【名古屋出身者が考える】 名古屋が嫌われる理由

名古屋はバカにされている

 

はっきり言って、日本の都市の中でも名古屋は断然バカにされている。

私自身が愛知県出身だからよくわかる。

最近では、〝名古屋嬢〟とか〝名古屋飯し〟などと言って、さも持て囃されている感じを出しているが、
日本国民には、やはりどこか名古屋をバカにしている節がある。

 

試しに

 

〝名古屋〟

とか

〝名古屋人〟

 

でネットで検索してみると、まあ名古屋に対する悪口が山のように出てくる。

曰く、

・口が悪い。
・時間にルーズ
・ケチである
・見栄っ張り

 

などと出てくる。

 

そんなもんは、その人の周りの人がたまたまそうだっただけで、

「だいたい名古屋人はそんなもんだ」

とは酷いくくり方である。

 

ただ

 

・地元に誇りを持っており、仲間意識が強い。

 

などとの書き込みもあるが、これだけは否定できる。

 

名古屋人は名古屋及び名古屋人が嫌いである。

 

あなたの周りにもしも名古屋出身者がいたら、

「生まれ変わったら、また名古屋に生まれたいか?」

と聞いてみてほしい。

きっと答えは

「NO」

であるはずだ。

もしくは

 

「答えはッ・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「NO~~~~~~~~~!!!!」

 

と、往年の名古屋ローカルテレビ番組、天才クイズの回答発表のように答えるだろう。

(答えません)

 

 

 

 

そもそも名古屋が嫌わる原因は?

 

原因は、名古屋弁だと思う。

関西弁のようなところもあるが、はっきりとせず、
もっちゃりとした、もっさい訛りだからである。

他地域で、名古屋弁を耳にすると恥ずかしい思いがする。

 

その発端は?

 

ある意味、名古屋弁がダサいというのは、長年にわたり日本のタブーとされていたが、
1980年代初頭にタモリさんがそのタブーを破り、ギャグにして発信したのが、バカにされ始めたきっかけである。

 

それが定着した理由

 

それがダサいものであると日本国民に深く裏付けたのは、おそらく俳優の名古屋章さんの顔である。

 

 

名古屋章さんは名古屋出身ではなく、且つ、名優なのだが、
単純に彼の顔と、苗字の名古屋がイコールとなって、

 

名古屋章の顔=名古屋=ダサい

 

となって日本国民全般に、深く試み刻み込まれたのである。

 

そのため、名古屋人はテレビに名古屋章さんが映ると、

 

「アチャー」

 

と思い

そのカバを彷彿とさせる、ほうれい線に憎しみを覚えたものである。

 

この上は、〝名古屋〇〇〟という名前のイケメン俳優が登場し、ダサい名古屋のイメージを払拭してくれぬことには、
名古屋の、いや、名古屋人の汚名を返上することはできぬのである。

 

というか、名古屋章さん、ごめんなさい。

【恋人の三人称】 ウザイ呼びかたワースト5!

恋人など、付き合っている人のことを、他人に対してどう言いますか?

 

つまり

 

「私のお付き合いしている人が…」

 

とか、第三者につきあっている人のことを三人称で呼ぶときどうしてますか?

 

「私の恋人が…」

 

と言う人が多いかと思いきや、そんな人は全くいませんでした。

 

さて、みなさんは何と言っているのでしょう?

 

「あのねえ、うちの場合はねえ~」

「うちのねえ、お父ちゃんはねえ~って、言うてねえ~」

 

などと言う往年の大屋政子さんは放っておきます。

 

我々取材班(一人)で調査を行った結果、
以下の流派に分けられましたので報告いたします。

 

 

※写真は「うちのねえ、お父ちゃんはねえ!」 

   それにしても、酷いジャケットだ。

 

ノーマル派

 

そのまま

「私の彼氏が」

とか

「僕の彼女が」

というオーソドックススタイル。

ドーナツで言えばオールドファッション。

結論から言うと、変なこだわりやアピールがなくてこれが一番いい。

何も足さない、何も引かない、これでいい、これ以外は結構許せない。

だからと言って

 

「彼氏さん」

 

