【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出③

イベント終了

全試合が終了したし、はぐれた友達とも会えたし、帰ろうかと思っていると、従妹の姉ちゃんが私を見つけ

「大仁田と写真撮りたい?」

と言う。

聞けば、従妹の姉ちゃんのツテでバックステージに入れるという。

そんなもん、撮りたいに決まっているので控室に連れてってもらうことになった。

控室へ行こう!

ドキドキしながら階段を駆け上がる。

本当に大仁田と会えるのか?

大仁田と何か話せるのか?

一番のファンである涙のカリスマ、大仁田厚と会う。

リングサイドでなく、楽屋裏で会う。

大勢の中から顔面に水をぶっかけられるといった特殊な状況ではなく、きちんと会う。

大丈夫か、俺よ。

と、思いながら体育館の控室という、だだっぴろい部屋につく。
まず、ダミアンが居て驚いた。

奥には大仁田がいる。

私と同じようにツテでやってきた数人が短い行列を作っている。

大仁田はその行列に並んでいる者達と次々に写真を撮っている。

大仁田といえば、ファイヤー!の時代

大仁田といえば、

「ファイヤー!」

である。

大仁田はカメラ目線で指をさし、事あるごとに

「ファイヤー!」

と絶叫していた。

ちょっと前までブラックマヨネーズの小杉が

「ヒーハー!」

とよく言っていたがあの要領で、大仁田は

「ファイヤー!」

と絶叫していたのである。

当時は何も感じなかったが、何がファイヤーだったのだろう?

私の番が来た!

で、何がいいたいかと言うと、大仁田はこのファンとの写真撮影の際、シャッターがきられるたびに、疲れていたのだろう小さい声で

「はい、ファイヤァ」

「はい、ファイヤァ」

と嫌そうに気怠そうに言っていて

『あ、なんかやっぱちょっと怖いかも』

と思ったものである。

で、撮ってもらった写真がこちらである。

よく見ると大仁田と私たちは、別のカメラを見ているのが笑えるが、大仁田も疲れていながら割と笑顔で撮ってくれていることに気が付く。

当記事の冒頭でフロンティア・マーシャルアーツ・レスリング、略してFMWをご存知だろうか?

「ご存知だろうか?」

などと書いた私だが、実のところ、FMWに関してはせいぜい1994年くらいまでしか知らないので困ったものである。
高校卒業と共に熱も冷めまったく興味がなくなってしまった。

催眠が解けたのだろう。

だがしかし、調べてみれば2002年に幕を閉じたFMWも、1994ぐらいか一番良かった時代であり、それ以降は知らない方が良かったような事実ばかりであり、1994年でFMWの思い出が止まっている私は、幸せなFMWファンと言えるかもしれない。

【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出②

大仁田厚登場!

