら受付店員に提出した。

個室へ行く

数分待たされたのち、私の担当女性がやってきて個室に入る。

個室では、服など脱ぎ、シャワーに入りながら、

「今日仕事だったんですか?」

など、世間話として、自分が昨日青森から札幌に異動してきた旨などを聞かれるままに話した。

シャワーから出ると、担当者が私が書いたアンケートが挟んであるバインダーを熟読したかと思うと、表情が一変し

「おら、分娩台に座りな!」

というので、虚を突かれたようになり驚いていると

「ほら、早くすんだよ!」

と急かされて、分娩台によじ登る様に座って股をひらく。
イメージプレイなるものが始まったらしい。

これまでの生涯で、演技とかそういうものに一切触れてこなかった私としては、どうしたもんだか迷ってうちに、あれよあれよとベルト的なもので手足を縛られ

「お前かい?転校生っていうのは?」

という。

本当にアンケートに書き込んだ女教師と生徒でのプレイをしなければならんらしい。

これまで演技の勉強はおろか、イメージプレイをしたことがないので

『やっべえな』

と思うが、待ったなしで演技はスタートしている模様である。

稽古不足を幕は待たない、恋はいつでも初舞台、などと梅沢富美男の夢芝居の歌詞が頭に浮かぶ。

すると

「ほら、お前、先生に会いたくて、わざわざ青森から転校してきたんだろ?」

と、シャワータイムでの世間話をも、プレイに取り込んでくる筋金入りのプロ根性に関心しつつも、私が人生で初めて頂いた役が、エロ女教師会いたさに、わざわざ青森から転校してきた、とんでもねえスケベ生徒役であることに情けなくなる思いがする。

こちらとしても仕方なく

「はい、ボク、先生に会いたくて、転校してきました。。。」

などと、大根役者丸出しの猿芝居でもって応じていると、

「お前、なんで転校生のくせに勃ってんだい?」

「どうして勃ってるか説明してごらん?」

などと言うので、

『なんでって言われても』

と思いつつ、なんて答えていいか、一応セオリーとして

「いやらしいからです」

と答えると

「違うよー!」

 

「血が入ってるからだよ!」

と、

『ああ、そういう物理的な話でしたか』

と、この女教師は、物理の教師であったかと思い、さすがは信頼の〇〇グループ直営店だよなあ、と思ったのである。

っていうか、そのシチェエーションで

「なんて勃ってるんだい?」

って聞かれて

「血が入ってるからです」

なんて答えられるヤツいるかよ。

(つづく)

【青森→札幌】貯めた金をすぐに使い切る方法 1/3

五所川原生活

『おら東京さ行くだ』は、歌手の吉幾三が、自らの故郷を自虐的なギャグとして作詞作曲して歌ったものである。

この曲の歌詞は

「テレビもねエ、ラジオもねエ、車もそれほど走ってねエ」

から始まる有名なものである。

そのモデルとなった吉幾三の故郷と言えば、青森県は津軽半島の、北津軽郡金木町、現・五所川原市である。

その五所川原市に私は、2010年12月から2011年9月までの9か月間、長期出張へ行ったのである。

五所川原での生活は毎日毎日仕事仕事、休日以外は平均して朝8:30から深夜22:00まで仕事。

残業に継ぐ残業で、産業医面談をされたほどである。

で、休日は何をするかと言うと、ただひたすらに寝るのである。

休日くらいどこかに遊びにいけばいいものなのだが、なにぶん遊ぶところがない。
有ったとしても外は雪で
そのため、金を使わず貯まっていく一方。
私の口座には、うなるほどの金が貯まったのである。

