【すべては上手く行っている】車のローンが落ちたときの私の場合の対処法②

車の審査に落とされて…

『まあ、落ちたもんはしょうがねえわ』

と思い、

『喪が明けるのを待とう』

と思い家に帰ってテレビを観ていると、ニキビケアのプロアクティブの通販番組がやっていた。

なんとなく観ていると

「プロアクティブは、気持ちの明るさをくれました」

だの

「プロアクティブで自信が取り戻せました!」

だの、前向きな言葉が繰り返し放送され、

「いかに私がニキビに悩み、内向的な人間だったのか」

の紹介から

「ニキビが治ることで、遅れてきた青春を取り戻した!」

という内容の番組を観ていくうちに、当時不摂生で、口の周りに吹き出物が出やすかったこともあり、どんどん番組にのめり込んでいき

「ローンに落ちた私に、気持ちの明るさをください」

「ディーラーの店員に詰め寄られた私に自信を取り戻させてくだせえ、お代官様」

と気が付いたら番組終了を待つことなく、表示されている電話番号に発信し、出たオバサンと思しきオペレータさんに

〝一か月4,000円くらいのセット、今なら回る洗顔ブラシ付き〟

的なコースを発注したのであった。

プロアクティブ生活始まる

届いた製品にはなんの問題もなく、私は40ヅラさげて連日プロアクティブの洗顔をこまめに行い

「いよいよ私にも青春がやってくるのだなああ」

工業高校での歪んだ青春を取り戻す!」

と息巻いておったが、4か月後の、忘れもしない2013年9月16日(月・祝)敬老の日、急に残高ゼロ!都民税滞納により差し押さえ!口座凍結!財布の中身160円!

『ガアアアアアンンン!!』

と目の前真っ暗!

「これが本当の年貢の納め時だ~~~~!!」

と頭を抱えて、滞納分、およそ100万円を、月々分割で24,000づつ返すという、都知事を呪う日々を送るハメに陥ったのである。

差し押さえの経緯、体験記はコチラの記事を参照願います。

怪我の功名

でも、よく考えたら、4か月前にもしもローンが通って自動車が買えていたら、私はわずか4か月で車を手放し、手放すだけにとどまらず、買った金額と売った金額の差額分の負債を抱えることにもなり、

『あの時はくやしかったけど、あの時、結果的にはローンに落ちて良かったのだな』

と、人間万事塞翁が馬とか、すべてはALL RIGHT!という前向きな自分に、プロアクティブのおかげかどうかはわからんが、思えるようになったのである。

というか、プロアクティブだ!

というか、プロアクティブである。

前向きになれたのはいいが、とても毎月4,000を洗顔料に払っていくだけのゆとりはない。

洗顔料どころか髪の毛からつま先まで石鹸一本でやっていくしかねえ!