って言うヤツは許さないぞ。

 

(偉そうに)

 

 

結婚してないが配偶者呼ばわり派

 

「うちの嫁が」

「うちの旦那が」

 

とか、入籍はしていないが言う者たち。

で、自分のことは

 

「うち」

 

という一派。

 

 

「ゆくゆくは結婚だかんな!」

「誰にも渡しはしねえんだかんな!」

 

の意思表示がすごい。

 

ドラマなんかで空腹から解放されて、どんぶり飯をかきこんでいるのを見て

 

「そんなに急いで食べなくても」

「誰も取りゃしないわよ」

 

などと諭されるシーンがあるが、この連中は、恋愛版のそれをやっている。

 

誰も取らないから、勝手にやってろ。

 

 

恋人は所有物派

 

「俺の女が…」

 

という男らしいといえば男らしいが、なんだか横柄で気に食わない一派。

 

ここから派生した

 

「俺のナオンが…」

「俺のレコが…」

 

などと安岡力也の遺伝子を引き継ぐ者たちも存在する。

 

ちなみに女性で

 

「私の男が…」

 

と言っているのは、耳にしたことがない。

女性同士ではいってるんだろうか?

よく考えると

 

「私の男が…」

 

という言い方は、ちょっとかっこいいかも知れない。

 

 

男女平等派

 

「私の相方が…」

 

と言う上方の漫才コンビのような言い方をする一族。

元・森ガールが言いがち。

 

「うちらは、男女平等ですよ」

 

「サバサバしてますよ」

 

「もうベタベタしてる期間は過ぎて安定期に入っていますよ」

 

的なアピールも多分に含まれるが、これ言ってるカップルは私の知る限り、
だいたいが別れる。

やーい、やーい。

 

アメリカン派

 

これが胸糞悪い呼び方No.1。

 

「私のダーリンが…」

 

とか言っている者たち。

 

戯れに

 

「ダア」

 

などと言ったりする。

 

「私のダアが…」

 

などと、

なあにが、ダアだ、バーカ!

 

 

さて

 

(どれもこれも否定的じゃないか!)

(だったらどう言えばいーんだ!!)

 

の声が聞こえてくるので、正解を発表します。

 

果たして正解は?

 

 

恋人など、付き合っている人のことを、他人に対してどう言いうのが正しいか?

 

正解は

「いい人」

である。

 

「私のいい人が…」

「ところで最近、あんたいい人が出来たらしいね」

「私のいい人つれてこい」

「雨雨降れ降れ、もっと降れ」

 

などと、本気で言うことのないように。

 

(これ書いてる人は、恋人居なすぎて頭がおかしくなったんだね)

【お笑い芸人になりたい?】私がお笑い芸人になれなかった訳 (後編)

高速バス

 

 

金がないものの、どーにかこーにか東京への高速バスの往復券は購入できたが、宿泊費までは手が回らない。

そこで、高校時代に組んでいたバンドのギタリストのKが、高校卒業と同時に上京。
音楽の専門学校に通っており(高校の卒業式を終えてから願書を出したという)、多摩地区にあるそいつの寮に俺たちを泊めてくれることになった。

高速バスを降り、中学の修学旅行依頼の東京。
一旦、我々もKの寮で一泊。

翌日、新宿区にある某事務所のネタ見せに向かった。
電車から見える風景、中づり広告までがなんだか東京っぽくちょっと怖いような思い。

 

事務所へ

 

ネタ見せ会場は、事務所ビルの地下にある、サイズもつくりも学校の教室のようなところ。

 

テレビで見かける知っている顔もちょこちょこいる。

 

事務所側の人間と、放送作家らしき人が長テーブルに座っており、ネタを見せる側は、床に直接座る恰好。

 

まずは当時売れていたコンビ(ちなみに今でもたま~にテレビに出ている人)がネタを披露し、さすがの実力を見せつけて売れっ子らしくすぐに帰っていく。

新人にお手本を見せる形だったと思う。

 

ネタ見せは嫌気がさす

 