五所川原からのススキノ

そういう五所川原での長期出張生活を送ったあと、私が派遣されたのは北海道は札幌市である。

ただの札幌ではない。
札幌市中央区である。

尚且つススキノ超近である。

五所川原からの札幌市中央区。
言っては悪いが日本最大の田舎から日本有数の都会、都会というか歓楽街。

はしゃぐなと言うほうが罪。

私は、五所川原は金を使うところがなかったが、札幌は金を使うところしかないということをこの後、嫌というほど知ることになる。

札幌初日、札幌には旧知の後輩のKがいることもあって、午後早くからKと合流。

Kの案内のもと、時計台やら、地下街やら、札幌市内をいろいろと案内してくれた。

で、ススキノを通りかかり、女性関係にまじめはKは

「ここがススキノです」

「キャバクラや風俗も山ほどありますが」

「くれぐれもこういう悪所には立ち寄らぬように!」

と念を押す。

「俺はそういうの興味ないからよ」

などと答えたが、心の中では早くKと別れたい。
別れてススキノを満喫したいと思い

「Kよ、早く帰れ」

と持ち前の恩知らずさで、念じておったのである。

(つづく)

【焦れば焦るほど】焦ってうまくいくヤツはいない!

焦れば焦るほどおかしくなる人

東京にし住んでいたころ、帰り道にテイクアウトの出来る居酒屋が有った。

もつ煮が200円という破格なので、ちょくちょく買って帰っていたのだが、私以外に買っている人を見た事が無かった。

売上的に、このままではやばいと思ったのだろう、店のオジサンも色々工夫を凝らして客寄せに走り出した。

まずは店先に灰皿やベンチが置かれた。

その次は「ご自由にお取りください」と書かれたアメ玉が置かれ、ぬいぐるみが置かれ、探し猫の貼り紙が貼られ、アイデア募集のノートとペンが置かれ、招き猫が置かれ、
遂には

“よろしくネ”

と書かれた小さな看板をぶら下げられた犬が店頭に繋がれる様になった。

「来るところまで来たな」

と思っていたが、応援の意味も込めて立ち寄ったある日、店主のオジサンに

「いつもありがとう」

「なんか良いアイデアないかなあ?」

「つくねオマケするから頼むよ」

と血走った目で言われて

『なんで俺にそれを聞く?』

とは思ったが

「はあ」

「何か思い付いたら言います」

と答えた。

で、その日から行くのをやめてしまった。

本人が焦れば焦るほど、周りの者は逆に冷めていくものである。

恋愛で焦りすぎるひと

恋愛にしてもそうで、

「誰か紹介してくれねえか!?」

「お願いだから、誰でもいいから紹介して!」

「どんな人でもいい、生きていさえすればいい、頼む!」

などと焦って言えば言うほど、紹介する気持ちも萎え、紹介しないどころか、そいつとの縁を切ることになるのである。

 

かく言う私も

というか私も遂には毎日ブログに書くことがなくなってきて、

ねえ!誰かアイデアちょうだい!

お願いだから!

などと、焦りに焦っているのである。

 

 

【IPPONグランプリ】回答者は本番前に先に出題がわかってしまう問題について考える

IPPONグランプリへの疑問

何が腑に落ちないといって、IPPONグランプリでAブロックとBブロックの対戦のあとに、視聴者からの回答を発表することほど腑に落ちないことはない。

などと言っても、IPPONグランプリをご存知ない方もおられると思うので、一応、IPPONグランプリについて説明します。

IPPONグランプリとは?

IPPONグランプリは、フジテレビ系列で不定期に放送されるお笑い芸人対抗の大喜利番組である。

大会出場選手10名がAとBのブロックに5人ずつ分けられ、それぞれのブロックで大喜利を行い、1名ずつ勝者を決定する。
大喜利の回答の審査・採点を行うのはそれぞれ他のブロックに分けられた出場者であり、Aブロックの採点をBブロックの出場者が行い、逆も同様に行う。
審査員は一人2ポイントを持ち点としており、審査員による採点の合計が10点満点を獲得した回答は「IPPON」となる。

各ブロックで最も「IPPON」を獲得した出場者がA、Bからそれぞれ1名決勝戦に進出し二人で大喜利勝負をし、優勝者を決めるというもの。

このAブロックとBブロックの対戦のあとハーフタイムショーというかセットチェンジの時間を埋めるためだと思うが、番組チェアマンである松本人志の回答や、事前にフジテレビのサイトで募集した視聴者からの秀逸な回答を発表するのである。

