【赤の他人の不倫報道に怒る人々】不倫だ!浮気だ!について考える。

なんでそんなに怒れるの?

赤の他人の浮気だとか不倫だとかが許せない人の気が知れない。
自分の配偶者が不倫したのであればそれは腹も立つだろう。

それなら話は別である。

場合によっては、夫婦関係も冷え切っていて

「どうか不倫して欲しい」

と思っている者も多く、腹が立たない者達も多いだろうが。

また、身近な者のこととか、自分が好きな有名人のことならば腹の立つ気持ちもわかるが、相手が誰だろうが、もう〝不倫〟というだけで

「不倫許さん!」

「不潔!」

「大人は汚い!」

などと、自らがその汚い大人の代表のような顔をして抜かしておる者に腹が立つのである。

それをネットに書き込む人々

まあ、許せないと思うだけならまだしも、事もあろうにネットニュースのコメントなどに、訳知り顔で書き込みをする神経がよくわからん。

と、ここで数日前に某女性タレントの不倫報道に寄せられたコメントを見てみよう。

「〇〇子もダメだけど、それ以上に旦那がアホすぎないか?」

「まだ離婚もしてないのにホテルに行くのはアウトだね。そりゃ奥さんも怒るよね」

「でも、家庭を壊したのはあなたのご主人ですよ。既婚者でありながら他の女性と関係を持った」

って、あんたらが何を知っているというのか?

別に関係なくないか?

と思うのだが、きっとこれらの書き込みをしている者どもは心の中で

「俺が世間の風紀委員だ」

「この世にはびこる不倫などという悪を」

「成敗してやらねばならん!」

などと間違った正義感でやっているんだろう。

自分が気持ちが悪いことに気が付いていないんだな。

彼らの怒れる理由

どうしてそんなにも赤の他人の不倫が許せないんだろう?

考えてみると、理由は恐らく

①「もしも私の配偶者が不倫したら」という、相手の事情もしらぬくせに、自分とその人の不倫を重ねて考えすぎることによる思い込み。

②「私の好きな有名人が不倫!」という、その有名人を個人的に好きだったのに浮気をしたという悪い方のギャップによる怒り。

③「俺には配偶者もいないのに、その上浮気などとは許せん!」という単なる嫉妬。

の三つぐらいしかないだろう。

で、不倫したタレントに怒っている人に話を聞いてみると、だいたいが①で

「だって、私の周りの誰々さんも不倫が原因で離婚して」

「そこの家の家族が困ってて」

「だから許せん!」

などと言うのであるが、それがこの有名人への怒りと何の関係があるの?と言いたくなるのである。

もしくは

④「不倫はダメとコメンテーターが言っていたので」という、自分の考えが全くない世間の流れに便乗しているだけのアホ。

もいるかもしれないが。

今から不倫報道のコメント欄に

「奥さんが可哀想!」

などと書き込もうとしている人は、その前に一度、頭を冷やしてよく考えることをお勧めする。

まとめ

というか、

「不倫関係は商売になる!」

という理由で、週刊誌やらワイドショーやらが騒ぎ立てているのが一番の問題なのである。

そういう意味では、不倫報道の在り方をみて、それをブログを書いてる私も私なんだが。

【もう飽き飽き!】運命と書いて、サダメと読むについて考える。

聞き飽きた言い回し

「〝本気〟と書いて〝マジ〟と読む」

だの、

「”運命”と書いて〝サダメ〟と読む」

だのと、もう、いーかげん聞き飽きた。

にもかかわらず未だにこういうことを抜かすヤツがおる。

「俺ってこういうギャグが上手いんだよね~」

「ウィットにとんでおるんだよなあ」

などと鼻水を垂らし

「〝運命〟と書いて、〝サダメ〟と読む」

と恍惚の表情になり、よくよく見ると勃起している。

(してません)

もう聞きたくない!

この手のセリフは

「占いは良い事言われた時だけ信じる」

とか

「山の上の自動販売機の値段がなぜ高いかと言うと…」

というセリフくらいに聞き飽きたのである。

そのため、二度と私の前では言わないで欲しい。

腹が立つ理由

とはいえ、なんで腹が立つかと言うと、単純に聞き飽きたからであって、別に本気と書いてマジと読むも、運命と書いて定めと読むも初めに思いついた人はすごいと思う。

それを拝借して勝手にみんなが使いまくっているから腹が立つのである。

そんな手垢にまみれたギャグを、さも自分が思いついたかのように言ってのけるその根性に腹が立ち、その神経を疑うのである。

新しいのを考えよう!

そこで、私は、新しい当て字を考えてみた。
(この人、暇なんだなー)
(友達居ないんだなあ)

「〝糖尿〟と書いて〝贅沢〟と読む」

「〝時代劇〟と書いて〝昼下がり〟と読む」

「〝恋愛〟と書いて〝我儘〟と読む」

「〝彼氏〟と書いて〝束縛〟と読む」

「〝不安〟と書いて〝自由〟と読む」

「〝沈黙〟と書いて〝賢明〟と読む」

「〝落ち込んでいる男のSNSへの書き込み〟と書いて〝面倒くさい〟と読む」

「〝私〟と書いて〝喋る時、距離が近い男は首の骨をへし折りたくなるが、女性が距離が近い場合は、それはそれで、相手にも寄るけれども、まあ、うん、えーと、そのー、なんというか、その、ねえ?〟と読む」

(長い)

新しい暇つぶし

さて、あなたも暇つぶしに

「〝〇〇〟と書いて〝✖✖〟と読む」

を考えてみてくださーい!

