【mixi日記で振り返る】元祖ネットカフェ難民への軌跡 ⑥~新潟生活編~

2006年12月4日の日記 タイトル「巡回のブーちゃん」

 

★注意★ 
当日記は、下ネタ含有率が高い為、 
「そーゆーのイヤッ!」 
と言う人は決して読まないで下さい。 
「そーゆーのスキッ!」 
という人だけにお付き合い頂いて、 話を先に進める。 

___________________________ 

職場や学校で、前が膨らんでしまった時、 周りに気づかれない様にする為の男の行動は、以下の3パターンに分けられる事が厚生労働省の調査でわかったという。 
(わかってません) 

①机に座ってただじっと、収まるのを待つ。 
②世界情勢について考える。 
③むしろ誇示する。 

ボクとしては③は有り得ないので だいたい①と②の組み合わせで対処しているが、 新潟に来て、とても良い方法が見つかった。 

それは、 ボクの職場には、職場内をグルグルと歩き回り、作業をする人が質問がある場合、そこに駆けつけ質問に答える立場の俗に”巡回”と呼ばれる人がいるのだが、その巡回のメンバーの一人に 巨漢、且つマッシュルームヘアー、 鼻=上向き、目=頬肉で釣りあがり、メガネ=食い込み、お腹=ユサユサ、ネクタイ=自殺行為、寝言=「おかわり」という、絵に描いた様なメタボリックシンドロームの 
”巡回のブーちゃん” 
と密かに名づけている人がおり、 
彼が、巡回中、質問対応の為、 作業中の人の元へゼーゼー言いながら、 鼻の穴全開で、 汗ダクダクでドタドタ走る姿を見ると言うモノである。 

彼の存在は、膨らんだ前の鎮静化に劇的な効果をもたらし、 

「男性諸氏の為、クローンで彼を量産し、 クラスに一人、職場に一人は彼を配置すべきでないか?」 
「猥褻目的の事件の減少につながる!」 
「彼に警視総監賞を与えよ!」 

とまで思っているので、彼が職場に居ない時には 
「オレは今日一日どーすればいーんだ。。。」 
と、心底ガッカリする。 
(するな) 

だがしかし、彼と話してみると人当たりが優しく、 とてもイイ奴だったので、 

「あー、なんか、そんな事の道具に使って 申し訳なかったなー」 

と反省。 

休憩室でゆっくり話してみる事にした。 

俺「休みは何してるの?」 

ブ「そうですねえ、彼女とデートですかねえ」 

俺「(!!!!)あ、あ、そー」 

ブ「彼女、元スッチーでしてね」 

俺「(!!!!!!)ああ、そう」 

ブ「来月、結婚なんです」 

俺「(!!!!)へ、へえぇぇぇ」 

ブ「ボク、正月は挙式でハワイですよー。岡村さんは?」 

俺「・・・・・(マン喫で紅白です)」 

ブ「向こうは暑いだろーなー」 

俺「・・・・(表は寒いだろーなー)」 

ブ「今から練習してるんですよー」 

俺「何を?」 

ブ「”フラ”です。あ、”フラ”つってもわかんないか、 ”フラダンス”です。 通は”フラ”って言うんですよぉ? 見てて下さい。 ♪アロ~ハァァオエ~♪(と踊りだす)」 

首の骨へし折ったろか! 

と思ったが、 彼が恍惚の表情で、延々と、 彼曰く”フラ”を踊り続ける姿を見ていたら、 自分でもよく分からないのだが、 無性に勃起してきた。 

 

★解説

そろそろ新潟での仕事も終わりに向かって居り、半ばやけを起こしてかいている日記である。

当時は必死だったが、今読めば他人事で笑える。

 

2006年12月23日の日記 タイトル「酔えない宴会」

 

新潟出張が3日間延びた。 年内はなんとかなる。 

年始から部屋が借りれるまではどうなるのか。 

もっと延期させてもらえないだろうか?

と相談したところ、職場のトップの偉いさんも協力してくれ、 ゆうべは忘年会で、そこに 偉いさんの、そのまた上の 常駐では無い、決定権を持つ偉いさんが来るので、 そこでアタックしてみよと言われ、 終始その人の近くに座り、 笑いたくもないのに笑い、 笑われたくもないのに笑われ、 それとなく、遠まわしに延長の依頼をしてみたが、 
「勘違いしてもらっては困る」 
と言われてしまった。 

宴会も終わり、店を出て、途方に暮れていると、 職場の後輩達が、例の偉いさんを囲んで 
「なんとか岡村さんを」 
と推してくれていた。 

そしてその偉いさんは 

「即答は・・・・出来ない」 

と答えお茶を濁した。 

もう、俺はねえ、後輩達が推してくれてる姿を見た だけで、それはそれでとても嬉しいから、 それでもういいよー。 

でも、やっぱり諦めきれないなあ。

 

★解説

結局それ以上の延長は出来なかった。

(つづく)

 

【mixi日記で振り返る】元祖ネットカフェ難民への軌跡 ⑤~新潟発上陸編~

2006年11月12日の日記 タイトル「ローリングストーン」

 

小さい頃にイトコの家なんかに泊まって、 
朝、ふと目が覚めて、 
「あれ?ここどこだ?」 
って思った事ありませんか? 

「ありません。いつでも私は自分が何処にいるのかよく理解しています」 

というタイプの人は放っておいて、話を先に進める。 

ボクは今、毎朝、目が覚めると 
「あれ?ここどこだ?」 
と思っているのだ。 

何故か? 