で、冒頭に書いたこれが腑に落ちないと言うのである。

よく考えてみよう

対戦の直後に、事前にフジテレビのサイトで募集した視聴者からの回答を発表するのである。

ということは、出場者もフジテレビのサイトを観れば事前に問題がわかるということである。

芸人である以上、プライドをかけても事前にそれを観るようなマネはしないと思うが、ただ、見ることができると言うところが腑に落ちないのである。

しかし、実際にはどんな風に視聴者からの回答を募集しているか見てみなければ真相はわからん。

出場者には事前に出題が観られないように工夫しているかもしれん。

ので、実際に観てみました。

番組サイトで試してみた

まず、フジテレビのサイトに入り、フジテレビIDを取得する。
空メールを送信すると仮登録のメールが届く。

そのメールに記載のURLにアクセスし、個人情報やパスワードを決めればフジテレビIDの取得は完了である。

その上でIPPONグランプリのサイトに行き、出題にチャレンジできる。

 

チャレンジを押して、参加するを押す。

 

 

答えなくても「スキップ」ボタンを押せば次の出題を見ることができる。

これ何回でも出来る。

もしかして、相当数の出題が有り、本番まではどれが出題されるかわからず、事前に出題が観れたとしてもほとんど役に立たないのかとも思ったが、何回試しても、本番で出題された問題しか出てこなかった。

つまりは、誰でも事前に出題をみることが出来たのである。

しかしこのサイトでは『写真で一言』は事前に確認不可能。

また決勝戦の出題も確認不可能。

難しいところ

番組側としても、視聴者とも繋がっていたいし、視聴者の回答でも面白いものはあるし、また視聴者も挑戦したいだろうし。
かといって出場者に、事前に問題を開示しておいて、本番当日は事前に回答をご用意の上集まってもらうなんてやったら大喜利は台無しだし、どうすればよいのか?

個人的には大好きな番組であり、出場者は事前に出題を把握した上で回答を用意しているのではなく、その場で出題を見て、その場で回答していると思っているので、どうかこの腑に落ちない点を改善して欲しいと願っている。

私の案

全くの大きなお世話でしかないのだが、一応私は考えました。

私としては、先に書いたように番組サイトでは、本番で使われる出題の100倍近い相当数の出題をし、本番まではどれが出題されるかわからず、事前に出題が観れたとしてもほとんど役に立たないようにするか(放送作家が出題を考えるのに相当苦労するので難しいと思うが)、視聴者の回答を募るのは大会の収録が済んでから行い、別録でこのコーナーを行うかしかないと思っている。

繰り返しになるが、私の好きなIPPONグランプリは、同じ大喜利でも、予定調和の笑点のようにならないで欲しいのである。

【ダジャレは許さん!】悪質ダジャレタイトル本 ワースト5

金をかけずに出来る趣味

本屋巡りほど、コスパの高い時間つぶしはない。

ということで、金もないので本屋巡りを休日の趣味としている私は、本のタイトルにおいて、ダジャレがタイトルであるものをよく目にする。

人一倍ダジャレが嫌いな私からすると、許せないものが多いので以前にも本屋でみかけた悪質なダジャレタイトル本をワースト順にランキング形式で書いたのであるが、それから半年ほどたち、新たな悪質ダジャレタイトル本を数冊発見したので、改めてランキング形式で発表させていただく。

 

ワースト5 板野博行著「ゴロゴシリーズ」

 

現代文ゴロゴ、漢文ゴロゴ、古文ゴロゴなどなど数冊あるゴロゴシリーズ。

ゴルゴ13のゴルゴと、語呂とのダジャレと思われる。

で、イラストもなんとなくゴルゴチックな男性のものである。

ダジャレだかなんだかよくわからん所も悪質である。

 

ワースト4 尾木直樹著「尾木のママで~言わせていただくワ♡~」

自らのニックネームである尾木ママを、こともあろうに自分からダジャレとして使うという荒業が許せない一冊。

尾木のママで、って、お前が尾木以外の何になるんだ!と怒鳴りつけたくなる代物。

帯文には

「尾木ママ節が炸裂!」

などと書かれているが、尾木ママ節とはいったいどんな節であるのか気になるところではあったが、中身は読む気はないので、尾木ママ節とは何であるのかは分からずじまいだった。

 

ワースト3 農山漁村文化協会編著 「農の仕事は刃が命」

 

現代農業特選シリーズ DVDでもっとわかるなどと謳われておる農業には刃が大切であると訴える一冊。

随分昔になるが、某歯磨き剤のCMで「芸能人は歯が命」というキャッチコピーがあったがそれとのダジャレである。

なんで今さら?