と、差し押さえ直後、改めてプロアクティブに電話連絡。

この時も、電話に出てくれたのはオバサンと思しきオペレータの方で

「あのう、プロアクティブ止めたいんですけど」

と言うと

「え!?何か問題でもありましたか?」

「今がちょうど、お肌の転換期で、悪い部分が排出される頃なんですが」

「お肌にトラブルでもありましたか?」

と矢継ぎ早に質問された私は、受話器を耳に当て、目を閉じ、上を向きながら、涙を堪えるように

「いえ!全て私の責任です!」

と答えると、更に

「何か御有りになったのなら仰ってください」

と言われたが、まさか

「いやあ、差し押さえに遭っちゃいましてねえ」

「明日から牛乳石鹸ですわ!」

と答えることも出来ず、

「それもこれも、全て私の責任です!」

と答えて私のプロアクティブ生活は終了したのであった。

【すべては上手く行っている】車のローンが落ちたときの私の場合の対処法①

すべてはAll right 

2013年5月某日、当時から人気の軽自動車、N-BOXを金もないのに近所のディーラーに見に行ったところ、担当してくれた店員に

「ほらほら」

と促されるままに、運転席に乗車。
今時のボタン一つでエンジンがかかる仕組みなどの驚きながらも、エンジンのかかった車内であれこれ見ていると店員から

「試乗がてらこの辺、ぐるぐる回ってみましょうよ」

と言われたが、私は10年以上車を運転したことのないペーパードライバーなので、アクセルとブレーキがどっちがどっちか曖昧であり、

『自分の運転の車に乗るなんざ、おっかなくってたまるかい!』

と思い

「ペーパードライバーなんでやめときます」

と断ったが、更に店員から

「私が横に乗ってるから大丈夫ですよ」

と言われ、

『だったら』

と思い運転をしようと決めたが、根がプライドが高くできているタチの私は、

「アクセルとブレーキってどっちがどっちですか?」

と素直に聞くことが出来ず、確かめるように、ブレーキと思しき方を足で二度踏んだところ

〝ブウウンッ!ブウウウウウウウウウウウンンッ!!!〟

と、踏んだのは思い切りアクセルで、まるでいきり立った若者がエンジン音で威嚇するような行為をしてしまい、助手席で呆気に取られている店員に向かい小さな声で

「あの、やっぱりやめときます」

と言ったのだった。

試乗をしたら、何が何でも欲しくなる!

欲しい車の運転席に乗りエンジンをかけ、不本意ながらだがアクセルを踏んでしまったらもう欲しくてたまらない。

「欲しいですね」

「でも問題はお金ですね」

などと言ったら、店舗内のテーブルに座らされ、女性店員が持ってきてくれたお茶を飲み、カタログを広げていると

「とりあえず、見積もりだけでも」

という流れになり、頭金なしの5年のフルローンで月々いくらいくらの支払になると提示され

「そのぐらいならなんとかなるかな」

と口にした途端、サッとローン用紙が差し出された。

金銭面的には、私のこれまでの悪行三昧によりブラック入りしているのではないかと、なんとなく感じ取っていた私は

「あ、でも、多分、私、ローン組めませんよ」

と言うと

「大丈夫ですよ!ディーラーローンなんで審査も甘いですから!」

と言うので

『そうかディーラーロンというのは審査が甘いのか』

『だったらなんとかなるかもしれない』

「じゃあ、審査してもらいましょう」

と審査に入ってもらった。

結果が出るまで一時間程度かかるというので、

「では結果出ましたら、こちらからご連絡します」

と言われ、そのまま店を出て、あちこちをブラブラしておった。

審査結果が出る!

一時間後、携帯にディーラーから着信があり、ドキドキしながら電話に出ると

「岡村さん、審査ダメでした、っていうかなんか有ったんですか!?」

と詰問されるようなかたちとなったが、私が過去に多重債務者であったことなど答える筋合いもないので

「いや、日ごろの行いですな」

などと答えて電話を切った。

内心ダメだとは思っていても、やっぱりローンの審査に落ちると傷つく。

人が、車のローンに落ちたときにすること第一位とは?

人がローンの審査に落ちた直後に行う行為の第一位は

〝車 ローン 落ちた〟

などとGoogleで検索することである。

そのため、私も選に漏れずさっそく

〝車 ローン 落ちた〟

で検索すると

「ここなら甘いよ」

「オ・ト・ナの〇〇!」

などと審査が甘いとされる数社のHPが表示され、

「5秒で審査OK!」

などと書かれているサイトに自分の情報を入力したが、5秒で審査NGの回答を出されたのであった。

(つづく)

【元多重債務者が語る消費者金融で借りるとどーなる?&借りずに済む方法!!】借りる前に読め!

はじめてのアコム♪

最近、以前にも増してやたらと

「はじめてのアコム♪」

の歌を耳にする。

消費者金融のアコムのコマーシャルの歌である。

はじめてのアコムって何がいいたいんだろう?

