【日韓ワールドカップの思い出】ボロい原付とフーリガン①

日韓ワールドカップの頃

 

2002年。都落ちを経て、なんの準備もなく再び上京。

変な女とワンルームマンションでルームシェアしていたころ、移動手段として原チャリを譲り受けた。

 

もらった原チャリ

 

※これの白と思ってもらって差し支えない。

 

この原チャリ、もともとは白いスクーターなのだが、シートも破れまくり、カウルも外れまくりで、そこをガムテで補強してあるので段ボールで作ったような、一見、日比野克彦の作品のようなスクーターである。

 

エンジンもまともにかからない。

 

セルでエンジンをかけるなんて夢のまた夢。

 

10回以上キックスタートを試して、やっとエンジンがかかる。

 

が、エンジンがかかってもすぐにエンストする。

 

そのため、エンジンがかかった後も常にアクセルをふかし、聖火ランナーが炎を消さぬように走るがごとく、エンストを起こさぬように大切に大切に乗らねばならない。

 

ブレーキは気持ち程度しか効かない。

なのでスピードは出さない。

というか出ない。

フルスロットルでアクセルをふかしても徐行に毛の生えた程度のスピードである。

 

ではどうやって停まるかというと、基本はエンジンブレーキである。

急ぐときには足を使う。

多少のケガは覚悟の上で、足を道路にビタッとつけて止まる。

 

私は足腰が強く、長距離を走っても膝などが痛くならないのはこのバイクのブレーキ代わりに足を使った経験がいきているのかもしれない。

 

ゴミのようなバイク

 

枚方出身の仲間が彼女を乗せた新品のビッグスクーターで並走しながら

 

「そのバイク、はよ捨てろ!」

 

などと笑いながら冗談を言う。

 

その後ろに乗せた彼女とそいつとの縁は、俺がキューピッド役となって成立したものだけに腹が立つ。

(のち結婚)

 

と言うか、自分でもあんなバイクでよく移動してたよなあと思う。

 

今日は楽しい日本代表戦

 

その日は、私を散々な目に遭わせた変な女が友人宅に外泊するという。

 

 

かつ、日韓ワールドカップ開催中であり日本とどっかの国との試合のテレビ中継がある日。

 

久々に羽を伸ばして部屋でサッカー日本代表の試合みようと、楽しみにする。

 

仕事が終わり、件の原チャで職場からマンションまで走行。

 

「サッカー観ながらご飯を食べよう」

 

と、マンション近辺のコンビニで、おでんやら弁当やら飲み物などを購入。

 

荷物はメットインにしまわず、コンビニ袋を両腕にひっかけてそのまま再びマンションへ向かう。

 

もうそろそろ試合開始時間が迫っている。

 

近道するため、よくないことだが公園の中を突っ切らせてもらうことにし、ハンドルを切って公園に突っ込んでいく。

 

公園の中には・・・

 

少し走ると前方に40名程度の不良集団がたむろしている。

 

『やべ』

 

と思うが、このまま引き返すのも変である。

逃げたことで逆に追い回されるかもしれない。

 

『このままなんとなく通り過ぎよう』

 

と集団の真ん中に突き進む。

 

遠巻きにみれば、不良集団にガムテだらけのボロ原チャ一台で、おでんを武器に戦いを挑んでいく男の図であり、かっこいいと思われたかもしれない。

 

(思われません)

駄菓子には、なんで〝太郎〟と名のつくものが多いのか?

近所に駄菓子屋が出来た!

 

『駄菓子屋がなくなった』

 

ならよく聞く話だが、私の近所では、今時、駄菓子屋が出来たのである。

その名も天狗商店。

 

 

駄菓子の他にも、カフェ、もんじゃ焼き、夜はアルコール類もでるというイカしたお店です。

 

私は、いい年ですが、はっきりいって、駄菓子屋さん大好きです。

 

もう駄菓子屋で寝泊まりしたいくらい好きです。

 

蒲焼さん太郎への疑問

 

駄菓子屋で昔から好きだった蒲焼さん太郎を買い、歯をギシギシ言わせて食べていると

 

「この蒲焼さん太郎、昔から普通に食べてるけど」

 

「これっていったい何なの?」

 

と急に疑問に思う。

 

あれ、なんだと思います?

 

 

厚紙のような、海苔のような、あれなんなの?

私はこれまであれを何なのか知らぬまま普通に食べていたことに驚く。

 

と思って原材料をみてみると

 

「原材料名:魚肉すり身、小麦粉、イカ粉、しょうゆ、みりん、砂糖、香辛料、調味料、カラメル色素、ソルビット、甘味料」

 

とのこと、またこの魚肉すり身とは、スケトウダラのすり身であり、それを圧縮して焼き固められているため、非常に堅い食感となっているらしいのである。

 

「そうか、あれは魚肉のすり身か」

 

「たしかにタラっぽいといえばタラっぽい」

 

と腑に落ちたのであった。

 

スケトウダラといえば、

 

〝タラタラしてんじゃね~よ〟

 

というタラと銘打った駄菓子があって、

 

「蒲焼さん太郎も、タラだけに、たしかにそれとちょっとタラタラしてんじゃね~よと味が似てるな」

 

と思って念のため調べてみたら、タラタラしてんじゃね~よの原材料はイカであり
もう何が何だか訳が分からなくなるのである。

 

太郎と言う名で出ています。

 

 

また、駄菓子の陳列された商品を見てみると蒲焼さん太郎以外にも

 

〝〇〇太郎〟

 

などという〝太郎〟のつくものの多いこと!