【空前のストロングゼロブーム】ストロング系缶酎ハイ依存症にモノ申す!

ストロングゼロが流行っている

缶酎ハイのストロングゼロが20~30代を中心に大流行しているという。

ストロングゼロとは、サントリーから発売されているアルコール度数9%と、ストロングというだけあって他の缶酎ハイよりも強く、ゼロというだけあって糖質が0という、ストロングゼロだそうである。

この商品は割と昔からあって私もなんどか飲んだことが有る。

これ、飲めばわかるが、かなり酔いが回る。

し、なんか嫌な酔い方をする。世の中が憎くなるような変な気分である。

で、なんか口の中も甘ったるくてまずい。

ブームの原因は安さと強さ

いつからブームになったのかはわからんが、ビールよりも安く、強く、糖質ゼロで、コンビニで手軽に買えるというあたりがきっかけであるという。

また、NHKの「ニュースウォッチ9」では商品名さえ出されないが、〝ストロング系缶酎ハイ〟の危険性の特集が組まれたらしい。
その中で、500mlの”ストロング系缶酎ハイ”に含まれるアルコールの量は、テキーラのショット3.75杯分に相当し、”ストロング系缶酎ハイ”を飲み続けることでアルコール依存症と診断された人もいるとのこと。

将来に不安を抱く若者が現実を忘れたいが、金も無いのでストロングゼロを飲んで憂さ晴らししているらしい。

って、また飲んでどよ~んとなって、憂さ晴らしに飲んでという悪循環である。

若者よ!

と、ここまで調べた私は無性に腹が立ってきたのである。

「将来に不安で現実逃避するな!」

「前向きに生き、日々の努力を怠るな!」

「若者よ!」

などと、腹が立ったのではない。

金が無い癖にストロングゼロなどという私に言わせれば高価な、大名じみた豪勢な酒なんぞを飲んでいることに腹が立ったのである。

我が青春の酒といえば…

私なんぞは20~30代のころは酒と言えばもっぱら焼酎。

銘柄不明。ノーブランド。
もちろんペットボトル入り。
しかし、大五郎とかビッグマンなどという有名なものでなく、銘柄さえもついていない、ラベルに大きく〝焼酎〟とだけ書いてある焼酎。

もちろん甲類。ケミストリーな焼酎である。
4リットルで税込み1800円くらい。
500mlに換算すると225円。

一方、ストロングゼロは500mlで約190円。

値段としては、我が青春の安焼酎のほうがやや高いが、忘れてならないアルコール度数。
ストロングが9%に対して、安焼酎は25%。
ほとんど三倍。
焼酎、圧勝である。

これを西日が直撃する台所におきっぱにしていたので、真夏にはあっつあつの焼酎になる。
で、仕事から帰ってくると、ネクタイを外す前から

「早く酔っぱらっちまいたい」

の思いでそれを割って飲むなどの知恵も無く、慌ててコップに注いで一気に飲む。

喉が驚いて咳が出て、鼻から熱々焼酎が飛び出す。

喉から鼻にかけて安焼酎の悪い臭いが充満する。

この状態に陥ると本当に頭の中が真っ白になり、思考も身体も一時停止する。

こんな風にして毎晩飲んでいたので私もアル中であった。

今から思えば何やってたんだと思う。

若者へのアドバイス

まあ、最近でも似たり寄ったりの焼酎(なるべく乙種だが)を飲んでいるのだが、必ず割って飲む。

ストロングゼロ飲んでアル中になっている若者は、高いストロング系缶酎ハイをやめて、一升で1000円くらいの本格焼酎を炭酸水で割って飲めば、安くすむし、嫌な酔い方もしないし、依存症から脱出できるのでお試しくださーい!

【唇を尖らせる人の心理】口から音を出す人について考える!

口から音を出す人は…

四六時中、口から音を出し続ける人がおる。

四六時中話続けるのではなく、あくまで〝音〟を発し続けるのである。

どういう音かと言うと

「チュッ」

とか

「チュッチュッチュッ」

という水分量多めの舌打ちをするのである。

ハッキリ言って気持ちが悪い。

大概がキモオヤジ

このように口から音を発し続けるのは、概ねいい年をしたオッサンである。
オッサンであるからこそ気持ちが悪い。

女性や若手にこういう者はいない。

好きな人がいくら口から音を発していてもなんとも思わんが、気持ちの悪いオッサンなので腹が立つ。
なぜ、このような人は常に口から音を発しているかというと、口の神経がバカになっているのである。
もう口のパッキンが緩み切っており、自分の力で下あごをささえられなくなり、口を閉じようと思っても閉じられず

「チュッ」

とか

「チュッチュッチュッ」

と音を発しておるのだ。

あなたのお周りにこういう迷惑野郎がいたら、そいつが音を発するその口元をよく見てみて欲しい。
必ずそいつは、唇を尖らせ、タコのような口をしているはずである。


なぜ唇を尖らせるか?