「初心者でも安心ですよ?」

「借金始めるならアコムからですよ?」

とでも言いたいのだろうか?
今は知らんが、当時は確かにアコムは審査が甘くて貸してくれやすかったが。

ちなみにプロミス私には一切貸してくれませんでした。

サラ金のCMはいつもコメディータッチ

昔からサラ金のCMと言えば、ちょっとコメディタッチで

「借金なんてたいしたことないのよ~」

「軽~るく考えればい~のよ~」

と甘く囁くようなものが多く、古くはペットショップでチワワを見て、それを欲しくなった先立つものがないお父さんが苦悶の表情になり

「どーする?アイフル~♪」

の歌が流れるものとかであった。

サラ金で金を借りて犬を飼おうというのがそもそも考え方が甘いのだが

「いやいや、それくらい軽~るいタッチで借りちゃってよ」

と甘く囁いていたものである。

で、乗せられたのが私のようなバカなのだが。

武富士だけはストロングスタイルだった!

現在も現在でサラ金のコマーシャルはだいたい同じようコメディータッチな作りで、

「君たちやっぱりプロミスだ!」

だの

「レイクちゃーん!」

だのと抜かしておる。

その点、今はなき武富士のCMは、なぜだか理由はよくわからんがレオタード姿の女性が大勢でてきて変な曲に合わせて踊るだけという夜中にみると恐ろしくなるようなもので

「やっぱりサラ金は怖え~」

と思える良いCMであったように思う。

でCM通り、武富士は実際、鬼だったが。

アコムのCM

アコムは2018年現在、永作博美がイメージキャラクターとなっている。

そのCMの一つをみてみよう。

ラグビー部員姿の若手の男子たちが喫茶店内で作戦会議をしているところを隣席からみている永作。

喫茶店の店員から店内での作戦会議を咎められる部員たち。

持前のお姉さん感を丸出しにして

『ほらほら、男なら見栄張ってみな!』

『できる男は借りてでも見栄を張るものよ!』

とでもいいたげに見守り続ける永作。

で、キャプテンらしき男が突然

「じゃあ、お支払いカードで!」

と言うと、これまた永作が唐突に

「太っ腹~♪」

と言い

「はじめてのアコム♪」

という歌が流れて終わる。

なんだこれ?
よくみてみると全く意味のわからんCMである。

まあ、内容なんてどうでもよくて、

「頑張っている者はサラ金で借りるくらい当たり前!と奇麗なお姉さんも思っているゾ!」

と印象付けたいだけなんだろう。

 

はじめてのアコムは有っても、最終のアコムは無い!(に等しい)

過去10年間に及ぶ多重債務者であり、もちろんアコムからも借りていた私はこの歌を聴くと

「うるせえ!」

「はじめての、なんていって誘い込んでおいて」

「振り返れば一年12か月を10年間、しめて120回は借りたり返したりしたんじゃい!」

と苦々しく思うのである。

はじめてのアコムがあれば、最後のアコムがあるはずだが、これが結構ないんである。
はじめてのアコムから延々とアコムは終わらず、終わるどころか次々に、はじめての別のサラ金、二回目のまた別のサラ金と増えていくのである。

借りずに済む方法①見栄を張らないこと!

実際サラ金で金を借りる時は、どんな状態だったのかを自分自身、振り返ってみる。

よくお笑い芸人が

「いくら自分が売れてなくて、後輩の方が売れていても、そこは絶対に先輩が奢らなければならん」

「例え、サラ金で借金してでもおごらねばならん」

とか抜かすが、あんなもんは愚の骨頂で、見栄を張る以外の何物でもない。

と、言う私も似たり寄ったりの理由で、ただ単に恰好を付けたいがためにサラ金で金を借りて奢ったり、恰好を付けたりしていただけなんである。
その後、何年も苦しむとかも

「なんとかなるだろ~」

なんて軽く考えて。
なんとかなるのは10年後とは思いもせずに。

借りずに済む方法②どうにかこうにか一か月だけ乗り切れ!

