もくじ
打ち明けます
実をいうと私は、右と左が咄嗟に判断できない。
「右も左もわかりませんが」
などと自己紹介の挨拶をする人がいるが、そうではなく、右と左はもちろんわかるのである。
が、あくまで咄嗟に判断できない。
私は右利きなので、箸を持つ方が右ということは勿論わかる。
そのため
「そこもうちょっと右!」
などと言われた場合、一応頭の中で右手で箸を持ち、左手で茶碗を持つようなジェスチャーをイメージし
『こっちがチョキだから右!』
と、未だに
〝右=箸を持つ方〟
で右を認識しているのである。
って、これ、私だけじゃなくてみんなそうなんじゃないの?
隠しているだけで、
『右』
と
『左』
を言葉だけで、どっちがどっちか咄嗟にわかっている人間なんているの?
と思ったが大半の大人はちゃんとできているそう。
私なんぞは本当だったら、実際に右手で箸を持つ仕草をし、左手で茶碗を持つ仕草をした上で右と左を判断したいほどだが、人目が有るので一応、脳内で茶碗と箸のイメージを泣く泣くしているのである。
ゲルストマン症候群?
と右と左が咄嗟に判断できないで、調べてみると〝左右盲〟だとか〝ゲルストマン症候群〟だとかなんだか恐ろし気な文言がヒットする。
だいたい誰なんだゲルストマンって。
ゲストスマンとは
オーストリア出身のアメリカの神経学者ヨーゼフ・ゲルストマン
だそうで、
ゲルストマン症候群とは
・発症原因については研究・議論中であり、諸説ある。
・失認症の両側性失認に分類される。
・原因ははっきりわかっておらず、人間の未知の部分の病気
であり、症状は
・手指失認、左右失認、失書、失算の4つの症状を併せ持つ症候群
という、とにかくなんだか脳の病で、原因はよくわからんが、左右や文章や計算などが全く理解できなくなる病気だそうである。
それだけのことをまあ、わかりにくく、
『両側性失認に分類』
だの
『手指失認、左右失認、失書、失算』
だの、その専門用語じみた文言が、あたかも一般的にひろく言われているかのように用いて、本来わかりやすく説明すべきことを、わかりにくくわかりにくく、人を煙に巻いたような事を言っている学者のほうが、なにかしらの脳の病気なのではないかと、右と左が咄嗟に判断できないレベルの私ごときは腹が立つのであった。
左右盲?
これが、私に近いと思うのだが、あくまで右(→)と左(←)はわかるのだが、右が→で、左が←と咄嗟に判断出来ぬ者のことを言うそうである。
そのため、左右盲の周りの人は、「右」と「左」を使わずに、指を指して
「コッチ」
「アッチ」
と言ってあげたり、ゆっくりと教えてあげましょう、などと、バカにするんじゃねえ!と左右盲の私は声を荒げたくなるのである。
箸と茶碗以外の覚え方
みぎは、さいごの「ぎ」の字の終わりが「→」を向いているから右!
ひだりは、さいごの「り」の字の終わりが「←」を向いているから左!
とか、
アメリカでは
両手で人差し指と親指でLの字を作ってればいいんだよ。
自分から見てきちんと「L」になっているのがLeft、つまり左さ。
などと言うものがあるそうだが、それなら別に茶碗と箸でいいのである。
何度もいうが、右と左はわかる!
ただ咄嗟に右=(→)、左=(←)と判断できないのがなんとかならんかと思っているのだ。
私に言わせれば、そもそも右と左の由来がわからん!
そもそも『右』と『左』って、なんでそんな名前なの?
それがわからんので咄嗟に判断できん。
調べてみると、右と左の由来は諸説ありすぎだそう。
右の由来
ものを握る、にぎり→みぎり→みぎと変化しただの、
南を向いて立ったとき右は西で、西は太陽の沈む方角だから「みきる(見限)」→「みきり」→「みぎ」だのかなり無理がありそう。
左の由来
南を向いて立ったときに東、つまり朝日の出る方向なので「日出り」から「ひだり」になったとのこと。
なんだかよくわからんが、南に向かって立った時、左が東で、東から日が昇り、右が西で、西に日が沈むという
『東から日が昇り、西に日が沈む』
ということを、
「西からのぼったおひさまが、東~へ~沈~む~」
と心の中で天才バカボンの歌を口にして、西と東をひっくり返さないとと思いだせない私は、大人らしい良い覚え方を仕入れることになったが、右と左を咄嗟に判断することは出来なかったの出る。
右と左を咄嗟に判断できるようにする必要はあるのか?
こんなに覚えにくい右と左を、とっさに分かる様にそもそも治す必要はあるのか?
仮に私の後ろから音もなく何者かが襲い掛かってきたときに、それを私の正面から見た人が、私を助けようと
「右によけて!」
と助言をくれたとする。
で、私は咄嗟に右に箸を持ち、左で茶碗を持つことを脳内でイメージしてから右によける。
この脳内でイメージするほんの0.何秒の世界では大して影響はなく、右によけられる気がする。
ので、別に治さんでもいいのではないか?
「大人なんだから脳内で茶碗と箸を持つイメージをするなんで恥ずかしいだろーが!」
「影響があるとかないとかではなく治せ!」
と、どうしても言う人には、
「世間が直せ!」
と言いたい。
「右とか左ではなく、もっと覚えやすい名前にしろ!」
と思う。
例えば、「右」のことを「箸」といい、「左」のことを「茶碗」と日本国民全員が言ってくれればいいのではないか?
「もうちょっと茶碗よりだー」
とか
「箸側通行でお願いします」
などと言えば分かりやすいのに。
でも、それだと左利きの人が苦労するよなあ。
困った。
左右盲、克服のための新提案!
あ!今、思いついた!
じゃあ、こうしよう、右利きの人は、「箸」のことを「右」と言い、「茶碗」のことを「左」と普段から言っていればいいのである。
左利きの人はその逆で覚えればいい。
ただし、食卓で
「ご飯、おかわり。左に半分程度でいいわ」
とか、コンビニで
「割り右つけてください」
なんていうと頭がおかしいと思われるので、心の中だけで実行しましょー!
つりばんど 岡村
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