で、いよいよエースの大仁田厚が登場する。

会場中、もう本当に熱狂で訳が分からなくなる。
試合内容なんて別にどうでもいい。

リングサイドに大仁田信者の男どもが集まり、とにかく

「オーニタ!オーニタ!」

と声も枯れよと絶叫する。

後ろからもギュウギュウと押されて苦しいが問題じゃない。
とにかく

「オーニタ!オーニタ!」
「オーニタ!オーニタ!」

と叫ぶ。
もうそれだけ。

試合中、近くに大仁田が倒れると、その辺りの者が一斉に大仁田にボディータッチをする。

当たり前といえば当たり前なのだが、大仁田が超汗臭いことにも気が付いて、ファンは一瞬集団催眠から覚め知らない者同士で

『なんか臭いね』

と目くばせをするがすぐに

「オーニタ!オーニタ!」
「オーニタ!オーニタ!」

の声で再び催眠状態に入って行く。

で、大仁田は負ける。
だいたい負ける。

で、泣く。

お決まりで泣く。

大仁田厚のマイクパフォーマンス

で、泣きながらスタッフから投げ込まれたマイクを持つ。

マイクを持って何か話そうとするが、試合直後で息苦しいのだろう

「フンッフンッフンッフンッ」

となんども短く息をする。

で、何か話そうとするが、まだ苦しいのだろう再び

「フンッフンッフンッフンッ」

となんども短く息をする。

で、ようやく呼吸も落ち着きかけて放つ第一声は

「お前らッ!」

である。

間違いなく、第一声は

「お前らッ!」

である。

で、続く第二声は何かと言うと、

「お前らッ!」

である。

第二声も同じく

「お前らッ!」

なのである。

つまり、大仁田はマイクを持つと

「フンッフンッフンッフンッ」

「フンッフンッフンッフンッ」

「お前らッ!」

「お前らッ!」

と言うのである。

毎回同じである。

お前らと言われた我々は固唾をのんでなにを言われるのか待つ表情を一応はするのだが、内心このあと何と言うのか全員が知っている。

で、三言目に

「お前らッ!俺らは生きとんじゃっ!!」

と言ってマイクをリングに叩きつける。

言われた我々は、

『生〝お前ら俺らは生きとんじゃ〟が聞けたな』

と思い喜ぶ。

水吹きの儀式

ここからが本当に今から考えると異常な儀式が始まる。

今度はスタッフから赤や青のペンキが塗られたビール瓶がリングに数本投げ込まれる。
ビール瓶の中には水が入っている。

それを大仁田が掴むと中の水を口にする。

で、リングサイド周りに集まった我々観客に向かって

「プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッツ」

と口に含んだ水を噴射するのである。

リングサイドの四方八方に向かって

「プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッツ」

また水を口に含んで、次は、大仁田の衣装を掴むファンの顔に数センチの所から

「プーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッツ」

と次々にファンの数人かの顔面に向かって噴射される。

偶然にもこの時、私も大仁田厚から顔面に直接水を噴射され

「ああ、幸せだ」

と恍惚の表情になったのである。

今から考えるとただただ気持ちが悪い。

で、水吹きの儀式が10分ほど続くと、大仁田はリングを降りる。

控室まで歩く大仁田厚

降りて、負傷した脚を引きづりながら控室に戻ろうとする。
我々リングサイドで試合を観ていた大仁田信者はそれで終わりと思っているのだが、控室に戻る大仁田に対し、それまで近くで見ることのできなかった者達が押し寄せ、もみくちゃにされて倒れる。

倒れると再び

「オーニタ!オーニタ!」
「オーニタ!オーニタ!」

と大仁田コールが起こり、大仁田が立ち上げるのをみんなが見守る。

大仁田は、立ち上がり、再び控室に向かうのだが、何度も何度も倒され、何度も何度も立ち上がるのが遠くから見える。

あまりの執拗さに疲れ果てたのか大仁田は苦笑いで

「もう帰らせてくれよ」

とつぶやいたのが印象的である。

が、図に乗ったファンはそれでも大仁田にまとわりつき、大仁田が倒れる。

すると、大仁田を心配に思った(フリをした)ファンの一人が大仁田に駆け寄り、肩を貸す形で立ち上がった。

見ると、そいつははぐれた友達であった。

バカヤロウ、面白いことをやりやがって、と思う。

そのままその友達は、大仁田と肩を組みながら控室へ向かう扉の向こうへと消えていった。

後で聞くと、扉が閉まった瞬間、大仁田から

「もう、いいから」

と冷たく言われ、大仁田は脚を引きづることもなく、奥へ消えていったと言う。

(つづく)

【熱狂!FMW】涙のカリスマ、大仁田厚との思い出①

FMWを知っていますか?

フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング、略してFMWをご存知だろうか?

このFMW、知らない人に説明すると、1989年、大仁田厚が旗揚げした亜流のプロレス団体である。

若手の読者でもランニングシャツの大仁田厚がロープに飛ばされ、ロープに触れるやいなや電流爆破などと言う名のインチキくさい爆音と白煙があがるシーンをみたことが有る人も多いのではないか?

まあ、ああいった類の過激なパフォーマンスプロレスをメインにしたプロレス団体である。

FMWは、全てにおいてインチキ臭い。

所属するプロレスラーもインチキくさい者が多い。
だいたい、よく見ればエースの大仁田厚にしてずんぐりむっくりでカッコ悪い。

大仁田のライバルのターザン後藤も、サンボ浅子など当時のメインのレスラーもずんぐりむっくりである。

にもかかわらず当時は、本気で彼らをカッコいいと思っていた私はじめFMWファンは全員で集団催眠にでもかかっておったとしか思えない。
サブのレスラーは、パンディータなどというパンダの恰好をしたレスラーなどトホホ状態。

FMWの来日外人選手と言えば、や、ダミアンなどという額に〝666〟と書いたレスラーや、ザ・シークなどなど異彩すぎる顔ぶれ。

当時プロレスとロックの融合として開催されたイベントに於いて共演したロックバンド、ザ・ブルーハーツのボーカル、プロレス好きとして知られる甲本ヒロトにしてまでがパンディータの試合を観て

「なんか、バカみたい」

と言って呆れ果てたという逸話をもつほどなのである。

FMWは、女子と男子の混合団体

このFMWは男女混合団体なので、アイドル的な存在の女子プロレスラーもいるので、バカ高校生だった私がどっぷりハマる要因にもなったのである。

工藤めぐみ、写真集とか買ったなあ~。
その後、外道と結婚!

そういえば、許せぬカップルがここにもいたぞ!

FMWはLIVEが一番!

さて、このプロレス、試合はテレビ中継はしておらず、週刊ゴングというプロレス雑誌で試合結果を見たり、通販でイベントのビデオを買って観たり、近くに興行が来たら観に行ったりするしか無かった。

かといって仮に毎週テレビで放送なんかしても大して面白くなかっただろう。

FMWは、なんといっても興行!ライブで見るに限る。

私の出身地の愛知県は、なんだかわからんが頻繁にプロレスの興行が行われ、タダ券などもよく手に入ったのでよく観に行った。
新日本プロレスや全日本プロレスの王道のプロレスも勿論面白いのだが、FMWは自ら邪道と名乗るだけあって邪道中の邪道。
邪道の王道というよくわからんことになっているのだが、もう面白いったらない。

高校生、FMWの試合を観に行く

その日も、もらったタダ券で私は友達数人と、FMWの試合を観に行った。

近くの私立体育館である。

もらったチケットは二階席の最後部である。

この場合、新日本や全日本の場合は見えにくい思いをするのだが、FMWの場合はどこ席だろうが関係ない。

なんで関係が無いかというと、観客は全員立っているからである。
立っているどころか、走り回っている。

二階の自分の席には荷物を置くだけである。

メインの前の試合に、外人レスラーのタイガー・ジェット・シンが登場すると会場は熱狂の渦に巻き込まれた。

なんで巻き込まれるかというと、タイガー・ジェット・シンは入場するとリングに上がるまで、観客にサーベルで殴り掛かってくる(そぶりだけ)からである。
観客は慌てふためき席を離れて鬼ごっご状態になる。

その混乱に乗じて二階席の者達は一斉に一階に飛び下り、リングサイドに押し寄せプロレスだかライブだかわからん状態になるのである。
一緒に来た友達数人とも全員はぐれた。

(つづく)

【にいがた酒の陣2018レポート】楽しかったなあ~!