「来月には金が入るはずだから」

「上手く行けば競馬で当たるかもしれないから」

「別の友人が来月なら貸してくれるといったから」

「ちょっとだけ間つなぎに」

なんて考えで借りてはならない。

絶対と言ってもいいぐらい来月には金は入らんし、競馬も当たらんし、友人も貸してくれないからである。

少なくとも今後10年はまともな生活でもできず支払いを続ける覚悟があるなら借りてもいい。

が、まともな生活を今だけ我慢すれば借りずに済んで、一か月かそこらでまともな生活を送れるようになるのであることを忘れれてはならない。

字を大きくして言う

〝借りぬは一時の苦しみ、借りるは一生の苦しみ〟

であり、

〝借りるは一時の楽、借りぬは一生の楽〟

でもあるのである。

悪いことはいわん、恰好は付けるな。

心を入れ替えて一から出直しの気持ちで働くのだ。

腹が減ったなら米を買って、もやしで一か月だけ乗り切れ!

まとめ

〝消費者金融〟とネット検索してみれば

ちょっと調べてみるだけで

「今すぐ借りられる〇〇」

「免許証だけでOK」

「バレずに借りられる」

とにかく、今、すぐ!をアピールしておる。

つまり冷静に考えられちゃ困るんである。

どうかあなたが金を借りる前にこの記事を読んで、借りずに済むことを願って。

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑨最終回

それ以上、この問題に対してmixi日記を書いてなかった!

と、ここまでmixiに書いた過去日記を読み返してきたが、なんと金が帰ってきたときのことを書いた日記は無かった。

ので、10年越しで書くことにします。

2018年3月7日の日記。タイトル「裁判勝ってもバカはバカ!」

2008年の春、6月末に勤めていた東京の会社がなくなるとのことで、支店である新潟へヘルプという形でやってきた。

過払い金返還請求訴訟の裁判は相手取った四社から全て「和解」という結論が出た。

和解というのは、過払い金を返してくれる、ということである。

返してくれるとことだがそれがいつになるのかは不明。

「本当に返ってくるのかな?」

「一年後とかだとかなわんな」

と思っていた。

裁判が終わって何がうれしいかといって、金が返ってくるとかの前に、給料をもらってもサラ金ビルに返しにいかなくてもいいというところが嬉しい。

あのみじめったらしい行動から解放されたのである。

「俺は自由だぞー!」

と声に出していってみたりした。

過払い金はいつ返ってくるのか?

とはいえ、過払い金が返ってこない。

裁判が終わったのが4月10日頃である。

で、既に5月も終わろうとしている。

金もなくなってきた。

給料日まで半月あるが、どうにも金が無い。

恥ずかしいことではあるが、一緒に新潟にヘルプで来ている後輩に頭をさげて数万円を借りるしかない。

せっかく借金が完済というか、帳消しになった直後借金とは我ながら情けない。

その日、私は休日だったが、

「出勤している後輩の退社を待って金を借りよう」

と思う。

 

まずは銀行ATMへ

「とりあえず、今ある残金は全額引き出そう」

と銀行のキャッシングコーナーに言って残高照会をすると、なんと残高80万円超え!

急に金持ち!

興奮しながらとりあえず20万円を引き出し、その足で服屋にいって洋服の大量購入!

タクシーに乗るわ、バックは買うわ、靴は買うわ、メガネは買うわ。

ひとしきり買い物を済ませ、紙袋をいっぱい手に提げて会社で借りてもらってるウィークリーマンションに帰ると、金を借りようと思っていた後輩がおり

「岡村さん、服かったんですか?」

と聞かれ、

「そうだよー」

と金を借りようとしていたことなどオクビにも出さなかったのである。

そしてその後、飲み屋でおごりまくり、ぜいたくしまくりで、80万円以上有った過払い金は、あっという間に消えてなくなったのである。

(おわり)

 

 

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑧

引き続き過払い金裁判を自分で起こした模様を。

と、日記を見返してきたが、一通り、裁判を終えて私は職場の都合で新潟に出張に来ていたの模様である。

2008年5月24日の日記。タイトル「壁の穴」

訳有って4月下旬から新潟に来ています。

新潟に居る間に住むのは会社が借りたウィークリーマンション。

そこで毎日寝泊まりしてたら隣人から

「毎晩うるさい」

「楽器を弾くな」

等のクレーム三昧。

(たまに部屋に乗り込んでくる)

なるべく静かにしているし、楽器などは持ち込んでいないので

「めんどくせー隣人」

と思っていたのだが、一応、念には念を入れて抜き足、差し足、忍び足的に、音をたてぬ様にたてぬ様に生活していたのです。

が!