それはここ数日で周りの環境がガラッと変わったからである。 

えー、いきさつを説明すると、 二ヶ月遅れで支払っていた家賃を、 更新日である10月の末に耳を揃えて支払わないと 強制退去と10月の頭に不動産屋から言われ、 
「払えないから出て行きます」 
と、ある意味男らしく言ったものの、 他に住む所もみつからず、会社に頼み込んで、 11/5より新潟へ出張で、ウィークリーマンション代、交通費を会社持ちで、行かせてくれる運びとなったからであります。 

そして、11月の2日に免許の書き換え等を済ませ、 翌日の3日に、メンバー全員酒のみすぎで、 ただでさえボロボロの演奏が、 輪をかけてボロボロだった 
「金を返してほしい」 
とまで言われたライブが終わり、さらにその翌日の4日に友人と二人で退去作業。 

軽トラックに、なんとかかんとか荷物を積み込み、 不動産屋に鍵を返して、荷物を置かせてくれる 後輩の家に運び込む。 

その晩は、その後輩の家に泊めてもらい、翌5日早朝に新潟へ向けて出発。 

最低限必要な荷物をキャリーに入れて ガラガラ引きながらの移動は、思った以上に 過酷なモノだった。 

昼前に職場につき、さっそく業務。 
深夜、職場から徒歩で20分の所にある、 ウィークリーマンションに付いて荷を解く。 

帰り道に買った焼酎、 大五郎、1.8リットル¥1160で、 イカの缶詰¥210を食べながら テレビを観ていると、 自分が今どこにいるのかよくわからなくなり、不安な気持ちになり 

「売られてゆ~く~の~」 

と心の中にドナドナが流れた。 

帰る家もないのにホームシックになった訳だ。 

(こんな誕生日いやだ) 

それからは、毎日早朝から深夜まで働き、 部屋に戻って酒飲んで寝て、また朝から働く毎日。 

「せっかく新潟にいるのだから」 

という事で、本日は休みである為、 新潟散策。 

職場の人から 海が近いと聞いていたので、歩いて海へ。 

海へついたは良いが、寒くて寒くて、 鼻水でまくりの、耳冷たいの、コメカミ痛いの、歯ガチガチの、 指赤いの、全身ブルブルのっという状態で、 
「海なんかドーデモイーワッ!!」 
と叫び、まともに海も見ずに帰ってきたのです。 

で、今は帰り道に見つけたマンガ喫茶でこれを 書いている。 

二ヶ月こちらで働ければ、東京に戻って 新しくアパートを借りられるが、 今の所、予定では新潟にいられるのは今月末まで。 
こちらの職場の人たちももっと長くいられる様に 東京の職場にも働きかけてくれると言っているが、 正直どこまで本気なのかは不明。 

「絶対、なんとかしてやるぜー」 

とは思うものの、 

「オレはこの先どうなるのだろう?」 

と非常に不安である。 

海になんか行かなければよかった。 

 

 

★解説

新潟へ出張できたものの、一か月やそこらではアパートを借りる金も出来ないので心配している日記である。

続きを見ていこう。

 

2006年11月21日の日記 タイトル「決死のフローチャート」

 

前回、ボクが見に行ったのは”海”ではなくて、 ”潟”である事が判明。 
で、 
「”潟”ってなんですか?」 

と聞いた所、 

「泥沼です」 

と教えられた。 

「オレは泥沼を見て浸っていたのか!」 

と悔しくて、 本日、ちゃんと海を見に行く事にした。 

新潟駅から出発する”観光循環バス”という 一回¥180で、あちこちガイドの音声を流して 回ってくれる便利なバスに乗って、 信濃川やら、ドカベンストリートやら、 旧日本銀行新潟支店長宅やらを見つつ、 途中で乗ってきた上司(男)、部下(女)の 一見不倫カップル風が、 

「アタシ、新潟とか日本酒の美味しい所は、 美人が多いってのは寒さに関係があると思うんですよね」 
「そう?」 
「だってホラ、エステで顔に冷風を浴びせるのが あるんですが、アレを寒い地域の人は、毎日 やっている様なモノだから」 
「でも、新潟出身のうちの女房は不美人だが 北国出身では無い君は美人だよ」 
「やめてくださいよ。。。」 

等と、ガラガラの社内で大声で話したりしているのに イライラしながら、海に着いた。 
  
日本海は”荒波”と決め付けていたのだが、 穏やかで、とても青く綺麗だった。 

で、その近辺にある水族館にも行って、 手が届きそうな所にペンギンがいたり、 イルカのショーも見たし、ラッコの食事タイムも見たし、 すごく良かったのに、 先述の一見不倫カップル風が 水族館内では自然に触れて開放的になったのか 腕を組みながら歩いている所を何度も目撃し、 一見不倫カップル風が、完全な不倫カップルで ある事が判明。 

「チキショー!!」 
「石ブツケルー!!」 

と、とてもイヤな気分になった。 

帰りにこちらでは有名な、「おいしんぼ」でも紹介されたという 「とんかつ太郎」 と言う店に行って、とても美味しいカツ丼も食べて、 東京での休日は朝から焼酎を飲んで、 飲んで、飲んで、飲んで、吐いて、吐いて、吐いて、 挙句の果てに体を壊して救急車で運ばれたり していたが、こちらに来て、真っ当な休日を すごしているなと思ったりして。 

で、生活の方だが、 頼み込んで頼み込んで頼み込んで、 
東京で正月休みナシで働く事を条件に、 なんとか新潟出張を12/26まで延長してもらった。 

これでまた、東京で部屋が借りれる。 

一時は 
(強制退去→失職→一家離散→村八分→ダンボール) 
という図式が脳裏に浮かんだが、なんとか 
(強制退去→新潟出張→出張延長→資金調達→ 東京復帰) 
という 
「こりゃ、ほとんど奇跡だろう!」 
と言う図式まで持ち込む事が出来た。 

が、金が揃うのが1/15なので、 東京に帰ってからその日までの約20日間、 オレはどうやって生活するのか問題が浮上。 

家族水入らずで正月休みを、ゆっくりしているお宅に泊めて もらうわけにも行かず、帰省しているヤツの家に 
「留守番してやる」 
と潜り込もうかと画策しているが、 なかなか上手くいかないだろう。 

一連のこの”部屋追い出され騒動”のクライマックスに 果たして私はどうオチをつけるのか? 

