【信用してはならないNo.1】プリクラ画像が詐欺である証明

Pocket

最近のプリクラの写真はあれでいーのか!?

なにが気持ち悪いかといって、最近のプリクラの画像ほど気持ちの悪いものはない。
よくSNSなんかでプロフィール画像をプリクラのものにしている者がいるが、ハッキリ言ってすぐに別のものに差し替えたほうがいい。

「そんなことない!」

「プリの画像はとてもいい!」

「だいたい今時、プリのことをプリクラなんていってるオヤジの話は読みたくもない!」

などと言わずに冷静に聞いて欲しい。

また、読みたくもないと思っても、このブログをブックマークに登録して最低一日30回は読みに来て欲しいと、虫のいいことを考えながら話を先に進める。

何が気持ち悪いのか?

まずプリクラの画像の何が気持ち悪いかといえば、あの目である。
まるでリカちゃん人形のように不自然な大きさ、且つ黒目がちでなんとも異様である。

リカちゃん人形は人形だからかわいいのであって、人間だったら気持ち悪いのである。
たまに海外で

「バービーになりたい」

などといって美容整形の結果、本当にバービー人形のようになっているバカがいるが、プリクラはアレの小型版である。
アレを良しとしているのと似ているのである。

プリクラ大好きっ子にプリクラの気持ち悪さを教えるためには?

などと書いてもプリクラを分かっていないオヤジと、プリクラが良いと思っている人との溝は埋められない。
どうすればその溝を埋められるか?

プリとやらがいかに気持ちが悪いか、また、いかに原型をとどめていないか、どうすれば読者諸氏にわかっていただけるか?

まず私がプリクラを撮ってみるしかない。
撮って、その姿をさらし、いかに異様かを分かってもらうしかない。

と、いうことでさっそく某大型家電量販店のプリクラコーナーに潜入調査を行ってきたので報告する。

まず、自己紹介。

これが私の顔である。

ごらんのようにモヒカン頭である。

こういう顔をしておる。
この顔がプリクラにかかるとどうなるか検証します。

オヤジ、一人でプリクラコーナーへ行く

夕方、16:00にプリクラコーナーへ着く。
まず、その機械の大きさに驚く。

※画像は最近のプリクラ。

昔のプリクラはこんなんじゃなかった。

私だってそこまで年寄りじゃない。
プリクラぐらい何度も撮影したことはある。

が、最後に撮ったのはもう10年以上前であり、その当時はこんなに大きくなかったのである。
昔のプリクラは、もっとこう小型で、銀行のATMのような大きさだったのである。

が、現代のプリクラの機械は、まるで小屋のような大きさに変貌しており、そのどでかい機会が5台も並んでいることに圧倒される。

且つ、16:00という時間帯が悪かったのだろう女子高生どもが密集しており、一人でプリ機に入って行く勇気がない。しかし、プリクラの画像の異様さを知ってもらうためには躊躇などしていられない。勇気を振り絞ってモヒカン頭で恐る恐る近づいていく。
単なる変質者と思われていたかもしれない。