 

キャベツ太郎

 

玉葱さん太郎

 

蒲焼さん太郎

 

焼肉さん太郎

 

餅太郎

 

などなど、更に調べてみると、他にも

 

もろこし輪太郎

肉じゃが太郎

酢だこさん太郎

石焼きビビンバ太郎

のし梅さん太郎

わさびのり太郎

お好み焼さん太郎

カルビ太郎

甘いか太郎

のしいか太郎

いか太郎

 

と、太郎太郎太郎太郎!!!!!

 

 

なんでこんなに太郎がつく商品が多いの?!

 

と思って更に調べてみると、なんと上記の商品は、全部おんなじ株式会社菓道(かどう)という茨城県に本社のある駄菓子メーカーが作っていたのである。

 

だいたい、なんで〇〇太郎なの?

 

子供の頃から

 

「キャベツ太郎って、なにが太郎なの?」

 

と思っていたのだが、調べたところ、まず〝餅太郎〟というのが作った。

で、ゴロがいいので、その後の商品にも積極的に太郎と名付けていった模様で、

ただの気まぐれと判明。

〇〇太郎と、〇〇さん太郎の違い

 

たとえば、キャベツ太郎と玉葱さん太郎のように、〝さん〟が付くものと付かないものが混在する。

何がどう違うのか調べてみると、やっぱり

 

「ただ、言葉の響きです」

 

と、ネーミングに関しては、あくまで気まぐれな駄菓子メーカーなのであった。

 

 

【覚えた言葉をすぐ使う】 付け焼刃上司とは?

おぼえた言葉を、すぐに使いたくなる困った上司

 

何年か前に『声に出して読みたい日本語』という本がベストセラーになったことがある。

これと同じ考えなのか、人が話してはじめて耳にしたワードが気に入ると、それをすぐに声に出して使いたがる上司がおる。

 

ちょっと聞きかじった言葉を気に入り、使いたくなってすぐに言う。

 

『その言葉、カッコいい』

 

『声に出して言いたい!!!』

 

と思って使うのである。

 

すぐ言うだけなら構わないが、昔っから知っていたように、今まさにそれを自分が言う予定だったかのように使うので腹が立つ。

 

会議の席で

 

部下のひとりが

 

「これはマストでお願いしたいのですが」

 

と言うと

 

『。。マスト。。どっかで聞いたことがある。。』

 

『。。。かっこいい。ワシも使ってみたい。。。』

 

 

と思い

 

「君のいうように確かにマストでやらねば意味がないな!」

 

「ヌハハハッ」

 

などと抜かす。

 

そんな腐れ上司が

 

「イニシアチブ」

 

とか

 

「エビデンス」

 

などと耳にしようものなら

 

「そりゃあそうだ!みんなイニシアチブ精神にのっとって、楽しいエビデンスを頼むぞ!」

 

「ガハハハッ」

 

などとさっそく使いだすが、意味がよく分からずに使っているので、聞かされている方も訳が分からなくなるのである。

 

 

 

カタカナだけでは収まらない

 

使いたがるのは、カタカタ用語だけではなく、もちろん日本語でも同様である。

 

会議の席で部下が

 

「泥臭くいきましょう!」

 

などと発言すると

 

『。。。〝泥臭く〟。。。』

 

『。。昔、青春ドラマで聞いたことある。。。。』

 

『中村雅俊になりたい!使いたい!』

 

と思い

 

「そうだそうだ、泥臭くいこう!」

 

「それが青春ってもんだろう?」

 

「ところで諸君!青春ってなんだ!?」

 

「とにかく何かをはじめよう!レッツビギン!」

 

「ヌハハハッ」

 

などと話し合いの流れに関係なく、ただ言葉をつかいたいだけで使いだす。

更には

 

「丸投げ」

 

「青天井」

 

などと聞こうものなら

 

「昔、猪木が藤波に、丸投げからの青天井で勝ったことがあるんだよ」

 

「あの試合は、燃えたなあ~」

 

「ドフフッ」

 

と言って会議は収拾がつかなくなり、後日、そいつ抜きで同じ議題で話し合わなければならず二度手間である。

 

 

すぐ言う上司のその後

 

やがてそいつは会議に呼ばれなくなり、仕事も引き受けることもなく、暇でどうしようもなくなる。

 

職場へ来ても日がな一日やることがないが、自席にボーっと座っているといかにも暇丸出しである。

 

それではまずいと、職場内をほっつき歩き、そこらで飛び交っているワードを収集していく。

 

一通り収集が済むと、みんなが一生懸命仕事をしているところへ用もないのに  

 

「お!今日も落とし込んでるね~」

 

「やっぱり、課長マターのミッションはペルソナ的にもタイトなんだよなあ」

 

「君も粗利をサマリーしてハレーション的にゼロベース」

 

「アナウンスに色を付けて明日に向かって五月雨式だ!」

 

などと話しかけて回り、仕事をしているアピールをしているつもりで醜態をさらして回るのである。

 

勘違いした部下

 

何を思ったのか、この上司に入れ込んでしまった頭の悪い部下がおり、結婚して男の子が生まれた機会に、この上司に名付け親になってもらったところ、リスケ君と名付けられたそうである。

 

 

【似非関西弁の使用例】そもそもムカつく理由とは?