続いて、フリーアナウンサーの逸見政孝さんそっくりの容姿のボケの男性と、女性ツッコミのコンビでネタを演じた。

この直後、逸見さんがお亡くなりになったので、このコンビを二度と見ることはなかった。

その後は、ピン芸人のホワイトボードネタ。尚且つ下ネタオンリーの人。
キワモノ。
どうみてもお爺さん。
などなどそれこそ有象無象がネタを披露。

はっきり言って嫌気がさす思い。

 

我々の番

 

いよいよ我々の番がやってきた。
ネタは大映テレビ制作ドラマをごちゃまぜにしたパロディのようなもの。

 

ボケとかツッコミとか意味も分かっていなかったので、基本も何もまったくない。
とにかく出てくる登場人物が全員頭がおかしいので、異様だったんだろうと思う。

 

ネタが終わると、事務所の方も作家の方も事務所の方も言葉がないらしく、

 

「どうですか?」

 

「どうでしょう?」

 

などと聞きあっている。

作家の方が

 

「まあ、独特の世界感がありますね」

 

「ネタは誰が書いているの?」

 

あとで分かったが、このセリフは、特に感想がない時にだいたい誰でも言われるセリフである。

 

手ごたえが有ったのかなかったのかわからなかったが、隣に座る事務所一のキワモノ芸人の、みつまJAPANが

 

「面白いですねえ」

 

とかいろいろ話しかかけてきたので、より一層、俺たちは狂っているのか?の思い。

 

 

 

※画像は、みつまJAPAN。 至近距離で話しかけられると怖ぇぞー。

 

帰り道

帰りに浅草により、アニマル浜口ジムに見学に行ったりして、高速バスに乗り遅れ、東京駅の広場で夜明かしし、始発の新幹線で地元に帰ってきた。

 

数日後、事務所から次は、いつに来れる?と電話があり、全く箸にも棒にもかからなかったわけではなかったと一安心。

とりあえず、地元にも別の事務所が進出してきたこともあり、そっちにも掛け合ってみようかと調子に乗り始めたのである。

ちなみにギターのKはその後、ギタリストにはならず、日本ブレイク工業に勤務して合法的にビルを破壊、カジノバーの店長、拘置行き、ソープランドのボーイ、不動産屋、などなど数々の経歴を経て、現在は行方不明となっている。

 

私がお笑い芸人になれなかったわけ

 

その後もチャレンジは続くのだが、また後日書きます。

 

とりあえず、芸能界への憧れだけだと辛抱が効かずに続きません。

ちょっと褒められたぐらいでのぼせ上ってはいけません。

なんの世界でも、言ってみれば、ただの仕事です。

それを念頭において、自分のネタが金を出してみたいほどのものか、ライブでもテレビでも、裏方が考えた通りの、またはそれ以上の成果が出せるかどうか?

 

裏方に愛される存在か?

以上が出来ないのならお笑い芸人には、なれないのである。

 

 

 

【お笑い芸人になりたい?】私がお笑い芸人になれなかった訳 (前編)

憎むべき商業高校男子

 

商業高校への入学試験を受けさせても貰えなかった私にとって、女性満載の商業高校へみごとに進学していった仲間たちは、表面上は仲が良いものの、心のどこかでは憎んでいるところがあった。

 

その商業へ行った中学の仲間が高校三年の文化祭で、お笑いをやるのでネタを書いてくれと言う。

当時、私の書いたものがラジオでポツポツ読まれていたのでそれを聞きつけてきた模様。

 

「ふざけるな!」

「普段から女の中で生活しやがって!」

「こちとら文化祭のイベントは、知らない落語家の落語鑑賞なんだよ!」

 

と思ったが、自分のネタがウケるのか確認するチャンスでもあるし、引き受けることにした。

書いたネタは、まあ、学校あるあるに毛が生えた程度のものだったが、観客がなんでも笑う世代でもあったため、そこそこウケたらしい。

それを勘違いした、その仲間が

 

「俺たちならいけるかもしれない」

 

と言う。

勝手に私を仲間に引き入れ〝俺たち〟などと言っているのに腹が立つ思い。

 

「一緒にお笑い芸人になろう!」

 

という。

 

私は小学校のころからお笑い芸人になろうと思っていたので

 