(強制退去→新潟出張→出張延長→東京復帰→ マンガ喫茶→風呂なし→悪臭→失職→ 一家離散→村八分→ダンボール→凍死→金入る→ 葬式代) 

と言う図式にならない事を願う。

 

★解説

なんとか、アパートを借りる資金の目途が付いて安心している日記である。

実際は年末まで働いても大して貯金は出来なかったのだが。

(つづく)

 

【mixi日記で振り返る】元祖ネットカフェ難民への軌跡 ④~家財道具編~

2006年10月29の日記 タイトル「健康」

 

昨日の夜、ひとりでナベを作って、 焼酎のみながら食べていたら お腹の調子が悪くなり、急にゲーゲー吐いてしまった。 

頭も痛いので早々に寝たのだが、 明け方からお腹がギリギリと経験した事の無い痛みが襲い、 下痢と嘔吐と冷や汗が止まらず、 
「このままでは死ぬ」 
と思ったので、とにかく朝が来るのを待って病院へ。 

が、日曜診察しているハズの所がなぜか閉まっており、途方にくれながら他の病院を探すために歩いていると、 ついには歩けなくなり、道路に崩れ落ちてしまった。 

タクシーも通らないので、 携帯から119番に電話して、救急車を呼んだ。 

で、救急病院に行って、点滴を打たれて、 触診やレントゲン検査の結果、 急性腸炎と診断された。 

「このままだったら入院」 

と言われたが、点滴を打ち終わる頃には若干良くなったので、帰って来た。 

しかし、病院を出る段になってまたもや腹痛が再発。 
入院なんてしている場合では無いので帰って来た。 

で、家に帰って来て寝てだいぶ良くなったのだが、 
これを書いていたら、また痛くなって来た。 

だから寝ます。 

 

★解説

遂には倒れたのである。

救急車の中で、救急隊員の方から

「何かストレスを感じることとかありましたか!?」

と聞かれたのだが、もうすぐ宿無しになるんです、などとか答えられず

「いや、別に」

と答えたことを思い出す。

 

2006年11月1日の日記 タイトル「オモテで虫が鳴いている」

 

「無人島に本を一冊だけ持っていくなら、 何を持っていく?」 

とは、 

「何時の時代に生まれたかった?」 

に匹敵する程のよくある質問だが、 家庭の事情で、※しばらく東京を離れて暮らす事になった 

※補足 

「家賃の滞納の関係で、部屋を強制退去させられる事に 決定したボクは八方手を尽くし、 職場の上層部に土下座同様に頼み込んで、 運良く最近出来た新潟の営業所へ 出張扱いで行き、年末までの間、滞在費を会社持ちで 過ごせる事になったのである。ひとまず安心」 

ボクは、なるべく少ない荷物で生活する事が 余儀なくされており、自分に対して、 

「無人島にレコードを一枚だけ持っていくなら、 何にする?」 

と質問してみた。 

「i-podー!」 

と答える今時の人は、都合が悪いので放っておいて、 話を先に進める。 

さて、あなたなら、何にする? 

「関ジャニー!」 

「アタし断然おばさんロックー!!」 

「♪ボケて突っ込んで~お~ばさんROCK!♪」 

と元気よく歌いはじめる人には、ある意味尊敬の念を抱きつつ、 更に話を先に進める。 

さて、ボクならどうするか? 

答えは何にも持っていかないと出た。 

最近は音楽が無くても生きていけるからだ。 

それは、 ノーミュージックノーライフなんてくそくらえ! 
オレにはコミック雑誌なんていらねえ~ 
と、半ば内田祐也化している為である。 
(よくわからない人は、周りの三十路以上の人にきこう!) 

それより、無人島(新潟だが)に、 アダルトDVDを一枚だけ持っていくなら、何にする?問題の 方が深刻である。 

何にするべきか? 
うーむ。 
「こだわりの女優にするべきか?」 
「オムニバスにするべきか?」 
「マニアック路線は捨ておいて、 オーソドックスに徹するべきか?」 

と胃腸をいたわりつつ、バカの夜長は続く。 

 

★解説

とりあえず、年内一杯は宿無しを回避できたので安心してちょけてるんだろう。

我ながら何を書いているんだと思う。

で、ベッドとか、本とか、衣類とか必要なものは職場の後輩のM子が、M子の姉と暮らすマンションに空き部屋があるので、そこに置いておいてもらうこととなった。

そのため、バンドマンの友人と、レンタカーでトラックを借りてM子のマンションまで運んだ。

で、当時持っていた壊れた全自動麻雀卓と四脚の麻雀のイス、壊れたデスクトップパソコンを粗大ごみに出す金もなく、たまたまM子のマンションの目の前が、某大物ミュージシャンの大邸宅であったので

 

「ロックの魂を忘れた商業主義ミュージシャンめ!」

「真のロッカーとして、これをお見舞いするぜ!」

 

などと言ってその大邸宅の庭の隅っこに、壊れた全自動麻雀卓と椅子のセットと壊れたデスクトップパソコンを放置して逃げたのである。

今更ながらごめんなさい。

 

(つづく)

【mixi日記で振り返る】元祖ネットカフェ難民への軌跡 ③~精神不安定編~

2006年10月18日の日記 タイトル「勝つかもしんない」

 