何故か腹が立つ似非関西弁

 

関西人でもないのに関西弁を使う者がおる。

 

四六時中ずっと関西弁ならいい。

 

例えば、漫才師の宮川大助・花子の大助は、鳥取出身だが、ずっと関西弁なのでいいとする。

 

また外国からやってきて関西に住み、自然と関西弁になった関西版ダニエル・カールみたいな人もいい。

さらに、三重県人を〝似非関西弁〟と言う者がおるが、
私の経験では三重県はかなり関西弁に近いので似非関西弁などではないと、三重県民擁護の質立場を取りたい。

(とればー?)

 

 

聞き飽きた反論

 

似非関西弁が嫌いなどと書くと

 

「やいやい!こちとら江戸っ子よ!」

 

「田舎もんが大勢押し寄せてきてる東京で、似非東京弁を聞かされる身にもなれってんだよ!ちきしょーめ」

 

などと言う、本当は江戸っ子ではない人が必ず出てくるので注意したい。

 

 

〝ここぞとばかり〟が腹が立つ

 

私が腹が立つのは、関西に住んだ経験もなく、普段は違うのだが、たまに関西弁になるヤツである。

 

ここ一番という場面で関西弁を使うので腹が立つのである。

周りに関西出身者が多いから関西弁を使うという者も許さん。

 

と、ここまでの文章を読んだ似非関西弁野郎は、

 

「なんでやねん!」

 

と言う。

 

「なんでやねーん!」

 

とバカみたいな顔をして言う。

 

「関西に住んだことなくてもさー」

 

「自然に出るんやからしゃーないやんかー!」

 

などと言う。

 

それを聞いた者は全員が畳を掻きむしることになる。

 

こんな似非関西弁野郎と普通に付き合ってたら畳がいくらあっても足らない。

 

以下に代表的な似非関西弁の使用例と、所感等を列記するので参考にされれば幸いである。

 

  ※写真はいかにも似非関西弁を話しそうなひと。

 

ゆーても

 

〝そうは言っても〟の意味で使用する。

 

例えば『腐っても鯛』を

 

「や、ゆーても鯛っしょ!」

 

の様に使用する。

こういうヤツが

 

「ゆーても~」

 

と発するときは、嬉しそうな、美味しいものを食べたときの口の形になるので、すかざす

 

「今、なんか食べた?」

 

と言って話を遮ってやろう。

 

なんなん?

 

〝なんでなの?”の意味で使用する。

 

「似非関西弁が腹が立つって、なんなん?」

「お前、なんなん?」

 

などと使う。

お前が何なんだよ。

 

 

腹立つわー(はらたっつぁー)

 

これを使う野郎は、金八さんを、きんぱっつぁんと発音し、オッサンをオッツァンと発音するが、
原辰徳のことは、原たっつぁのりとは言わず、普通に〝原監督〟と言うよくわからん人種なので注意したい。

 

ちゃうやん

 

〝違うでしょ〟の意味。

 

「違うでしょ」

 

と言うよりも、迫力もあり、深い考えがありそうに思われて便利であるために使う。

 

自分の意見を否定されたりすると

 

「ちゃうやん!」

 

とは言うが、それ以上の反論があるわけでもなく、ただただ、ちゃうやんを繰り返し言ってりゃ済むと思っている。

 

「何がどう違うんですか?」

 

と聞いても、相も変わらず

 

「ちゃうやん」

 

の一点張り。

この様な、ちゃうやん連呼のバカがいたら、駄々をこねる哀れな大人と思って放置しよう。

 

〇〇やっちゅーに!

 

〝〇〇って言ってるのに!〟の意味で使用。

なにかにつけつっこむときに使う。

別の意味の、ちゅーに病。

例えば月極駐車場のことを、おどけた感じで

 

「げっきょく駐車場だったりしてー」

 

などと、すがりつくような目で、逃げ出したくなるようなことを言うヤツに対して

 

『おぬし、なかなか面白いのう』

 

『その面白さに、こっちも一枚乗っからせてもらうわ』

 

との思いを込めて

 

「つきぎめやっちゅーに!」

 

と、手の甲でビシッと相手の胸を叩く者達。

突っ込まれた方も満更でもない様子で

 

「ダハー」

 

などと言い、恍惚の表情で頭を掻いたりするので関わり合いになってはならない。

 

 

 

〇〇へん

 

〝無い〟の意味で使用。

 

〝られへん〟〝せえへん〟〝でけへん〟などと言う時に用いる。

 

主に金言めいた事をいうときに、照れ隠し的に使う。

 

「愛する人を信じられへんときは・・・」

 

などとバーカ!

 

 

 

なんで似非関西弁は腹が立つのか?

 

例えば愛知県出身者の私が、大阪に行き、ここぞとばかりに津軽弁を使っても、誰も腹が立ったりしないだろう。

津軽弁に限らず関西弁だけがなんで似非をここまで腹立たせるのか?

 

似非関西弁のイントネーションがネイティブのものとは明らかに異なり不協和音となって単にイラッとするんだろうと思ったが、

だったら先ほどの似非津軽弁に腹が立たないのは何故か?