にいがた酒の陣って?

にいがた酒の陣の概要は、コチラの記事からどうぞ。

私は、2018年3月10(土)に、にいがた酒の陣2018に参加してきましたので、ご報告いたします!

まずは行列に並ぼう!

午後三時に会場に到着し、入りまで続く行列の最後尾に並んでから、チケットを買い、更に行列に並び、おちょことミネラルウォーターを受け取り、飲み始めるまで約20分程度と、昨年よりもかなりスムースに入場することが出来た。

この雰囲気。


酒好きだったら、いやが上にもウキウキしてくる。

「さて!飲むぞ!」

と気合いを入れ、おちょこを持って手当たり次第に酒蔵ごとのブースにいる瓶を持った担当者におちょこを差し出す。

一人が差し出し、酒を注いでもらっていると

「お!ここ酒飲めるぞ!」

と次々におちょこを持った手がニョキニョキと差し出される。

担当者は

「やれやれ、この酒飲みどもめ」

「ほら、恵んでやるよ」

とでもいいたげな雰囲気で差し出されたおちょこに次々に酒を注いでいく。

本当はそんなことは無いのだろうが、根がひがみ体質に出来ている私にはそう感じるのである。

そのため、酒を受ける側としてはどうしても

『配給』

『無条件降伏』

『GHQ』

『ギブミー・チョコレート』

などの言葉が頭をよぎり、いじけてくる。

が、このような行動を数回繰り返せばすぐに酔っ払い

「てやんでえ!こちとら入場料払ってんだ!」

「ケチケチしねえでもっとジャンジャンつぎやがれ!」

と気が大きくなり、

「酒だ酒だ!酒持ってこーい!」

「芸のためなら~女房も泣かす~」

と浪速恋しぐれを歌いだすのである。

(歌いだしません)

今年のお客は美人揃い!

で、昨年は客層の七割が不破万作似のお父さん達であったが、今年はなんと若手の女子多数!

それもみんな美人!

こんなにもみんなが美人に見えるなんて、俺はもうすぐ死ぬのか?などと思ってしまうほどである。

美人同士の二人連れなどが

「私たちもかなり日本酒に詳しくなったよね~」

などとキャピキャピ言いながらおちょこを手にもって試飲に走っている。

もう、酒はどんどん回り、こちらの足取りもかなり怪しくなってくる。

そこへまた、スルメをくわえて歩く若手女子などが多数現れ、

『この国の行く末はどうなるのか?』

『結構、楽しい行く末かもしれない!』

などと思いながら歩いていると、かなり酔っぱらっていると思われる頬を赤らめた美人が私とすれ違いざま

「もう、なんかわけわかんな~い」

「もうなんかど~でもい~」

などとヘラヘラ笑って嬉しいことを言ってくれる。

『わけがわかんないなら』

『どうでもいいなら』

『乳を揉んでも良いのか?』

などと良からぬことを思い、声のひとつでもかけてみようかと思うものの、あくまで

「ど~でもい~」

のであって、別に

「誰でもい~」

と言っている訳ではないことに気が付き、咳払いをしてまじめに試飲を続けるのであった。

(声かけとけばよかったか?)

 

※会場の空きスペースで段ボールで宴会を始めるひとびと。

 

ツマミが欲しい!

さて、酒ばかり飲んでいるとツマミが欲しくなってくる。

私はポケットにそっと鮭ジャーキーを一袋忍ばせ、それを齧りながらのんでいるが、そんなもんでは腹の足しにならず、何か他の食い物が欲しい。

が、食い物コーナーはこれまた行列で、並ぶのが面倒くさい。

と、設置されたテーブルを見れば、集団でやってきた客たちの宴席の後が放置されている。

そこにはカラアゲ、てんぷら、焼き牡蠣、など、ご馳走の、ま、残飯なのだが、それらが山の様にある。

 

残飯はあるが、人々はおらず、片づけずに帰ったものと思われる。

『たとえ残飯でも食いたい』

『いや、むしろ残飯が食いたい』

と思考が変になってくる。

このおかずたちは、イベント終了後には捨てられるのだろう、と思うと

『だったら俺が!』

『ついでに余ってる酒も飲みほしてやる!』

と思い、残飯に手を伸ばしそうになるが、我に返って

『いかんいかん!』

とそれらを見ないようにして立ち去るのであった。

『危ないところだ』

『あと、一歩で人間の尊厳を失うところだった』

と、まさか、にいがた酒の陣で人間の尊厳についてかんがえることになるとは思わなかった。

新潟の地酒には〝竹徳〟のかまぼこが良く合う

で、二時間も飲んでいると、空腹に耐えられなくなって、にいがた酒の陣で一番お勧めのフードである、竹徳のさつまあげ、海老しんじょう(¥300)と、しょうが天(¥300)を購入し、それらを食べつつ、更に試飲活動に入ったのであった。

また来年!