「部屋を追い出されたて、凍死しました」

なんてニュースも聞かないし、

「なんとかなんじゃん?」

と半ば思考停止状態で、楽観的に考えていたのだが、 楽観的に考えれば考えるほど、冗談みたいな話だが、実際になんとかなりつつあって嬉しい。

病気で苦しむ人が病原菌が死んでいく姿の絵を 書いていたら、実際に病気が治ったり、

「薬です」

って渡された、ただの小麦粉を服用していたら病気が 治ったり、薬の名前を書いた紙片を握って寝たら効果があったりっていう、いわゆるプラシーボ効果ってヤツなのかもしれないけど、とにかくなんであっても、しばらくは、東京を離れる事になりそうだが、なんとかかんとか生き延びれそうだ。

詳細はまた今度、シラフの時に報告します。

オエーッ。

(なんだこの日記)


★解説

勤務先が、新潟に支社を作ることになり、11月の頭から応援という形で11月末まで行けることとなり、浮かれて酒を飲んで書いた日記である。
まったく記憶にない。

こんな日記を書いていたことを今更知ることになるとは。

 

2006年10月22日の日記 タイトル「試しにサヨウナラ」

やれ、

「マージャンをすればその人の本質が見れる」

だの、

「酒を飲めば本音が出る」

とか、いうけれども、本当か?

麻雀については、勝ちたいと思っている、精神的には不安定な時に、本音が出るとは考えがたいし、酒については、酒飲みの自分から言うと、酔って喋っている事なんて、 ほとんど、その場を盛り上げる為の方便であって、それをもって 本質とか言われると困ってしまうので、 これも、本音が出るとは言いがたい。

では、どうすればよいか?

麻雀をやらずして、酒も飲まずして、本音をさらけ出させる方法は、ソレは、

”友人知人に対してS.O.Sを出してみる”

事で見極める事が出来ると提案してみる。

今回、ボクは非常にピンチな状態である訳だが、

「今、自分は、こんな危機的状況だ」

と、伝えると、反応の仕方によって、その人の本性がわかるのだ。

相手の反応は、大きく分けて反応は五つに別れた。

まず、一つめ

”放置型”

「おめえは、そういうヤツだよな」

「それも、また人生」

等と、訳知り顔で、上からモノ申す一派。
でもこれは、ある意味、さっぱりしていて、気持ちがいい。

ただ、決してムカつかないとは言い切れない。

続いて二つめ、

”嘲笑型”

「自分の撒いた種だろ!」

「ざまーみろ」

叱咤する一派。

言い換えれば、傷口に塩を塗り込む人々。
生き残った暁には、 この辺の人々とは近々縁を切っていく予定。

そして、三つめ、

”一見、受け入れ型”

「本当に困ったら助けるよ」
「気軽に声かけてね」

と言ってくれるのだが、
実際に泣きつくと

「冗談ですよ」
「本気にしてたんですか?」

とキビスを返す一派。

この辺は、本当の本当に危機的状況にならねば
本性がわからない、一番タチの悪い人々。
時間をかけて縁を切っていく予定。

続いて四つめ、

”応援型”

励ましの言葉を送ってくれる一派。

「力にはなれないけれど、頑張って!」

と言ってくれる人や、
電話で安否を確認してくれたりする人。

こういった人々は、末永く友達付き合いをしたい。

力になるとかならぬとかじゃ無く、頑張ってって言う言葉だけで、力になるのだ。

そして最後は、

”怒り型”

「なにしてんだよ!」

「社会人として恥じろ!」

と叱り飛ばす一派。

言われた直後は、ムカつくが、
よくよく考えてみると、一番自分の身になって考えてくれている人々。

本当の友達って、心配かけると怒ってくれるんだよ。

★解説

強制退去目前で、いろいろみんんから言われ過ぎてかなり精神的にやばいことになっている日記である。

みんなに心配かけておいて切れているところが幼稚である。

(つづく)

【mixi日記で振り返る】元祖ネットカフェ難民への軌跡 ②~甘ったれ編~

前回、不動産屋を通じて大家から

「滞納分を一か月後に払わねば出ていけ」

と言われた話を書いた。

今回は、その続きである。

再び、mixi日記を見ていこう。

 

2006年10月9日の日記 タイトル「初恋」

確固たるアテもなく、後先を考える事なく、

「出ていってやるぜー!」

と不動産屋に対して啖呵を切ってしまった手前、引くに引けなくなり、とりあえず荷造りを始めた。

冷し中華を始めた訳じゃないぞ?
アテも無く、荷造りを始めたんだぞ!
どーゆー事だか、わかってんのか!?

と軽く読み流していた人を叱咤しつつ、話を先に進める。

で、荷造りと言えば、まず、

「いるもの、いらないもの」

を分け、いるモノは段ボールに、 いらないモノは、ゴミ袋に分けていく訳であるが、その辺の切り分けに困ってしまうのが、 手紙である。

荷造りを始める前は、

「とにかく、必要最小限のモノ以外は全て捨てる!」

と、思っているのだが、人の書いた文字ってどうしても 捨てらなくて、どーでもいい

「御飯はあっためて食べて下さい」

なんて紙片を捨てられずにいたりする。

その上、荷造りを急がねばならぬ時に限って、

「岡村君、今年もよろしく」

等と書かれた年賀状を読み返してしまう。
(映画のパンフレット然り。)

で、本日も相変わらず手紙を読み返していたら、今では故郷を遠く離れ、群馬で高校の先生をしている、ほんの少しだけ一緒に暮らした初恋の人からの年賀状を発見。
(申年に届いたモノだから、何年前になるんだ?)