 

関西弁は、便利である。

 

短く表現できたち、言葉の中にさらっと笑いのニュアンスを含めたり、照れ隠し的な要素がこもっていたり、
使用すればとても便利な言葉である。

 

そんな言葉には

 

「自分も使ってみたい」

 

「使えたらいいな」

 

という憧れが心のどこかにあるものの、

 

「お国言葉を使うのは、その土地関係者の特権だから使う訳にはいかない」

 

と思っているところへ

 

「便利な言葉は使うぜー」

 

「人の畑も踏みにじるぜー」

 

とズケズケと関西弁を使うというデリカシーの無さと、さらにはニュアンスも使い方も変でズレているという点に腹が立つのではないか。

 

それが似非関西弁を、私のような関西無関係人間からみても、関西人からみても腹が立つ最大の理由であると私はここでハッキリいいたい。

(言えばー?)

 

【アホな教育係】 北風と太陽の誤認識とは?!

間違った前説

 

私の通っていた工業高校の文化祭に、聞いたことのない名前の落語家がきて、全校生徒で落語鑑賞をすることになった。

体育教師のひとりがステージに立ち、落語鑑賞にあたっての注意事項を説明しだした。

 

「おい、お前ら!」

 

「今から落語という古典芸能を演ってくださる!」

 

「笑え!」

 

と抜かし、おかげで誰も笑えなくなったことがある。

 

工業高校は生徒もバカだが、体育教師も似たり寄ったりなのである。

 

間違った指導

 

先述の体育教師まではいなかくとも、スポーツの指導などで

 

「身体が固くなってるぞ!」

 

「そんなに緊張してどうするんだ!」

 

「もっとリラックスしろっ!」

 

などと、とてもじゃないがリラックスできぬことを抜かす者がおる。

 

リラックスは、相手が心の中からするものであり、その人がリラックス出来るように、
落ち着かせる言葉をかけたり、話題を変えたりして、緊張をほぐすために物事を運んでいく必要があるのである。

にもかかわらず

 

「リラックスしろっ!」

 

などと言うのは言語道断、本末転倒なのである。

 

水泳親子

 

何年か前に市営のプールに通っていたのであるが、そこには45歳くらいの父親がコーチとなり、
5歳くらいの息子に対して水泳の猛特訓をしていた。

 

私が行くたびに遭遇するので、ほぼ毎日特訓していたと思われる。

 

コーチの父親は、プールサイドから

 

「ジュンちゃーん!(仮名)」

 

「ジュンちゃーん!」

 

と息子の名を、ずっと叫んでいるので、チビッ子の名前がジュンちゃんとわかる。

 

ジュンちゃんは、遊びたい盛りに本当に一生懸命がんばっているなと感心する思い。

 

「ジュンちゃーん!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

「ジュンちゃーん!耳に腕をあてて!」

 

「はいっ電信柱!電信柱!」

 

などととても熱がこもっている。

言われたジュンちゃんも電信柱のように体をまっすぐにする。

 

話したことがないので想像でしかないが、私がプールで泳はじめて終わっても続けているので毎日一時間以上はやっていると思われる。

熱血親子とはこのことか。

ジュンちゃんが将来、有名な水泳選手になってくれたら嬉しいと思う。

 

 

なんでも、押しつけがましければ、全部台無し

 

ある日、ジュンちゃんが猛特訓に対し

 

「もうやだ」

 

とぐずりだし、泳ぐのをやめたり、適当に遊ぶように泳ぎ出した。

 

『毎日毎日、こんな練習漬けじゃ仕方あるまい』

 

と思っていたのだが、コーチの父親は急いでプールに飛び込みジュンちゃんに泳ぎ寄った。

 

適当に泳ぐジュンちゃんの肩を抱くと

 

「ジュンちゃーん!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

「なんでマジメにやらないのっ!」

 

「あのね、楽しく練習するのと、いやいや練習するのでは結果がまるで違うんだよ!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

「楽しく練習しなくちゃダメでしょ!!」

 

と言った。

 

いや、だったら楽しく練習できるように雰囲気を作ったり褒めたりすかしたり、持ち上げたりけなしたり
うまく物事を運ぶのもコーチのつとめだと思うのだが、相変わらずこのコーチは

 

「ジュンちゃーん!」

 

「なんでマジメにやらないのっ!」

 

「ジュンちゃーん!」

 

と言い続けているので、困ったものである。

 

それまでがまんしていたが

 

「だいたいジュンちゃんジュンちゃんうるせーよ」

 

と思ったのだった。

 

北風と太陽の例え話があるが、強制的な太陽は、北風以上に厄介なのである。

【新潟シティマラソン2017】リベンジレポート 4/4

35キロ到着

 

残り7キロ、あと一時間半。

 

「このままじゃ昨年同様失格する」

 

「今年は去年の忘れ物を取りに行かねばならん」

 

関門の時間も迫っているので、38.8キロ地点の関門までとにかく走ることにする。

 

これがしんどい。

しんどいが、とにかくタイムアウトだけは避けたい。

フルマラソン完走の経験が欲しいの気持だけで走る。

 

「体力も残ってないし、気力もないし」

 

「これって、アドレナリンだけで走ってるよなあ」

 

などと言いながら走り、関門締め切り15分前で最終関門を通過。

 

あとは歩いてでも完走できる!