「まあとりあえずのきっかけに」

 

と中学からの友人四人でお笑いユニットを組んだ。

 

お笑いユニット結成

 

コントのネタを作って練習。

今から考えれば、自分の書くネタは面白いけど、恥ずかしくてとても自分で演じたいようなものではなく、だいたいが残りの三人が演じて、最後に私が出てきて一言だけいって終わるスタイルで、その頃から、どちらかというと裏方だったんだと思う。

 

「芸人になるにはプロダクションに所属すればいい」

「所属を希望する旨を事務所に電話をかければいいんじゃないか?」

 

と、バカ丸出しで、卒業後まもなく、電話帳で調べて東京の大手プロダクションに電話。

 

「あの、そちらで芸人になりたいんですけど」

 

と伝えると説教のひとつでもされるかと思いきや

 

「だったらいついつにネタ見せをするのでネタもって来てください」

 

と簡単な返事。

 

「いよいよ俺たちも東京デビューだ!」

 

と、デビューでもなんでもないのだが、公園や河原でネタを練習して、上京に備えるのだった。

 

(つづく)

【街中ウザいクレーマーが増えている!】 世の中はピリついているぞ!

タクシーと乗客

 

2009年頃だと記憶しているが、夜に自転車で路地を走っていると前方を走っていたタクシーが急ブレーキ。

後部座席のドアが開き、運転手さんが

 

「こら、×××!!!」

 

と、超ど級放送禁止用語で怒鳴っている。

 

「金もねえくせにタクシー乗るな!」

「×××!!」

 

勢いに押される形で後部座席から転がり落ちるように30歳くらいの男性乗客が出てきて道路に立ちすくんでいる。

 

おらサッサと帰れ!この×××!!」

 

乗客は逃げるように歩き始めたが、タクシーは徐行で乗客と並走し

 

「こら、×××!!!」

 

「金もねえくせにタクシー乗るな!」

 

「×××!!」

 

を繰り返している。

 

こんな面白いものを見逃してなるものかと、しばらく見ていたが、結局乗客が逃げるように細い道に入っていって、タクシーはそのまま走り過ぎた。

 

ただ乗りしようとした客が途中で降ろされたんだな。

運転手さんの言い草はよくないが、まあお客が悪いな。

 

世の中には悪いやつがいるもんだ。

 

 

印象で決める危険性

 

と思っていたのだが、後日、日本テレビ系で放送されている読売テレビ制作の「にけつッ!!」を見ていたら千原ジュニアが最近、世の中がピリついているというテーマで

 

「後輩のBコース(という既に解散したお笑いトリオ)のタケトが帰宅するためにタクシーに乗っていたら」

「いつもと違う道を通ったので、こういう行き方もあるんですねと運転手さんに告げると」

「なにこらー!」

「降りろ×××!!!(もちろん放送ではピーが入っていたが)」

 

となって、この後は、冒頭で私が書いた文章に戻るエピソードを話していて、あれは、そういうことだったのかと、実際にみた出来事のいきさつを、テレビを通して教えてもらって腑に落ちたことがある。

 

ちょっと見ただけで勝手に善悪を決めるのは危険であり、もし仮に将来、裁判の証人になるようなことがあれば、このエピソードを話して被告人の無実を証明しようと思う。

(思えば?)

【もしも貧乏のどん底で、大金の入った財布を拾ったら】あなたならどーする?②

トイレで拾った財布を確認する

 

財布には免許証も入っており、写真を見るとガラの悪そうな顔をした若い男性。

こんな顔をした人は悪いことをして稼いだ金に違いない。

私が使ってあげてこそ価値のある金だ。

これだけあれば、東京で生活を立て直せる。

放送作家への道も絶たれずに済む。

 

あわよくば引っ越しが出来るかもしれない。

何かのお告げだと思うことにする。

武士の情けとして、財布とかカードやらなんやらは届け出て、現金は初めから入ってなかったと言ってしまえばいい。

そうしよう!