そのため、

『わたくしは、プリクラを取りに来たのではなく、あくまで道に迷ってこんな所に不本意ながら入り込んでしまった者である』

『できることなら早くこの場を立ち去り、妻の誕生日プレゼントの掃除ロボットを購入するため、お目当ての掃除機コーナーに行きたいのだがね』

と、独身であり、妻などおらぬにもかかわらず、ちゃんと家庭もある信頼のあるダンディスムの塊という風情を醸しだす演技をし、

『やれやれ困ったな』

という表情をしながら横目でチラチラとプリクラの機械を見て回る。

プリクラ横に多数あるアーケードゲーム機コーナーには、男子高生がたむろしており私の方をジロジロとみてくる。
オヤジ狩りのターゲットとされたのかもしれない。

『サッサと撮って帰ろう』

と思うが、5台あるうちのどれがその、ポピュラーな、いわゆる盛ってくれう機械なのかがわからない。

そのため、機械の壁面に書かれたキャッチコピーのようなものを読んでいく。

〝自分至上、最高の「私」〟

だの

〝盛り感はコスメで作れる〟

だのと書かれているが、どれもこれもよくわからん。

コソコソとそれらの文字を見ながら

『つまりは、まあ、どれでも同じなんだろう』

と思い、どれか空いている機械に入ろうとするが、これがなかなか勇気が出ない。

あくまでお掃除ロボットを購入しに来たのに、不本意ながらプリコーナーへ迷い込んでしまった芝居をしているのである。

その演技から急にプリ機のノレンみたいなビラビラをくぐって入っていく勇気がない。

『どーしよー?』

と思い、10分ほどオドオドしていると、ガードマンのお父さんがあきらかにこちらを見ながら近寄ってきた。

迷っている演技が認められ、正しい売り場へ案内しようというのか?
それとも田代まさし扱いされるのか?

どちらにせよやっかいなことになる。

『ヤバイ』

と思い

『逃げろ』

とスタスタを早歩きでその場を離れ、一目散に家に帰ってきた。

この日は、残念ながら撮影できなかったのである。

翌日、再びプリクラコーナーへ!

昨日は諦めてしまったが、今日はこのまま諦めてはならん。
このままでは、プリクラ画像がいかにいい加減で気持ちの悪いものなのか証明できん!

と、翌日のプリクラコーナーに人もいないであろう午前中の時間を狙って潜入することにした。
午前11:00、昨日と同じ家電量販店内のプリクラコーナー到着。

昨日と違いプリクラコーナーに女子高生どもはおらず安心したが、併設のアーケードゲームコーナーには若手男子が大勢たむろしてゲームなんぞをやっておる。

『まったくテメエらは午前中からこんなところへ来やがって』

『他にすること無いんか!』

と、どやしつけたくなったが、そのセリフはまったく私自身にも言える言葉であり

『俺も他にすることないんかなあ』

と落ち込むのであった。

いよいよ機械に潜入!

前日、女子高生が行列をなしていたので目を付けておいた白い機械で撮影することにした。

「プリクラ画像がいかに気持ち悪いか証明してやる」

などとは言っても、心のどこかでは、できれば私も奇麗に写りたいのである。
どうせなら女子高生が行列していた機械で撮られたい!

と、自分でも驚いたのだが、いつの間にか私の心の中には

「篠山紀信さんにならヌードを撮られてもいい」

とでもいうような気持ちが芽生えていたのである。

で、意を決してゲームコーナーの男どもに気付かれぬようにプリクラ機のノレンのビラビラを素早くくぐって撮影ルームにサッと入る。

我ながら機敏な動きで恐らく誰にもバレていないはずである。

『さすが、俺よ』

『入っちまえばこっちのモンだ!』

『まったく手間をとらせやがって』

と正面にある液晶画面に近づくと

〝外の受付ブースで、お金を入れてね!〟

という機械的な音声が流れる。

 