 

と再び歩きはじめ、最後のエイドステーションにあったキュウリの浅漬けの涙が出そうになるほどの美味さをかみしめてたりしながら歩き続ける。

 

 

40キロを過ぎると応援の質が変わる

 

このあたりになると、沿道の応援の人たちも

 

「よくがんばったよくがんばった」

 

「この先はもう坂道はないから安心して!」

 

など応援もやや慈愛に満ち

 

「これまで酷いことしてごめん」

 

とでも言いたそうなセリフで、どことなくハードSMの様相を呈してくるので、私のMの血が騒ぎだしそうになる。

 

終盤に来ての猛烈な応援・・・

 

私たちのすぐ後ろを歩く女性ランナーが、私たちに

 

「間に合いますかね?」

 

と声をかけてくる。

 

「このペースならギリギリ大丈夫ですね」

 

「もう走りたくねえっす」

 

「ハハハ」

 

と言って、なんだかパヤパヤムードで、更に歩き続けると残り600メートルの所から手を叩きながら

 

「ほらほら、みんなあと少し!」

 

「マリオの恰好のおじいちゃんもホラ、走るよ!」

 

「ラストスパート!ラストスパート!!」

 

と威勢のいい女性の声がする。

 

『この期に及んでやかましい人だな』

 

と思っているとSが

 

「あれ、Qちゃんですよ!」

 

と言う。

 

「え!?」

 

と思って声の方を見ると、確かに高橋尚子さんである。

今大会二度目の遭遇!

ハイタッチをし

 

「二回もハイタッチしちゃったぜ」

 

と思っていると、高橋尚子さんが黄色いシャツを着たSに向かって

 

「ほら、黄色いお兄さん、一緒にゴールまで走るよ!」

 

という。

 

「ほら、青いお兄さんも!」

 

と青いシャツを着た私にも言って走り出す。

 

「ほら、そこの編み笠のお兄さんも!」

 

「黒いシャツのお姉さんも!あと300メートル!」

 

「みんな私から1メートル以上離れずに一緒にゴールするんだよ!」

 

と言ってどんどん仲間を増やしていく。

こんな経験二度とねーぞー!と思って走る。

 

「ほら写真なんか撮ってないで一緒に走るよ!あと200メートル!」

 

こんな風に金メダリストに言われてついていかない人はいない。

 

脚は痛いが、それはあとで考えることにして、とにかくみんなでついていく。

ハーメルンの笛吹きのごとくどんどん人が吸い寄せられる。

が、行先は地獄などではなく、FINISHと書かれたゴールである。

ゴールがどんどん近づいてくる。

 

「あら、みんな走れるんじゃない!」

 

「ほら、紫のお姉さんも一緒に走るよ!」

 

「はいみんなでゴールするぞー!?」

 

「おーーーーーーーー!!」

 

「はいみんな、横の人と手をつないでー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、ほんの一瞬世界が止まってゴールを切った。

 

 

※写真は、中央やや左の水色のTシャツのQちゃんに、背後から迫りくる、青いシャツでモヒカンで薄ら笑いを浮かべてゴールする直前の筆者。

この時私は何を考えていたか?

ゴールの感慨にふけっていたか?

いえいえ

 

『これ、ブログに書けるぜー!』

 

と思っていたである。

 

 

さて、その後、ゴールを共にしたものと高橋尚子さんとでハイタッチの応酬!

 

完走賞のバスタオルが肩にかけられる。

 

完走証を受け取る。

 

記録、6時間53分10秒。

総合順位6670位。

 

陸上部推薦のYはどうなったのか?

 

ああ、忘れていた。

スタート地点から走り去っていった元陸上部のYはどうなったか?

 

Yは、知らぬ間にトンネルの中で我々が追い越し、17キロ地点から徒歩。

結果、33キロの関門でタイムアウト。

二年連続の失格となり、タオルもおにぎりも貰えず、一人で数日落ち込むことになったのである。

 

家路

 

そして私は、帰り道に食糧などを買い込んで帰宅したのだが、お店の人が

 

「今日、走ったんですか?」

 

と声をかけてくれる。

 

「そうです」

 

と答えたが、どうも笑いを堪えるような顔をしている。

家に帰って鏡を見たら、日焼け止めを忘れてバンダナのあとがくっきりと残り、額がツートンカラーになっていたのである。

 

マラソンに必要なもの

 

来年からは、日焼け止めを忘れずに塗ろうと思う。

【新潟シティマラソン2017】リベンジレポート 3/4

だいたい人は18キロから歩き始める

 

先述のカップルの彼氏が言った通りにトンネルを抜けた18キロ地点から歩く者の姿が目立ち始める。

 

もう走っている人より歩いている人の方が多い気がする。

 

スポーティーな感じの女性とかも普通に歩いているので

 

『こんなスポーティーな人が歩いてるんなら、俺も歩こうかな』

 

などと頭によぎるが、やはり先述の彼氏の言葉を思い出し

 

『30キロまではガマン』

 

と走り続ける。

 

脚が痛くなり始めたので、持参していたエアーサロンパスを吹きかけようと一瞬足を停めたら

 

ガクガクガクガクッ

 

と震え始めたので、これはいかんとすぐに走り出し走りながらエアーサロンパスを吹き付けるという技を習得した。

 

「歩くと二度と走れない気がする」

 

「歩くくらいなら、例え歩くより遅くても走る」

 

を30キロまでの自分への戒めにする。

 

※写真では躍動感がなく、とても走っているようには見えないが、本人達はあくまで走っている。

 