昨日、職場の偉いさんから

「またなんかクレーム来てるよ」

と言われてしまった。

物音一つ立てないでコソコソしてるこのオレに、何を言うかー!

とは思いながらも静かに帰宅。

我慢に我慢の末、習慣となった独り酒を呑んでいると、なんだかムカムカしてきた。

「あのなあ」

「うるさいってのはコーユー事だ!」

ドガーッ!!

と隣人めがけ壁を思い切り殴ったら、壁がメリメリ音を立てて陥没!

※画像は実際の穴です。

わわわ、修理費を会社から請求されたらどーしよー?

助けてくれー

と考え、
酩酊終了。
顔面蒼白。
神経衰弱。
支離滅裂。
呂律回らず、
焼酎グビグビ。

「あー、これが夢でありますよーに、ありますよーに!」

と思い致死量超えの焼酎呑んで寝るがすぐに目が覚め、壁の穴を確認し溜め息をついた。

明日は休みなので、ホームセンターへ、なんか上手く誤魔化せるグッズを探しに行きます。

なんか上手く誤魔化せるグッズが無ければ、
無ければ、

無ければ、

どーしよー?

解説

結局、うまくごまかせるグッズは見つからず、会社には

「壁に手をついただけで穴が開いた」

などと見え透いたウソをついて乗り切った。

あとで聞いたところによると、修理費は8000円程度であったとのこと。

で、借金の話だが

サラ金によっては

「カードは破棄してくれ」

とか

「回収するのでちかくのキャッシング機に来てくれ」

など様々。

アコムは、このキャッシング機に来てくれパターンで、キャッシング機にカードを挿入したら

〝ガッシャーンッ!〟

と音がして回収されたのであった。

 

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑦

ひきつづき過去日記から読み解く過払い金返還請求訴訟の模様にお付き合いください

裁判で見た某消費者金融の担当者の話。

2008年4月11日の日記。タイトル「国士無双」

昨日の裁判で見た裁判の模様を報告する。

被告、三○ファイナンスの社員(見た目、42歳、やせ形、色黒、銀縁眼鏡、ヘトヘト感丸出し)と、原告の代理弁護士(みため26歳、女性、眼に光が無い、不美人)との不当利息返還訴訟裁判の模様。

【平たく言えば、借金したけど、不当な金利で多く払いすぎた金を取り返す為に弁護士を雇って逆に”金を返せ”と言ってる裁判、つまりボクと同じ裁判】

裁判官「で、どうですか原告?」

原告「和解額が6万と言うのはちょっと・・・」

被告「や、先生ねーぇ?!うちも一杯一杯なんスよ」

原告「6万で和解出来るか否か、本人と相談し次回裁判で・・・」

裁判官「では、次回期日決めましょう」

被告「次回は次回でいいんですがね、や、先生ねーぇ?!」

(どうやら”や、先生ねーぇ?!”が大変気に入ってる模様)

「うちも正直土壇場なんスよ?!」

「正直、差押え来てますしね!?」

「6万以上は払えないっスよ!」

(と、机を叩いて涙ぐむ)

払えないんなら、どっかで借りて来やがれ!