その後、古町芸妓のおどりを見たりしつつ、一時間ほどうろつき、イベント終了15分前になったのでそのまま会場を出た。

で、この夕日。

にいがた酒の陣、最高かよ、と思うのだった。

で、明け方目が覚めて、水のんだら会場のどこ酒よりも美味しかったんだな、これが。

酔い覚めの水、千両に値が決まり。

近々、私のおすすめする新潟地酒について報告しまーす。

【好きか嫌いか微妙な男】仲村トオルについて考える!

好きか嫌いかわからん男

我ながら偉そうに、有名人について

「こいつ嫌い!」

とか

「この人好き!」

ということをしばしば書いている当ブログではあるが、この好きか嫌いかの線引きに、昔から大いに迷っている人物がいる。

好きなような嫌いなような、自分でもその辺がよくわからない人物、それは仲村トオルである。

仲村への思い

仲村トオル、デビュー時こそ、そのあくまで素人あがりの芝居の下手さに当時小学生であった私でさえ、彼の演技を頭を抱えてみていたものだが、ここ数年はすっかり芝居もうまくなり、なかなかに渋い中年役をこなすようになっており、彼の演技は好きである。

のに、なんか嫌い。

どうしてなんだろう?

仲村トオルが世に出たきっかけ

彼が世に出たのは往年の不良漫画『BE-BOP HIGHSCHOOL』の映画化、1985年公開の『ビーバップ・ハイスクール』である。

今となってはこの映画も漫画も、この『ビーバップ・ハイスクール』についてあまり知らない人が多いのだが、この作品は、加藤浩志(ヒロシ)と、中間徹(トオル)という名の高校生の不良コンビが主人公の作品。

通称、ヒロシ&トオルなどとも表記される。

これの映画化が決定したことを受け、主役のオーディションが公募。
それに応募し、中間徹役に見事選ばれたのが仲村トオルなのである。

「それに何か問題があるか?」

と問われれば

「無い」

と答えるしかないのだが、どうにも腑に落ちん。

よく考えてみると、中間徹役に仲村トオルってのが腹立たしいんである。

原作のキャラクター名を芸名にいただいてしまっている例は数あれど、なんかムカツク思い。

いっそ、役名通り『中間徹』であれば腹も立たんが、『仲村トオル』などとオリジナリティーもいれていることに腹が立つ!

やっぱり仲村トオル嫌いだ!

と、思ってみたが…

しかし、仲村トオルについて調べてみると、仲村トオルの本名は〝中村亨〟であり、役名に寄せていったのではないことが判明。

だったら、丹古母ヨシオなどと、中間徹とは全く無関係なものへすればいいのに、やや近い所を良しとしているしているところが釈然とせぬ思い。

仲村トオル、なかなかに煮え切らん男である。

が、別に芸名〝仲村トオル〟にはあんまり問題ないことがわかり、私は更に仲村トオルが好きか嫌いかわからなくなるのである。

あぶない刑事

で、その後、映画はシリーズ化され約2年間で6作品も作られたそうだが(私は一作品も観てません)、それが終わるころに仲村トオルは日本テレビ系列で日曜21時放映のテレビドラマ『あぶない刑事』の主人公、タカ(舘ひろし)&ユウジ(柴田恭兵)の子分役に抜擢され、映画館に留まらず、お茶の間の人気も獲得していく。

その子分役の名前が、町田透、なんと『トオル』なのである。

作品の中でも頻繁に

「おーい!トオル!」

などと呼ばれている始末。

この作品、他に芸名=役名の者はいないのである。

いっそ全員、芸名=役名に絡めてあればいい。

主人公の鷹山敏樹役は、舘ひろしが演じたから、役名も鷹山ひろしでいい。

同じく主演の大下勇次役は、柴田恭兵が演じたから、役名も大下恭兵でいい。

署長の松村優子役は、木の実ナナが演じたのだから、役名も木の実優子でいい。

取り調べ官の田中文男役は、ベンガルが演じたのだから、役名も田中ベンガルかベンガル文男でいい。

が、あくまで、もう、仲村トオルだけがトオルなのである。

この時、仲村トオルはどういう思いがしたのだろうか?

事務所側の

「仲村トオル、猛プッシュ願います!」

「役名もなんとかトオルで!」

などというの意気込みというかゴリ押しを感じる。

もしかすると、本人が

「俺、トオル役でオーデション通過したんで、あくまでトオルで!」

と意地を張ったのかもしれない。

だとしたら、仲村トオル、食えぬ男だ。

※画像はあぶない刑事のあとに放送された、「勝手にしやがれヘイ!ブラザー」。この写真だけで決めれば、仲村トオル、嫌いである。

再び映画にも出演

その後、彼の人気に火が付き、いくつかの映画出演を経て、1988年再び『ビーバップ・ハイスクール』以来のW主演映画が公開された。

タイトルはずばり『悲しい色やねん』。

上田正樹の名曲、『悲しい色やね』をモチーフにしたものらしいが、そこは映画のタイトルも『悲しい色やね』で良かったのではないか?

なんでわざわざ『悲しい色やねん』と断定的な言い方にかえたのか?