 

と、思ったのだが、財布の中に定期券が入っているのを発見。

この人、現金も一切もってなくて、定期券もなしでは駅からも出られてないんだろうな。

必死で構内を駆けずり回ったり、関係各所に問い合わせたりしているんだろうな。

と思ったら、なんだか可哀想になってしまった。

落語の〝芝浜〟の大家さんの言葉を思い出して

「こんな金、一銭でも使ったら命を取られることにもなりかねない」

と思って、泣く泣く、しぶしぶ、

 

「俺は、届け出るぞー!」

「バカみたいだが、届け出るぞー!」

 

と、嫌なのに、行きたくないのに、無理に、迷いに迷いながら構内の駅員室へ入っていった。

 

 

駅員室で

 

 

「あのう、財布を拾ったんですけど」

 

「そうですか、わざわざありがとうございます」

 

「いえ」

 

「中身はどれくらい入っているか見られましたか?」

 

「それが結構入ってるんですよ」

 

と財布を広げると担当の駅員さんも目を見開いておった。

 

そのあと、書類に自分の名前やらなにやらを書きこんで

 

「なんかあったらまた連絡します」

 

とのことで、再び電車に乗って帰宅した。

 

アパートで

 

荷物のほとんどないアパートで安い焼酎を飲み始めたタイミングで、携帯に駅員室から電話が入る。

 

「今、落とし主の方が来られまして」

「一言お礼を言いたいと言っておられます」

「代わりますんで」

 

と言って、落とし主が電話口に出る。

 

「いや、本当に助かりました!」

「これは会社のお金で大変なことになるところでした!」

「ありがとうございます!」

「会社のお金なんで謝礼は支払えませんが、本当にありがとうございます!」

 

と言っている。

 

「別に謝礼なんかはいりませんけどね」

「大金を、拾う側にもいろいろと思うところがあるんですよ」

「そんなに大切な金は、カバンに入れて抱えるように持っててください」

「だいたい会社の金を尻のポケットに入れとんじゃねーよ!」

 

と大金を取りそこなった悔しさと、届け出た驕りもあり、いつになく説教じみたことを言ってしまった。

 

私は

「いいことをしたんだから、青森でとてもいいことが起こるんだろうな」

と自分を言い聞かせながら、数日後、青森に旅立ったのである。

結果は、あまりいいことはなかったのだが。

【もしも貧乏のどん底で、大金の入った財布を拾ったら】あなたならどーする?① 

財布を落としたとき

 

財布を無くすと、周りの全員が自分の財布を盗んだ犯人に思えませんか?

(思えない)

と言いう人は都合が悪いので、無視します。

 

さて、中学生のころ、近所の夏祭りに出かけて財布を無くしたことがあるのだが、その時も祭りに来ている者全員が犯人に思えて仕方がない。

 

お祭り中を転がるように探し回り、笑顔で話し合っている者たちがいると

 

「嬉しいことが有って笑っているんだな」

「俺の財布を拾ってネコババしたんだな!」

「テメエが犯人だろう!!」

 

と、相手を睨みつけ、財布の中身はせいぜい1600円程度なくせに大げさに憤っていたのである。

 

半泣きで家に帰ったのだが、財布は学生服の内ポケットに入っておった。

 

「あああ、なんて俺はバカなんだろう」

「困っているときの必死さは、冷静になれば滑稽でしかない」

 

と痛感したことがある。

 

 

財布を拾ったとき

 

逆に財布を拾ったこともある。

当時、東京にいたのだが、職場の業務縮小に伴い、賃金は低くなるが都内の別の場所で勤務するか、賃金は上がり、家賃も出してくれる青森で勤務するかの二択を迫られていた時のこと。

 

いつまでたっても金が無く、年がら年中ピーピー言っていたし、放送作家の見習いみたいにしてもらっていたのだが、テレビ業界自体も不景気で、才能のない見習いごときには先が見えぬ上、根っからの根性なしに出来ている私は

 

「作家の道を諦めるのは非常に残念だが」

「いっそ、青森で心機一転頑張ろう」

 

と決めて、荷造り(と言っても、ほとんど物を売ったり捨てたりするだけだったが)していた頃、お世話になっていた放送作家事務所に

 

「青森に行くので、もうこられません」

 