とも思うが思いついたら言わなきゃならない、それがたとえ後年まで残る本のタイトルであっても、思いついたんだから却下はできない悲しきダジャレ野郎のサガがにじみ出ている。

まったく、にじみ出さないで欲しいものである。

 

ワースト2 中村明著 小津の魔法つかい

日本人が忘れかけている日本文化の良さ、日本語の美しさを小津映画のセリフを通じて読み味わう。戦後の小津安二郎作品を中心に映画の中で語られる「日本語」をピックアップして、映画のシチュエーションとともに解説する一冊。

サブタイトルでは、「ことばの粋とユーモア」とでかでかと謳っておるが、小津安二郎作品関係だからといって「小津の魔法つかい」などとタイトルをつけてしまう者になんのユーモアがあるのか!と一喝してやりたくなる。

繰り返しになるが、例え思いついたからといって何でもかんでも言えばいいってもんじゃないのである。

 

ワースト1 茂木大輔著 「くわしっく名曲ガイド」

「クラシックの名曲をガイドする」

「ただガイドするだけじゃない、詳しくガイドする」

「詳しく、クラシックの、名曲を、ガイドする」

「くわしっく名曲ガイド」

「マーベラス」

などと、持前のインテリ特有のギャグを言っていそうで腹が立つ一冊。

腹が立ちすぎて、俺も生活が楽になったらクラシックの演奏会とか聴きに行く身分になりてえ、と、つい自分の人生を振り返ってしまった。

それにしても、くわしっくねえ、やれやれ。

 

【間違った姉御肌】「あたしゃあアネゴだよ!」について考える!

姉御肌と書いて

アネゴ肌の人がいる。
周りから頼られる気風のいい人である。

アネゴ肌の人は恋愛経験が豊富である。

と言うか特にダメ男との恋愛経験が豊富である。

そのため、周りに近寄ってくる妹分達がダメ男に振り回されているのをみると黙ってはいられない。

「そんな野郎は一発ひっぱたいてやりゃあいいんだよ!」

などと言ってややこしい恋愛問題を一刀両断し、アドバイスを受けたほうも気持ちが大きくなり、恋愛に対する悩みの糸口を見出したりすることになる。

そしてまた、アネゴ肌の人の周りには、それを慕う妹分たちが集まってくるのである。

つまりは面倒見がいい優しい人なのである。

アネゴ肌の人、私は好きです。

というか、良いと思います。

が、中に許せないアネゴ肌がいるのである。

私が許せないのは、そういったアネゴ肌の人が、自ら自分をアネゴ肌であると主張することである。

アネゴ肌の人がやってはいけないこと

アネゴ肌とは周りの人が

「あの人はアネゴ肌だねえ」

「頼りがいがあるねえ」

などと言って評価するものであるにもかかわらず、中にはごく少数だが自ら

「私、アネゴなんで」

「というかANEGOなんで」

と、恥ずかしげもなく名乗る者達がいる。

たまたま自分がアネゴ肌であるのをいいことに、往年の篠原涼子主演ドラマにちなもうとし、あわよくば顔が篠原涼子と似ていると思われるようとするアネゴが大勢いるのに腹が立つ。

 

アネゴは、自分がアネゴであるということを、どのようにアピールするか?

 

一部の悪質なアネゴ肌のものが行うアネゴアピールには以下の二種類がいることが判明した。

①メアドでアピールする。

〝***anego@****.ne.jp〟

などと、自分でメアドにアネゴと入れてしまう。

周りから言われるのはいい!
むしろいい!

が、自分で言ったらいかん!

自分で言ったらいかんのである!!

②SNSのニックネームでアピールする。

仮にアネゴ肌の人の名前がリエコだとすると

〝リエ姉〟

とか

〝りえねえ〟

などと自分のアカウント名をつける。

または

〝りえねぇ〟

などと最後の「え」を小文字で表記したりする。

もうたまらん。

これ、周りから

「りえねえ☆」

などと言われている分にはまったく構わん、というか微笑ましくもあるのに、自分で名乗った瞬間、すべてが逆効果となり、見ているこっちは倒れそうになるのである。

しつこいようだが、自分で言ったらいかん!