無意識に尖らせているように思うが、実際のところ、可愛さアピールのつもりなのか唇を尖らせている。

どういう時に唇を尖らせるかというと、拗ねたときに唇を尖らせる。

どう拗ねると言うと、自分の言ったクソつまらんギャグに対して無反応だった者に対して唇を尖らせ

「んーもう」

とでもいいたげに唇を尖らせて、明後日の方を見ながら目線だけこちらに向けて、流し目のひょっとこじみた表情を作るのである。

杉様気取りのそのオッサンは

「ん~もう」

と、唇を尖らせつつ、内心では

『この唇の尖らせ方みた?』

『可愛いでしょ?』

『オッサンにも少年の心は残っているものなのだよ』

と、幼さアピールを出しつつも

『でも、夜になればこうして唇を尖らせて』

『ワイフのあちこちを吸っておるのだよ』

などと、そいつん家のブス女房が喘いでいる姿を思い出しているので反吐がでそうである。

首の骨、へし折りたい。

実を言うとの話ですが

さあ、こんな奴が同じ職場の近くの席にいたりしたら大変である。
一日中、気持ちが悪い思いをすることになる。

実は私の職場にもこういうヤツがいて、ほとほと困っている。

過去に当ブログで書いてきた

『キーボードを叩く音がうるさい人』
『ペンをカチカチ鳴らす人』
『クチャラー』
『独り言が多い人』

は、すべて同一人物をモデルにして書いている。

こうして振り返ってみると、その水分量多めの舌打ち野郎は、ただ口から発する音だけでなく、自らが発する音という音に無神経で、他にも多々、迷惑をかけていることが分かってくる。

何か良い対策は無いか?

 

どうすればいいのか?

なにか良い対策は無いか?

過去の記事を見てみても、たいがいの結論は

「どうせ注意しても治らん」

「人間関係が悪化するだけ面倒」

「放置!」

「無視!」

として締めくくられている。

今回も結局、無視しかないのか?

新提案

これ結局、私がこいつを嫌いだからこそムカツクのである。

好きな人なら全く気にならんのではないか?

嫌いだからこそそいつの一挙手一投足に神経質になり、腹が立つのである。

それが証拠に、職場の者に聞いてみても、

「そんなに気になります?」

程度の反応なのである。

であれば、私がそいつを好きになれば一挙に問題解決である。

私が、私さえが、そいつを好きになれば、好きになれば、好きに…

なんてなれるわけがないので、同じことで悩んでいる人は、こういうヤツは、存在しないことにしてやりすごしましょう。

約束します!

なんて、書いても解決にはならず、せっかくここまで読んでくれたことに対して申し訳がないので、お詫びのしるしといっては何だが、私が今の職場を辞める時には、こいつに、いかにお前が気持ち悪いかをこんこんと説明し、その模様をインタビュー形式でこのブログに書くので、どうか楽しみにしていてくさだーい!

 

 

【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出③

イベント終了

全試合が終了したし、はぐれた友達とも会えたし、帰ろうかと思っていると、従妹の姉ちゃんが私を見つけ

「大仁田と写真撮りたい?」

と言う。

聞けば、従妹の姉ちゃんのツテでバックステージに入れるという。

そんなもん、撮りたいに決まっているので控室に連れてってもらうことになった。

控室へ行こう!

ドキドキしながら階段を駆け上がる。

本当に大仁田と会えるのか?

大仁田と何か話せるのか?

一番のファンである涙のカリスマ、大仁田厚と会う。

リングサイドでなく、楽屋裏で会う。

大勢の中から顔面に水をぶっかけられるといった特殊な状況ではなく、きちんと会う。

大丈夫か、俺よ。

と、思いながら体育館の控室という、だだっぴろい部屋につく。
まず、ダミアンが居て驚いた。

奥には大仁田がいる。

私と同じようにツテでやってきた数人が短い行列を作っている。

大仁田はその行列に並んでいる者達と次々に写真を撮っている。

大仁田といえば、ファイヤー!の時代

大仁田といえば、

「ファイヤー!」

である。

大仁田はカメラ目線で指をさし、事あるごとに

「ファイヤー!」

と絶叫していた。

ちょっと前までブラックマヨネーズの小杉が

「ヒーハー!」

とよく言っていたがあの要領で、大仁田は

「ファイヤー!」

と絶叫していたのである。

当時は何も感じなかったが、何がファイヤーだったのだろう?

私の番が来た!