”たまには連絡しなよ”

の文面を今さら確認し思わず連絡してしまった。

「突然どーしたのぉー?」

「いや、荷造りしてたら珍しい年賀状見つけてね」

「地元に帰るのぉー?」

「いや、地元に帰る訳じゃないんだけどとにかく今の所を離れる事になってさ」

「ふーん、仕事の関係で?」

「・・・・そうそう、仕事の関係で」

「へー、すごいねー、がんばってるんだねー」

「・・・うん。そう、がんばってるんだよ。だから君も先生頑張ってな」

「はーい」

なんて会話をかわして、電話を切った。

ウソをつくものホドホドにしやがれ。

 

 

★解説

ハッキリ言って、現実逃避して甘えているバカ日記である。

で生活のアテのなくどーしよーかなーと考えている状態である。

借金地獄で金など借りられるはずもなく、八方ふさがりの状態。

にもかかわらず、mixiなんぞに書き込みをしている点に我ながら楽観的というかバカというか。

(つづく)

【mixi日記で振り返る】元祖ネットカフェ難民への軌跡①~突然の退去勧告編~

人生二度目の宿無し生活

人生二度目の宿無し生活から、無事に部屋を借りるまでの経緯を、当時、mixiに書いていた日記をたどって書いていきたいと思う。

くれぐれも手抜きではないので誤解しないで欲しい。

まずは、2006年9月29日、当時、借金で首が回らず、家賃を二か月遅れで支払っていたのだがその時に書いた日記。

今でも拙い文章だが、当時はもっとひどい。そのあたりは多めに見ていただいて、さっそく一緒にみていきましょう。

私の2006年9月29日の日記 タイトル「脱!どん底」

思い起こせば、今の部屋に入る前、 なんとボクは宿無しだった。
ホームレスである。

風呂はサウナに偽造したチケットで入って生活したり、 先輩のお父さんが経営する会社の事務所で、そのお父さんに内緒でこっそりと寝起きしたり、 
(いや、ほんと毎日ビクビクで寝れたモンじゃないってば)

職場には交通費を浮かせる為に片道20キロの山道を、電車を使わず毎日毎日自転車でヒーヒー言いながら通勤して やっとこさっとこ数カ月でお金を貯めて、今の部屋を借りた。

借りるお金で精一杯で、家具にまで手が回らず、文字どおり身一つで入居。
そこから、日雇いの肉体労働の先で、あまったウレタンを貰い受け、それを敷き布団にし、冷蔵庫を貰い、ベットを貰い、炊飯器を貰い、掃除機を拾い、扇風機を拾い、掛け布団を盗み、という具合になんとかモノを揃えたという、これまた文字どおり裸一貫からのスタートであった。

それが数年で、ネットを繋げるという、上流階級の生活を送っていたのであるが、
(どこが?)
プロバイダが潰れ、ネットできなくなった。

で、いろんな友達の協力を得ながら、なんとか数日前に再びネットが繋がり、友達からiBookまで貰って

「いやいや、とにかくネットが繋がり、マンガ喫茶通いもしないでよくなったナ」

「ますます上流階級!」

「ティータイムには紅茶とマフィンを食べてやる!」

「パンがなきゃ、ケーキを食べればいいじゃないの!!」

と思っていた矢先、二か月遅れで支払っていた家賃が祟って、11月27日の更新までに滞納分を支払わねば、

「強制退去!」

と連絡があった。

金が有れば払うのだが、 金が無いから払えない。
金が無くて払っていいるヤツがいたら、いっぺん俺んトコへ連れてこい!

という訳で、払えないモノは払えない旨、不動産屋に泣きついたが不動産屋は

「大家さんの意向なんで」

とニベもない。

ドッヒャー!
助けてくれー!!

と、言う訳で、
11月3日の金曜日(祝日)に 新宿JAMというライブハウスで20時半から、我が、つりばんどのライブを行います。
タイトルは

「つりばんど岡村を救え! 前代未聞の逆チャリティーコンサート、行かなきゃアイツはホームレス」

に勝手に決定。

さあ、ライブに行くとか行かないとかの問題ではないですよ!
人命に関わる問題ですよ!
今なら特別に、 ライブに来なくてもチケットだけ買ってもいーですよ!

「家に転がり込んでも構わないよ」

っていう人いませんかー?

ウソ話の多いボクの日記であり、
今回のは特にウソ臭いが、
信じられない事にウソでは無いのだ。

★解説

家賃滞納で追い出される内容。

金がないからライブを口実として、みんなから金をめぐんでもらおうとする卑劣な日記である。

ライブには大勢友人が駆けつけてくれたが二か月分の家賃を払えるような額が集まるはずもなく、数日後、強制退去となるのであった。

(つづく)

【テレビのウソを暴く】鶴瓶の家族に乾杯の中のうそとは?!

テレビのウソ

薄々感づいている方も大勢いらっしゃると思うが、テレビの世界にはウソが蔓延しておる。

もう、ウソで塗り固められておる。

 

ので、今回はそういったウソのいくつかを暴いていくことにする。

テレビ関係者は震えて読んでいただきたい。

 

第一のウソ「このあとすぐ!」

ある番組が終わり、次に始まる番組の予告が始まる。

予告の最後で、だいたい

「このあとすぐ!」

と言うのだが、必ずすぐには始まらずCMが始まる。

数本のCMが終わって、ようやく予告していた番組が始まるも、アバンなどと呼ばれる今回のラインナップ的な内容が放送されたあと、またCMに入ったりして本編はなかなか始まらない。

どこが、このあとすぐ!なんだ!と思うことになる。

そのため、テレビで

「このあとすぐ!」

と言ったら、

「始まるまでまだだいぶ時間があるな」

と思っていただいて差し支えない。

第二のウソ「CMのあともまだまだ続きまーす!」

生放送の番組に多い。

 