ま、そもそも

「悲しい色やね」

なんて実生活で言うヤツがいたら、そいつとはかなりの距離をおくことにするわけだが。

て、『悲しい色やね』でも『悲しい色やねん』でもどっちでもいいが、問題は仲村トオルの役名である。

この映画における仲村トオルの役名は、〝夕張トオル〟である。

ここでもトオル。

あくまでトオル。

どこまでいってもトオルを引っ張り出されることに仲村トオルの気持ちはどうだったのか?

「作品の中では、早くトオルから脱却したい!」

と思っていたのか、はたまた監督の森田芳光に

「森田ちゃ~ん!ここも一発トオルでシクヨロ!」

「宣伝になるんでね~トオル役は、やめられんのですわ」

「じゃあディスコでフィーバーしてきますんで、あとシクヨロ!」

と思っていたのか。

この辺りがわからん以上、私は仲村トオルのことが好きか嫌いか線引きが出来ないのである。

【カッコ良いタバコは、いつからカッコ悪くなったのか?】それはあの日です!

昔はカッコ良かったタバコ

たしかに昔、タバコを吸う姿がカッコ良かったという時代があった。

現在のようにコンプライアンスがどうのこうのという風潮もなく、映画やドラマやでは緊張をほぐすシーン、考えにふけるシーン、ベッドシーンの後、などのタイミングで登場人物はほぼタバコを吸っておった。

ハードボイルドものでは言うまでもなく、主人公は日常的にタバコを吸っておったし、そのタバコに火をつける姿がこれまたカッコ良く見えたものである。

キムタクはドラマでタバコをプカプカふかし、観る方も観る方で

「今度のドラマではキムタクはキャメルを吸っているぞ」

と慌ててキャメルを吸い始める男も大勢いたのである。

が、現在においてタバコを吸う姿はカッコ良いどころか真逆となり、カッコ悪いものの代名詞のようになっている。

一部、それに気が付かず、相変わらず

「俺ってカッコ良いでしょ?」

「ヤニっていい匂いでしょ?」

「タバコを吸ったあとのこの口の周りの毛穴という毛穴から染み出る口臭とタールの入り混じった匂いをかがせてあげるね」

などと言う、とんでもねえことを思い、あまつさえ

「現代の松田優作」

「それ、アタシ」

と、口の中で亀を飼っているのかと思われるほどの悪臭を出して、遠い目をして黄昏た雰囲気を作っていたりするのである。

もう、タバコがカッコ良い時代は終わったのだ。

ああ、こういう人には早くタバコがダサい時代になったことに気が付いて欲しい。

タバコのカッコ悪い化の発端は2002年

では、タバコがカッコ良かった時代からタバコがカッコ悪い時代になったのはいつからか?

いつからといってある日、突然ガラリと切り替わったわけではなく、徐々に変わってきたのである。

禁煙ファシズムなどと言われ始めたのは1980年代からだが、そんなのは当時、ごく一部の嫌煙者と、愛煙家との間で言われていたにすぎず、世間的には

「断然、タバコ、カッコいい!」

の時代であった。

が、2002年に健康増進法という法律が制定されたのが、本格的にタバコカッコ悪い化が始まった発端である。

この法律の中に、受動喫煙防止という条項があり、それには多数の者が利用する施設の管理者に対し、吸わない者がタバコの煙を受動的に吸ってしまうことを防止するために、喫煙所などの措置を講ずるよう求め、努力規定なるものを制定た。
って、この条文に違反しても、法令上なんの罰則はないらしいのだが。

更に同年、都市部で路上喫煙禁止条例がしかれ、その違反者には千円~二千円也の罰金が科せられるようになった。

と、この頃私は恥ずかしながらマナーも頭も悪い喫煙者であり、条例のしかれている地域から条例のしかれていない地域に入ると、さっそくタバコに火をつけ、あろうことか歩行喫煙。

この法律や条例がしかれる前からポイ捨てなどのマナーも取りざたされていたにもかかわらず、吸い終わると平気でタバコを地面に捨て、靴でギュッと決し

「まあ、タバコは葉っぱで、そのうち土にかえるから」

と、とんでもなくふざけたことを抜かしていたのである。

と、まずはタバコがカッコ悪くなった発端の時期は2002年である。

第二の波、2009年

次のムーブメントは駅のホームの喫煙所である。
これがJR東日本では、2009年に概ね取っ払われたのである。

昔は、駅のホームには当たり前のように喫煙所があり、そのうち、駅のホームの端っこに一か所だけ残る様になり、そして2009年JR東日本ではホームに限らず一部エリアの駅構内の喫煙所を撤去。

おそらくこの時期くらいだろうが、新幹線ホームの喫煙所もあの、せまっ苦しい人と人ともすれ違うのに苦労する、かた、そこへキオスクで買った大量のお土産袋を持って入ってくる迷惑野郎も登場する、あの喫煙所が登場し、尚且つそれがガラズ張りで、周りからそんなところへ押し込められてまで、タバコとかいう臭いゴミを吸っている姿がさらされ

「哀れだねえ」

「ああはなりたくないねえ」

と世間に印象付けたあたりから、タバコのカッコ悪い化は加速していったのである。

最終的にタバコはいつからダサくなったか?