と、なんだか上から目線で言いたくなる気分が良い裁判を見た。 

“1”が四枚で革命だとか、クソ牌ばっかで役満だとか、なんだか痛快な気分です。

この日記は、三和ファイナンスの提供でお送りしました。

解説

まあ、三和ファイナンスの担当者が、弁護士に泣きついている姿を見たのである。

調べてみると、

三和ファイナンスは、は、2008年10月31日、三和ファイナンスはかざかファイナンスへ売却され、名前を株式会社SFコーポレーション(エスエフコーポレーション)に変更した。

その後創業者は経営に一切関係していない。2011年8月26日、過払い金債権の返還に行き詰り、破産手続開始決定を受ける。

とのことである。

この時から半年後に売却されたのだから、本当に担当者は困っていたんだろう。

でもま、借り手はもっと困っていたわけだから!

(つづく)

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑥

しつこいようだが自分で過払い金返還請求訴訟を起こした話のつづき

裁判にも慣れてきました。

2008年4月10日の日記。タイトル「サイバンマン」

昨日今日はニ連休ー。
みんなは連休が有ったら何するー?

と可愛く質問しておいて、

「俺は、ニ連休で三件の裁判をやって来た。」

と、全く可愛らしくない報告をする。

昨日は11時から1件。
相手側から

「原告の要求を棄却する」
「が、和解の準備は有る。」

との答弁書が届き、一応次回期日を決めて終了。

裁判官も相手が玄人か素人かで対応を大きく変えるので面白い。
といっても素人に厳しいのではなく、素人には、分かりやすく優しくしてくれるのだ。

この日の裁判官は白髪のお爺さん。
素人のボクが比較的スムースに対応するので、

「こういうのはどこで勉強したの?」

とか

「書き方はどこで習ったの?」

「へえ、本を読んで?すごいねー」

等と言われ、鼻の穴をふくらませたりした。

終了後、早速、相手側に電話し

「近日中に和解金額決めて連絡する」

と言われた。
額に納得したら和解して終結。

で、本日は10時からと11時からの2件。
ハシゴである。
ハシゴ酒ならば
「よっしゃーもう一軒行くかー」
となるが、ハシゴ裁判なんで、
「よっしゃーもう一件行くかー」
とケンの字が違ってくる。

2件とも事前に
「原告の要求を棄却する」
「が、〇〇〇円で和解しても良い」

との答弁書が届いており、額も納得出来たので、和解して終結。

皆様に、
“勝訴”
とか
“敗訴”
とかハッキリ報告し、出来れば結果を習字で書いた紙を見せたかったのですが、

“和解”

と言うなんだか中途半端な結果になり甚だ申し訳ない。

さて、裁判も残すはあと一件である。

4/15である。

だいぶ慣れてきたし、こんな機会はそうそう無いので、なんの脈絡もなく

「殺すつもりは無かったんですがー」

等と言おうと思っている。

解説

裁判といったら

「あなたが納得して借りたんでしょう!」

とか

 

「異議あり!」

とかなんとかやりとりがあるものと思っていたが、私の場合は全裁判、相手は来ず、答弁書という紙が来るだけでまことに肩透かしを食らう結果なのであった。

(つづく)