自分で言ったらいかんのである!!

 

※写真はアネゴの代表格である、かたせ梨乃演じる関東小政。

※写真は、肉体の門つながりで登場する爆風をあびる西川峰子(当記事とは無関係)。

有名人の場合はどうか?

例えば、有名人でアネゴ肌と言われれているのは小池栄子である。

小池栄子はSNSにおいて、なんという名前を名乗っているのか?

〝小池ねえさん〟

などと名乗っていたら注意しないといかん!

と、調べてみるが、出てこない。

表立ってはSNSはやっていない模様。

小池栄子、正真正銘のアネゴである。

しかし当記事のオチがつかん。

「誰か一人でも自らアネゴと名乗っていてくれ!」

と、こうなったら、アネゴ肌と言われている有名人を次々に調べて、自らアネゴと名乗っていたらオチにしてやろうと、次々に検索する。

・天海祐希

・椎名林檎

・篠原涼子

・米倉涼子

・桃井かおり

・小泉今日子

・ハイヒールリンゴ

と検索するが、全員表立ってはSNSはやっておらん模様。

調べるまではまったくわからんかったが、さすがアネゴ肌たちである!

全員正真正銘のアネゴであった。

自らアネゴなどと名乗るどころか、全員SNSなんぞはやっておらんかったのである。

まあ、単に年くってるだけかもしれんが。

【桂歌丸といえば?】大喜利時のリアクションで性格がわかる!桂歌丸=喉仏説

桂歌丸と言えば〇〇だ!

桂歌丸と言えば何を思い出すだろうか?

「落語家」

とか

「笑点の司会者」

などと言う人が多いだろうが、もしもあなたが昭和生まれだとしたらこの様な連想をしたら失格である。

昭和生まれとしては、桂歌丸と言えば、ぜひ

「喉仏」

と答えて欲しい。

「え?喉仏?」

「生き仏の間違いではないか?」

などと言ってもらっては困る。

生き仏とは、この世にあらわれた仏のような人をさして言う言葉であり、桂歌丸は、長生きをしているが別に生き仏ではない。

落語界の大重鎮として、落語界の生き証人かもしれないし、生き字引かもしれないが、決して生き仏ではないのである。

そういった意味で、あくまで桂歌丸は、生き仏ではなく、喉仏なのである。

大喜利の回答直後のリアクションで、その人の性格がわかる

これは歌丸が笑点の司会と思っている者にはわかるはずがない。

先代の三遊亭円楽が笑点の司会であった当時、桂歌丸は回答者であった。

「え?笑点の司会は春風亭昇太じゃないの?」

なんて言う人はこの際、放っておく。

さて、笑点に限らず、大喜利の回答者には回答のあとの独特のリアクションがある。
で、そのリアクションにはその人の持つ隠しきれない性格があらわれてしまうのである。

 

 

IPPONグランプリでのバカリズムのリアクション

例えばIPPONグランプリというフジテレビの大喜利番組があるが、それに於いても同様で、回答者は己の回答を出したあと、それぞれ独特のリアクションをする。

IPPONグランプリの常連といえば、バカリズムであるが、バカリズムは回答のあと、目を細め、とりあえず目元だけ笑顔を残すというリアクションをする。

しかし決して心から笑っているのではなく、あくまでも自身の〝やや嫌われキャラ〟による回答への悪影響を緩和するために

『お願い!俺の性格は度外視して、純粋に回答だけで判断して!』

の思いを込めて目元だけはニッコリと笑ってみせるのだ。

しかしそんな願いもむなしく観客ほ反応が薄かった場合のバカリスムが、次の回答権を得るために、早押しスイッチをこれでもかち言わんばかりに連打しまくり、他の者が回答権を得ると舌打ちせんばかりの表情をする姿を見てバカリズムの心の闇を垣間見たことが、あたなにもあるはずだ。

 

 

