もくじ
詰めが甘い人がいる
せっかくそこまで丁寧にやっていたのに、最後にぶち壊してしまうような人がいる。
あなたの周りにもいないだろうか?
例えば、せっかくいい付き合い方をしてきたカップルが、別れ際がめちゃくちゃであったために結果的には全ての思い出が汚れてしまったりする人。
「どこが悪いの!?」
「悪いとこ直すから!」
と必死になればなるほど、どんどん思い出は汚れていく。
よくある送別会の席で
「宴もたけなわですが、このあたりで一旦お開きと・・・」
「じゃあ、二次会行く人~?」
「歌いたいか、語りたいか?」
などとざわざわしている中で、送別される人が、一応礼儀として財布を開けると
「ちょっちょっちょ!」
「何してんの!送別会でお金出す人がありますか!」
と、ここまではいい。
全く問題がない。
ここまでは問題なかったのに詰めが甘い場合、どういう訳かこういう場所ではいつも会計係にされる人が
「ちょっと、三人分足らないんだけど!」
「まだ出してない人だれー?!」
「ごめん、これ二人分~!」
「ちょっと、細かいのないの?!」
「500円玉二枚あるひとー?!」
「あと、一人分たりないよー!」
「おれ、最後のほうにちょっと来ただけなのに全額払わなくちゃだめなの?!」
「ぞうすいと、ぬるいビールだけで4000円払うの!?」
ということになったりした場合の送別される側の態度は、周りのできごとが一切目に入っていないふりをして、スマホをいじるか、送別会のあいだ中、誰ともなじんでいなかった人と、コーヒーよりも紅茶のほうが実は眠気覚ましには効果的らしいといった聞き飽きた会話をする羽目になるのである。
それで送別される側の人は、この職場での思い出の一切合切が汚れたものになるのである。
だから、これから歓送迎会の幹事になる人には、くれぐれも会費を前もって徴収しておくか、とりあえず立て替えて、後で回収して欲しい。
サプライズパーティーは特に注意
まあ、考え方を変えると送別会は、送別される側もする側も、この後あまり会わないだろうからいいとして、サプライズパーティーなどでこういう詰めの甘いことは決してないようにしてもらいたい。
詰めの甘いサプライズパーティーでは終盤こうなる。
「今日は、もうほんとビックリしたー!」
「私、サプライズとか初めてだからうれしい!!」
「突然電気が消えて、店員さんがケーキ運んでくるんだもん!別の人のだと思ったー!!」
「ユミ!それからみんな!これからも仲良しでいよーね!」
と、会も終盤になり、祝われた人も一応礼儀として財布を出そうとすると
「ちょっちょっちょ!」
「何してんの!お祝いされた人がお金だすことないの!」
などというところまでは全く問題ないのだが、詰めが甘かった場合、幹事のユミが
「ちょっと、三人分足らないんだけど!」
「まだ出してない人だれー?!」
と言い出す。
「ごめん、これで二人分~!」
「細かいのないの?!」
「500円玉二枚あるひとー?!」
「あと、一人分たりないよー!」
「あたし、最後の方に来ただけなのに、全額払わなくちゃなの?!」
「ケーキの残ったのと、ぬるいカシオレで4000円払うの!」
などと言う人も出てきたりして、女の友情もへったくれもなくなるからである。
つりばんど 岡村
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