2002年に端を発し、2009年に加速度を増したタバコのカッコ悪さであるが、ではいつから完全に

「世間的にタバコはカッコ悪い」

に切り替わったかという問題はなかなかに難しい。

とくにこれと言った出来事があった訳でもない。

が、私は、2014年10月31日をもってタバコを卒業した。

私が吸っていた時は、私が吸っていることで、どうにかこうにかタバコのカッコ良さは保たれていたのである。

タバコの唯一のよりどころが私だったのである。

私がやめたからタバコは完全にカッコ悪くなったのである。

ということで、世間的に2014年10月31日を持ってタバコがカッコ悪いと断定された日としまーす。

【ダイエットのスイッチを入れたい!】ダイエットのスイッチへの間違った解釈とは?

ダイエットはスイッチさえ入ればほぼ成功!

あくまで正しいやり方であることが条件だが、ダイエットは、心の底から

「やろう!」

と決意したらほぼ成功する。

「いや、私、やろうと決意してもいつも失敗する」

という人は、正しいやり方をしていないか、本当は心の底から

「やろう!」

と決意していないに過ぎない。

心の底から

「やろう!」

と思うということは、言い換えればダイエットのスイッチが入るということである。

ダイエットのスイッチを入れるにはどうしたらいいか?

「なんだ、じゃあ、さっさとダイエットのスイッチ入れよー」

と思うのだが、このスイッチがなかなか入らないから困るのである。

一時、ラーメン二郎と、マクドナルドにハマってしまって、昼はラーメン二郎、夜は飲酒&マクドナルド。

ラーメン二郎といっても、「大」で、全マシ。
マクドナルドといっても、ビッグマックを主食とし、ダブルチーズバーガーとポテトのLがおかず。
デザートにフィレオフィッシュを食べると言う有様。
飲酒といっても中ジョッキ7割のウイスキーを3割の炭酸水でわる超濃いめのハイボール二杯などという代物にハマってしまった。

これ、真似してもらえればわかるが超太る。
半年で10キロ太った。

よく

「何やっても太らない」

とか嘘八百言ってるヤツがいるが、これを真似させたい。
これ真似すれば絶対に太る!

急激に太る=ネガティブになる

急激に太るとどうなるかというと、考え方がネガティブになる。

「こうしてダメになっていくアタシ」

などと言いつつラーメン二郎に出かけ

「もうアタイどうなってもいい」

とマクドナルドをハイボールで流し込むようになる。

と、どんどんダイエットのスイッチが固くなり、ぜんぜんONになってくれないのである。

痩せている時は、知人から

「あれ?太ったんじゃない?」

なんて言われれば

「なんだと!」

と思い

「ふざけるんじゃねえ!」

とすぐにスイッチが入るのだが、太れば太るほどダイエットのスイッチは固く、知人から

「あれ?太ったんじゃない?」

などと言われても

『へえへえ、どうせデブですよ』

『もうどうでもいいんだよ』

などと不貞腐れるだけになり、痩せようとする気にもならない。

「スーパー・ファット・ダイエット計画 ~細マッチョだった僕が34キロ太ってみてわかったこと~」

これはドリュー・マニング という人が実践して書いた

「スーパー・ファット・ダイエット計画 ~細マッチョだった僕が34キロ太ってみてわかったこと~」

という本があるのだが、これにも同じことが書かれている。

この本のあらすじ

ドリュー氏は、熱血フィットネストレーナ。

が、せっかく指導しても脱落してしまう生徒達や、マン・ツー・マンで指導した肥満の義理のお兄さんのダイエットも失敗。

「デブな人はなんでこんな簡単な健康管理ができないのか!」

と憤り

「もしかして俺は間違っているの?」

「自分も一度デブになってデブ目線で物を考えたり」

「お手本を見せるしかないんじゃないのか?」

と考えて運動をスッパリやめてファストフードにまみれた生活を実践!

そうしていく中で、運動をしなくていい楽さ、夜中にファストフードを食べる楽しみなどデブの気持ちがどんどん理解できていくものの、精神的にも自分に対してどんどん否定的になるなかで、なんとか細かい工夫をして元の体形に戻るまでのお話である。

と、このようにやはり急激に太るとネガティブになるのは、どうやら私だけではないようである。

固いダイエットのスイッチを入れる方法

スイッチは一個ではなく、複数だった!

意識が高い人のダイエットのスイッチは

こういう感じ。

このスイッチをいれれば即ONになる。

が、私の様に意識の低い者のダイエットのスイッチは

こういう感じである。

ボタンが固いんじゃなくて、複数のボタンを全部ONにしないと作動しないタイプなのである。

にもかかわらず、私はスイッチは一個しかないと思って居り、一個のスイッチだけ入れては

「昔のようにやる気にならんな」

とすぐにあきらめておったのである。

ダイエットのための三種のスイッチ!

ひとによってボタンの種類はあると思うが、私が考えるには以下の三つのスイッチがあると思う。

どういうスイッチか見ていきましょう。

①太っていることへの悔しさスイッチ

自分が太っていることへの悔しさを感じると入るスイッチである。

具体的には、人から「また太ったね」と言われたり、「食べなきゃ痩せるよ~」などと無責任なことを言われたりする。

または、ふと鏡にうつった自分の横からの姿をみるとか、写真にうつった自分の現状を目にするなど

「くやしい~!」

「こんなハズじゃない~!」

というような時に入るスイッチである。

これが、まあ、主電源のようなものである。

②痩せるべき目的スイッチ

どうして自分が痩せなければならないかを明確にさせると入るスイッチである。

具体的には、好きな人が出来る、自分の結婚式がある、近々昔好きだった人と会う、などの恋愛関係が一番強い目的だが、「病気の予防のため」などでも十分である。

これがないと

「別に痩せなくてもいっか!」

になってしまうのである。

③ダイエットに成功した人への憧れスイッチ

成功体験を目の当たりにすることで入るスイッチである。

具体的には

「身近な人がダイエットに成功した!」

とか

「テレビであの有名人がダイエットに成功した!」

などの情報を得ると入る。

とくに身近な人がいると強い。

テレビではウソ情報もあるからである。

三つやってもスイッチが入らないときは?