その番組のメインのコーナーなども終わって終盤に差し掛かり、CMに入る段になって司会者が

「CMのあともまだまだ続きまーす!」

と言う。

でCMがあけると

「ではまた来週のこの時間をお楽しみに!」

程度の軽いエンディングがあるだけである。

 

どこがまだまだ続くんだ!すぐに終わったじゃねえか!と言いたくなる。

そのため、テレビで

「CMのあともまだまだ続きまーす!」

と言ったら

「もう間もなく終わるんだな」

と思っていただいて差し支えない。

第三のウソ「鶴瓶の家族に乾杯」

NHKの長寿番組、〝鶴瓶の家族に乾杯〟にもウソがある。

 

「え!だって、あの番組は、鶴瓶師匠と週ごとに変わるゲストがぶっつけ本番で旅をして」

「出会う人たちと触れ合うっていう完全なロケ番組じゃないの!」

「その模様を後日スタジオで出演者一同で観て、感想などを語り合うって番組でしょ!」

「それのどこにウソがあるの!」

「全部演出通りだっていうの!」

という方もいらっしゃるが、そうではない。

番組自体は何の仕込みもない、本当にぶっつけ本番で旅をして、人ん家に土足で上がりこんだりしているわけである。

(土足ではありません)

では、番組のどこにウソがあるかというと、鶴瓶師匠が箸で何かを食べるシーンにある。

というか箸で食べるシーンをスタジオでみている鶴瓶師匠の発言にウソがある。

自身が旅先で箸で食事をするシーンを、スタジオで観た鶴瓶師匠は、視聴者に対して必ず

「箸の持ち方ヘタですいませんネ」

と自分自身の箸の持ち方の悪さをお詫びするのである。

 

「箸の持ち方ヘタですいませんネ」

 

※写真は「箸の持ち方ヘタですいませんネ」と言っている師匠。

これがウソである。

「箸の持ち方ヘタですいませんネ」

と口では言っているが、何も心から詫びている訳では無い。

というか、微塵も悪いとは思っていない。

ただ、恐らく過去にこの番組での鶴瓶師匠の箸の持ち方に対して苦情が多数寄せられたのだろう、それを回避するために

「おい、コラ」

「箸の持ち方が悪いからっていちいち苦情の電話を入れてくるんじゃねえぞ」

「ガタガタ抜かすと東シナ海に沈めるぞ」

と思っているが、そうは言えないので、クレーム回避の苦肉の策として、あくまで表向きは笑顔で、苦情がくる前に

「箸の持ち方ヘタですいませんネ」

 

「箸の持ち方ヘタですんまへんナ」

 

「箸の持ち方ヘタですんまねへんデ」

 

〝ギロリッ〟

 

と、あらかじめ念を押して睨みを利かせているのである。

 

 

※写真は、「箸の持ち方ヘタですんまへんな」と言っている時の師匠の心象風景。

 

鶴瓶の気持ち

 

鶴瓶の家族に乾杯のテーマソングはさだまさしの「Birthday」である。

この曲の歌詞はこう来る。

 

幸せをありがとう、ぬくもり届きました

なによりあなたが元気でよかった

宝物をありがとう、思い出届きました

生まれてきてよかった

 

だが、鶴瓶師匠は箸の持ち方に苦情を寄せる視聴者に対しては

 

「生まれてきたことを後悔させたろかい」

 

と思っていることが判明したのである。

(してません)

 

本日は、12月23日、鶴瓶師匠、お誕生日おめでとうございます。

私も箸の持ち方は悪いです。

 

 

【金八先生】3年B組恒例!最終回、主題歌大合唱について考える!

無理があるもの数あれど

何が無理があるかといって、

 

『金八の最終回で生徒一同が主題歌を合唱し出すことほど無理な物はない』

 

と私は声を大にして言いたい!

 

(言えばー?)

 

説明します!

 

ドラマ、三年B組金八先生をあまり観たことの無い方に一応説明すると、金八の1シリーズは、だいたい半年間放送がある。

中学3年の途中から、生徒が卒業していくところでまでが1シリーズである。

金八の最終回では毎回、卒業式が終わったあと、教室に戻って『お説教』と呼ばれる金八によるスピーチがある。

これがもう見せ場である。

このシーンのためだけの半年間と言ってもいい。

 

金八最後のお説教風景

 

この教室での金八によるスピーチが始まると、生徒達がシクシクと泣き出しはじめる。

テレビドラマという仮想のクラスとは言え、半年間、準備期間などを考えればそれ以上の長期間に渡って苦楽をともにした同士の別れであり、生徒達はギャンギャン泣くのである。

スピーチも終盤にさしかかり、金八が、生徒を愛している的な発言をすると、泣き声はヒーヒーと、もう泣き声は、鳴き声となり、教室中に怪鳥音じみた嗚咽が共鳴しあってどえらいことになる。

感情を抑えきれず、机に突っ伏して泣く者もいる。

とりわけ仲の良い者同士で抱き合うように泣く者もいる。

訳が分からなくなって、全裸で床を這いずり回って泣く者もいる。

(いません)

で、スピーチが終わると、だしぬけに金八が

「さあ、歌おう歌おう」

と言う。

するといきなり、生徒の一人がギターを持ってイントロを奏でる。

イントロが終わると、突然、生徒一同が

「遠~くまで~見える道で~」

「君の~手を~握り~しめ~た~」

などと、だしぬけ、いきなり、突然、と言う、唐突の三段方式でもって出演者一同で主題歌を泣きながら合唱するのである。

これが、冒頭で書いた

『金八の最終回で生徒一同が主題歌を合唱し出すことほど無理な物はない』

の意味である。

金八は集団催眠か?!