と告げて

 

「じゃあリンゴ食い放題だな!」

 

と訳の分からんことを言われた帰り道。

〝都落ち〟の文字が頭に浮かび、上京してからこれまでの生活が頭をよぎりいつ涙が出てもおかしくない精神状態であったとき、大江戸線に乗っていて、新宿駅で降りようと席を立ったら、隣に座っていた若い女性が私を呼び止める。

 

「落としましたよ」

 

と言う手には、見覚えの無いヘビ柄の長財布を持っており、私に差し出している。

反射的に

「すみません」

と答えて、その財布を受け取った。

前に座っていた人が財布を落としたまま席を立って下車。

その後、知らずに私が座って、私が立ち上がった後に財布が落ちているのをみつけた隣の席の方が、私の遺失物と判断した形となった訳である。

 

財布はかなり重い。
小走りになりたい気持ちを抑えて、なるべくゆっくりと歩きながら公衆トイレの個室に入った。

中身をみると、万札がビッシリと詰まっている。
数えるとなんと46万円入っている。

 

頭に浮かぶのは、『東京残留』、『敗者復活』の文字。

さあ、どうしよう。

(つづく)

【ファミマに吸収?】サークルKがなくなっちまうぞ!

サークルKがファミマになった

 

今日、近所のサークルKがファミマになって再オープンした。

 

私は愛知県育ちにつき、愛知県は今でこそ各種コンビニがあるが、昔はサークルK一本!

あとはよくわからんココストアというのがちょこちょこあったぐらいで。

 

テレビなどでタレントが

「昨日、セブンイレブンで…」

とか言っているのを聞いて、サークルK以外のコンビニに憧れておった。

東京はコンビニの宝庫

 

上京したらいろんなコンビニがあった。

 

セブンイレレブンさん、ソーセージおむずび、おいしゅうございました。

 

ファミリーマートさん、わかめごはん弁当、おいしゅうございました。

 

サンクスさん、神田川料理道場の人の弁当、おいしゅうございました。

 

am/pmさん、おこめサンド、おいしゅうございました。

 

ミニストップさん、ハロハロおいしゅうございました。

 

デイリーヤマザキさん、メンチカツおししゅうございました。

 

コミュニティストアさん、

スリーエフさん、

すいません、自分の中では、はずれのコンビニでしたが、
なにかしらおいしゅうございました。

 

 楽天ポイントはどうなるの?

 

上京以来サークルKの呪縛から解き放たれていた感があったのだが、新潟にきて、最寄のコンビニがサークルKであった悔しさがあったのでサークルのファミマ化は少し寂しくもあるが、素直に嬉しい。

 

さっそく買い物に行ってきたのだが、会計の際

 

「Tカードお持ちですか?」

と来た。

 

『Tカードだと?』

 

『俺がここで、今まで貯めてきた楽天ポイントはどうなる?』

 

『一回も使ってないから結構貯まってるはず』

 

と思いながらも、Tカードを出して清算を済ませた。

 

で、さっそく調べたところ、ファミマではやはり、楽天ポイントは貯まらず、使うこともできない。

 

楽天ポイントは、メジャーどころでは

 

PRONTO、マクドナルド、くら寿司、ペッパーランチ、居酒屋かっぽうぎ

 

などで貯めたり使ったりできるらしい。

でも、どこもあんまり行かないしなあ。

 

他のコンビニではポプラで使えるらしいが、近所にポプラないし。

 

まだかろうじて近場にサークルKがあるから、そこで使ってこよう。

 

みなさんも、ポイントを無駄にしないようにしましょう。

 

さようならサークルK

 

って、よく考えたら、サークルKサンクスで、毎年夏に販売していた、

〝豚がつポン酢〟

がもう食べられなくなるのはかなりの痛手だぞ!

ファミマで販売せよ!

 

【スマホカメラあるある】回避不能?! ローアングルの顔面アップ

本当に迷惑な電話

 

酔っ払いから電話がかかってきて困ることはないでしょうか?