もしかするとあなたの場合のスイッチは

こういうものなのかもしれない。

スイッチは多ければ多いほどくじけにくくなるので、自分でどんどん痩せるためのスイッチをONにしていきましょう。

 

まとめ

とか、偉そうに書いてきたが、私は2月の中旬にこのスイッチが入って約一か月で3キロやせた。

ラーメン二郎とマクドナルドをやめ(これだけで痩せるような気もするが)、酒はやめずに米より肉、なるべく汁物で腹を膨らませるという生活をしています。

まだまだ平均体重までには15キロ以上痩せねばならぬので、ダイエットしている皆さん、一緒にがんばりましょうねー。

【にいがた酒の陣2018直前!】イベントの流れと、参加する際の注意点!

待ってました!にいがた酒の陣!

ここ新潟では、三月の春もすぐそこへ来ている時期になんとも素晴らしいイベントが行われる。

それは、にいがた酒の陣である!

このイベントは新潟県内に約90あるという酒蔵が一斉に集結。

その年の新酒を販売。

県内だけでなく、県外及び国外から来た人たちと共に、地元の食と地酒を楽しむことがコンセプトの日本酒版のオクトーバーフェストのようなもの。

いわば、新潟の地酒の祭りである。

何が祭りなのか?それは試し飲みし放題だから!

私も参加していなかった頃は

「たかだか地酒と地元の食べ物を販売するだけでなにが祭りなのか?」

と思っていたが、この祭りの最大の売りは、その年の新酒が試飲し放題なところである。

参加するまでの流れと注意点

にいがた酒の陣の流れはこうだ。

会場は朱鷺メッセというビルにある有名歌手のコンサートにも使われる大ホール。
大ホール中に新潟県内を上越、中越、下越と三つのエリアに分け会場を三分割。
そのエリアごとにに所在地のある酒蔵がそれぞれのブースを設営している。

入場するまでに時間がかかる!しっかりとして防寒対策を!

で、我々参加者は会場に向かうのだが、まず会場に入るまでが大行列!
三月初めの新潟はまだまだ寒く、信濃川沿いの寒風吹きすさむ中でかなりの時間待たねばならんので、くれぐれもしっかりとした防寒対策が必要である。

酒をこぼされてもいい服で、手ぶらで歩けるように!

で、ようやく入場料を支払うとイベント名がプリントされたおちょこを貰い、腕に入場料を支払った印として紙製のリストバンドを付けられる。

そして、もらったおちょこを持って会場内をうろつくことになる。
うろつくと言っても、このイベント回を重ねるごとに入場者数が増え、会場内は大混雑。
全員牛歩状態。

みんな酔っぱらって酒の入ったおちょこを持ってギュウギュウで歩いているので酒などコボされることもある。

ので、酒をこぼされてもいい、動きやすい服装がベスト。
個人的には薄でのジャンバー、防寒用の下着の上下、動きやすい服がよいと思う。

で、酒を購入すると荷物はどんどん増えるし荷物はなるべく減らして、ショルダーバックなどを使い、両手があくようにしておきましょう。

試飲の方法

私は勝手に酒樽に入った酒をヒシャクですくって飲めるのかと思っていたがそうではない。

試飲希望者は、酒蔵のブースにいる担当者におちょこを差し出す。

と、担当者からおちょこに三分の一ほどの酒を注いでもらうことができる。

で、飲む。

酒蔵の人は

「どうですか?」

などと聞いてくるので、気に入れば購入するし、質問があれば質問する。
購入しないのなら

「また後できます」

等と言うか、無言で別のブースへうつっていけばいい。

初めはやや緊張するが酒を飲めば緊張も解けるので安心してほしい。

つまりは、飲んだもん勝ち!

これを忘れぬように!

で、散々飲んだら会場を出て帰るという流れである。

飲みすぎ注意!

参加すればすぐわかるが、会場の中にも外にも飲み過ぎてぶっ倒れているもの多数!

いくら飲んだもん勝ちでもぶっ倒れては面白くない。

大勢、ぶっ倒れて空いたスペースでゲーゲーいっている。

試飲しつつ水などを飲みつつ、日本酒はあとで酔うことを考慮して飲み進んでほしい。

私の本音

私なんぞは買うというより試飲しに行っているだけなのでこの担当者とのやりとりがわずらわしい。

実をいうと日本酒にそれほど詳しいわけではないので、感想などを聞かれるのが怖い。

せいぜいがニヤッと笑って立ち去るだけである。

おちょこにも三分の一ではなく、並々と注いでほしいと思うのだが、そうもいっていられんので、仕方なく何度も何度もぎゅう詰めの中を歩いて、何度も何度も試飲するのである。

 

客層

「できれば若手の女子が大勢いて、酔ってどんどん私にしなだれかかってくれいい」

と思って参加したが、実際のところ、客層の70%は不破万作のような風貌のお父さんたちなので変な気を起こさないように!