 

つまり、金八は、最終回のラストギリギリで、急にドラマからドキュメンタリーになるのである。

まあ、卒業と最終回が同じ意味合いだから役を忘れて泣きじゃくるのは構わん。

ダブルミーイング的とも言えるので良し。

が、主題歌を突然歌いだすことはまかりならん!

と思うのだが、これに対してそう思わないということは、出演者、スタッフ、視聴者、その他、金八に関わった者全員が、公私混同というか、現実とドラマが混在となって感情がどうにかなって、冷静さを欠いているとしか思えない。

 

最終回、主題歌大合唱を合法化するための苦肉の策

ただ、放送後、数年経ち、新シリーズが制作される頃になると、スタッフの中には一部冷静さを取り戻し

「アレちょっとおかしいんじゃないですかね?」

と言った者がいたようで

「でも、最後はやっぱり全員で主題歌大合唱で終わらないと納得できないでしょ!」

「マジな号泣を撮れないでしょ!」

「収まりがつかんでしょ!」

と喧々囂々の議論百出状態となったと思われるのだが、第何シリーズかでは、苦肉の策として、最終回間際になると、ホームルームの時間などで金八が

「クラスの歌をね、作りたいと思う」

「クラスの歌をね、作ってみんなで歌いましょう」

などと言い出しものがあった。

こうして、クラスの歌とやらで主題歌を作ったことにして、最終回で全員での主題歌大合唱に異論を唱える者を黙らせることが出来るという算段である。

ドラマの中で金八に前置きさせておくことで一件落着なのである。

だからと言って、これだけでは安心しきれないので、更にドラマの中で金八に

「おい、ヤスオ」

と、ヤスオなんて生徒がいるかどうか知らんが、ギターが弾けるヤスオ的なキャラな男子生徒に

「おい、ヤスオ!」

「クラスの歌は出来てるか?」

「着々と進んどるか?」

的なセリフをしゃべらせ、視聴者に

〝クラスの歌、絶賛制作中!〟

のイメージを念押しし、最終回の主題歌大合唱、完全合法化への布石を打ったのである。

 

次回作への私の案

 

そんな小細工も時代と共に許されなくなったのか、金八は第何シリーズかではこの最終回主題歌大合唱シーンはなくなってしまった。

誤解してほしくはないのだが、私はこの最終回主題歌大合唱のシーンは好きである。

ただ、無理があると言っているのである。

で、いいアイデアもないまま、最後の大合唱シーンがなくなった金八のラストシーンは、ソーラン節だかのダンスシーンにすり替えられるという、まことに腑抜けたものと差し替えられたのである。

じゃあ、どうすればよかったのか?

例えば、「THE END」 なり、「終わり」なりの文字が出たあとに、あくまでメイキング映像として出演者全員号泣の大合唱を放送すればよかったのである。

ので、次回作ではぜひ検討して欲しい。

って、もう金八やらないのか・・・。

金八また放送しろ!

ファイナルを放送したからって気にするな!

引退してもすぐに復活する大仁田の様に何回でも復活しろ!

【俺の時代上司】お前の時代など、無い!について考える。

俺の時代おじさん

 

ことあるごとに

「俺の時代は」

と言って鼻息を荒くする上司がおる。

 

「俺が現場でやってた時代は」

などとも言う。

こういう者にまず言っておきたいのは、

「お前の時代など、無い!」

ということである。

そいつの時代など、過去に一度も、無いのである。

だがしかし、そいつの脳内には、文久・元治・慶応・明治・大正・昭和・俺・現在といった具合に自分の時代が存在し、それを信じ切っているので悪質な新興宗教の信者のようにタチが悪い。

 

俺の時代発言の聞こえてくる場所

 

まず、この〝俺の時代〟発言は、会社内では聞こえてこない。

どこで聞こえてくるかと言うと、居酒屋で聞こえてくる。

居酒屋で数人の部下をひきつれて飲んでいるオッサン上司が言う。

で、そいつは、「俺の時代は」と言った後、何を語るかと言うと、

「俺の時代は無茶やってさ」

「とにかく無茶苦茶だった」

と、せいぜいが無茶やっただけの、ただバカだった行動を、さも武勇伝のごとく語る。

ただもう無茶やって、たまたま上手くいったか、失敗したがお咎めがなかった程度の話を口角泡飛ばしするのである。

何かを成し遂げたとかそういう話ではない。 

俺の時代上司と部下たち

「俺の時代は無茶やったなあ。」

「上司にもケンカ腰だったよ」

「また、それが通る社会だった」

と、まるで自分が社会を動かしていたような物言いで

「もっと上司にぶつかって来いよ!」

などと言って部下達を鼓舞する。

言われた部下達も困って

「はは、そうすね」

と適当に作り笑いをしているが、俺の時代上司が

「そうじゃねえんだよ!」

「ぶつかってこいよ!ぶつかって!」

「おら、スケールのでかいことやろうぜ!!」

「今はお前らの時代なんだよ!」

と、あまりにもしつこいので、部下のひとりが

『だったら』

と思って、普段思っているそいつへの不満の百分の一程度のことを伝えると、茹でダコのように真っ赤になって怒り出し

「なんだその態度は!」

と言ってしまったが、さすがに自分で矛盾を感じ、必死で自己弁護するために

「お前らは、ぶつかり方が甘い!」

「もっと正面からぶつかってこい」

と抽象的な表現をし部下たちをけむにまいて

 

「まったくお前らはケンカのやり方もなっちゃいねえ」

 

「お前らの時代はゲームばっかりしてケンカもしたことがねえんだろ!」

「俺の時代は、殴りあってから仲良くなったもんだ」

 