IPPONグランプリでのアンタッチャブル柴田のリアクション

同じくIPPONグランプリでは、アンタッチャブルの柴田の回答のあとのリアクションが独特である。

柴田は回答を出し、思い切りスベり、観客の反応が薄いと

「あれー?」

と抜かし、あまつさえ

「ちょっと待ってー!」

などと立ち上がったりする。

リアクションとして、急に立ち上がったりするのはヤバい人間のすることである。

 

もしも笑点でこんなことをしたら大変である。

笑点でスベッたあとに

「ちょっと待ってー!」

なんて言ったら、山田隆夫に座布団から蹴り落されることになるからである。

って、別に大変なことでもないか。

ということで、大喜利の回答直後のリアクションで、バカリスムは心の闇が浮き彫りにされたが、柴田の場合もヤバい人間性が浮き彫りにされたのである。

というかアンタッチャブル柴田の場合、そもそも存在自体が闇なので仕方がないのであるが。

 

〝桂歌丸=喉仏〟の謎を解く

さて、薄々お気づきの方もおられると思うが、桂歌丸=喉仏とは、桂歌丸が大喜利の回答をしたあとのリアクションから来ているのである。

思い出して欲しい。

桂歌丸は笑点の大喜利回答者だったころ、回答を出したあと、カメラ目線で視聴者を真正面に見据えながら、喉仏を上下に激しく揺らすように動かしていたのである。

どれくらい揺らしていたかと言うと、口から喉仏が出そうなくらいに揺らしていたのである。

「桂歌丸の口の中に小さい桂歌丸をみた!」

などと言う人が居たような気がする。

(いません)

客が受けようが受けまいが、桂歌丸は喉仏を揺らし、微笑みを絶やさず、慈愛に満ちた表情の歌丸をみると、例え回答が面白くなかったとしても、その喉仏を見ているうちに

「この人がこんなに喉仏を揺らすんなら」

「俺たちもどうか笑ってやろうじゃねえか」

「そーだそーだー」

と、いつしか我々視聴者一同は、歌丸ワールドへ引きづりこまれていたものである。

アンタッチャブル柴田はこういう歌丸師匠の姿勢を見習ってほしい。

ということで桂歌丸は、落語家の前に喉仏なのである。

いや、喉仏ではないか。

【急に残高0!】住民税による口座差し押さえ体験記!⑩

分割納付の最終回終わる

で、迎えた2016年11月、2013年9月から三年二か月に及ぶ分納を払い終え、以下の様な嬉しい手紙が届いておしまいになった。

 

これ届いたとき、っていってもたかだか一年前だが、本当に部屋でひとりで

「やったぞーーーーーーー!!!!!!」

と叫んだのである。

さて、長々と書いてきたこの差し押さえ騒動。

何が書きたかったか?

それは、実際に差し押さえられてビビっている人へ、すばやく行動すれば口座の凍結は解除されるということと、差し押さえは生活の見直しになるということ、で、今回の私の都民税差し押さえ時代の都知事どもの不祥事の数々を書きたかったのである。

私の都民税差し押さえに絡む都知事ども

収めていなかった私が悪いのは重々承知の上ですが、払い終えたので書きたいことを書かせていただく。

猪瀬直樹 元都知事

任期:2012年(平成24年)12月18日~2013年(平成25年)12月24日。

私が差し押さえられた2013年9月段階での都知事。

徳洲会グループから5,000万円の資金提供という名の賄賂を受け取ったとして、2013年12月辞任。

私が差し押さえられた3か月後に辞任。
個人的には私を差し押さえたバチが当たったと思っている。

「猪瀬が貰った5,000万から俺の90万はらっとけ!」

とか当時は口癖のように言っていた。

猪瀬都知事、退職金1,100万円!

「猪瀬~!!!!!」

舛添要一 元都知事

2014年(平成26年)2月11日~2016年(平成28年)6月21日

政治資金をめぐる公私混同疑惑を発端として常識外れに高額な海外出張費、週末に公用車で神奈川県湯河原町の別荘に行き来していたこと、そして5月には自身の政治資金管理団体の支出が、舛添要一氏の個人的な家族旅行、飲食費、土産代、美術品の購入に使われていたことが、問題となり辞任。

私が分納期間中の都知事、個人的にはやはり私を苦しめたバチがあたったと思われる。

バチっていうより自業自得か。

「その公的資金から俺の90万払え!」

で、舛添元都知事、退職金2,200万円!