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート⑤

ひきつづき、借金完済までの実体験です。

いよいよ裁判に突入し、

「あれ?俺の思ってた裁判とだいぶ違うな?」

と思った日記です。

2008年3月21日の日記。 タイトル「裁判は流れ作業だ!」

※画像は当時書いたイラスト。

3月18日11時裁判に行って来た。

法廷の入り口前に、その日の裁判スケジュール(訴えの内容、原告名、被告名)が貼り出してあるので、よくよく見れば30分に6件入っている。
1件5分ペース。

ノック無用で法廷に入り傍聴席で待つ。
傍聴席は、ほとんどスーツの一見弁護士連中。
スーツ着用で無いのは俺とドカジャンのおじいさんの二人だけ。

既に順繰りに、なんかの裁判は始まっている。
書記官が

「平成20年、第〇号〇〇事件、原告〇〇被告〇〇」

と比較的、大きな声で言う。

原告が傍聴席から出て法廷に入る。

裁判官が原告に向かって

「で、その後どう?」

言われた原告の代理の弁護士は

「まあ、あんまりー」

裁判官「あ、そー。じゃあ判決24日で!」
原告 「はい」

等と言って原告が法廷を出ていく。

で、書記官が

「平成20年、第〇号〇〇事件、原告〇〇被告〇〇」

と言って次の裁判が始まる。

とにかくサクサク進む。
次から次へ。

で、聞いてても専門用語ばかりで何が何だか分からない。

『え?!俺、大丈夫?ここでなんか言うの?恥をかくのか?どーしよー』

と不安になる。

『なんとかドカジャンの爺さんが俺より前に出て、爺さんのやりとりを見て参考にしたい』

裁判の勝ち負けよりも、自分より先に爺さんが裁判になる事を心で祈る。

ドキドキしていると爺さんが呼ばれ被告席に座る。
ホッとする。
やりとりを凝視する。

爺「払わなければいけないとは思ってるんですが、諸々事情がありまして、なんとか・・」

と色々喋りだす。
説明がとても回りくどい。
裁判官はしきりに腕時計を気にしている。

爺さんの説明が延々続くので裁判官は

「あ、じゃあ別室行って話を聞きましょう!」

と言う。

すると裁判官の後ろに座っている人が爺さんを連れて別室に行く。

で、書記官が

「平成20年、第〇号〇〇事件、原告〇〇被告〇〇」

と言って次の裁判が始まるという流れ。
爺さんのやりとりを参考にする事が出来ず焦る俺。
で見ていると、時間が限られているので、話の長いヤツはドンドン別室へ連れていかれるの事がわかる。

金バッヂを着けた玄人でも、ヒートアップして話が長引き別室へ連れていかれたりするから面白い。
この日は、話が長い人が多いらしく、裁判官はやたらに

「あー、時間ヤバいな」

とか

「別室行きますかっ!」

を連呼している。
汗もダクダクになっている。

※画像は当時のイラスト。この時の裁判官に似ています。

俺は裁判官の為にもなんとか別室行きは避けようと思っていると、いよいよ名前が呼ばれた。
ドキドキしながら法廷に入る。

裁判官「はい岡村さんね、訴状を陳述しますね?」

俺「はい」

裁判官「で、どう?その後?相手側とは連絡取ってる?」
俺「いえ」
裁判官「裁判所は単にジャッジするだけだからね、額も大した事ないんだし、自分でやれるだけやんなきゃ。じゃ、次回期日決めましょうか?4/15でいい?」
俺「はい」
裁判官「じゃあ4/15ね、でその日までに相手側と話が付いたんなら別に来なくてもいいから」
俺「はい。ありがとうございました。」

と法廷を後にした。

こうして俺の第一回口頭弁論は1分にして終了。
こんなやりとりをする為に、最低でもあと8回、最短でも2ヶ月は通わなければならないのである。

あーメンドクセー!

と言ったらそれまで。だから絶対に言わない。

解説

「別に来なくてもいいから」

とは今考えてもこの裁判官の言い草には腹が立つ。

こっちは必死でやっているのに。

(つづく)

 

 

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート④

引き続き、自分で過払い金返還請求訴訟を起こした話

では、またまた読んでいきましょう。

裁判の前日の緊張から書いた日記です。

2008年3月17日の日記。タイトル「輝け!第一回口頭弁論期日」

明日は第一回口頭弁論期日です。
等と言うと、
“ディベート大好き人間の集い”
みたいに思われて

「お前、上佑?」

と言われそうだが、
(はい、意味わかりませんねゴメンナサイ)

そうじゃなくてただの借金裁判の一回目って話です。

(詳細は過去の日記参照願います)

裁判を4社に向かって起こしたので時間もお金も想像以上にかかってしまって、久方ぶりに食うや食わずの生活を送っております。

慣れております。

で、数日前に相手側(サラ金)から、答弁書なる書類が届く。
答弁書とは、裁判所に出向かなくても、裁判所に出向いて発言した同じになる書類。
相手側は、書類でこう来た。

「原告(ボク)の請求を棄却する。」

「訴訟費用は原告(ボク)の負担とする」

「との判決を求める。」

えっ!?俺が勝つんじゃねーの?
裁判費用は被告が支払うンじゃねーの?
と正直、泡食ってしまう。。。。

っと、通常だったらそーなる所ではあるが、勉強したので、こんな答弁書は定義的な事で、相手側にソレ以上の反論はせず本気で争う気が無いのはよくよく承知している。

ワハハハ!