で、何がいいたいかと言うと、大仁田はこのファンとの写真撮影の際、シャッターがきられるたびに、疲れていたのだろう小さい声で

「はい、ファイヤァ」

「はい、ファイヤァ」

と嫌そうに気怠そうに言っていて

『あ、なんかやっぱちょっと怖いかも』

と思ったものである。

で、撮ってもらった写真がこちらである。

よく見ると大仁田と私たちは、別のカメラを見ているのが笑えるが、大仁田も疲れていながら割と笑顔で撮ってくれていることに気が付く。

当記事の冒頭でフロンティア・マーシャルアーツ・レスリング、略してFMWをご存知だろうか?

「ご存知だろうか?」

などと書いた私だが、実のところ、FMWに関してはせいぜい1994年くらいまでしか知らないので困ったものである。
高校卒業と共に熱も冷めまったく興味がなくなってしまった。

催眠が解けたのだろう。

だがしかし、調べてみれば2002年に幕を閉じたFMWも、1994ぐらいか一番良かった時代であり、それ以降は知らない方が良かったような事実ばかりであり、1994年でFMWの思い出が止まっている私は、幸せなFMWファンと言えるかもしれない。

【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出②

大仁田厚登場!

で、いよいよエースの大仁田厚が登場する。

会場中、もう本当に熱狂で訳が分からなくなる。
試合内容なんて別にどうでもいい。

リングサイドに大仁田信者の男どもが集まり、とにかく

「オーニタ!オーニタ!」

と声も枯れよと絶叫する。

後ろからもギュウギュウと押されて苦しいが問題じゃない。
とにかく

「オーニタ!オーニタ!」
「オーニタ!オーニタ!」

と叫ぶ。
もうそれだけ。

試合中、近くに大仁田が倒れると、その辺りの者が一斉に大仁田にボディータッチをする。

当たり前といえば当たり前なのだが、大仁田が超汗臭いことにも気が付いて、ファンは一瞬集団催眠から覚め知らない者同士で

『なんか臭いね』

と目くばせをするがすぐに

「オーニタ!オーニタ!」
「オーニタ!オーニタ!」

の声で再び催眠状態に入って行く。

で、大仁田は負ける。
だいたい負ける。

で、泣く。

お決まりで泣く。

大仁田厚のマイクパフォーマンス

で、泣きながらスタッフから投げ込まれたマイクを持つ。

マイクを持って何か話そうとするが、試合直後で息苦しいのだろう

「フンッフンッフンッフンッ」

となんども短く息をする。

で、何か話そうとするが、まだ苦しいのだろう再び

「フンッフンッフンッフンッ」

となんども短く息をする。

で、ようやく呼吸も落ち着きかけて放つ第一声は

「お前らッ!」

である。

間違いなく、第一声は

「お前らッ!」

である。

で、続く第二声は何かと言うと、

「お前らッ!」

である。

第二声も同じく

「お前らッ!」

なのである。

つまり、大仁田はマイクを持つと

「フンッフンッフンッフンッ」

「フンッフンッフンッフンッ」

「お前らッ!」

「お前らッ!」

と言うのである。

毎回同じである。

お前らと言われた我々は固唾をのんでなにを言われるのか待つ表情を一応はするのだが、内心このあと何と言うのか全員が知っている。

で、三言目に

「お前らッ!俺らは生きとんじゃっ!!」

と言ってマイクをリングに叩きつける。

言われた我々は、

『生〝お前ら俺らは生きとんじゃ〟が聞けたな』

と思い喜ぶ。

水吹きの儀式

ここからが本当に今から考えると異常な儀式が始まる。

今度はスタッフから赤や青のペンキが塗られたビール瓶がリングに数本投げ込まれる。
ビール瓶の中には水が入っている。

それを大仁田が掴むと中の水を口にする。

で、リングサイド周りに集まった我々観客に向かって

「プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッツ」

と口に含んだ水を噴射するのである。

リングサイドの四方八方に向かって

「プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッツ」

また水を口に含んで、次は、大仁田の衣装を掴むファンの顔に数センチの所から

「プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッツ」

と次々にファンの数人かの顔面に向かって噴射される。

偶然にもこの時、私も大仁田厚から顔面に直接水を噴射され

「ああ、幸せだ」

と恍惚の表情になったのである。

今から考えるとただただ気持ちが悪い。

で、水吹きの儀式が10分ほど続くと、大仁田はリングを降りる。

控室まで歩く大仁田厚

降りて、負傷した脚を引きづりながら控室に戻ろうとする。
我々リングサイドで試合を観ていた大仁田信者はそれで終わりと思っているのだが、控室に戻る大仁田に対し、それまで近くで見ることのできなかった者達が押し寄せ、もみくちゃにされて倒れる。

倒れると再び

「オーニタ!オーニタ!」
「オーニタ!オーニタ!」

と大仁田コールが起こり、大仁田が立ち上げるのをみんなが見守る。

大仁田は、立ち上がり、再び控室に向かうのだが、何度も何度も倒され、何度も何度も立ち上がるのが遠くから見える。

あまりの執拗さに疲れ果てたのか大仁田は苦笑いで

「もう帰らせてくれよ」

とつぶやいたのが印象的である。

が、図に乗ったファンはそれでも大仁田にまとわりつき、大仁田が倒れる。

すると、大仁田を心配に思った(フリをした)ファンの一人が大仁田に駆け寄り、肩を貸す形で立ち上がった。

見ると、そいつははぐれた友達であった。

バカヤロウ、面白いことをやりやがって、と思う。

そのままその友達は、大仁田と肩を組みながら控室へ向かう扉の向こうへと消えていった。

後で聞くと、扉が閉まった瞬間、大仁田から

「もう、いいから」

と冷たく言われ、大仁田は脚を引きづることもなく、奥へ消えていったと言う。

(つづく)

【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出①

FMWを知っていますか?

フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング、略してFMWをご存知だろうか?

このFMW、知らない人に説明すると、1989年、大仁田厚が旗揚げした亜流のプロレス団体である。

若手の読者でもランニングシャツの大仁田厚がロープに飛ばされ、ロープに触れるやいなや電流爆破などと言う名のインチキくさい爆音と白煙があがるシーンをみたことが有る人も多いのではないか?

まあ、ああいった類の過激なパフォーマンスプロレスをメインにしたプロレス団体である。

FMWは、全てにおいてインチキ臭い。

所属するプロレスラーもインチキくさい者が多い。
だいたい、よく見ればエースの大仁田厚にしてずんぐりむっくりでカッコ悪い。

大仁田のライバルのターザン後藤も、サンボ浅子など当時のメインのレスラーもずんぐりむっくりである。

にもかかわらず当時は、本気で彼らをカッコいいと思っていた私はじめFMWファンは全員で集団催眠にでもかかっておったとしか思えない。
サブのレスラーは、パンディータなどというパンダの恰好をしたレスラーなどトホホ状態。

FMWの来日外人選手と言えば、や、ダミアンなどという額に〝666〟と書いたレスラーや、ザ・シークなどなど異彩すぎる顔ぶれ。

当時プロレスとロックの融合として開催されたイベントに於いて共演したロックバンド、ザ・ブルーハーツのボーカル、プロレス好きとして知られる甲本ヒロトにしてまでがパンディータの試合を観て

「なんか、バカみたい」

と言って呆れ果てたという逸話をもつほどなのである。

FMWは、女子と男子の混合団体

このFMWは男女混合団体なので、アイドル的な存在の女子プロレスラーもいるので、バカ高校生だった私がどっぷりハマる要因にもなったのである。

工藤めぐみ、写真集とか買ったなあ~。
その後、外道と結婚!

そういえば、許せぬカップルがここにもいたぞ!

FMWはLIVEが一番!

さて、このプロレス、試合はテレビ中継はしておらず、週刊ゴングというプロレス雑誌で試合結果を見たり、通販でイベントのビデオを買って観たり、近くに興行が来たら観に行ったりするしか無かった。

かといって仮に毎週テレビで放送なんかしても大して面白くなかっただろう。

FMWは、なんといっても興行!ライブで見るに限る。

私の出身地の愛知県は、なんだかわからんが頻繁にプロレスの興行が行われ、タダ券などもよく手に入ったのでよく観に行った。
新日本プロレスや全日本プロレスの王道のプロレスも勿論面白いのだが、FMWは自ら邪道と名乗るだけあって邪道中の邪道。
邪道の王道というよくわからんことになっているのだが、もう面白いったらない。

高校生、FMWの試合を観に行く

その日も、もらったタダ券で私は友達数人と、FMWの試合を観に行った。

近くの私立体育館である。

もらったチケットは二階席の最後部である。

この場合、新日本や全日本の場合は見えにくい思いをするのだが、FMWの場合はどこ席だろうが関係ない。

なんで関係が無いかというと、観客は全員立っているからである。
立っているどころか、走り回っている。

二階の自分の席には荷物を置くだけである。

メインの前の試合に、外人レスラーのタイガー・ジェット・シンが登場すると会場は熱狂の渦に巻き込まれた。

なんで巻き込まれるかというと、タイガー・ジェット・シンは入場するとリングに上がるまで、観客にサーベルで殴り掛かってくる(そぶりだけ)からである。
観客は慌てふためき席を離れて鬼ごっご状態になる。

その混乱に乗じて二階席の者達は一斉に一階に飛び下り、リングサイドに押し寄せプロレスだかライブだかわからん状態になるのである。
一緒に来た友達数人とも全員はぐれた。

(つづく)

【にいがた酒の陣2018レポート】楽しかったなあ~!

にいがた酒の陣って?

にいがた酒の陣の概要は、コチラの記事からどうぞ。

私は、2018年3月10(土)に、にいがた酒の陣2018に参加してきましたので、ご報告いたします!

まずは行列に並ぼう!