「舛添~!!!」

石原元都知事

1999年(平成11年)4月23日~2012年(平成24年)10月31日

「都民の税金未払いは、徹底的に取り立てる!」

と言ったオッサンである。

が、その裏で法外な値段の海外出張費、友人知人との料亭での豪遊を公的資金で行うなどの舛添チックなものとは別に豊洲問題などなど不祥事は書いていたらきりがない。

新銀行東京などという銀行を作ったが結果は、1,400億円の都民の血税をドブに捨てた形に。

「おい、その1,400億円のうちからひとつ、俺の90万というはした金を払ってくれないかね?」

石原都知事、退職金、一億5,000万円。

「石原~!!!!」

 

どいつもこいつもしらばっくれんじゃねえ!

東京都よ!

俺の様なこものを追いかけまわして口座凍結なんかしてないで、こいつらが不正に得た、使った血税分をきっちり払わせろ!

払えないんならこいつらの財産を差し押さえろ!

厄年は関係があるか?

差し押さえられた2013年、支払いを終えた2016年の三年間。

これが私の前厄、本厄、後厄の三年間の身に起きた出来事です。

【急に残高0!】住民税による口座差し押さえ体験記!⑨

一か月9万円で生活する方法

さて、それからと言えば、なんとかかんとかその月を12万円-3万円(仕送り分)=9万円で生活をやりくりし、もやしと、会社の仕出し弁当でなんとかやりきり、翌月の給料まで生き延びることが出来た。

出来たはいいが、これから三年以上も毎月2万円を分納しなければならん。
毎月振り込み用紙が届くので近くのコンビニで支払いする。
本当に毎月毎月、この振込用紙が届くと悔しくて悔しくて。

忌々しい気持ちで支払いにいっておった。

もやしとたまご

もう、とにかく、金銭的に生活がやばい時は、もやしよ、もやし!
あと、たまご!

 

信じるものは体力だけ

あと、

〝金の代わりに体力で済ませられるものは、体力で済ませる〟

という、この心がけが大切である。

それまでは、ちょっと疲れたらタクシー乗ったり、バスに乗ったりしておったが、基本は自転車!

灯油買いに行くのも自転車!

コンビニ弁当買うなら、遠くのスーパーまで行って割引された食材で自炊!

あとは無駄を省く!

タバコをやめる。

まあ、差し押さえから一年後に辞めたのだが。

何が無駄かってタバコほど無駄なものはないのである。
吸ってて別に高揚するでなし、表向きはイライラを解消するなんていってるが、実際は吸うことによってニコチンを体内に入れ、それが切れるとイライラするというシャブと同じ状態。
そんなもんは辞めるに限るのである。

休日のたびに行っておったスーパー銭湯も取りやめ!

家で半身浴すればよし!

あと、外で酒飲むのを辞める。

というか酒をやめればいいのだが、私の場合は半年で禁酒に失敗してしまった。

そして毎日、会社で食べるように弁当をつくるようになった。

という感じで、よく考えれば、それまでの収入のわりに贅沢をするというような乱れた生活を正してくれるような形になり健康面で言えば、生活は逆に向上していった。
怪我の功名とはこういうことを言うのだろう。

 

特別区民税の定期便

で、この分納で払っていると、半年に一度、都内某区から振込用紙とは別の手紙がくる。

内容は、次回からの支払予定と、

「毎月の支払金額をアップを検討して電話を寄こせ」

というものである。

曰く、

「分納といえども利息延滞金もあり、サッサと払った方がよかろう?」

だそうである。

で、その都度、〇〇区区民生活部納税課に電話をするのであるが、だいたい一年に一度、担当者がかわるということである。

その時わかったのは、女性より男性の方が融通が聞くと言うか、男性の場合は

「でも岡村さんも、新潟でも住民税払いながらですもんね。大変ですよねえ」

などと嬉しいことを言ってくれるとことである。

で、先述のように私が生活習慣を改めたため、分納中ではあったが少しづつ生活が楽になっていったこともあり、一年後には毎月22,000円、二年後には24,000づつ支払うことにしたのである。

(つづく)