『なっ、何ぃぃぃぃ!?』

『せっかく入ったのに!』

と思うが今さら引き返すこともできず、一旦ノレンを出て、プリ機の周りをグルグル見渡し、受付ブースというコイン投入口を発見。

『早く、早く!』

と焦りで震える手で100円玉をつまんでしめて400円也を投入。
再び素早くノレンをくぐり、ようやく通常の手順を踏んで機械に潜り込んだのであった。

撮影の前にもいろいろやることがある
改めて小屋内部の液晶画面に近づくと、

〝まずは証明写真コースかプリコースか決めてね〟

と表示される。
こんな思いをして証明写真を撮りにくるわけはないので、プリコースを選択。

続いて

〝で、何人で映すのか決めてね〟

という表示が出る。

二択になっており、二人か三人以上かの選択を迫られた。

『いや、あの、私、一人なんですが…』

と思うがとりあえず二人を選択すると

〝二人の、おなまえを入力してね〟

という表示が出、仕方がないので二人とも、おかむら、と入力する。

〝つぎは背景を選んでね〟

〝仕上がりのイメージを選んでね〟

などの質問に答える。

『そんなもんどーでもいだろー』

と思っているのに、いざ選択する場面になると先述の

『せっかくなら篠山紀信さんに…』

の気持ちが芽生え、熟考している自分に顔が赤らむ。

いよいよ撮影がはじまる
機械から

〝撮影だよ!〟

の声がして

〝3・2・1〟

とカウントダウンが始まる。

画面には

〝▲カメラをみてね!〟

と表示されカメラを見るとストロボがたかれ一枚目の撮影終了。

再び

〝3・2・1〟

とカウントダウンが始まり二枚目、三枚目と撮影される。

四枚目からは同じポーズではよくなかろうと、画面下に表示される若手モデル達の撮影見本のようなポーズをとってみる。
枚数を重ねるたびに、口に手を当てる、胸の前で手をクロスさせるなど、だんだんと大胆になっていく自分の驚く。

『ああ、こうしてすべてさらけ出すアタシ』

『こうして堕ちていくアタシ…インモラル』

『もうアタイどうなってもいい』

と、とっくにどうかしちまっているクセに思うのであった。

落書きブースへ

撮影が済むと、再び機械から

〝落書きブースへ移動してね▶▶▶〟

という表示が出、ささっとここから出ろ、と言われる。

矢印が指し示す入り口とは逆の向かって右側のノレンを開けて機械を出る。

今の今まで中で恥ずかしげもなくポーズを取っていたことを悟られぬように平然とした顔をする。
これは、ラブホテルを出た瞬間、中で行っていた行為については全くの知らぬ存ぜぬの表情をつくるカップルの心理に似ている。

などと思った瞬間、落書きブースという機械側面に設置されたコーナーの、ノレンをくぐって再び機械に隠れる。

先述のラブホカップルが外へ出た一瞬だけ素の表情になり、速攻で隣のラブホに飛び込むようなものである。

落書きブースでは、盗難に遭わぬようゴム製のヒモで機械にくくりつけたれたタッチペンがあり、そこで色を選んだりして先ほど撮影した画像に好きなことを書く。

今度は、画像を受け取るためのアプリのURLが書かれたメールを受信できるアドレスの入力が求められたので、それを入力して終了。

画面には

〝印刷ブースで写真を受け取ってね▶▶▶〟

の表示が出、ノレンをくぐって再び表にでる。

世間に帰ってきた
アーケードゲーム機の男子高生どもがこっちを見ている気がする。

私はプリクラの機械から離れ、機械背面の印刷コーナーから写真が出てくるのを遠巻きに見ながら、前日同様、

『方向音痴の私は、道に迷ってしまい』

『意図せずこんな機械のノレンをくぐることになってしまった』

『もちろん撮影などはしておらず、この機械の中にインフォメーションセンターがあるのかと思って入ってみただけ』

『ああ、掃除機コーナーはどこだろう?』

と遠くを見渡すようなフリで印刷コーナーから写真が出るのをチラ見。

1分ほどして

『カコッ』

と間抜けな音と共に印刷物が出てきた瞬間、スタスタと機械に近寄り、それを素早く手に取り、逃げるように店を後にしたのである。

結果発表

まずは、盛る前の画像がコチラ。

そうして撮影した画像がコチラである。

さあ、どうだ?

本人とは似ても似つかんだろーが!

気持ちが悪いだろーが!

ということで、みさなまに於かれましては、これをよく理解し、SNSのプロフィール画像をプリクラにするのはよくよく考えてみよう!

っと思うのです。

というか、なかなかプリクラは面白かったなあ~。

Pocket

The following two tabs change content below.

つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

最新記事 by つりばんど 岡村 (全て見る)

フォローしていただけるとブログ更新を見逃しません