午後三時に会場に到着し、入りまで続く行列の最後尾に並んでから、チケットを買い、更に行列に並び、おちょことミネラルウォーターを受け取り、飲み始めるまで約20分程度と、昨年よりもかなりスムースに入場することが出来た。

この雰囲気。


酒好きだったら、いやが上にもウキウキしてくる。

「さて!飲むぞ!」

と気合いを入れ、おちょこを持って手当たり次第に酒蔵ごとのブースにいる瓶を持った担当者におちょこを差し出す。

一人が差し出し、酒を注いでもらっていると

「お!ここ酒飲めるぞ!」

と次々におちょこを持った手がニョキニョキと差し出される。

担当者は

「やれやれ、この酒飲みどもめ」

「ほら、恵んでやるよ」

とでもいいたげな雰囲気で差し出されたおちょこに次々に酒を注いでいく。

本当はそんなことは無いのだろうが、根がひがみ体質に出来ている私にはそう感じるのである。

そのため、酒を受ける側としてはどうしても

『配給』

『無条件降伏』

『GHQ』

『ギブミー・チョコレート』

などの言葉が頭をよぎり、いじけてくる。

が、このような行動を数回繰り返せばすぐに酔っ払い

「てやんでえ!こちとら入場料払ってんだ!」

「ケチケチしねえでもっとジャンジャンつぎやがれ!」

と気が大きくなり、

「酒だ酒だ!酒持ってこーい!」

「芸のためなら~女房も泣かす~」

と浪速恋しぐれを歌いだすのである。

(歌いだしません)

今年のお客は美人揃い!

で、昨年は客層の七割が不破万作似のお父さん達であったが、今年はなんと若手の女子多数!

それもみんな美人!

こんなにもみんなが美人に見えるなんて、俺はもうすぐ死ぬのか?などと思ってしまうほどである。

美人同士の二人連れなどが

「私たちもかなり日本酒に詳しくなったよね~」

などとキャピキャピ言いながらおちょこを手にもって試飲に走っている。

もう、酒はどんどん回り、こちらの足取りもかなり怪しくなってくる。

そこへまた、スルメをくわえて歩く若手女子などが多数現れ、

『この国の行く末はどうなるのか?』

『結構、楽しい行く末かもしれない!』

などと思いながら歩いていると、かなり酔っぱらっていると思われる頬を赤らめた美人が私とすれ違いざま

「もう、なんかわけわかんな~い」

「もうなんかど~でもい~」

などとヘラヘラ笑って嬉しいことを言ってくれる。

『わけがわかんないなら』

『どうでもいいなら』

『乳を揉んでも良いのか?』

などと良からぬことを思い、声のひとつでもかけてみようかと思うものの、あくまで

「ど~でもい~」

のであって、別に

「誰でもい~」

と言っている訳ではないことに気が付き、咳払いをしてまじめに試飲を続けるのであった。

(声かけとけばよかったか?)

 

※会場の空きスペースで段ボールで宴会を始めるひとびと。

 

ツマミが欲しい!

さて、酒ばかり飲んでいるとツマミが欲しくなってくる。

私はポケットにそっと鮭ジャーキーを一袋忍ばせ、それを齧りながらのんでいるが、そんなもんでは腹の足しにならず、何か他の食い物が欲しい。

が、食い物コーナーはこれまた行列で、並ぶのが面倒くさい。

と、設置されたテーブルを見れば、集団でやってきた客たちの宴席の後が放置されている。

そこにはカラアゲ、てんぷら、焼き牡蠣、など、ご馳走の、ま、残飯なのだが、それらが山の様にある。

 

残飯はあるが、人々はおらず、片づけずに帰ったものと思われる。

『たとえ残飯でも食いたい』

『いや、むしろ残飯が食いたい』

と思考が変になってくる。

このおかずたちは、イベント終了後には捨てられるのだろう、と思うと

『だったら俺が!』

『ついでに余ってる酒も飲みほしてやる!』

と思い、残飯に手を伸ばしそうになるが、我に返って

『いかんいかん!』

とそれらを見ないようにして立ち去るのであった。

『危ないところだ』

『あと、一歩で人間の尊厳を失うところだった』

と、まさか、にいがた酒の陣で人間の尊厳についてかんがえることになるとは思わなかった。

新潟の地酒には〝竹徳〟のかまぼこが良く合う

で、二時間も飲んでいると、空腹に耐えられなくなって、にいがた酒の陣で一番お勧めのフードである、竹徳のさつまあげ、海老しんじょう(¥300)と、しょうが天(¥300)を購入し、それらを食べつつ、更に試飲活動に入ったのであった。

また来年!

その後、古町芸妓のおどりを見たりしつつ、一時間ほどうろつき、イベント終了15分前になったのでそのまま会場を出た。

で、この夕日。

にいがた酒の陣、最高かよ、と思うのだった。

で、明け方目が覚めて、水のんだら会場のどこ酒よりも美味しかったんだな、これが。

酔い覚めの水、千両に値が決まり。

近々、私のおすすめする新潟地酒について報告しまーす。

【好きか嫌いか微妙な男】仲村トオルについて考える!

好きか嫌いかわからん男

我ながら偉そうに、有名人について

「こいつ嫌い!」

とか

「この人好き!」

ということをしばしば書いている当ブログではあるが、この好きか嫌いかの線引きに、昔から大いに迷っている人物がいる。

好きなような嫌いなような、自分でもその辺がよくわからない人物、それは仲村トオルである。

仲村への思い

仲村トオル、デビュー時こそ、そのあくまで素人あがりの芝居の下手さに当時小学生であった私でさえ、彼の演技を頭を抱えてみていたものだが、ここ数年はすっかり芝居もうまくなり、なかなかに渋い中年役をこなすようになっており、彼の演技は好きである。

のに、なんか嫌い。

どうしてなんだろう?