お仕事いろいろ

 

地方局の女子アナも同行のカメラクルーを連れて走っている。

軽快に走っているが、途中で停まって生放送の中継に答えたりして、とても辛そうである。

 

『仕事とは言え、42キロも走るなんて本当にご苦労さまだよなあ』

 

と慈愛の気持で見ていたが、よく考えたら42キロを一万円支払って出ている俺の方が、何を好き好んで走ってるんだかと自虐的になってくる。

 

それでも、とにかく走る。

 

 

28キロ地点でボランティアのおじさんが大声で

 

「ほら、走ればいーんだよ!走れば!」

 

と応援ともなんともつかぬことを言っている。

 

そんなことは、全員わかってんだこの野郎、と思う。

 

ようやく30キロ

 

30キロ地点に到達。

 

結構、貯金も出来たはずだ、と、もう歩くことにする。

歩くと、今までそこまで感じなかった脚の痛みが猛烈に感じるようになる。

走ることで痛みを感じにくくなるものと思われる。

 

すると、そこへダースベーダーのコスプレの男が仮面を脱いで走ってきた。

沿道から

 

「仮面被んなきゃダメじゃん」

 

の声がする。

 

このクソ暑いのに、ひでえこといいやがる、と思う。

 

 

ゴールまで12キロ、残り時間2時間半。

 

途中で

 

「間に合うかな?」

 

「このペースだとギリギリアウト」

 

と話し合っている声がする。

 

貯金しているつもりだが、実はギリギリであるらしい。

 

しかしながら、再び走りだす元気がない。

とりあえず、休憩がてら、しばらく歩くことにする。

 

歩いていると、35キロ地点で当初一緒に走っていたSと合流した。

 

試しに1キロ歩いて時間を計ってみたら15分かかった。

 

キロ15分。残り12キロ×15分=180分。

三時間。

 

タイムアウトである。

 

「7時間あればスタートからゴールまで歩いても完走できるとか言ってたヤツ(俺だが)いたけど、やってみろってんだよなあ」

 

とSに話しかけると、すぐ横に居たおじさんが

 

「本当にそうだよねっ!」

 

と激しく同意してきたので驚くと同時におかしかった。

 

(つづく)

【新潟シティマラソン2017】リベンジレポート 2/4

いよいよスタート

 

沿道からは

 

「いってらっしゃーい!」

 

「がんばってー!」

 

の声。

 

これマラソンに出るとわかるんですが、とっても嬉しいんです。

大勢で普段通れない車道の真ん中を

 

ドッドッドッドッドッ!

 

と走っていくのは非日常の感覚であり、且つ、応援なんかもしてもらって気分も高まり

 

「一発やったろうかい!」

 

と、これから一揆のひとつでも起こしに行くような感覚にとらわれる。

 

「もしかすると幕末に起こった〝ええじゃないか〟って、こんな感じだったのかも?」

 

「落語の〝地獄八景亡者戯〟とかの天国へ向かう道はこういう風景かもしれない」

 

などといつも思う。

 

 

そろそろ1キロ

 

『もうそろそろ1キロ地点だな』

 

と思っているところへ後ろから大歓声。

 

『なんだ?』

 

と思って振り向けば、高橋尚子。

 

〝振り向けば〟

 

と言われてあなたは何と答える?

 

「〝振り向けば自転車屋〟でしょ?とんねるずのノリさんが歌った」

 

とか

 

「〝振り向けば横浜〟だよね!マルシアもそろそろ大鶴義丹、許したれよ」

 

などと答えるんでしょうが

(答えません)

私の場合は、振り向けば高橋尚子なのである。

ドヒャー!

このチャンスを逃すな!

 

と、慌てて手を出し、Qちゃんとハイタッチ成功!

 

①完走

②Qちゃんとハイタッチ

のふたつを目標に掲げた我が新潟シティマラソン2017は、スタート1キロ地点で早くも目標の半分を達成したのである。

 

沿道の応援はうれしい

 

そのままテンションあがって走り続ける。

 

市民ランナーはみんな派手な色の服装をしているし、コスプレで走っている人も大勢いるしで、応援してくれている人々のとくに小さい子供からすると、仮装行列でもみている感覚と思われ、私なんかでも手を振ると、とても喜んでくれる。

 

そのため

 

『沿道の応援になるべく答える』

 

と24時間テレビの萩本欽一氏が走ったときと同じ気持ちで、とくに小さい子には派手に手を振ってこたえておったが、5キロを過ぎたあたりから、実は子供達の歓声は私のすぐ後ろを走るダースベイダーのコスプレの人へのものであったことが判明し、それ以来、私は沿道の声援にはやや控えめに応えるようになったのである。

 

アドバイスをくれた救世主

 

いつの間にか一緒に走っていたSの姿は見えない。

どうやら先に行ったものと思われる。

 

私は一人で、昨年の反省から給水でガブ飲みしないように注意し、絶好調で14キロあたりである新潟みなとトンネルを通過。

トンネルを抜けたあたりでカップルが私と並走しており、その彼氏の方が彼女に

 

「このまま折り返して再びトンネルに入るけど、抜けると途端に辛くなる」

 

「20キロを過ぎると歩きたくなるけど30キロまでガマンしよう」

 

「30キロを過ぎればゴールも見えてきて気が楽になるから」

 

とアドバイスしている。

 