「お前らの時代はカツアゲとかなかっただろう?」

 

「おい、お前ら何中だ?」

 

「西中の稲垣知ってるか?」

と訳のわからないことを言い出し

 

「俺の時代は、もうちょっと上司に対する思いやりがあったもんだ!」

「俺の時代は、刺身のいいところは上司に譲ったもんだ」

 

と、とにかく自分に都合のいいことの枕詞として、俺の時代とつけているだけの状態になり

 

「お前らの時代なんだからお前らがここの勘定を払え」

と言って金を払わせ、帰りたがっている部下たちを無理やり連れてカラオケに行く。

 

嫌な二次会

 

 

部屋に入ると

「なんか適当に、俺の時代の曲、入れといてくれ」

と言い放ち、言われた部下は仕方なく、適当に上司の好きそうな曲をデンモクで入力する。

上司の歌う順番が来たので、上司がマイクを持ってステージに立ったところ、

パッパーラッ パーラーララー!

(ドドンドドンドドンドドン)

パッパーラッ パーラーララー!

(ドドンドドンドドンドドン)

 

 

と、〝お嫁サンバ〟のイントロが流れてきたことに憤慨し

「バカにするんじゃねえ!」

「俺の時代は、お嫁サンバじゃねえ!」

と怒鳴り散らすも

「恋する女は奇麗さー決してお世辞じゃないぜー」

と、一応は、タンバリンを振り回し、

 

「花の咲くのはこれからなのにぃぃぃ!」

「つぼみのままで良いわというの!」

「ちょっとっ、ちょっと、待ってよちょおっと~!」

 

と、一心不乱に目を閉じて熱唱しているスキに、部下たちは全員帰宅したのであった。

【為替と株の値動きです】円相場「今、変わって」について考える

NHK定刻ニュースに疑問有り

 

NHKのニュースの締めくくりは、なぜだかいつも〝為替と株の値動き〟である。

毎回、必ず

「おしまいに、為替と株の値動きです」

などといってよくわからんが、

 

「東京外国為替市場、現在の円相場は…」

 

と、現在の円相場を

 

「ドルに対して昨日より、42銭円安ドル高の、112円52円から」

 

と伝えるが、伝えている途中で数値が変わり、画面の表示の値段も変わる。

そのタイミングでアナウンサーは、

「今変わって、53銭から55銭で取引されてます。」

などと言うように、必ずと言っていいほど金額を言っている途中で

「今、変わって」

と言って訂正が入る。

まるで決まり文句のようである。

 

〝今、変わって〟は必要か?

 

もう毎回毎回、

 

「今、変わって」

 

と言って訂正するのである。

どうせ円相場や株は伝えている最中に変わるに決まっているので、いちいち

「今、変わって」

 

などと言わなくてもいいのではないか?

「ドルに対して昨日より、42銭円安ドル高の、112円52円から…って、いつも通り当然変わるのですが、やっぱり変わって、53銭から55銭で取引されてます。」

と言ってもいいかもしれない。

 

今となっては、

「今、変わって」

 

は単に決めセリフと化しているので、わざわざ円相場や株が変わった旨を伝えず、いっそのこと

 

「112円52円から…丁半コマそろいまして、53銭から55銭で取引されてます。」

とか、

「112円52円から…、この紋所が目に入らぬか、53銭から55銭で取引されてます。」

「112円52円から…四角い仁鶴が、まあるく収めまっせ、53銭から55銭で取引されてます。」

 

などでも通じると思われる。

(通じません)

 

 

たまに裏切られることもある

たまに、為替と株の値動きのニュースを観ながら

「どうせ変わるんだよねー」

と思ってみていると、アナウンサーが、

「今、変わ、や、変わらずです。」

なんて言う場合もあり、テレビの前でこけそうになっていることもある。

 

なんでわざわざ更新のタイミングで報道するの?

 

というか、なんでわざわざ「今、変わって」と、円相場や株の数値が更新されるタイミングで伝えるんだろう?

円相場や株の値が変わらないであろうタイミングに報道すればいいのではないか?

と思って調べたら、円相場は刻一刻と、それこそ秒単位で変わるそうであり、そうもいかないそうである。

でも、交通情報や天気の警報・注意報の情報は、

「午前〇時現在」

なんて言って

「あくまで、ちょっと前の情報だよ」

と前置きして、リアルタイムでなく、少し前の情報を伝えている。

円相場や株だってそのように

 

「円相場は〇時〇分〇秒現在、ドルに対して昨日より、42銭円安ドル高の、112円52円から55銭で取引されています。」

 

とすればいいではないのか?

などと言うと、

「こっちは金がかかってるんだから、リアルタイムじゃなきゃダメなんだ!」

と円相場や株に命をかけて息巻くオッサンがいて、それに対するNHK側の配慮かもしれない。

が、だったら、交通の乱れで金を損する人もいるだろうし、警報・注意報で人命がどうこうなんて話もあるかもだしで、やっぱり円相場や株での金儲けだけがそんなに特別扱いされる必要性がわからない。

また、円相場や株の値をリアルタイムで知る必要のある人は、専門のサイトで確認しているはずで、いちいちNHKの定時のニュースでのみ確認しているとは思えぬのである。

そのため、なんで円相場や株だけ完全リアルタイムで報道するのだ!と疑問は更に深まり、何の結論も見いだせなかった。

 

まとめ

 

ということで、NHK側の円相場と株だけを完全リアルタイムで報道する理由につきましては、当ブログにおいては、ただ、臨場感があるし、実況っぽくてかっこいいから、あくまで決め台詞として

「今、変わって!」

と言っているということで、結論づけることに…今、変わって、53銭から55銭で取引されてます。