仲村トオルが世に出たきっかけ

彼が世に出たのは往年の不良漫画『BE-BOP HIGHSCHOOL』の映画化、1985年公開の『ビーバップ・ハイスクール』である。

今となってはこの映画も漫画も、この『ビーバップ・ハイスクール』についてあまり知らない人が多いのだが、この作品は、加藤浩志(ヒロシ)と、中間徹(トオル)という名の高校生の不良コンビが主人公の作品。

通称、ヒロシ&トオルなどとも表記される。

これの映画化が決定したことを受け、主役のオーディションが公募。
それに応募し、中間徹役に見事選ばれたのが仲村トオルなのである。

「それに何か問題があるか?」

と問われれば

「無い」

と答えるしかないのだが、どうにも腑に落ちん。

よく考えてみると、中間徹役に仲村トオルってのが腹立たしいんである。

原作のキャラクター名を芸名にいただいてしまっている例は数あれど、なんかムカツク思い。

いっそ、役名通り『中間徹』であれば腹も立たんが、『仲村トオル』などとオリジナリティーもいれていることに腹が立つ!

やっぱり仲村トオル嫌いだ!

と、思ってみたが…

しかし、仲村トオルについて調べてみると、仲村トオルの本名は〝中村亨〟であり、役名に寄せていったのではないことが判明。

だったら、丹古母ヨシオなどと、中間徹とは全く無関係なものへすればいいのに、やや近い所を良しとしているしているところが釈然とせぬ思い。

仲村トオル、なかなかに煮え切らん男である。

が、別に芸名〝仲村トオル〟にはあんまり問題ないことがわかり、私は更に仲村トオルが好きか嫌いかわからなくなるのである。

あぶない刑事

で、その後、映画はシリーズ化され約2年間で6作品も作られたそうだが(私は一作品も観てません)、それが終わるころに仲村トオルは日本テレビ系列で日曜21時放映のテレビドラマ『あぶない刑事』の主人公、タカ(舘ひろし)&ユウジ(柴田恭兵)の子分役に抜擢され、映画館に留まらず、お茶の間の人気も獲得していく。

その子分役の名前が、町田透、なんと『トオル』なのである。

作品の中でも頻繁に

「おーい!トオル!」

などと呼ばれている始末。

この作品、他に芸名=役名の者はいないのである。

いっそ全員、芸名=役名に絡めてあればいい。

主人公の鷹山敏樹役は、舘ひろしが演じたから、役名も鷹山ひろしでいい。

同じく主演の大下勇次役は、柴田恭兵が演じたから、役名も大下恭兵でいい。

署長の松村優子役は、木の実ナナが演じたのだから、役名も木の実優子でいい。

取り調べ官の田中文男役は、ベンガルが演じたのだから、役名も田中ベンガルかベンガル文男でいい。

が、あくまで、もう、仲村トオルだけがトオルなのである。

この時、仲村トオルはどういう思いがしたのだろうか?

事務所側の

「仲村トオル、猛プッシュ願います!」

「役名もなんとかトオルで!」

などというの意気込みというかゴリ押しを感じる。

もしかすると、本人が

「俺、トオル役でオーデション通過したんで、あくまでトオルで!」

と意地を張ったのかもしれない。

だとしたら、仲村トオル、食えぬ男だ。

※画像はあぶない刑事のあとに放送された、「勝手にしやがれヘイ!ブラザー」。この写真だけで決めれば、仲村トオル、嫌いである。

再び映画にも出演

その後、彼の人気に火が付き、いくつかの映画出演を経て、1988年再び『ビーバップ・ハイスクール』以来のW主演映画が公開された。

タイトルはずばり『悲しい色やねん』。

上田正樹の名曲、『悲しい色やね』をモチーフにしたものらしいが、そこは映画のタイトルも『悲しい色やね』で良かったのではないか?

なんでわざわざ『悲しい色やねん』と断定的な言い方にかえたのか?

ま、そもそも

「悲しい色やね」

なんて実生活で言うヤツがいたら、そいつとはかなりの距離をおくことにするわけだが。

て、『悲しい色やね』でも『悲しい色やねん』でもどっちでもいいが、問題は仲村トオルの役名である。

この映画における仲村トオルの役名は、〝夕張トオル〟である。

ここでもトオル。

あくまでトオル。

どこまでいってもトオルを引っ張り出されることに仲村トオルの気持ちはどうだったのか?

「作品の中では、早くトオルから脱却したい!」

と思っていたのか、はたまた監督の森田芳光に

「森田ちゃ~ん!ここも一発トオルでシクヨロ!」

「宣伝になるんでね~トオル役は、やめられんのですわ」

「じゃあディスコでフィーバーしてきますんで、あとシクヨロ!」

と思っていたのか。

この辺りがわからん以上、私は仲村トオルのことが好きか嫌いか線引きが出来ないのである。

【カッコ良いタバコは、いつからカッコ悪くなったのか?】それはあの日です!

