【沼垂テラス商店街】ブックオブヌッタリに行ってきました!

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沼垂民として

 

沼垂と書いて、〝ぬったり〟と読みます。

私の住む新潟に、この沼垂はある。

ハッキリ知って渋い街である。

私が済みだした5年ほど前には、やれ

 

「凶悪事件のあったビルがある」

 

だの

 

「変質者がよく出る地域」

 

などと根も葉もない噂をきかされたりもしたのだが、ここ数年でなかなかの発展を遂げておる。

 

どう発展をとげておるのか?

 

まず、商店街が出来た。

商店街が出来たのである!

全国的に商店街はシャッター商店街などといって、どんどん廃墟化が進んでいると聞くが、しつこいようだが商店街が出来たのである。

 

出来たというよりも、なかば廃墟化していた商店街、というか〝市場〟を有志がそれぞれの店舗跡をリノベーションし、復活させたのである。

その名も〝沼垂テラス商店街〟。

 

 

ディープな装いを残したまま、かっこよく再生させていると思う。

(普段から人をくさしてばかりいるので、何事につけ褒めることがとてもヘタです。すまぬ)

 

その商店街の再生を皮切りに、商店街だけにとどまらず、近隣にも新しい、活気のある店がぞくぞく登場。

 

中でも古本屋は、三店舗もオープンするという稀なケース。

ね?

古本屋が出来ることじたい少ないのに、立て続けに三店舗も出来たのよ?

 

古本イベント開催

 

その流れを受けてだろうと思われるが、このたび

〝ブックオブヌッタリ〟

と銘打った古本イベントが2017年9月17日の日曜日に開催されると知った。

 

この古本イベント、内容はどのようなものかと言うと、最近耳にするようになった

〝ひと箱古本市〟

を、件の沼垂テラス商店街を中心としてやっちまおうということらしい。

 

ひと箱古本市とは?

 

ひと箱古本市とは、地域のさまざまな店の軒先などで、古本屋を営む店主さんが、箱ひとつ分の古本を販売。
本のチョイスや価格は店主の自由という、店主一人につき、ひと箱限定の古本のフリーマーケットのようなものとのこと。

 

沼垂発展の起因

 

そもそも、なんでこの沼垂の町が急激な発展を遂げたのか?

よくよく考えたところ、原因は私だった。

私が引っ越してきたから発展したのである。

 

私のいく先々、店舗などは行くたびに発展する。

それが、私が新潟版の仙台四郎といわれているゆえんである。

(いわれてません)

※写真は仙台四郎

 

私は二代目仙台四郎としてフリチンで街を歩いている。

(歩いてません)

 

そんな私の耳に入った、沼垂でのイベント開催情報である。

 

「この町を守る、仙台四郎、否、沼垂四郎として参加しない訳にはいかん!」

 

と、勇んで出かけて行き、お客として参加してきたので、内容を報告しようとしているのである。

 

ブックオブヌッタリ2017参戦レポート

 

当日の11:00頃、現場到着。

台風の接近により強風。

開催直後でもあり、人影ちらほら。

 

商店街のあちこちに置かれた箱を見ていく。

 

 

幼い子を連れた家族連れ、なかでも母娘のチームが多数参加。

絵本をあーでもないこーでもない、と楽しそうに話し合ったおりとても微笑ましい。

 

※箱に入ってない場合もある。

 

当方、モヒカンなんで、一見テロリストなんで箱の前に腰をおろして品定めに入ると、
店主の方が、若干ひきつっているように思われ、なるべく店主さん不在の箱や、絵本選定中の母娘のじゃまにならぬように遠巻きから見て回る。

 

と、すぐに見終えてしまった。

 

商店街以外にも古本市はやっているはずだが、近所に住む私でさえも、いまひとつ開催している場所が把握できない。

 

一旦、現場を離れる

 

近隣の場所を探しに、自転車でぶらつきだしたら、突然の大渋滞!

 

突然の人ごみ!

みなさん手に手に何か持っている。

 

※写真のようにほぼ全員、手に手にビニール袋にはいったなにものかを持っている。

 

 

警備員さんが出てきて

 

「徐行してくださーい!」

 

「はい、車とおりまーす!」

 

の大声張り上げ。

 

『古本市は、こっちがメインであったか!』

 

と賑わいの方へ自転車を進めると、酒蔵の酒飲みイベントが開催されており、古本市とは無関係の人ごみであると判明。

 

 

手に持っていたのは、酒粕らしきものらしい。

また酒蔵の今代司(いまよつかさ)酒造近辺では、

 

〝利き酒チャレンジ〟

 

などワイワイやっており、古本より利き酒したい!

 

 

利き酒でみごとに当てたのか

 

「はい、おめでとーございまーす!」

 

カランカランカラン♪

などと威勢のいい音がする。

とてつもない引力で引っ張られそうになるが、昼から酒など飲むわけにはいかんと、泣く泣く酒造を後にする。

 

 

ふたたび現場へ

 

再び、ブックオブヌッタリエリアにもどり、本を見ていく。

 

普通の本屋は、店員が目の前にいることなどなく、心置きなく見て回ることができるのだが、
意外と人見知りであり、店主が見ている目の前で本を選ぶという行為が困難。

且つ、店主さんとの会話なども極端に苦手で、こういう場で気さくに話に応じたりできぬタチなので、
酒蔵で酒のんどけばよかったかなとも思う。

 

気が小さい私は、

 

「箱をのぞき込むからには何か買わねばならない」

 

「買わないと申し訳ない」

 

と勝手に思い込み、買いたい本がない場合は、店主が目をそらした隙にその場を離れるといったコソ泥じみた選定方法をしておったが、
慣れてしまえば店主が

 

「どうでもこうでも買っていけ」

 

などと思っているはずもなく、イベント開始から一時間半ほど経ってからようやくリラックスして本選びができるようになったのである。

 

 

気になったこと

 

ちなみに、箱には店名やポップなどが貼ってあるのだが、今回のイベントでは

 

 

というステッカーがイベント参加のしるしのものだと後でわかったのだが、私は近眼なので

 

『なんだよ、ブックオフの店ばっかりだな』

 

『ブックオフのなら見る必要ないわ』

 

と、そのステッカーが貼ってある箱は、ハナから見なかったので、あとで〝ブックオブ〟の誤りだと気が付いて見直して回るハメになった。

 

個人の古本屋のほうがブックオフなんかより断然面白いのであるので、

 

「わざわざブックオフをパロることもあるまい」

 

と思う。

 

所感

 

途中、雨が降ってきたので、本も建物内にしまわれたもようでほとんど人もいなくなったので、終了時間を待たずして帰ってきた。

 

手元に二冊、明治時代の新聞のスクープネタが集められた

〝特ダネ名記事〟

400円。

と、

 

原作なんかあるとか知らなかったが、最近映画でみて面白かったものの原作

〝刑務所の中〟

を購入。250円。

 

私は近くの古本屋にも、図書館にも普通の本屋にも週に二回は顔を出すくらい本を目にすることが多いのだが、それでもこの二冊などは、

こういうイベントがなければ一生手にすることもなかったわけであり、会うはずもなかった本に出会え、とてもよかった。

次回同種のイベントが開催されたらまた参戦しまーす!

 

 

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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