【賛否両論?】 くまえりカフェを知っていますか?

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今から数年前、長野県諏訪地方で起こった連続放火事件を覚えていますか?

 

資材小屋、学校の体育館、駐車場で自動車6台、アパートの壁などが数日間に渡って放火。

犯人は熊田曜子似の自称ネットアイドルのくまえりと名乗る当時二十歳の女性。

で、自分で放火しておいて、その模様を自身のブログの記事にして

「こわいよー」

などと書いていたという飛んでもない事件。

 

劇場型犯罪の最たる例として何度も報道されていたので記憶にある方も多いのでは?

 

その後、本人がパニック障害を患っていたなどの情報もあり、最終的には懲役10年が確定。

個人的な感想だが、けが人などもいないんだし、殺人でも懲役8年くらいのケースもあるというから10年とはかなり長い気もする。

 

で、獄中から、その生活ぶりなどを便箋にマンガで書いたものが月間の雑誌『創』に連載されているというニュースを見て

 

「なんか無茶苦茶な話だなあ」

 

と思っていた。

 

「『創』なんて雑誌読まんとこ」

 

とも思っていたのだが、図書館に該雑誌があったので興味本位でそのページ
『くまえりカフェ』を読んでみると、

 

刑務所での食事事情、娯楽事情、パニック障害を抱えながら獄中で薬の投与が強制的に受けられなくなった話、
などめっぽう面白い!

 

 

毎月、図書館で、ではあるが読むようになった。

 

・出所しても戻ってきてしまう老婆、戻ってくるたびに老け込んでいる話。

・獄中のガールズトークの話。

・学生時代は、いじめ/不登校であった経緯の話。

・獄中で散髪をしてくれた女性警官が退職していく話。

・飼い犬との思い出。

・自身の罪を悔い改めて、反省していく話。

 

などなど。

 

「そんなことをした者のマンガを読むなんて不謹慎な!」

 

とかいわれそうですが、一度、ちゃんと読んだらきっとそんあ風には感じないと思いますよ。

 

で、6月号には掲載がなくて

 

「どうなっちゃったの?」

 

と思っていたら、7月号でなんと最終回!

 

「えー」

「楽しみにしてたのにー」

 

というか私は最終回を読んで、図書館で不覚にも泣きそうになりました。

 

で、特集ページもあったので読んでみると、なんと出所されたとのこと。

 

「くまえりカフェ読めなくなっちゃって」

「まあ、楽しみなくなっちゃったけど、いっかー」

 

と。

 

獄中で数々の資格も取っていたって話だし、頑張って社会復帰して欲しいと願う。

ってこんなところで願ったって、別になんともならんのだろうが。

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つりばんど 岡村

「健やかなるときも、病めるときもアホなことだけを書くことを誓いますか?」 はい、誓います。 1974年生まれ。愛知県出身、紆余曲折の末、新潟県在住。 詳細プロフィールはこちら

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