昔はカッコ良かったタバコ

たしかに昔、タバコを吸う姿がカッコ良かったという時代があった。

現在のようにコンプライアンスがどうのこうのという風潮もなく、映画やドラマやでは緊張をほぐすシーン、考えにふけるシーン、ベッドシーンの後、などのタイミングで登場人物はほぼタバコを吸っておった。

ハードボイルドものでは言うまでもなく、主人公は日常的にタバコを吸っておったし、そのタバコに火をつける姿がこれまたカッコ良く見えたものである。

キムタクはドラマでタバコをプカプカふかし、観る方も観る方で

「今度のドラマではキムタクはキャメルを吸っているぞ」

と慌ててキャメルを吸い始める男も大勢いたのである。

が、現在においてタバコを吸う姿はカッコ良いどころか真逆となり、カッコ悪いものの代名詞のようになっている。

一部、それに気が付かず、相変わらず

「俺ってカッコ良いでしょ?」

「ヤニっていい匂いでしょ?」

「タバコを吸ったあとのこの口の周りの毛穴という毛穴から染み出る口臭とタールの入り混じった匂いをかがせてあげるね」

などと言う、とんでもねえことを思い、あまつさえ

「現代の松田優作」

「それ、アタシ」

と、口の中で亀を飼っているのかと思われるほどの悪臭を出して、遠い目をして黄昏た雰囲気を作っていたりするのである。

もう、タバコがカッコ良い時代は終わったのだ。

ああ、こういう人には早くタバコがダサい時代になったことに気が付いて欲しい。

タバコのカッコ悪い化の発端は2002年

では、タバコがカッコ良かった時代からタバコがカッコ悪い時代になったのはいつからか?

いつからといってある日、突然ガラリと切り替わったわけではなく、徐々に変わってきたのである。

禁煙ファシズムなどと言われ始めたのは1980年代からだが、そんなのは当時、ごく一部の嫌煙者と、愛煙家との間で言われていたにすぎず、世間的には

「断然、タバコ、カッコいい!」

の時代であった。

が、2002年に健康増進法という法律が制定されたのが、本格的にタバコカッコ悪い化が始まった発端である。

この法律の中に、受動喫煙防止という条項があり、それには多数の者が利用する施設の管理者に対し、吸わない者がタバコの煙を受動的に吸ってしまうことを防止するために、喫煙所などの措置を講ずるよう求め、努力規定なるものを制定た。
って、この条文に違反しても、法令上なんの罰則はないらしいのだが。

更に同年、都市部で路上喫煙禁止条例がしかれ、その違反者には千円~二千円也の罰金が科せられるようになった。

と、この頃私は恥ずかしながらマナーも頭も悪い喫煙者であり、条例のしかれている地域から条例のしかれていない地域に入ると、さっそくタバコに火をつけ、あろうことか歩行喫煙。

この法律や条例がしかれる前からポイ捨てなどのマナーも取りざたされていたにもかかわらず、吸い終わると平気でタバコを地面に捨て、靴でギュッと決し

「まあ、タバコは葉っぱで、そのうち土にかえるから」

と、とんでもなくふざけたことを抜かしていたのである。

と、まずはタバコがカッコ悪くなった発端の時期は2002年である。

第二の波、2009年

次のムーブメントは駅のホームの喫煙所である。
これがJR東日本では、2009年に概ね取っ払われたのである。

昔は、駅のホームには当たり前のように喫煙所があり、そのうち、駅のホームの端っこに一か所だけ残る様になり、そして2009年JR東日本ではホームに限らず一部エリアの駅構内の喫煙所を撤去。

おそらくこの時期くらいだろうが、新幹線ホームの喫煙所もあの、せまっ苦しい人と人ともすれ違うのに苦労する、かた、そこへキオスクで買った大量のお土産袋を持って入ってくる迷惑野郎も登場する、あの喫煙所が登場し、尚且つそれがガラズ張りで、周りからそんなところへ押し込められてまで、タバコとかいう臭いゴミを吸っている姿がさらされ

「哀れだねえ」

「ああはなりたくないねえ」

と世間に印象付けたあたりから、タバコのカッコ悪い化は加速していったのである。

最終的にタバコはいつからダサくなったか?

2002年に端を発し、2009年に加速度を増したタバコのカッコ悪さであるが、ではいつから完全に

「世間的にタバコはカッコ悪い」

に切り替わったかという問題はなかなかに難しい。

とくにこれと言った出来事があった訳でもない。

が、私は、2014年10月31日をもってタバコを卒業した。

私が吸っていた時は、私が吸っていることで、どうにかこうにかタバコのカッコ良さは保たれていたのである。

タバコの唯一のよりどころが私だったのである。

私がやめたからタバコは完全にカッコ悪くなったのである。

ということで、世間的に2014年10月31日を持ってタバコがカッコ悪いと断定された日としまーす。