【新潟シティマラソン2017】リベンジレポート 1/4

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一年前は時間切れでした

 

2016年は、フルマラソン初挑戦にして34キロ地点でタイムアウトの憂き目に遭った私が、一年後に二度目のフルマラソンに出場することとなった。

 

2016年は5時間の時間制限であったが、2017年からは7時間に延長されたこともあり

 

「人間の歩くのは平均で時速6キロと聞いたことが有る」

 

「7時間×6キロ=42キロであり、スタートからゴールまで歩いても完走できるでしょ」

 

と思い、一年間まともな練習もせず、半年間、平均して週に二回ほど気まぐれに30分を走る程度の練習しかしなかった。

 

且つ一年間で体重が5キロも増えていたが

 

「最悪、歩き切ればよい!」

 

とタカをくくって本番当日を迎えたのである。

 

新潟シティマラソンのゲストはご存知のQちゃん

 

新潟シティマラソンは過去数年に渡ってゲストランナーが元シドニーオリンピック金メダリスト、Qちゃんこと、ご存知、高橋尚子さん。

以前にも書いたが、高橋尚子さんはそこらのゲストランナーとは違い、ただ走るだけではなく、まずはスタート地点で市民ランナーが全員出ていくまで見守る。

その後、自ら走りながら市民ランナーにハイタッチしていくスタイルで、2016年は

 

「80%のみなさんとハイタッチすることを目指す!」

 

と公言し、実際に推定90%の市民ランナーとハイタッチを交わしたが、私はスタート地点で

 

「みなさんがんばってくださーい!」

 

と励まされてから、タイムアウトになるまで高橋尚子さんとはお目にかかれずじまいで、のこりの10%になってしまい

 

 

「Qちゃ~~~~ん」

 

とルパン三世が

 

「不二子ちゃ~~~ん」

 

と言うときのイントネーションで悔しがったのであった。

 

さて、今年は、今年こそは、目標

 

①完走

 

②Qちゃんとハイタッチ

 

である。

 

大会当日

 

新潟駅前から大行列に並んでシャトルバスに乗り、スタート地点のビッグスワンというスタジアムへ移動。

 

※写真は、わかりにくいですが、駅のバスターミナルをうねうね曲がって階段を上ってさらに行列がつづくという、大行列。

 

2016年は市内の陸上競技場がスタート地点であり、ゴールも同じ。

そのため、着替えや荷物を預けるために併設の普通の体育館に入らねばならず、その体育館の出入りが、入るのも出ていくのも大行列、且つ牛歩戦術程度しか進まずイライラさせられた。

が、今年はスタート地点がとても大きな球場であり、荷物もスタジアム周辺にゼッケンごとに総勢27台に分けられた大型トラックに預ければ良いというストレスフリーな待ち時間となった。

(が、ゴールはまたあの小さい競技場なんで荷物の払い戻しには、かなりの行列に牛歩戦術的に並ばされたのであるが)

 

話をスタジアムに戻す。

着替えや準備も終わり、荷物も預け終え、開会式がスタート30分前の8:00から始まる。

 

※スタジアムの中に立つ経験がないので、それだけでテンションが上がる。

 

かの高橋尚子さんは

 

「今年は95%以上のみなさんとハイタッチします!」

 

と高らかに宣言し、地元のご当地アイドルのNegicco(ネギッコ)の挨拶、また市長だか県知事だかの挨拶が終わり、準備運動などして待つ。

 

 

私は職場の仲間と四人で参加したのだが、そのうちの一人のTは昨年完走経験があったのでD地点に並ぶ。

 

私とSは、申込時に自ら申請したフルマラソン想定タイムから、私は最後尾に近いHという地点からスタートさせられることとなった。

 

元陸上部の中距離ランナー、高校は陸上部推薦で入学したという弱冠21歳のYは私同様、昨年タイムアウトで失格になったのだが、申込時に虚偽の時間を書き、スタート地点がGとなった。

ところが、元陸上部のYは、スタート間際になってもG地点に並ぼうとせず私たちと同様、H地点からスタートするという。

 

『まあ勝手にすればいいわ』

 

と思っていたあたりで、スタートの号砲がなる。

 

花火がバンバン上がる。

 

スタジアムの大型モニターには最前列の選手たちが走り出している姿が映るが、こっちは全然動き出す気配がない。

 

五分ほど経ったところでようやくスタジアムを抜けてスタート地点まで移動すべく軽くジョギングで動き出した。

 

『スタート地点までは、ウォーミングアップ程度で軽くいこう』

 

と市民ランナー全員が思っているところへ、元陸上部のYが何を思ったのかスタート地点までジョギングしている人をちょこまかと追い抜いていき姿が見えなくなった。

 

「あいつはもうスタートしている気でいるのではないか?」

 

「急ぐんなら、はじめからG地点からスタートすりゃいいだろ」

 

と私とSとで呆れていたら、スタートラインに到達した。

 

スタートライン横に組まれたヤグラの上からNegicco(ネギッコ)がマイクで声援を送ってくれている。

 

スマホで写真をとる。スタート地点を抜けていよいよ走り出した。

 

(つづく)

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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