※画像は不破万作。

まとめ

防寒対策(といっても会場内に入ったら脱いでも邪魔にならんもの)と、荷物は少なく、試飲は遠慮せず!

且つ、飲み過ぎず!

お客はほとんど不破万作!

さあ、こんなに大勢の酔っ払いを一挙に目にすることなど滅多にありません!

気を付けていってらっしゃ~い!

俺もいくぜ。

以上。

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑨最終回

それ以上、この問題に対してmixi日記を書いてなかった!

と、ここまでmixiに書いた過去日記を読み返してきたが、なんと金が帰ってきたときのことを書いた日記は無かった。

ので、10年越しで書くことにします。

2018年3月7日の日記。タイトル「裁判勝ってもバカはバカ!」

2008年の春、6月末に勤めていた東京の会社がなくなるとのことで、支店である新潟へヘルプという形でやってきた。

過払い金返還請求訴訟の裁判は相手取った四社から全て「和解」という結論が出た。

和解というのは、過払い金を返してくれる、ということである。

返してくれるとことだがそれがいつになるのかは不明。

「本当に返ってくるのかな?」

「一年後とかだとかなわんな」

と思っていた。

裁判が終わって何がうれしいかといって、金が返ってくるとかの前に、給料をもらってもサラ金ビルに返しにいかなくてもいいというところが嬉しい。

あのみじめったらしい行動から解放されたのである。

「俺は自由だぞー!」

と声に出していってみたりした。

過払い金はいつ返ってくるのか?

とはいえ、過払い金が返ってこない。

裁判が終わったのが4月10日頃である。

で、既に5月も終わろうとしている。

金もなくなってきた。

給料日まで半月あるが、どうにも金が無い。

恥ずかしいことではあるが、一緒に新潟にヘルプで来ている後輩に頭をさげて数万円を借りるしかない。

せっかく借金が完済というか、帳消しになった直後借金とは我ながら情けない。

その日、私は休日だったが、

「出勤している後輩の退社を待って金を借りよう」

と思う。

 

まずは銀行ATMへ

「とりあえず、今ある残金は全額引き出そう」

と銀行のキャッシングコーナーに言って残高照会をすると、なんと残高80万円超え!

急に金持ち!

興奮しながらとりあえず20万円を引き出し、その足で服屋にいって洋服の大量購入!

タクシーに乗るわ、バックは買うわ、靴は買うわ、メガネは買うわ。

ひとしきり買い物を済ませ、紙袋をいっぱい手に提げて会社で借りてもらってるウィークリーマンションに帰ると、金を借りようと思っていた後輩がおり

「岡村さん、服かったんですか?」

と聞かれ、

「そうだよー」

と金を借りようとしていたことなどオクビにも出さなかったのである。

そしてその後、飲み屋でおごりまくり、ぜいたくしまくりで、80万円以上有った過払い金は、あっという間に消えてなくなったのである。

(おわり)

 

 

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑧

引き続き過払い金裁判を自分で起こした模様を。

と、日記を見返してきたが、一通り、裁判を終えて私は職場の都合で新潟に出張に来ていたの模様である。

2008年5月24日の日記。タイトル「壁の穴」

訳有って4月下旬から新潟に来ています。

新潟に居る間に住むのは会社が借りたウィークリーマンション。

そこで毎日寝泊まりしてたら隣人から

「毎晩うるさい」

「楽器を弾くな」

等のクレーム三昧。

(たまに部屋に乗り込んでくる)

なるべく静かにしているし、楽器などは持ち込んでいないので

「めんどくせー隣人」

と思っていたのだが、一応、念には念を入れて抜き足、差し足、忍び足的に、音をたてぬ様にたてぬ様に生活していたのです。

が!

昨日、職場の偉いさんから

「またなんかクレーム来てるよ」

と言われてしまった。

物音一つ立てないでコソコソしてるこのオレに、何を言うかー!

とは思いながらも静かに帰宅。

我慢に我慢の末、習慣となった独り酒を呑んでいると、なんだかムカムカしてきた。

「あのなあ」

「うるさいってのはコーユー事だ!」

ドガーッ!!

と隣人めがけ壁を思い切り殴ったら、壁がメリメリ音を立てて陥没!

※画像は実際の穴です。

わわわ、修理費を会社から請求されたらどーしよー?

助けてくれー

と考え、
酩酊終了。
顔面蒼白。
神経衰弱。
支離滅裂。
呂律回らず、
焼酎グビグビ。

「あー、これが夢でありますよーに、ありますよーに!」

と思い致死量超えの焼酎呑んで寝るがすぐに目が覚め、壁の穴を確認し溜め息をついた。

明日は休みなので、ホームセンターへ、なんか上手く誤魔化せるグッズを探しに行きます。

なんか上手く誤魔化せるグッズが無ければ、
無ければ、

無ければ、

どーしよー?

解説

結局、うまくごまかせるグッズは見つからず、会社には

「壁に手をついただけで穴が開いた」

などと見え透いたウソをついて乗り切った。

あとで聞いたところによると、修理費は8000円程度であったとのこと。

で、借金の話だが

サラ金によっては

「カードは破棄してくれ」

とか

「回収するのでちかくのキャッシング機に来てくれ」

など様々。

アコムは、このキャッシング機に来てくれパターンで、キャッシング機にカードを挿入したら

〝ガッシャーンッ!〟

と音がして回収されたのであった。