とても参考になったので、私は、その彼女になったつもりで

 

「わかった。私、あなたの言う通りにするわ」

 

と思うのであった。

 

(つづく)

【新潟シティマラソン2017】リベンジレポート 1/4

一年前は時間切れでした

 

2016年は、フルマラソン初挑戦にして34キロ地点でタイムアウトの憂き目に遭った私が、一年後に二度目のフルマラソンに出場することとなった。

 

2016年は5時間の時間制限であったが、2017年からは7時間に延長されたこともあり

 

「人間の歩くのは平均で時速6キロと聞いたことが有る」

 

「7時間×6キロ=42キロであり、スタートからゴールまで歩いても完走できるでしょ」

 

と思い、一年間まともな練習もせず、半年間、平均して週に二回ほど気まぐれに30分を走る程度の練習しかしなかった。

 

且つ一年間で体重が5キロも増えていたが

 

「最悪、歩き切ればよい!」

 

とタカをくくって本番当日を迎えたのである。

 

新潟シティマラソンのゲストはご存知のQちゃん

 

新潟シティマラソンは過去数年に渡ってゲストランナーが元シドニーオリンピック金メダリスト、Qちゃんこと、ご存知、高橋尚子さん。

以前にも書いたが、高橋尚子さんはそこらのゲストランナーとは違い、ただ走るだけではなく、まずはスタート地点で市民ランナーが全員出ていくまで見守る。

その後、自ら走りながら市民ランナーにハイタッチしていくスタイルで、2016年は

 

「80%のみなさんとハイタッチすることを目指す!」

 

と公言し、実際に推定90%の市民ランナーとハイタッチを交わしたが、私はスタート地点で

 

「みなさんがんばってくださーい!」

 

と励まされてから、タイムアウトになるまで高橋尚子さんとはお目にかかれずじまいで、のこりの10%になってしまい

 

 

「Qちゃ~~~~ん」

 

とルパン三世が

 

「不二子ちゃ~~~ん」

 

と言うときのイントネーションで悔しがったのであった。

 

さて、今年は、今年こそは、目標

 

①完走

 

②Qちゃんとハイタッチ

 

である。

 

大会当日

 

新潟駅前から大行列に並んでシャトルバスに乗り、スタート地点のビッグスワンというスタジアムへ移動。

 

※写真は、わかりにくいですが、駅のバスターミナルをうねうね曲がって階段を上ってさらに行列がつづくという、大行列。

 

2016年は市内の陸上競技場がスタート地点であり、ゴールも同じ。

そのため、着替えや荷物を預けるために併設の普通の体育館に入らねばならず、その体育館の出入りが、入るのも出ていくのも大行列、且つ牛歩戦術程度しか進まずイライラさせられた。

が、今年はスタート地点がとても大きな球場であり、荷物もスタジアム周辺にゼッケンごとに総勢27台に分けられた大型トラックに預ければ良いというストレスフリーな待ち時間となった。

(が、ゴールはまたあの小さい競技場なんで荷物の払い戻しには、かなりの行列に牛歩戦術的に並ばされたのであるが)

 

話をスタジアムに戻す。

着替えや準備も終わり、荷物も預け終え、開会式がスタート30分前の8:00から始まる。

 

※スタジアムの中に立つ経験がないので、それだけでテンションが上がる。

 

かの高橋尚子さんは

 

「今年は95%以上のみなさんとハイタッチします!」

 

と高らかに宣言し、地元のご当地アイドルのNegicco(ネギッコ)の挨拶、また市長だか県知事だかの挨拶が終わり、準備運動などして待つ。

 

 

私は職場の仲間と四人で参加したのだが、そのうちの一人のTは昨年完走経験があったのでD地点に並ぶ。

 

私とSは、申込時に自ら申請したフルマラソン想定タイムから、私は最後尾に近いHという地点からスタートさせられることとなった。

 

元陸上部の中距離ランナー、高校は陸上部推薦で入学したという弱冠21歳のYは私同様、昨年タイムアウトで失格になったのだが、申込時に虚偽の時間を書き、スタート地点がGとなった。

ところが、元陸上部のYは、スタート間際になってもG地点に並ぼうとせず私たちと同様、H地点からスタートするという。

 

『まあ勝手にすればいいわ』

 

と思っていたあたりで、スタートの号砲がなる。

 

花火がバンバン上がる。

 

スタジアムの大型モニターには最前列の選手たちが走り出している姿が映るが、こっちは全然動き出す気配がない。

 

五分ほど経ったところでようやくスタジアムを抜けてスタート地点まで移動すべく軽くジョギングで動き出した。

 

『スタート地点までは、ウォーミングアップ程度で軽くいこう』

 

と市民ランナー全員が思っているところへ、元陸上部のYが何を思ったのかスタート地点までジョギングしている人をちょこまかと追い抜いていき姿が見えなくなった。

 

「あいつはもうスタートしている気でいるのではないか?」

 

「急ぐんなら、はじめからG地点からスタートすりゃいいだろ」

 

と私とSとで呆れていたら、スタートラインに到達した。

 

スタートライン横に組まれたヤグラの上からNegicco(ネギッコ)がマイクで声援を送ってくれている。

 

スマホで写真をとる。スタート地点を抜けていよいよ走り出した。

 

(つづく)

【話が長い人との決別】 タイプ別 話が長い人の特徴とその対処法

困ってしまう、話がとことん長い人

 