あまりにも、ここまでの流れが、参考にしている本の通りに進むので、
“ゲームの攻略本”
を手に入れたみたいで、あっけないけれども苦労していただけに面白い。
この本、全部で212ページあるのだが(たったそれだけ?)、ここまでボクがやってきた事が記されているのは148ページ目。

あと少しである。
ここまでやったのだから勝ちたい。

でも、明日の裁判は大手が相手だ。

心配だ。

どこの会社かなんて、口が裂けても言えない。
終わり。

この日記は、株式会社アコムの提供でお送りしました。

 

解説

「お金も想像以上にかかってしまって」

「食うや食わずの生活を」

などと書いているが、たかだが7000~8000円と電車賃、ネットカフェの金程度のことで合計10,000円もかかっていないが、とにかく多重債務で金が無いわ、金がないくせにタバコを吸ってるわ、自炊はしないわで、今から考えると自分がバカだっただけであり、過払い金返還訴訟にはそんなにお金はかかりませんので安心して下さい。

 

ちなみに

参考にしたのはこの本です。

(つづく)

【多重債務からの脱却】自分で過払い金返還訴訟を起こしてみたレポート③

それでは引き続き、自身で多重債務から脱出した方法を過去の日記からたどっていきます。

2008年2月22日の日記。タイトル「静粛に!」

裁判を起こしました。

(詳細は過去の日記参照願います)

四件訴訟を起こしたので、結構大変。

どれぐらい大変かと言うと、携帯の着歴が全部
“裁判所”
になるくらい大変なんです。

で、決まりました一社に対しての、第一回口頭弁論期日!

3/18 11時!

続いて第二社目の第一回口頭弁論期日は、4/10 11時!

場所は、もちろん霞ヶ関。
無料ですので、お時間の都合が合えば、傍聴して下さっても当方一切構いません。

「行こうかしら」

と思った人だけに続けます。

裁判所に着いたら、法廷の中に入りましょう。
そしたら傍聴席に座って下さい。
原告である私は、あなたより早く来て、傍聴席で名前を呼ばれるのを待っているはずです。
名前を呼ばれると書記官が、

「平成20年、〇〇号、過払い金返還請求事件。原告つりばんど岡村、被告〇〇社」
と言います。
そこで私は裁判官から見て右側の原告側の席に移ります。

すると今度は裁判官が、私に対して

「訴状を陳述しますね?」
等と聞いてきます。
そこで私は、
「はい」
と答えます。

そもそも”訴状の陳述”とは・・・

長いですね。すいません。
まあ、続きは現場で。

 
 

解説

 

「口頭弁論とは」

 
は、まあ裁判である。
テレビや映画でみるあれ。
私のような裁判は、あんなにかっこいいもんじゃなく、ただ
 
「はい」
 
とか答えるだけだったが。
 

「訴状の陳述とは」

 
裁判では、裁判の中でのみ発した言葉が全てである。
そのため、本来であれば私が、「何がどうなったからこう訴える」ということを全部口頭で説明しなかればならない。
 
が、そんなことをしていたら時間がいくらあっても足りない。
ので、
 
「訴状を陳述しますね?」
 
とは
 
「訴えの内容を書いた書面をここで読んだことにしますね?」
 
という意味であり、それに対して
 
「はい」
 
と答えると、その内容を裁判の中で申し上げたことになります、という意味である。
 
くだらないと言えば、くだらないルールだよなあ。
 
(つづく)