 

「無い」

と言われえると話が終わってしまうので、無理やり

「有る」

と言われたことにして進めますが、あれって困りますよね。

話は長いわ、呂律は回ってないわで。

 

マナーとして、飲んだら電話するのは、本当にやめてほしい。

 

最近は酔っぱらいながらも、なんとなく自分で話が長くなるのがわかっているんだろうが
通話料を気にしてLINEで架けてきたりする。

で、酔っぱらってるんで自分では分かってないのだが、誤ってテレビ電話になっていて

 

飲んで赤くなって、むくみまくって、顔中の筋肉という筋肉がたるみまくった顔で
尚且つムッスリした顔でスマホを操作している顔がローアングルでこちらの画面にアップで映っていることも
多々あるので勘弁してほしい。

 

ローアングルの顔面

 

最近では、携帯の画面に顔がローアングルで大写しになるのは、酔っぱらいからの電話だけではなく、
携帯のカメラを起動した際に、意図せず自撮りモードになっていて、携帯操作中につきやはりローアングルの自分の顔がアップで映し出される場合がある。

そんな時、

 

「私、こんな顔なのか・・・」

 

と落ち込むことがあると嘆いている人は、
ローアングルで顔を映すのは、どんなに美しい顔をしているひとも
不細工に映ると思うので、自分の顔がローアングルで映っても、
普段からそんな顔をしているわけではないので、安心してください。

 

というか、携帯電話メーカーの人たちに言いたいのだが、

一旦、自撮りモードでカメラのアプリを終了しても、

再び起動する際には、それモードを解除しておくようにして欲しい!

 

既にあるなら謝ります。

すいませんでした。

【突然のリストラ危機】 その時、私の右往左往②

新潟では毎晩酒盛り

 

東京で働く後輩たちも一緒に新潟に来ていて、一緒のウィークリーマンションで生活しており、毎晩、誰かの部屋に集まっては酒盛り。

 

「岡村さん、俺たちは残ることにしたんですけど」

「岡村さん、うらやましっす!」

 

というので、思い切り二枚目の顔を作って

 

「まあ、私の場合、商社に決まったからねえ」

 

「商社マンなんで、商社のマンなんで」

 

「がはは」

 

と答える。

 

「俺たちにも紹介してくださいよ!」

 

 

と羨望の眼差しであるため

 

「まあ、私もこれからだが、絶対にのしあがるから」

 

「その時には君たちを呼び寄せるよ!」

 

「でも英語は勉強しなかればならんぞ!」

 

「何しろ買い付けにもいかなくちゃだからなあ!」

 

「がはは」

 

と毎晩おんなじ話で飲んだくれておったのである。

 

帰京

 

新潟出張が終わり、東京へ帰ると、会社残留組の後輩兼、上司のM君が

 

「岡村さん、新業務、一緒にやりましょうよ!」

 

「辞めないでくださいよ!」

 

と言う。

 

この言葉は、当時の私を一番喜ばせた。

なぜかと言うと

 

「まあ、私の場合、商社に決まったからねえ」

 

「商社マンなんで、商社のマンなんで」

 

「がはは」

 

と答えられるからである。

 

なので、もちろんこの時も、一連のがはは笑いをしておった。

 

 

待ち合わせの喫茶店

 

さて、東京にも戻ってきたし、改めて商社の人に電話をして喫茶店で待ち合わせし、落ち合った。

 

「改めて上司に掛け合ったところ」

「今いる人材でがんばることになった」

「すまん」

 

すまんで済んだら警察いらねーんだよ!

 

と思いながらも、ごたごた言ってもどうにかなる話でもなさそうだし、ケンカして入社して、いい仕事になるとは思えないし、黙って引き下がってやろうと思って店を出た。

 

泣くに泣けないとはこのことを言うんだな。

と思いながら、店を出て数歩のところで会社に電話。

 

「M君はいますか?」

「今、代わります」

「もしもしMです」

「あ、M~?やっぱり新業務一緒にやるわー!」

 

ということで、会社に残留を決めたのである。

 

この後2年間、新業務を行ったのだが、これが未だに語り草の、楽しくて、得難き仲間を得られることになるのだから人間なにが幸いするかわからんもんである。

だからどんな時でも希望を捨ててはならないのである。