話がいちいち長い者がおる。

必要な話が長いわけではなく、自慢話・愚痴など、聞きたくもない話を延々とクドクド話す。

 

貴重な休憩時間に

 

「ちょっと聞いてよ」

 

などと話しかけられ

 

「45分にわたる長い話を聞かされた」

 

というだけの話を60分かけて聞かされ休憩時間がまるまる無駄になったりするのである。

 

話が長いヤツとの会議はうんざり

 

こういう人が会議に参加するととてもやっかいである。

 

場を和ませる冗談のつもりか、余計な話を長ったらしく話して会議が進まない。

 

限られた時間の中で仕事をしておるのだが

〝なるべく手短に〟

という発想がないのである。

 

そうして散々みんなの時間を浪費し、仕事を遅れさせるが、自分は暇なので定時でさっさと帰っていく。

 

さあ、困った。

困ったので傾向と対策を考えました。

 

 

タイプ別 話が長い人の傾向

 

ひとつひとつ見ていきましょう

 

内容のない話を延々話すタイプ

 

おばさんに多い。

ただ話すことが目的で、そもそも伝えたい気持ちがない者たち。

 

愚痴や日常の出来事をただただ聞いて欲しいだけである。

こういう人は聞き手の相づちや、うなづきが大好物で、聞き手が相手をする限りなんでもいいので話つづける。

映画ユージュアル・サスぺクツのカイザー・ソゼの素質があるのかもしれない。
無いだろうけど。

 

 

自分でも何をはなしているかわからないタイプ

 

比較的若手に多い。

言ってることに自信がなく話の着地点が見つけられない者たち。

 

「僕は話が長いので~、長いのはよくないと思うので~、短くしたいと思うので~」

 

「き、清は、お、お前はお腹が空いたら、し、し、親切な人におむすびをもらって食べなさいといいましので~」

 

などと裸の大将じみた話し方となりどんどん話が長くなるのである。

 

 

話していて興奮してくるタイプ

 

反論できない目下の相手をどんどん追いつめる者たち。

立場の弱い者に対しては、面と向かって

 

「どうしてこういうミスをしたのか自分で考えて言ってみろ」

 

などと、とことん追いつめるヤバイ者たち。

 

逆に目上に対しては陰口で

 

「目上のAさんが起こした失敗で迷惑がかかった」

 

という話を

 

「Aさんったら、こんなミスしたくせに、全く反省してないんだよ」

 

などと初めは冷静に話しているが、そのうちにだんだん興奮し

 

「ちょっと!どう思ってるの!」

 

「あんた反省してるの!」

 

などと、聞き手がAさんにみえてくるらしく、ハッキリ言って聞き手は困ってしまうが、その困っている表情が嬉しく、普段Aさんに言えないことを言える喜びから更に興奮し口角泡を飛ばし相手を叱り続け話が長くなるでのある。

 

 

 

必要なことと、そうでないことの区別が出来ないタイプ

 

話は、全部はなさないと伝えられない。

 

「昨日行ったレストランの食事が美味しかった」

 

というだけの話を、関東ローム層のなりたちから話さないと説明できない者たち。

 

同じ話を繰り返す。

余計な細かい描写が多い。

聞き手も明らかに適当にあしらっているが、適当にあしらわれていることに気がつかないのだろうか?

 

 

他人の言った話を繰り返すタイプ

 

「さきほど、〇〇さんも言ったけど~」

 

と切り出し、〇〇さんと全く同じ話をする者たち。

 

〇〇さんが言ったので、いちいち繰り返す必要はないのだが、

 

「重ねて自分が言わねばならん」

 

と勘違いし

 

「自分の話を聞かせている」

「俺の話を聞けてうれしいだろーが」

 

という優越感満たしたいだけで話を長くするのである。

 

職場内の暇な人、暇なおっさんに多いタイプ。

 

職場内で暇なおっさんは、話をまとめる能力にも欠けるのでひとしきり訓示をたれ、

 

「以上!」

 

と言ったあと、

 

「あ、それから!」

 

と付け足したりする。

自分がバカであることをさらす結果になるのである。

 

 

 

対処法を考えました!

 

話が長い人は往々にして

 

「自分の話をきかせてやっている」

 

と勘違いしている。

ので、そこを逆手にとって

 

「あなたの話はききたくありませんよー」

 

となんとなく教えてあげましょう。

具体的には

 

・ちらちら時計を見る。

 

・相槌を減らす。

 

・あきらかにそっぽを向く。

 

などが有効。

 

『あなたの話には興味がありませんよ』

 

というのを相手にムカつかれない程度にあらわすと、さすがの話が長い人も察しがついて話すのをやめるはずだ。

 

どんな場面でも使える究極の対処法

 

「察しがわるいヤツだった場合はどうするの?」

 

「上司が話してるのに時計をちらちら見たりそっぽを向いたりなんてできない!」

 

という人には、究極の対処法、焦った顔をして

 

「すいません、お手洗い行かせてください!」

 

とトイレに駆け出す。

 

「お手洗い行ってきます!」

 

ではなく

 

「お手洗い行かせてください!」

 

というところがみそである。

 

『お前の話がいかに長く、こっちの便意を我慢させるほどの大迷惑をかけている』

 

ってことを分かりやすく気づかせることもできるので自己責任の範囲でお試しください。